VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

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第四章 縁と結びで縁結び

第三話 後説 ちょっとしたお知らせ

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 一足先にロビーへと帰って来た縁とスファーリア。
 グリオード達はそのままロールを続ける様だ。

「縁君お疲れ様」
「スファーリアさん、お疲れ様」
「はぁい、兎君」

 ドレミドが手を振って現れた。

「いきなり混ざってごめんなさいね」
「いえ、いいんですよ、まさかスファーリアが出てくるとは」
「サプライズ、縁君はあまりビックリしてない様に見えたけど」
「いや本当にビックリしたよ」
「本当に?」
「ああ、マイクオフにしてマジかよ! って叫んでた」
「おおう……それをロールで出さないのは凄い」

 ドレミドが手をパタパタとさせて、縁に向かって話し始めた。

「兎君、久しぶりにルルのお店で飲まない? 義理のお母さんが奢るわよ」
「スファーリアさん、あの話はしたの?」
「軽くしかしてない」
「あら何々? 結婚の話?」
「それはまだ先です」
「んじゃ詳しい話はルルのお店でしましょう」

 そんな訳でゲームをログインした縁達。
 長谷川達は身支度を済ませて、ルルの店へと向かう。
 今夜も貸切で、店内にはルルと詩織しか居なかった。

「ルル、今日も貸切にしてもらってごめんなさいね」
「あんたに飲んでもらった方が売上いいのよ」
「そりゃ毎回万単位つかってるからねー」
「お母さん、散財はダメ」
「私はルルのお店が長続きしてほしいから、お金を使うのよ? 口ばかりの応援じゃく、お金を落とさないとね」
「終ちゃんお母さん止めてね? 末っ子君は高校生でしょ? まだまだ学費とかかかるでしょ、しっかりしなさい」
「大丈夫、お母さんは良識の範囲内で散財するけど、しっかりしてます」
「お酒を控えてくれると助かるんだけどねー」
「だからこそ、ノンアルコール頼んでるんじゃない、近い将来孫を抱くんだから」
「だったらお酒を止めなさいよ……今日もノンアル?」
「えぇ、娘達から提案が有るそうよ」
「あら? 面白そうをなお話? 長谷川ちゃん達もノンアル?」
「はい、お願いいたします」
「よろしくお願いいたします」

 長谷川は詩織達に説明に今やっているロールのオチを伝えた。
 最終的には縁が連れ去られる事、スファーリアと風月が一つに戻る事。
 斬銀が本気の結びと戦う等々、色々と話した。

「なるほど、風月とスファーリアが結びに戻るロールをすると」
「このタイミングしかないかなーって」
「でも縁ちゃんが連れ去られるって、なかなか脅威ね」
「そうね、終? 敵はご大層な準備や考えをしているのでしょ?」
「お母さん、敵の理由はどうでもいいの」
「ふむ」
「大事なのは縁がさらわれた事、敵の行動理由はどうでもいい、全力で助けるだけ」
「あらあら、これは終ちゃんのキャラの無双がみられるわね、って何時も無双してたわね」
「当たり前、命は一つ、苦戦しろだのなんだの言う奴は勝手にしていればいい」
「まあ結びの設定みたら無双もするわよねぇ」
「ゲーム万歳、ロール万歳」
「終ちゃん、そのロールプレイするとはこっそりと教えてね?」
「はい、わかりました」

 何時と変わらない日常、それが当たり前だ。
 基本的に何事も繰り返し、時間が進む。
 当たり前の日常だ。
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