異世界転生～女子高生が男の子に生まれ変わったのだが

第7話 この世界ではベーコンレタスな関係は合法らしい

空が赤くなってきた。もう夕方だ。
（怪物があんなテクニシャンなんて・・・自分でするより良かった・・・）
あの後さわやかイケメンは優しくハイネの体を洗い体力が回復する果物を食べさせてくれた。おかげで足腰が立つようになったハイネは服を着ると約束通り森の外まで送ってもらった。しかも森から2キロ先まで送ってもらったのだ。
別れ際にしごいてくれたお礼と言いながらさらに5万貰った。

家に着くとハイネはベッドに寝転びながら考える。
（私・・・援助交際しちゃった・・・）
背徳感がハイネを襲う。それと同時に今日あじわった快感を思い出す。
（最後までしていないけど・・・怪物とエッチなことするのって・・・）
「困ったときは目の前の箱かな」
そう言いながらネットで検索してみた。
まず、怪物と交わることを検索した。怪物が精気を吸うとより強い怪物になる詳細を改めて知った。
（私・・・怪物を強くしちゃったんだ・・・）
少し罪悪感がわく。願わくば魔石採取隊に犠牲者が出ませんように祈った。
次に同性愛を検索するとどうやらセーフらしい。むしろ形式的にある異種族との共同軍事演習では同性同士でやるのが一般的みたいだ。特に貴族が男とやりまくるらしい。これは世継ぎ問題を起こさないようにするのが目的だと書いてある。同時に同性の関係は浮気に当たらないと明記されていた。
（貴族はこの世界でもイケメンが多いよね。やりまくるチャンスかも！悪い事じゃないみたいだし）
更に検索すると男同士で体を重ねるときに「ウホッエキス」と言う無色透明な半液体を使用する。効果として「肛門の中に傷がついたとき直ぐに治癒される」「肛門を開発されなければ得られない快楽を初めてでも味わえる」という2つの効果がある。
（初体験で気持ちよくなれるんだ。しかも痔にならない。なんてチートアイテム）
ついでに性行為で悪いとされることを調べる。結果わかったことは、この世界で浮気行為は懲役刑であること。また、結婚前に異性と性行為することは良い事ではないらしい。前世では言わなければバレないのだが、この世界では結婚時に異性との性交渉の有無を魔道具で調べる。故に触ったり口ですることはあっても決して最後までしてはいけないという暗黙の了解があるようだ。それでも駄目だという性欲の強い人用に色街と呼ばれる如何わしい場所が存在する。しかも公営で。相手は愛玩用機械人形と呼ばれる一種のアンドロイドだがその完成度は高いらしく個人で買うと1体一千万するらしい。それを安値で利用できる場所があるのだから男女問わず利用者が多いみたいだ。まあ、女性用の客は既婚者だけらしいが。
「そういえば・・・」
ふと魔族なるものの存在が気になった。しかし検索しても魔族の情報はなかった。
「・・・魔族って・・・よし、知らなかったことにしよう」
あっさり考えることを放棄する。
今日はいろいろ知ることができた。この世界のネットは保護フィルターがない事もついでに理解できた。因みにこの世界の成人は18歳である。せいぜい18歳までは遊んでも問題なさそうだ。それよりもすべての国民が21歳で3年間徴兵される時期のほうが気になる。
（でもよくよく考えたら・・・貴族は愛玩用人形持ってくるだろうし・・・やる機会なんてないだろうな・・・そこまでルックスよくないし・・・）
残念な気持ちがわいてくる。
（もし・・・過去の世界で愛玩用機械人形がない時代に生まれていたら・・・）
ふとそんな妄想をしながら床に就く。脈打ちだした肉棒のせいで眠れそうにないが・・・。