VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

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第五章 幸せに向かって

第一話 演目 確実参上発火印!

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 心に絆を取り戻すした星々ひかるは、発火印の格納庫に来た!
 発火印は出撃ハンガーで待機をしている、愛機に向かって走り出す!
 急いで発火印の操縦席へと飛び込んだ!

「ひ、ひかる!? 大丈夫なのか!?」
「ああ! なんかよくわからんけど、皆が元気になった!」
「あの解析不能の光の力か?」
「今何が起きているんだ?」
「何やら異世界の戦士が、我々の手助けをしてくれているらしい」
「へっ! そいつはありがたいけど、自分の世界は自分で守るぜ! そうだろう発火印!」
「ああ! いくぞひかる! 緊急発進だ!」

 一方その頃、外では戦艦ビッグバンと共に、真っ二つになったはずの、ブラックホール軍の指揮官のグラヴィティが生きていた!

「むはははははは! 残念だったな! 我は発火印の力でなければ倒す事は出来んぞ! そして! 無人機共も同じ事よ!」

 断絶丸の攻撃で切り捨てられた無人機が再生していく!
 だがその時! 地球防衛委員会の本部から、希望の星が戦場に駆け付けた!

「星々の光を奪おうとするブラックホールの力! それを阻止する為に私は来た! 確実参上! 発火印!」
「何!? 何故発火印が! それに出力が下がっていない、星々ひかるが復活したのか!」
「俺の親友を攻撃しやがって! ぜってぇ許さねぇ!」
「む! ひかる! 今なら最大出力の発火印ソードが使える!」
「なら行くぜ! 発火印ソード! 今回だけは怒り爆発だ! 親友傷つけやがってぇぇぇぇ!」

 左ひじに仕込んでいた刃の無い剣を高く掲げる!
 掲げた瞬間、柄から剣が飛び出してきた!
 発火印はソードを構えた!

「奥義! 緊急斬りいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 発火印の一振りは、襲撃してきたブラックホール軍を、剣の衝撃波で全て薙ぎ払った!
 
「ば! バカな! わ――」

 ブラックホール軍は跡形もなく消えたが、大地や植物、周りの景色はそのままだった。

「は、発火印……なんか凄い威力なんだけど」
「あ、ああ……未来のひかるが想定した以上の力だ、こ、これはいったい?」
「お、お前……オーバフローとかは? てか、いつもなら、周りに気を使ってたよな?」
「大丈夫……だ、ブラックホール軍だけを消したらしい」

 困惑している発火印と星々ひかる、それを見て鏡達はその場を去ろうとした。

「ふっ、良き絆だ」
「んじゃ、帰ろうぜ鏡」

 発火印が鏡達が去るのを感知して、慌てて止めた。

「まっ、待ってくれ異世界の戦士よ!」
「そうだぜ、お礼くらいさせてくれ!」
「すまないな少年、あまり長いするわけにはいかない」
「なら時間かけないからさ、ちょっと降りてきてくれよ」
「鏡、まあここは降りてやろう」
「仕方ない」

 鏡と星々ひかるは、お互いの愛機から降りてきた。
 鏡は星々ひかると同じ目線で話すために、しゃがんだ。

「ありがとうな、お兄さん、おかげで助かったぜ」
「いや、導きにより来たまでだ」
「とりあえずこれを貰ってくれよ」

 星々ひかるは、ほうき星をモチーフにしたバッジを鏡に渡した。

「これは?」
「地球防衛委員会の特別隊員のバッジさ、助けてもらったんだ、お兄さんがピンチの時は俺達が助けに行くぜ! なあ! 発火印!」
「ああ、君達が危機的状況の時、私達が必ず助けに行こう、いや、危機的状況になる前にだな」
「これはありがたく貰っておくよ」

 鏡は貰ったバッジを付けた後、断絶丸に乗り込む。

「あ! お兄さんの名前は!? 俺は星々ひかる、こっちは発火印だ!」
「俺は鏡! この機体は断絶丸だ!」
「さよなら! 鏡お兄さん! 断絶丸!」
「さらばだ、異界の戦士よ、機会があればまた会おう!」

 断絶丸は光に包まれて、その場から居なくなった。

『ついにブラックホール軍が捨て身の攻撃に出た! 命を賭けた攻撃に! 再び星々ひかると発火印はピンチに! 次回最終回! 未来緊急ロボ! 確実参上発火印は! 皆の絆で大勝利! 発火印! 俺はお前を必ず創るからな!』
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