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第五章 幸せに向かって
第一話 演目 人々の絆を守れ!絆結びの太刀!
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鏡が本格的に準備するらしく、縁達はログアウトして休憩をした。
そして、休憩する前に『未来緊急ロボ確実参上発火印』の説明を受けた。
物語は鏡が説明した様に、将来自分達の脅威となる主人公を殺しに来た。
そして、鏡が介入する原作は、主人公が精神的に不安定な状態の時に、ブラックホール軍が攻めて来た。
二次創作チョイスによく使われるシーンらしい。
分かりやすく言えば、ピンチの状況の基地を主人公が立ち直るまで防衛する。
鏡の勇姿を鑑賞する為にふたたびログインをする。
何もせずにずっと立っているのは辛いので、お高いプレイルームの特徴である『これもう遊園地やん!』を使うことに。
何も難しい事は無い、超高級ゲーミングチェアで、他人のプレイを見るだけだ、映画鑑賞に近い。
お互いにボイスチャットでやり取りをする。
「かなり念入りに準備してるね~」
「俺達が参加しなくてよかったな」
「だね~初心者が居ると楽しめない空気ってあるよね」
「お姉様、鏡はそんなうすら寒い事は思いませんわ」
「おおう、そりゃ失礼」
「お、そろそろ始まるぞ」
ノリノリの音楽と共に、リアルタイムの劇が幕を開けた!
「前回までの未来緊急ロボ! 確実参上発火印! ブラックホール軍は卑怯にも、星々ひかるの友人達の心を悪に染めた! これによってひかるは、大切な友人達から裏切られてしまう! 深く心を傷付けられたひかる! 地球防衛委員会はひかるの心のケア、友人達の治療を開始するが! 基地本部にブラックホール軍の魔の手が襲い掛かる!」
暗い部屋に少年がうずくまっている。
その少年を母親であろう女性が抱きしめている。
そして、父親と思わしき男性が少々の頭に手を置いていた。
「み、皆……みんな僕の事を……」
少年はフラッシュバックしていた、それは親友達が普段思っていても言わない言葉。
ブラックホール軍の攻撃により、少年の親友達は負の感情を増幅されていたのだ!
『ひかる君って、未来が約束されてていいよね、科学者になりたいって言ってたものね、私も好き勝手に夢を叶えたかったわ』
『お前はいいよな、皆に認められて、皆お前を褒めてよ、俺はお前と友達でいれないよ、邪魔だと思ってるんだろ?』
『ブラックホール軍は君を狙ってるんですよね? いい迷惑ですよね、巻き込まないでください』
親友の言葉が頭を駆け巡る! 厄介なのは『本心』という点だ。
大人なら、いくら親友でも悪い部分がある、と分別がつくだろう。
しかし、小さい少年の心にはまだ、それは大きかった。
「くっ……うう!」
少年は耳を強く両手でふさいだ! だが! 頭で親友達の言葉が響く!
母親は更に息子を抱きしめて、父親は息子と妻を抱くように包んだ!
「大丈夫よひかる、私とお父さんはアナタの味方だから」
「ああ! 例え世界がお前を非難しようともな!」
地球防衛委員会の本部に、ブラックホール軍の魔の手が襲い掛かる!
発火印が出撃出来ない今! 地球防衛委員会はこれまでに無いピンチ!
ブラックホール軍の無人機械の軍勢が、基地へと本格的に攻撃を開始!
防衛に徹するが、いつ全滅してもおかしくない状態だ!
「ふははははは! ついに貴様らの希望! 星々ひかるは地に落ちた! 発火印を出した所で、星々ひかるが居なければただの喋る機械にすぎぬ!」
空中に浮いているブラックホール軍の大戦艦ビッグバン!
そこかで高らかに笑うのは、ブラックホール軍の指揮官の1人グラヴィティ!
地球防衛委員会の総司令官、空島は一瞬一瞬の判断をゆだねられていた。
「司令! 今この基地に、今のブラックホール軍を押し返せる戦力はありません!」
「……街の防衛にさいたからな、狙われるとは分かってはいたが、市民を見捨てる事は出来ん」
作戦室の巨大モニターに、赤色の系統でカラーリングされた巨大ロボットが映る。
かれこそ! 過去の星々ひかるを助けに来た、発火印だ!
「司令! ここは私が!」
「いや、発火印! 君を出撃させれない! 万が一、君が修復不能になったらそれこそ、ブラックホール軍への対抗が出来なくなる!」
「くっ!」
絶対絶滅のこの状況! その状態に終止符を打つかの様に、警告音が鳴り響いた!
「し! 司令! 詳細不明のエネルギーが、基地上空に集まりつつあります!」
「何!? ブラックホール軍か!?」
「いえ……これは……発火印がこの時代に来た時と同じ……いえ、近しい反応です!」
「時空転移と同じだと!?」
基地上空に緑色の光が溢れる! そしてそこから現れたのは!
軽装備の戦国武将をモチーフにした様な、ロボットだった!
「人々の絆を脅かす悪を断絶する為! 絆結びの太刀の導きにより! 断絶丸参上!」
「断絶丸! 断絶剣で一掃するぞ!」
「っしゃ! わかったぜ鏡!」
「断! 絶! 剣!」
それは一瞬の出来事だった。
断絶丸が左腰の刀に手にふれた瞬間には、ブラックホール軍のほとんどが切り伏せされていた。
超常現象といってもいい、その光景を見ていた作戦室では様々な声があがる。
「な、何だ! あのロボットは!」
「司令! あれはこの世界には存在しない技術で作られています!」
「何!? 異世界からの来訪者か! ……コンタクトを!」
「はい!」
断絶丸のコックピットに、地球防衛委員会の通信が入る。
「私は地球防衛委員会の総司令をしている、空島だ、君は何者だね」
「俺は鏡、こいつは断絶丸……のコアだ」
「よろしくなー!」
コックピットで操縦席に居る鏡と、フィギュア台の様な場所に置かれている小さい断絶丸が居た。
「して、君達の目的は?」
「絆結びの太刀の導きより、人々の絆を脅かす者達を断罪しに来た、信じられないかもしれないけどな」
「そうだな……鏡の義理の兄ちゃんの言葉借りると、良き縁を守りに来ただけだ」
「よくわからんが……我々を助けにきたと?」
「そうだ」
「ふはははは! 援軍の――」
何やらブラックホール軍のグラヴィティが、鏡に向かって何かを言いたかったようだ。
だが戦場、一騎打ちならまだしも、敵と喋る必要性が無い。
無駄口叩いていたら、戦艦ビッグバンは真っ二つになっていた。
先程の一撃で斬れたのか、それとも?
「俺の義理の姉さんが言ってる言葉だ、戦場で不必要な言葉は喋るな」
「おいおい鏡、お前はいいのかよ」
「なら行動開始だ! 絆結びの太刀よ! 悪しき絆を断ち! 良き絆の導きを!」
断絶丸は右腰に付いている太刀をゆっくりと抜いた。
美しい刀身を高く掲げる、そしてそこからあたたかな光が辺りを包んだ。
その光は、地球防衛委員会の自室で、心に傷を受けている星々ひかるにも届く。
「む? 何だ今のあたたかい光は」
「そうね……外で何かあったのかしら」
「……」
だが何も変わらない、今だに親友達の言葉が頭に響く。
しばらくして、何やら部屋の外が騒がしくなった。
そして――
「ひかる!」
「ひかる君!」
「星々君!」
凄い勢いで部屋の扉が開いた。
そこに立っていたのは、星々ひかるの親友達。
みな、治療中の最中のはず、何が起こったかわからない。
「え、み、皆!? え!? 治療中じゃ!?」
「き、君達! だ、大丈夫なのか!?」
「顔色がすごくいい……どうなってるのかしら?」
混乱する星々親子に、親友達は頭を下げた。
思わず星々ひかるは立ち上がり、親友達に近寄る。
「す、すまねぇひかる! お前に! お前に酷い事を言ってしまった!」
「ごめんなさい! ひかる君!」
「……ブラックホール軍のあの攻撃は、僕達の奥底にある負の感情を増幅させた、だけど星々君! 僕達は君に対して! 悪い感情だけじゃない!」
「おう! そうだぜ! ケンカや言い合いをしても、それでも俺達が一緒に居たのは! 俺達が気を許せる友達だ――いや! 親友だからだ!」
「わ、わたしは……それ以上でも」
「……み、皆」
今星々ひかるが考えているのは、皆と話しあいたかった。
だが、それよりも星々ひかるを熱くさせる想いが、全身を駆け巡った!
「皆待っててくれ! 俺は行ってくる! こんな顔をさせた奴らを……ぜってぇ許さねぇ!」
星々ひかるは走った! 発火印の待つ格納庫へと!
今星々ひかるを動かしているのは、間違いなく親友達との絆だった!
そして、休憩する前に『未来緊急ロボ確実参上発火印』の説明を受けた。
物語は鏡が説明した様に、将来自分達の脅威となる主人公を殺しに来た。
そして、鏡が介入する原作は、主人公が精神的に不安定な状態の時に、ブラックホール軍が攻めて来た。
二次創作チョイスによく使われるシーンらしい。
分かりやすく言えば、ピンチの状況の基地を主人公が立ち直るまで防衛する。
鏡の勇姿を鑑賞する為にふたたびログインをする。
何もせずにずっと立っているのは辛いので、お高いプレイルームの特徴である『これもう遊園地やん!』を使うことに。
何も難しい事は無い、超高級ゲーミングチェアで、他人のプレイを見るだけだ、映画鑑賞に近い。
お互いにボイスチャットでやり取りをする。
「かなり念入りに準備してるね~」
「俺達が参加しなくてよかったな」
「だね~初心者が居ると楽しめない空気ってあるよね」
「お姉様、鏡はそんなうすら寒い事は思いませんわ」
「おおう、そりゃ失礼」
「お、そろそろ始まるぞ」
ノリノリの音楽と共に、リアルタイムの劇が幕を開けた!
「前回までの未来緊急ロボ! 確実参上発火印! ブラックホール軍は卑怯にも、星々ひかるの友人達の心を悪に染めた! これによってひかるは、大切な友人達から裏切られてしまう! 深く心を傷付けられたひかる! 地球防衛委員会はひかるの心のケア、友人達の治療を開始するが! 基地本部にブラックホール軍の魔の手が襲い掛かる!」
暗い部屋に少年がうずくまっている。
その少年を母親であろう女性が抱きしめている。
そして、父親と思わしき男性が少々の頭に手を置いていた。
「み、皆……みんな僕の事を……」
少年はフラッシュバックしていた、それは親友達が普段思っていても言わない言葉。
ブラックホール軍の攻撃により、少年の親友達は負の感情を増幅されていたのだ!
『ひかる君って、未来が約束されてていいよね、科学者になりたいって言ってたものね、私も好き勝手に夢を叶えたかったわ』
『お前はいいよな、皆に認められて、皆お前を褒めてよ、俺はお前と友達でいれないよ、邪魔だと思ってるんだろ?』
『ブラックホール軍は君を狙ってるんですよね? いい迷惑ですよね、巻き込まないでください』
親友の言葉が頭を駆け巡る! 厄介なのは『本心』という点だ。
大人なら、いくら親友でも悪い部分がある、と分別がつくだろう。
しかし、小さい少年の心にはまだ、それは大きかった。
「くっ……うう!」
少年は耳を強く両手でふさいだ! だが! 頭で親友達の言葉が響く!
母親は更に息子を抱きしめて、父親は息子と妻を抱くように包んだ!
「大丈夫よひかる、私とお父さんはアナタの味方だから」
「ああ! 例え世界がお前を非難しようともな!」
地球防衛委員会の本部に、ブラックホール軍の魔の手が襲い掛かる!
発火印が出撃出来ない今! 地球防衛委員会はこれまでに無いピンチ!
ブラックホール軍の無人機械の軍勢が、基地へと本格的に攻撃を開始!
防衛に徹するが、いつ全滅してもおかしくない状態だ!
「ふははははは! ついに貴様らの希望! 星々ひかるは地に落ちた! 発火印を出した所で、星々ひかるが居なければただの喋る機械にすぎぬ!」
空中に浮いているブラックホール軍の大戦艦ビッグバン!
そこかで高らかに笑うのは、ブラックホール軍の指揮官の1人グラヴィティ!
地球防衛委員会の総司令官、空島は一瞬一瞬の判断をゆだねられていた。
「司令! 今この基地に、今のブラックホール軍を押し返せる戦力はありません!」
「……街の防衛にさいたからな、狙われるとは分かってはいたが、市民を見捨てる事は出来ん」
作戦室の巨大モニターに、赤色の系統でカラーリングされた巨大ロボットが映る。
かれこそ! 過去の星々ひかるを助けに来た、発火印だ!
「司令! ここは私が!」
「いや、発火印! 君を出撃させれない! 万が一、君が修復不能になったらそれこそ、ブラックホール軍への対抗が出来なくなる!」
「くっ!」
絶対絶滅のこの状況! その状態に終止符を打つかの様に、警告音が鳴り響いた!
「し! 司令! 詳細不明のエネルギーが、基地上空に集まりつつあります!」
「何!? ブラックホール軍か!?」
「いえ……これは……発火印がこの時代に来た時と同じ……いえ、近しい反応です!」
「時空転移と同じだと!?」
基地上空に緑色の光が溢れる! そしてそこから現れたのは!
軽装備の戦国武将をモチーフにした様な、ロボットだった!
「人々の絆を脅かす悪を断絶する為! 絆結びの太刀の導きにより! 断絶丸参上!」
「断絶丸! 断絶剣で一掃するぞ!」
「っしゃ! わかったぜ鏡!」
「断! 絶! 剣!」
それは一瞬の出来事だった。
断絶丸が左腰の刀に手にふれた瞬間には、ブラックホール軍のほとんどが切り伏せされていた。
超常現象といってもいい、その光景を見ていた作戦室では様々な声があがる。
「な、何だ! あのロボットは!」
「司令! あれはこの世界には存在しない技術で作られています!」
「何!? 異世界からの来訪者か! ……コンタクトを!」
「はい!」
断絶丸のコックピットに、地球防衛委員会の通信が入る。
「私は地球防衛委員会の総司令をしている、空島だ、君は何者だね」
「俺は鏡、こいつは断絶丸……のコアだ」
「よろしくなー!」
コックピットで操縦席に居る鏡と、フィギュア台の様な場所に置かれている小さい断絶丸が居た。
「して、君達の目的は?」
「絆結びの太刀の導きより、人々の絆を脅かす者達を断罪しに来た、信じられないかもしれないけどな」
「そうだな……鏡の義理の兄ちゃんの言葉借りると、良き縁を守りに来ただけだ」
「よくわからんが……我々を助けにきたと?」
「そうだ」
「ふはははは! 援軍の――」
何やらブラックホール軍のグラヴィティが、鏡に向かって何かを言いたかったようだ。
だが戦場、一騎打ちならまだしも、敵と喋る必要性が無い。
無駄口叩いていたら、戦艦ビッグバンは真っ二つになっていた。
先程の一撃で斬れたのか、それとも?
「俺の義理の姉さんが言ってる言葉だ、戦場で不必要な言葉は喋るな」
「おいおい鏡、お前はいいのかよ」
「なら行動開始だ! 絆結びの太刀よ! 悪しき絆を断ち! 良き絆の導きを!」
断絶丸は右腰に付いている太刀をゆっくりと抜いた。
美しい刀身を高く掲げる、そしてそこからあたたかな光が辺りを包んだ。
その光は、地球防衛委員会の自室で、心に傷を受けている星々ひかるにも届く。
「む? 何だ今のあたたかい光は」
「そうね……外で何かあったのかしら」
「……」
だが何も変わらない、今だに親友達の言葉が頭に響く。
しばらくして、何やら部屋の外が騒がしくなった。
そして――
「ひかる!」
「ひかる君!」
「星々君!」
凄い勢いで部屋の扉が開いた。
そこに立っていたのは、星々ひかるの親友達。
みな、治療中の最中のはず、何が起こったかわからない。
「え、み、皆!? え!? 治療中じゃ!?」
「き、君達! だ、大丈夫なのか!?」
「顔色がすごくいい……どうなってるのかしら?」
混乱する星々親子に、親友達は頭を下げた。
思わず星々ひかるは立ち上がり、親友達に近寄る。
「す、すまねぇひかる! お前に! お前に酷い事を言ってしまった!」
「ごめんなさい! ひかる君!」
「……ブラックホール軍のあの攻撃は、僕達の奥底にある負の感情を増幅させた、だけど星々君! 僕達は君に対して! 悪い感情だけじゃない!」
「おう! そうだぜ! ケンカや言い合いをしても、それでも俺達が一緒に居たのは! 俺達が気を許せる友達だ――いや! 親友だからだ!」
「わ、わたしは……それ以上でも」
「……み、皆」
今星々ひかるが考えているのは、皆と話しあいたかった。
だが、それよりも星々ひかるを熱くさせる想いが、全身を駆け巡った!
「皆待っててくれ! 俺は行ってくる! こんな顔をさせた奴らを……ぜってぇ許さねぇ!」
星々ひかるは走った! 発火印の待つ格納庫へと!
今星々ひかるを動かしているのは、間違いなく親友達との絆だった!
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