勇者は異常者

松林 松茸

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1章 異世界統一編

第27話 乱交※

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しばらく睨み合う両者。戦女神はここで祐樹を殺さねば被害が拡大することを知っている。故に彼に気が付かれずに力でねじ伏せることを考えていた。それに対して祐樹は戦女神をどうやって退けるか考える。女性相手に強姦はなしだ。それは彼の美学に反する。

(仕方がない)

祐樹は全裸になるとショタを呼び寄せ一物をしゃぶらせる。その行動に戦女神は顔を赤らめて動揺しだした。
「何をしている」
「一物をしゃぶらせている」
「それは解っているが…女性の前だぞ」
「これが俺の戦い方だ」
そう言いながら祐樹はショタを持ち上げると後ろの口に挿入して見せた。そして腰を振る祐樹。
「女神様、もっと良く見せてあげますよ」
そう言うと合体した部分を女神の目の前に持っていく祐樹。完全に無防備だ。しかし戦女神は動けない。動けないのではなく出し入れする様を凝視しているのだ。しばらく腰を振るとショタの中に生暖かい液体を放出する祐樹。そして一物をひき抜くとショタを四つん這いにして滴る白濁液を女神に見せる。
「女神様、実はこういうのが好きでしょ?」
祐樹は意地悪く彼女に言う。
「そんな事は…」
戦女神は顔を紅潮させる。それでもしっかりとショタの尻を見ている。
「ねえ、女神様。こういう芸術が広がったら素晴らしいと思いませんか?」
「芸術だと?ゲイ術の間違いだろ?」
戦女神は言い返す。それでも彼女はモジモジしている。性的に興奮しているのだろう。
「女神様、自慰行為しても構いませんよ」
祐樹は意地悪く言ってみた。戦女神は無言だ。
「それではこんなのはどうですか?」
そう言うと祐樹は軍隊を彼女に見せた。何と天使と悪魔が互いにしゃぶりあっているではないか。そして精神防御役の天使と悪魔は眠っている。祐樹が一服盛ったのだ。
「ほら、女神様。貴方の作った陣形が素晴らしいものになりましたよ」
祐樹は耳元で戦女神に囁く。
「そんな…」
戦女神は失意と興味で顔を歪める。
「貴方は賢すぎた。だから僕は古典的な手を使ったのです。食事に媚薬と睡眠薬を混ぜるというね」
「貴様は…」
戦女神は完全に負けを悟った。
「私を犯すのか?」
「いえ、俺は女性を口説くのが趣味ですって。男は犯すけどね」
「なんという男だ…」
彼女は完全に言葉を失う。目の前の大乱交を見て理性を保つので必死なのだ。
「もう一度聞きます。芸術は好きでしょ?」
「…嫌いではない」
「俺の復讐相手は悪魔の王と神だ。他は邪魔しなければ手出ししないと誓います。それでどうですか?」
「ダメだ…世界の均衡が崩れる」
「それは違います。世界は生まれ変わるのです。現にグレイドンは皆が幸せになりましたよ?」
「それでも…」
「女神さま、それでは全世界を征服した暁には悪魔と神も仲良くさせます。全てが平和になるのです。どうですか?」
「私は戦女神だ!」
そう言うと祐樹に襲い掛かる戦女神。そして祐樹を押し倒すと彼女は祐樹を性のはけ口にした。祐樹は黙って襲われる。
「なぜ抵抗しない?」
「女神さまの秘密の花園は気持ち良いです。しかも初めてを頂けて光栄ですよ」
美少年はそう言いながら戦女神に唇を重ねると舌を絡めた。そして彼女の中に白濁液を放出する。
「これであなたは俺のモノだ。名前を教えてもらっても良いですか?」
「アテナ」
「アテナ、貴方は美しい」
祐樹の言葉にアテナは顔を紅潮させるばかりだ。
「貴方の敗因はゲイ術が好きだったことですよ」
祐樹は笑顔でそう言うと再び唇を重ねる。そしてアテナを肉欲で落としたのだった。

その後、外の軍隊は数時間に及び乱交を繰り返していた。男同士で絡み合う姿を見てアテナは再び祐樹の一物を求める。完全に性欲に負けてしまったのだ。祐樹はこうなることが解っていた。それは堕天使が肉片に変えられる前まで彼女は陰で自慰行為しながら見ていたのを知っていたからだ。彼女は腐敵な女性だったのである。そんな彼女となら最悪結婚しても美少年趣味は続けられる。むしろ嫁が喜ぶ行為となるだろう。それを踏まえたうえで祐樹はアテナの性欲を煽ったのであった。
「勇者…」
アテナは顔を紅潮させながら祐樹を見つめる。
「祐樹で良いよ。アテナ」
祐樹は微笑みながら彼女を抱きしめる。

(計画通りだ。彼女を失えば神の敗北は決定的だな)

祐樹は密かに次の行動を考え出す。先ずは悪魔の王を凌辱してから天界を凌辱してやる。それが俺を誘拐した者たちへの復讐だ。

全ては俺が支配する。祐樹はそう考えていた。
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