251 / 304
第五章 幸せに向かって
第一話 演目 ジェットコースター
しおりを挟む
昼食を食べ終えた長谷川達、もとい縁達。
今度はプレミアム部屋の目玉である、体感型の席を本格的に使うことに。
これからジェットコースターに乗るからだ。
注意事項をよく読み、遊園地へとログインをしたのだった。
「いつも自力で歩いているから、コントローラー操作は違和感がある」
「わかる~まあそれもなれるでしょ」
「おお、姉貴、このジェットコースターは、実際の遊園地にもあるらしいよ? 室内ジェットコースターで、少々古い物だとか」
「ほ~、元ネタがあるのか」
「よっしゃ、レッツゴー」
とりあえず目星を付けたジェットコースターへ。
『現実でも稼働している、ジェットコースター! タイムコースターへようこそ!』
そんなデカデカとした看板を目印に、建物も近未来感が出ていた。
縁達は建物内へと入ると、これまた近未来感マシマシな、受付の人が居た。
「ようこそいらっしゃいました! タイムコースターへようこそ! あ、プレミアムなお客様ですね? ええっと……はい、皆様の安全確認をいたしました、このコースターの説明は必要でしょうか?」
「あ、お願いいたします」
「安心安全なタイムトラベルをご提供いたします、案内には高性能AI、ボルチャパーラがいたします」
「ほう」
「百聞は一見に如かず、コースターへ案内いたします!」
ここは現実と変わらずに、案内役がコースターへ案内する。
そして、コースターの席に座って安全バーを下げる。
もちろん現実の長谷川達は、ガッチリと固定していた。
「では、いってらっしゃいませー!」
コースターはゆっくりと暗闇に向かって進みだした。
「ああ……遊園地のノリ久しぶりだわ、ゲーム内だとすんなり受け入れられる」
「あれ? 現実じゃ無理?」
「歳かな、こう……恥ずかしく感じる」
「まあ仕方ないよね~」
ある程度コースターが進んだら自動で止まった。
そして、コースターのモニターが光って、海外に居そうなキャラクターが現れた。
『よう! ナウなヤングな者共! 俺はボルチャパーラ! 大船に乗った気持ちで案内は任せてくれ! いえー!』
「あ、これ絶対事故るパターンだ」
「兄貴、思ってても言わない」
「お、そりゃすまんな」
『さ、マシンの外観を選べるチャンスだぜ! ちなみに選ばないと俺が自動で選ぶぜイェーイ』
「よし兄貴、ささっと選んで」
「ああ」
選ぶと言っても選択肢は少なかった。
ボディが三種類に、オプションが三種類。
縁は赤色に翼のマークを選んだ。
『よし! じゃあ楽しいタイムトラベルへスタートだ! 亜空間カモーン!』
「お、始まるみたいだね~」
コースターが進むと思ったが、最初はコースターが映像に合わせて揺れるだけだった。
うにょうにょした空間を抜けると、SFによくある空飛ぶ車が飛んでいた。
そして高層ビルも立ち並ぶ、なんかネオンが光っている、そんな近未来。
『最初は近未来だ! おお! 空飛ぶ車がビシュンビシュンだな!』
「……なあ、間違いなくこれでじ――うお!?」
『はわわ! ぶつかっちまった! ちくしょう! あぶねーだろ!』
「あ、ビルに――」
『てめぇこの野郎! 高い建物つくってるんじゃねーぞ!』
結びが声を上げた次の瞬間に、コースターはビルにぶつかって制御不能。
コースターは地面に向かって真っ逆さま、コースターはガタガタと揺れている!
揺れているといっても、そこまで激しいわけではない。
「へ~そこそこ揺れるね~」
「ジェットコースター気分だね」
「お嬢さん方、状況的に墜落しとるんだが?」
「きゃ~縁君怖い~」
「お兄様ー」
「兄さんー」
「鏡さん、そこのる?」
「タイミングかと」
『仕方ない! 亜空間ワープ! 絶対に君達を元の世界に戻すからね!』
再び亜空間に突入した、それと同時にコースターが動き出した。
「え? いや、何か熱い展開にしようとしているけど、お前のせいやん」
「絆ちゃん、辛辣、いや、あってるけどさ」
「お、ここからはコースターらしいな」
亜空間を抜けると、様々な恐竜達が出迎えてくれた。
恐竜の間を抜けたり、一緒に飛んだり、追いかけられたりと。
『わお! 恐竜がたくさん! ジュラ紀ってやつかな? てか亜空間が不安定……危ない!』
食われると思った瞬間ね亜空間が現れて、別の時代へ。
「わ! 寒! なんだこれ、スゲーな、最近の筐体は」
「おお、冷たい風が流れるんだね~」
今度は氷と雪と風しか、無いような世界だった。
『おおう! 恐竜絶滅、氷河期到来!? 早くあったかい所に行こうぜ!』
「この氷が砕ける音って、絶対にコースターに当たってるよね」
「氷に突撃してるのかね~ あ、それとも氷が?」
『ええい! 亜空間カモーン! 吹雪だけならこわくないぜ!』
確認しようにも、既に窓は真っ白、見えない恐怖が襲ってくる。
氷がぶつかる音、猛スピードで進む恐怖、無論上下左右と揺れている。
『ようし! 亜空間突破!』
「ん? 今度は一瞬だけ熱かったな」
「おお、火山地帯~」
今度は打って変わっての火山地帯、炎やらマグマやらが噴出している。
コースターは華麗に避けているが、時々どっぷりとかかる、大丈夫だが。
『もうそろそろ戻してくれー! マグマ怖いー!』
「いや、お前が泣くんかい!」
縁が渾身のツッコミとほぼ同時に、亜空間への扉が開いた。
そして、コースターの乗り場へと戻ってきたのだ。
ゆっくりと定位置に向かうコースター。
『ハッハー! 僕の願いが通じたね! 今日はこのまま帰ろう! うん! お疲れ様!』
「え? 早くね?」
「ジェットコースターってこんなもんじゃない?」
「ああ……上下左右だけだとこんなもんか」
実際のジェットコースターも約2、3分の出来事だ。
この体感型もそこそこの揺れたはずなのだが。
案内キャラクターへのツッコミで、気持ちがそっちにいったのかもしれない。
『あ、僕が色々と失敗した事は秘密にしといてくれよ、シーユー!』
「うわぁ……張り倒してぇ」
「まあまあ縁君、落ち着いて~」
コースターは元の発進した位置へと戻ってきた。
受付の人がお辞儀をした、安全バーが上がる。
「お疲れ様でした! タイムトラベルはいかがでしたでしょうか! またのご利用お待ちしております!」
出口はこちらです、と案内されてあっけなく終わった。
「……終わったら、ささっと退場させられた」
「まあ実際のジェットコースターもそうじゃない?」
「ああ……そりゃそうか」
「兄貴、個人的にチクったらどうなるか気になる、もっかい」
「お、やるか!」
結果的にお詫びとして、ボルチャパーラのアクリルスタンドが、後日届くらしい。
いらねーと思う縁達だったが、これも思い出と納得した。
今度はプレミアム部屋の目玉である、体感型の席を本格的に使うことに。
これからジェットコースターに乗るからだ。
注意事項をよく読み、遊園地へとログインをしたのだった。
「いつも自力で歩いているから、コントローラー操作は違和感がある」
「わかる~まあそれもなれるでしょ」
「おお、姉貴、このジェットコースターは、実際の遊園地にもあるらしいよ? 室内ジェットコースターで、少々古い物だとか」
「ほ~、元ネタがあるのか」
「よっしゃ、レッツゴー」
とりあえず目星を付けたジェットコースターへ。
『現実でも稼働している、ジェットコースター! タイムコースターへようこそ!』
そんなデカデカとした看板を目印に、建物も近未来感が出ていた。
縁達は建物内へと入ると、これまた近未来感マシマシな、受付の人が居た。
「ようこそいらっしゃいました! タイムコースターへようこそ! あ、プレミアムなお客様ですね? ええっと……はい、皆様の安全確認をいたしました、このコースターの説明は必要でしょうか?」
「あ、お願いいたします」
「安心安全なタイムトラベルをご提供いたします、案内には高性能AI、ボルチャパーラがいたします」
「ほう」
「百聞は一見に如かず、コースターへ案内いたします!」
ここは現実と変わらずに、案内役がコースターへ案内する。
そして、コースターの席に座って安全バーを下げる。
もちろん現実の長谷川達は、ガッチリと固定していた。
「では、いってらっしゃいませー!」
コースターはゆっくりと暗闇に向かって進みだした。
「ああ……遊園地のノリ久しぶりだわ、ゲーム内だとすんなり受け入れられる」
「あれ? 現実じゃ無理?」
「歳かな、こう……恥ずかしく感じる」
「まあ仕方ないよね~」
ある程度コースターが進んだら自動で止まった。
そして、コースターのモニターが光って、海外に居そうなキャラクターが現れた。
『よう! ナウなヤングな者共! 俺はボルチャパーラ! 大船に乗った気持ちで案内は任せてくれ! いえー!』
「あ、これ絶対事故るパターンだ」
「兄貴、思ってても言わない」
「お、そりゃすまんな」
『さ、マシンの外観を選べるチャンスだぜ! ちなみに選ばないと俺が自動で選ぶぜイェーイ』
「よし兄貴、ささっと選んで」
「ああ」
選ぶと言っても選択肢は少なかった。
ボディが三種類に、オプションが三種類。
縁は赤色に翼のマークを選んだ。
『よし! じゃあ楽しいタイムトラベルへスタートだ! 亜空間カモーン!』
「お、始まるみたいだね~」
コースターが進むと思ったが、最初はコースターが映像に合わせて揺れるだけだった。
うにょうにょした空間を抜けると、SFによくある空飛ぶ車が飛んでいた。
そして高層ビルも立ち並ぶ、なんかネオンが光っている、そんな近未来。
『最初は近未来だ! おお! 空飛ぶ車がビシュンビシュンだな!』
「……なあ、間違いなくこれでじ――うお!?」
『はわわ! ぶつかっちまった! ちくしょう! あぶねーだろ!』
「あ、ビルに――」
『てめぇこの野郎! 高い建物つくってるんじゃねーぞ!』
結びが声を上げた次の瞬間に、コースターはビルにぶつかって制御不能。
コースターは地面に向かって真っ逆さま、コースターはガタガタと揺れている!
揺れているといっても、そこまで激しいわけではない。
「へ~そこそこ揺れるね~」
「ジェットコースター気分だね」
「お嬢さん方、状況的に墜落しとるんだが?」
「きゃ~縁君怖い~」
「お兄様ー」
「兄さんー」
「鏡さん、そこのる?」
「タイミングかと」
『仕方ない! 亜空間ワープ! 絶対に君達を元の世界に戻すからね!』
再び亜空間に突入した、それと同時にコースターが動き出した。
「え? いや、何か熱い展開にしようとしているけど、お前のせいやん」
「絆ちゃん、辛辣、いや、あってるけどさ」
「お、ここからはコースターらしいな」
亜空間を抜けると、様々な恐竜達が出迎えてくれた。
恐竜の間を抜けたり、一緒に飛んだり、追いかけられたりと。
『わお! 恐竜がたくさん! ジュラ紀ってやつかな? てか亜空間が不安定……危ない!』
食われると思った瞬間ね亜空間が現れて、別の時代へ。
「わ! 寒! なんだこれ、スゲーな、最近の筐体は」
「おお、冷たい風が流れるんだね~」
今度は氷と雪と風しか、無いような世界だった。
『おおう! 恐竜絶滅、氷河期到来!? 早くあったかい所に行こうぜ!』
「この氷が砕ける音って、絶対にコースターに当たってるよね」
「氷に突撃してるのかね~ あ、それとも氷が?」
『ええい! 亜空間カモーン! 吹雪だけならこわくないぜ!』
確認しようにも、既に窓は真っ白、見えない恐怖が襲ってくる。
氷がぶつかる音、猛スピードで進む恐怖、無論上下左右と揺れている。
『ようし! 亜空間突破!』
「ん? 今度は一瞬だけ熱かったな」
「おお、火山地帯~」
今度は打って変わっての火山地帯、炎やらマグマやらが噴出している。
コースターは華麗に避けているが、時々どっぷりとかかる、大丈夫だが。
『もうそろそろ戻してくれー! マグマ怖いー!』
「いや、お前が泣くんかい!」
縁が渾身のツッコミとほぼ同時に、亜空間への扉が開いた。
そして、コースターの乗り場へと戻ってきたのだ。
ゆっくりと定位置に向かうコースター。
『ハッハー! 僕の願いが通じたね! 今日はこのまま帰ろう! うん! お疲れ様!』
「え? 早くね?」
「ジェットコースターってこんなもんじゃない?」
「ああ……上下左右だけだとこんなもんか」
実際のジェットコースターも約2、3分の出来事だ。
この体感型もそこそこの揺れたはずなのだが。
案内キャラクターへのツッコミで、気持ちがそっちにいったのかもしれない。
『あ、僕が色々と失敗した事は秘密にしといてくれよ、シーユー!』
「うわぁ……張り倒してぇ」
「まあまあ縁君、落ち着いて~」
コースターは元の発進した位置へと戻ってきた。
受付の人がお辞儀をした、安全バーが上がる。
「お疲れ様でした! タイムトラベルはいかがでしたでしょうか! またのご利用お待ちしております!」
出口はこちらです、と案内されてあっけなく終わった。
「……終わったら、ささっと退場させられた」
「まあ実際のジェットコースターもそうじゃない?」
「ああ……そりゃそうか」
「兄貴、個人的にチクったらどうなるか気になる、もっかい」
「お、やるか!」
結果的にお詫びとして、ボルチャパーラのアクリルスタンドが、後日届くらしい。
いらねーと思う縁達だったが、これも思い出と納得した。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……

世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる