VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

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第四章 縁と結びで縁結び

第七話 後説 やられ役のお知らせ

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 縁、絆、風月はゲーム内ロビーへと帰ってきた。
 斬銀と炎龍が待っていて、終わりの挨拶を軽くする。

「お疲れ様ですわ」
「おう、戻ってきたか」
「縁君、絆さん、愛娘よ、お疲れ様」
「お疲れ様~」
「お疲れ様です」
「お疲れ様ですわ」
「さて、実は縁誘拐の算段がついたのだよ、っても流れだけだが」
「斬銀さん、その部分だけは聞くと物騒ですね」
「何言ってんだ、ロール中物騒な事を全力でやってただろ」
「これは一本、で、内容はどんなのですか?」
「おう、今日は出張でそっちに来てるんだ、このメンバーでご飯食べながらしようぜ」
「よっしゃ! 姉貴とご飯だ! 久々だ!」

 というわけで、ゲームをログアウトした後。
 何時もの居酒屋で打ち上げをする。
 お互いの挨拶して、注文した飲み物食べ物がくる。
 乾杯をした後に本題に入った。

「斬摩さん、詳細をお願いします」
「おう、ってもシナリオは単純だ、国にお呼ばれしてもてなされる、一通り観光を楽しむ、終わったくらいで縁誘拐、だ」
「国?」
「ちょいと口の堅い知り合いを当たってな、結果はリッツェラ王国、ほれ、王様助けただろ? あのプレイヤーさん達が手助けしてくれる」
「ああ! カンタパールさんが仕えている国ですか」
「そいや手助けに風月が、カンタパールさんと手合わせをするってのがあったね~」
「終了後に誘拐だ」
「あ、そうだ斬摩君~この間話していた、本気の結びと戦いたい人は見つかった?」
「おう、リストアップしてるぜ」
「用意周到だね~」

 斬摩が鞄から紙を出した、協力者の名前と簡単な詳細が書いてあって、それを全員に配る。
 
 桜野椰重さくらのやえ
 桜野学園理事長代理、桜野一族の本家の血筋。
 桜野一族には三つの流派がある、総合的な桜野、活人剣の白雪姫、殺人剣の衣通姫。
 桜野椰重は学生時代、それはそれは戦闘狂だったとか、だけど殺し合いは好かない。
 理由は殺したら次が無いから、ただ、殺す必要な者は殺す。

 結びとの関係は学生時代に共に学んだ仲間。
 当時の椰重の実力は、スフーリアと風月を一度に相手に出来るほど。
 いや椰重強すぎだろ、ちなみに今もそれは変わらないらしい。
 いや強いだろ、交渉ついでにインタビューした時の言葉。

『うむ、私は学園の切り札と自分と思っている、教師に負けていられない』
『いやいや、お前さん学園が襲われた時に大怪我してたよな!? ジャスティスジャッジメント関連の時に、縁とスファーリアがお見舞いをした時だ』
『あの時は地元に帰り、先代達と稽古をしていて重体だった、それでも理事長代理の仕事、言わば書類仕事をしている時に襲撃されたのだ、で、その時私は思った、学園襲撃の怪我にすれば合法的に休めるし、色鳥も優しくしてくれるのではと』
『いや、色鳥の実力の設定なら、襲撃の怪我じゃないってわかるだろ、周りもそうだ』
『ふむ、親友と違ってゲーム内ではな、イチャイチャはあまりしないのだよ、イチャイチャさせてもらおう』
『いやまあ……好きにゲームを遊んでくれとしか言えないが』

 長くなった、次からは短くにしよう。

 東洋。
 傷の魔女の旦那でその昔、自分の妻を守る為に一部の国や民族と戦った。
 全身鎧の『守護』は、なんか設定もりもりだから、詳しくはキャラ説明自分で調べてくれ。
 そして斬銀もその戦いに参加した事もあるし、縁もあるぞ、その時の縁の言葉は覚えている。

『俺は人間を滅ぼしたいだけだ、お前達を助けるのはついでだ』

 本当は良き縁を理不尽な事から救いたいんだろ、俺はわかっているぜ。
 まあ当時の縁は嬉しそうに戦ってて怖かったが……
 そんな縁が……お嫁さん貰うくらいになり、色々と成長して涙がちょちょぎれる。 
 あれ? 東洋の話をしてないな……まあいいか。

 クラリア・ジレシエール。

 傭兵部隊の隊長さん、科学者の夫を持ち、昔の大怪我で今は治療中でカプセルの中。 
 意識をサイボーグへと移して傭兵部隊の活動をしている。
 斬銀的にも面識はあるが、人型兵器関係と絡む事は無いので、会った事は数回。
 
 まあ、隊長さんは素手の武術が一番得意らしい、斬銀も手合わせで負けた。
 サイボーグって所には文句は無い、俺は隊長さん達の愛に負けたんだ。
 負けた結びならわかるだろう、そんな隊長さんから伝言だ。

『この間は一緒にロールありがとうございます、全力でボコボコにされるのでよろしくお願いいたします』

 宣戦布告じゃねーのかよ! いやシナリオの流れ的にそうだけども!
 

 一本槍陸奥むつ

 桜野学園で結びのクラスに居た男子学生。
 今は旅に出ていて、実力をかなりあげている……って設定、詳しくはリプレイを見てほしいとか。
 俺も軽く確認したが……簡単に言えば、無双系の創作物見てる感じだったな。
 不快感は無かったな、言ってる事は真面目だし、自分の実力をちゃんとわかっているし。
 そうそう成り行きで数日間だけ、ある学校の生徒になったのは笑った。
 いやいや、このままだったらその感想を書きそうだ、ほい、伝言。

『姉さん、一本槍は強くなりましたよ、ってもお二方の愛の前には負けますが……いいロールにしましょう』

 いやーいい弟だね、こう見ていると気持ちいい人間ってそうそう居ない。

真寺まじ斬銀。

 来たぜ来たぜ! ギャグキャラ担当! 集まったのが真面目過ぎるんだよ! 
 悪い事じゃないんだがよ、こう……シリアスが続くと疲れるんだよ!
 ってな訳で、俺の倒し方はギャグでよろしく。
 負ける理由? 簡単だろ、俺は本気の結びと戦いたいだけ。
 結びは全て滅ぼしてでも縁を助けたい、この差はでかいだろうさ。

「おお~戦闘狂が集まってるね~」
「待て待て、斬銀的には本気の界牙流四代目と戦いたいだけだ、他の奴らは知らないが」
「それが戦闘狂でしょ、人の事言えないけど」
「あ、姉貴、あたしも付いてっていいか? ビックリ役って必要だろ? ついでに縁の心配」
「縁はついでかよ」
「まあまあそう言わず、てか兄貴捕まってるだけ?」
「憑依されて結びさんと戦うってやろうかな、ずっと見ているのも暇だしな、前もこの提案はしたような」
「おお! ……いや、姉貴は全力でぶっ飛ばすと思う」
「うっひょっひょ! 例え死んでも結びさんの愛で復活出来るのさ~信仰心も愛だよ」
「姉貴、例えば敵が……『縁もろとも滅ぼすのか? 流石は界牙流四代目』みたいなこと言ったらどうする?」

 荒野原はお酒で酔っているのもあってか、ノリノリで黒い笑みをした。

「私の愛した男は神だ、殺しても復活は容易、憑依しているお前が無事か試してみるか?」
「おおー勝てる気がしないねー」
「ふむむむ、娘ばかりいい思いして、お父さんも活躍したい」
「んじゃ兄貴がさらわれる時にさ、置土産だーって敵をばらまかれるとか?」
「なるほど、お前は今すぐ里に戻り――となわけだ」
「よし、意見をガンガンだしてくれ、上手くなるようにまとめるからよ」

 まだまだ意見交換会は続くのだった。
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