VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

文字の大きさ
上 下
77 / 308
第二章 ジャスティスジャッジメントの正義

第二話 幕開き  祈りの約束

しおりを挟む
 縁、絆、スファーリアは光に包まれて大きな建物がたくさんある街が見える丘に現れた。

「あれが帝国イズールですわ」

 絆は優雅に目の前の帝国を指差した。

「……初めてみたけどよなんだこりゃ、幸運のひとかけらも感じないんだが?」
「幸せの音を感じない、国としてよく成り立ってるわね」

 縁とスファーリアはそれぞれ自分の感じ取ったモノに嫌悪感を抱いている顔をした。

「他国民を食い物にしてるのです、そして一番私を殺したくてしょうがない国です」
「どうして絆ちゃんを殺そうとするの?」
「簡単ですわお姉様」
「あの国は『謝れない人達の集まり』なんですの、可哀想に」
「それって振り上げた拳を下げれないって事でいいかな?」
「ええ、国民も似たような性格な方々が生活しておられるようです」
「つーか本当によく国として成り立ってるな」
「お兄様? そこは悪党らしく色々と薄汚い事を色々としてるんでしょうね、だから私は最後に遅い忠告をしてさしあげようと」

 絆は自前の傘を開いて目元を隠して笑っている。

「……絆ちゃん、縁君、微かだけど助けを求める声がする」
「お姉様、その方向は?」
「待って」

 スファーリアはトライアングルビーダーでトライアングルを軽く叩き辺りに高音を響かせた。

「あの森から微かに感じる、命の音も危ない」

 帝国とは反対方向にある森をトライアングルビーダーで差した。

「行くぞ」

 縁のその言葉を発すると森に向かって走り出し、絆は優雅にふわりと少し浮きながら移動を開始。
 スファーリアはトライアングルのスピードを上げて先頭になる。
 3人は森に入りってしばらくスファーリアの先導について行くと、目の前に何かが見えた。
 それは血だらけになりながら剣を杖のように使い、フラフラになりながらも歩いている剣士が居た。

「誰か……たす…」

 剣士はそういうとバランスを崩して倒れそうになる。

「危ない!」

 走りながら縁は、鞄から折りたたまれた白いシーツのような物を取り出し、それを倒れそうな剣士に向かって投げた!
 縁の投げたシーツのような物は、見た目通りベッドにしくシーツのように広がり倒れそうな剣士の地面にふわりと舞い落ちる。

「おっ! おお!?」

 剣士はいきなり視界に入ったシーツにびっくりしてバランスを完全に崩して、シーツにダイブしてしまう。
 しかし、ふんわりベッドにダイブしたかのように、優しくめり込んで軽くバウンドして何事もなかった。

「あ、あれ? 痛くない? それに怪我の痛みがやわらいだような?」

 状況が理解出来ない剣士は体を起こしてシーツを触ったり、自分の怪我を確認したりしている。

「大丈夫ですか?」

 縁は走りの速さを殺すためにスライディングで剣士に近寄り、それに続いてスファーリアと絆がやってきた。

「お、お前達は?」
「それより何があったんですの?」
「そ、そうだ! 隊長が! 隊長が死にそうなんだ!」

 絆の言葉にハッとした剣士は、救いを求めるように近くに居た縁に右手を伸ばし肩を掴んだ。

「絆、頼んだ」
「承りましたわ……位置が特定出来ましたのでいってまいりますわ」

 そう言うと絆はスッと消えて居なくなる。

「このシーツに横になって下さい、回復効果が全身に行き渡りやすくなりますから」

 縁は自分に持たれかかりそうな剣士をゆっくりとシーツに寝かせた。

「スファーリアさん、これを地面に広げてくれ、この宝玉と一緒に」

 鞄から白くうっすらと輝きを放つシーツを取り出と赤色の玉を渡した。

「わかった」
「あ、あんた達はいったい……?」

 剣士は仰向けでリラックスした様子でそう言った、目に見えていた怪我も何時の間にか綺麗に消えていて血もない。
 その代わりにシーツが血を吸ったように赤くなっていた。

「しがない亜人の兎です、この怪我はどうしたんですか?」
「この先に帝国イズールがある、そこの皇帝の命令でやりたくもない依頼をな」
「依頼?」
「ああ、この森を抜けると鉱脈があってな……簡単に言えば鉱石を喰うモンスターの討伐を依頼されてな、俺と隊長は捨て駒にされたのさ」

 剣士は寝ながら右手を動かし、その方向を指差した。

「鉱脈を持っていた持ち主が帝国へ依頼、どんな悪巧みかしらんがその鉱脈の依頼を使って帝国は金儲けをしようとしたのか?」

 縁は剣士から目をそらし、自分に問いかけるように言葉を発する。

「ああ」
「横槍入れるけど、あなたと隊長さんが命を賭けるほど依頼って事なのよね?」
「何時もそうさ、クソ危ねぇは俺達を使うんだ」
「それに見合う給料や保証は?」
「はっ! そんなの有るわけない」

 剣士はスファーリアから目をそらし、右手を上げて地面を思いっきり叩いた!
 しかしシーツの上だったので柔らかく包み込まれる。

「あなた達は帝国に食い物にされてるって事か」
「ああ! そうだよ!」

 スファーリアの言葉にいきなり体を起こし、凄い剣幕でスファーリアを見る。

「わかった、私がなんとかする」
「なんとかって……ど、どうするつもりだよ!」

 スファーリアの予想外の言葉に剣士は動揺している。

「国を完璧に潰せばいいんでしょ?」

 あっけらかんと簡単そうに言った、兵士の開いた口が塞がらない。

「は? いやいや、何を言ってんだあんた」
「最近友達になった人の言葉に『近頃の悪党って創作物の悪党みたく見えない力に守られてると勘違いしてる』って言っててね」
「いずみか……何時の間に」
「徹底的に帝国を潰せばあなた達は自由になるでしょ?」

 また簡単そうに言ったスファーリア。

「ま、まてまて! 数人でどうにかなる相手じゃないぞ!」

 再び馬鹿を見るような目をしながら剣士はスファーリアを説得するように話している。
 剣士の言葉を聞いてスファーリアは笑う。

「帝国はね? 結果的にどうにか出来る人達に手を出しちゃったの」

 スファーリアはトライアングルビーダーを帝国の方向に向けて、最高の笑みをしながらそう言った。
 その笑顔を見た剣士は目を背けた、見てはいけないものを見てしまったような顔をしていた。

「本気で怒ってるな」
「もう一人の私は基本的には『身内しか守らない』から……私はそんな彼女の『助けたいと思った人を助けたい』と願った音なの」

 今度は優しく笑ったスファーリア。

「なるほどな」

 縁も納得したように頷いた後、優しく笑った。

「あらあら面白そうなな話ですわね、私も混ぜて下さいませ?」

 絆は何も無い所から現れた、側には生きてるかもわからない血だらけな少し老いた剣士が、身体をぐったりさせながらも座って居た。
 この老いた剣士が隊長なのだろう。

「隊長!」

 剣士は慌てて隊長に近寄った。

「バカ……やろぅ……情け……」

 隊長は剣士を見て力なく笑っている。

「そのシーツに寝かせて、その赤色の玉を握らせなさいまし」
「あ、ああ!」

 絆の言葉に剣士は頷いた。
 縁も手伝い隊長をシーツに寝かせて赤色の玉を握らせる。

「何だ? 痛みが消えて喋れるようになったぞ?」

 仰向けになっていた隊長は身体を起こそうとした。

「痛みをごまかしているだけなので動かないでください」
「なるほどな、俺に握らせたこの丸っこいのが痛みをごまかし、このシーツみたいなもんは身体を治療してくれてんのか?」

 縁を見ながらそう言った隊長、その言葉に縁は少しびっくりしながらも頷いた。

「まあそれより、俺を助けた嬢ちゃんが言ってたが帝国を潰しに来たんだって?」

 面白そうに語る隊長。

「え? あれ? 絆、忠告しに来たんじゃなかったか?」
「違いますわお兄様、これから帝国は崩壊しますわよ? と言いに来たのですから……崩壊の宣告ですわね」
「好都合、この人達の受けた苦しみは音で感じたから、私は崩壊のお手伝いをする」

 絆とスファーリアはこれから起こる事に高揚感を感じる笑みをする。。

「こ、この人達はいったい……」
「お前、聞いたことねーか? 帝国が昔っから手を焼いている神様が居るって話をさ」
「えっ!? じゃあこの人達が!?」

 隊長の言葉に目の色を変えて縁達を見る剣士。

「あ、私は神様じゃないから」

 スファーリアは両手の人差し指をクロスさせてバツを作る。

「まあ、それは置いといてそのお嬢ちゃんの話じゃ息子が世話になったって話だ」
「お兄様、覚えてますわよね? 神社に来た少年の事を」
「まさか、あの少年のお父さんですか!?」

 縁はハッとして隊長を見る。

「ああ、嬢ちゃんの話じゃクソみてぇな神様に祈ろうとして門前払いされ、あんた方の神社に案内したらしいじゃないか」
「私が何回か送り迎えしてました」
「で、息子の願いを聞いて助けにきたって所か?」
「それは違います、たまたまですが願いは運命をねじ曲げる力があるだけです」
「なるほどな、つまりあんたの意識じゃなく、息子の願いの力により運命がねじ曲がってここに居るって事でいいか?」
「はい、その考え方であってます」
「流れの傭兵してれば嫌でも身につく感だよ感、幼い息子にゃ正義の味方って説明しちまったがな」

 隊長は息子との思い出を思い出したのか優しく笑っている。

「帝国に仕えている理由は?」
「息子と娘がプレゼントしてくれた、魔力で映像を記憶するペンダントをひったくられてな」
「!?」

 隊長の言葉を聞いて豆鉄砲を食らったような顔をする縁。

「後は説明しなくともわかるだろ?」
「……なるほどな、いい度胸じゃねーか」

 縁は目に見えてブチギレている顔をしていた。

「他に盗られた物はありますか?」
「いやそれだけだ、それさえ取り返せればおさらばしてーよ」
「今取り返せますよ」
「あ? なんだって?」
「これですよね?」

 鞄から銀色の鎖で青い石が付いているペンダントを縁は普通に取り出した。

「そ、それだ!」

 隊長はペンダントを見たとたん顔色を変えて手を伸ばす。
 縁はペンダントを隊長に渡した。

「ああ、本物だ! 本物だ!」

 隊長はプレゼントを貰った子供のようにペンダントを見つめている。

「な、なあ! なんであなたが持ってんだ?」
「この鞄の能力の一つですよ『思い出の品を取り出せる』ってね」
「そ、そうか」

 剣士は目の前の事実を受け入れ難いようだ。

「じゃあ問題が解決した所でこの人達の保護をどうするかね、怪我人ほったらかしには出来ないし」
「それなら大丈夫ですわよ? ああ、誰かかこの状況を引き受けてくれれば『賞賛に値する』のですが、誰か居ませんかね?」

 絆はわざとらしく賞賛の言葉の部分を強調して喋る。

「そんなに強調しなくても」

 何もない場所に光が集まる、そこに苦笑いしながら立っているグリオード、隣には麗華が居た。

「ですが賞賛を嗅ぎつけてきたのでしょう?」
「絆様、グリオード様を賞賛ジャンキーみたく言わないで下さいませ」

 麗華は絆に対して軽く頭を下げた。

「後は任せた、グリオード」
「ああ」

 グリオードは頷くと縁達は帝国の方向へと歩き出す。

「兎のあんちゃん」

 隊長の呼びかけに縁は振り向き、スファーリアと絆は止まらずに歩いている。

「お礼言ってなかったな、ありがとうよ」
「運が良かったですね」

 隊長はにこやかに親指をグッとする、それを見て縁はフッと笑い再び歩き出した。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

モニターに応募したら、系外惑星に来てしまった。~どうせ地球には帰れないし、ロボ娘と猫耳魔法少女を連れて、惑星侵略を企む帝国軍と戦います。

津嶋朋靖(つしまともやす)
SF
近未来、物体の原子レベルまでの三次元構造を読みとるスキャナーが開発された。 とある企業で、そのスキャナーを使って人間の三次元データを集めるプロジェクトがスタートする。 主人公、北村海斗は、高額の報酬につられてデータを取るモニターに応募した。 スキャナーの中に入れられた海斗は、いつの間にか眠ってしまう。 そして、目が覚めた時、彼は見知らぬ世界にいたのだ。 いったい、寝ている間に何が起きたのか? 彼の前に現れたメイド姿のアンドロイドから、驚愕の事実を聞かされる。 ここは、二百年後の太陽系外の地球類似惑星。 そして、海斗は海斗であって海斗ではない。 二百年前にスキャナーで読み取られたデータを元に、三次元プリンターで作られたコピー人間だったのだ。 この惑星で生きていかざるを得なくなった海斗は、次第にこの惑星での争いに巻き込まれていく。 (この作品は小説家になろうとマグネットにも投稿してます)

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

VRゲームでも身体は動かしたくない。

姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。 古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。 身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。 しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。 当作品は小説家になろう様で連載しております。 章が完結次第、一日一話投稿致します。

大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-

半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

処理中です...