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第四章 縁と結びで縁結び

第四話 前説 ロールのお誘いのお知らせ

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 今日も今日とて、ぼちぼちと閑古鳥が鳴く職場である。
 長谷川と荒野原は何時も通り働いていた。

「今日も午前中で終わりかね」
「そうね、ぼちぼちのお客様」
「ん?」

 長谷川はスマホを取り出して、レアスナタ用の交流ツールを見る。
 陣英からお誘いの通知が着ていて、サッと目を通した。 

「おや珍しい、陣英からお誘いだ」
「あら、なんて?」
「ほほう? 縁と風月にお誘いだ」
「おやおや、風月さんをご指名ですか」
「……なるほど」
「どうしたの?」
「シナリオ内容を簡単に言えば、他者を何かしらの理由で招く村、実態は自分達の神に捧げる生贄のためだった」

 それを聞いた荒野原はニヤニヤと笑う。

「ほほう? これは縁としては見逃せない?」
「だな、縁を引き裂くものは許さんよ」
「よし、風月で参加しよう~」
「ロビー集合じゃなく、シナリオ集合だって」
「おっけ~……あ、ちょっと聞きたかったんだけど」
「どした?」

 長谷川は椅子から立ち上がり、時計を軽く見た後荒野原に視線を向けた。

「風月が、てか結びが縁の巫女してもいい? 神様には巫女っているじゃん?」
「ああ、結びがしてくれるなら縁は大歓迎だ」
「っても巫女って何するの?」
「……恥ずかしながら、巫女の仕事って俺も詳しくない」
「んじゃ、私たちの基準で作っちゃおう、難しく考えずにさ、神様のお世話する人って事で」
「ま、その前に神社を復興しないとな」
「復興状況は?」
「何も手を付けてない」
「あらら」
「後であゆさと一緒に考えるか」
「私も混ざる」
「とりあえず今は陣英の手助けだな」
「午後から?」
「ああ、お昼ご飯食べてから行こう」
「何時も通りね」
「平和な事だ」

 何時も通り、仕事終わりにレストランへ向かう。
 そこで昼食を食べ、食事休憩を済ませる。
 ゲートへと向かって、受付を済ませそれぞれ割り当てられたプレイルームへ。

「うし、開始だ」

 シートベルトとゴーグルを装着した長谷川はスタートボタンを押した。
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