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第19話 瘴気の森は宝箱だってさ
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ネトゲのアカウントメールを見てハイネはニヤけていた。シエルと別れ際、内心嫌われていないか不安であった。しかしその心配もこのメールが吹き飛ばしてくれたのだ。
“無事に家に着きました。突然こんな事を言うと引かれるかもしれませんが僕は男としてハイネを好きになったみたいです。他の男に興味はないけれどハイネの事は忘れられません。また会ってください
シエルより”
直ぐに返事を書いた。そして今この状況である。
「でも、ウホッエキスは高いからなぁ・・・」
ふと高いなら作れないかと考える。早速、作り方をネットで調べる。そこで意外な事実が判明した。ウホッエキスは瘴気の森の“アーの木の実”を絞ったものだそうだ。アーの実は腐らないらしい。そしてアーの実の効果を見て確信した。そう、オークさんが食べさせてくれた実だ。アーの実は食べると体力回復する。塗ると催淫効果と傷の瞬間再生の効果があるみたいだ。まさしくチートアイテム。ただし、瘴気の森の奥に自生しているため普通に取りに行くと危険が伴うと書いてある。アーの実1個で小瓶3個分らしいことも分かった。因みに買い取り値段は1個3万だそうだ。更にお金になりそうなアイテムも調べた。
「これは・・・取りに行くしかない」
そうすると運搬手段も必要になってくる。ハイネはネットショップで物を多く運べるアイテムを探す。そして魔術式鞄を購入することにした。この鞄は魔術式でコンテナ2台分の容量があり入れたものは異空間に保管される。空間保管魔法を使えない人用アイテムだ。因みに空間保管魔法は物流センター並みに物をしまえるとか。共通するのは入れたものが劣化せず腐ることもない事、保管中は重さがない事だ。これなら非力なハイネでも楽に持ち運びできる。
「鞄で5万か・・・」
高いのは仕方がない。早速コンビニでお金を振り込む。
数日後、ハイネの手元に鞄が届いた。この鞄だけの機能として所有登録するとなくしても「リバース」と唱えるだけで手元に転移してくる。全く便利なアイテムである。そして休日の日。
「準備は整った。いざお宝探しの旅へ」
朝早くからハイネは瘴気の森を目指したのだった。
瘴気の森に近づくとハイネは光魔法で姿を消す。そして森に入っていくのだが相変わらずショタ達が木に手をついて腰を振っていたり、上になり下になり腰を振っている。目の保養だ。しかし下半身にテントを張っても今日は宝探しだ。後ろ髪を引かれる思いで森の奥を目指していく。
暫く歩くと見慣れた泉が見えてきた。オークさんに気持ちよくされた場所だ。
(オーガさん達は元気かなぁ)
そう思いながら再び股間が元気になってくる。ふと耳を澄ますと何やら話し声が聞こえる。目をやるとオーク、オーガの集団が目に入った。しかし前に見たそれらと比べると多少劣る感じがした。まさしくハイネレベルである。
(気付かれたらまずいな)
そう思い静かにその場を去ろうとするハイネ。
“バギッ”
足元で音がした。
「ダレダ」
「すがたをみせろ」
そう言うなり武器を構えオーク、オーガの集団が近づいてくる。その中に上位種のハイオーク、ハイオーガが数人混じっている。
(やってしまった・・・)
観念して魔法を解くハイネ。
「ナニヲシテイル」
「アーの実を少し貰いに・・・」
「つみがないにんげんか。しかもけいけんずみだな」
「オイ、オマエ!ヤラセロ」
「もちろん、おれたちぜんいんな」
そう言いながらハイネは集団に囲まれる。
(こんな沢山相手にできないよ。絶対壊れるか精気の大半奪われて干からびちゃうよ。でも・・・3発までなら・・・それはない。全員と言った。もしかしたらこれで人生終るかも。逃げなくちゃ。早く逃げろ)
逃げようとするハイネの腕をオーガが掴む。
「痛い」
明らかに前にあった彼らとは違う。ハイネは泣き顔になる。
「しなないていどにたのしませろ」
そう言って近づいてくる集団。ハイネはグレンとシエルの顔を思い浮かべ自分の愚かな行為に後悔した。その時。
「そこまでだ!そいつから手を離せ!!」
“無事に家に着きました。突然こんな事を言うと引かれるかもしれませんが僕は男としてハイネを好きになったみたいです。他の男に興味はないけれどハイネの事は忘れられません。また会ってください
シエルより”
直ぐに返事を書いた。そして今この状況である。
「でも、ウホッエキスは高いからなぁ・・・」
ふと高いなら作れないかと考える。早速、作り方をネットで調べる。そこで意外な事実が判明した。ウホッエキスは瘴気の森の“アーの木の実”を絞ったものだそうだ。アーの実は腐らないらしい。そしてアーの実の効果を見て確信した。そう、オークさんが食べさせてくれた実だ。アーの実は食べると体力回復する。塗ると催淫効果と傷の瞬間再生の効果があるみたいだ。まさしくチートアイテム。ただし、瘴気の森の奥に自生しているため普通に取りに行くと危険が伴うと書いてある。アーの実1個で小瓶3個分らしいことも分かった。因みに買い取り値段は1個3万だそうだ。更にお金になりそうなアイテムも調べた。
「これは・・・取りに行くしかない」
そうすると運搬手段も必要になってくる。ハイネはネットショップで物を多く運べるアイテムを探す。そして魔術式鞄を購入することにした。この鞄は魔術式でコンテナ2台分の容量があり入れたものは異空間に保管される。空間保管魔法を使えない人用アイテムだ。因みに空間保管魔法は物流センター並みに物をしまえるとか。共通するのは入れたものが劣化せず腐ることもない事、保管中は重さがない事だ。これなら非力なハイネでも楽に持ち運びできる。
「鞄で5万か・・・」
高いのは仕方がない。早速コンビニでお金を振り込む。
数日後、ハイネの手元に鞄が届いた。この鞄だけの機能として所有登録するとなくしても「リバース」と唱えるだけで手元に転移してくる。全く便利なアイテムである。そして休日の日。
「準備は整った。いざお宝探しの旅へ」
朝早くからハイネは瘴気の森を目指したのだった。
瘴気の森に近づくとハイネは光魔法で姿を消す。そして森に入っていくのだが相変わらずショタ達が木に手をついて腰を振っていたり、上になり下になり腰を振っている。目の保養だ。しかし下半身にテントを張っても今日は宝探しだ。後ろ髪を引かれる思いで森の奥を目指していく。
暫く歩くと見慣れた泉が見えてきた。オークさんに気持ちよくされた場所だ。
(オーガさん達は元気かなぁ)
そう思いながら再び股間が元気になってくる。ふと耳を澄ますと何やら話し声が聞こえる。目をやるとオーク、オーガの集団が目に入った。しかし前に見たそれらと比べると多少劣る感じがした。まさしくハイネレベルである。
(気付かれたらまずいな)
そう思い静かにその場を去ろうとするハイネ。
“バギッ”
足元で音がした。
「ダレダ」
「すがたをみせろ」
そう言うなり武器を構えオーク、オーガの集団が近づいてくる。その中に上位種のハイオーク、ハイオーガが数人混じっている。
(やってしまった・・・)
観念して魔法を解くハイネ。
「ナニヲシテイル」
「アーの実を少し貰いに・・・」
「つみがないにんげんか。しかもけいけんずみだな」
「オイ、オマエ!ヤラセロ」
「もちろん、おれたちぜんいんな」
そう言いながらハイネは集団に囲まれる。
(こんな沢山相手にできないよ。絶対壊れるか精気の大半奪われて干からびちゃうよ。でも・・・3発までなら・・・それはない。全員と言った。もしかしたらこれで人生終るかも。逃げなくちゃ。早く逃げろ)
逃げようとするハイネの腕をオーガが掴む。
「痛い」
明らかに前にあった彼らとは違う。ハイネは泣き顔になる。
「しなないていどにたのしませろ」
そう言って近づいてくる集団。ハイネはグレンとシエルの顔を思い浮かべ自分の愚かな行為に後悔した。その時。
「そこまでだ!そいつから手を離せ!!」
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