VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

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第二章 ジャスティスジャッジメントの正義

第一話 幕間 リアルでも小休憩

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「御手洗いへGO」

 長谷川はゴーグルとシートベルトを外してお手洗いへ、直ぐには戻らず休憩所へ向かった。
 休憩所には仮眠室や座る場所、自販機、軽食屋などが有る。
 自販機で飲み物を買う事にした。

「『オレンジなミカンのようで謎の柑橘系』にするか、相変わらず名前長いな」
「あれ? 兄貴じゃん」
「その声は? おお、我が妹あゆさではないか」
「兄貴も休憩? まあ兄貴の事だから小休憩なんだろうけども」

 2人は近くのテーブルに行って椅子に座った。

「今日も荒野原さんとイチャイチャチュッチュ?」
「チュッチュはしとらんし、イチャイチャもしてない」
「私はこの間、荒野原さんとイチャイチャしてきたもんね」
「お前にそういう趣味が有ったのか、お兄ちゃんびっくり」
「いや、あたし将来の旦那いるし、つーかツッコミしろよ」
「いつ遊んだんだ?」
「ちょっと前」
「ほー」
「遊びたいって言ったら、いいよって言ってくれた」
「失礼な事はしなかっただろうな」
「もちろん、将来お姉ちゃんになるかもしれない人に失礼な事はしてないよ?」

 ニヤニヤしながらあゆさは兄を見るとため息で返された。

「どんな話をしたんだか」
「兄貴の事よろしくお願いしますって言った」
「お前らしいわ、で、返答は?」
「よろしくなるかは貴方のお兄さんと私の気持ち次第って言われた」
「うむ、荒野原さんらしい」
「でさ、兄貴の代わりに言っといたよ?」
「なんて」
「『君に俺を魅了する魅力はあるかな?』って」

 兄の真似をする妹のあゆさ。

「ああ、俺が言いそうだな……いや、それは無いわ」
「荒野原さんに言ったら大爆笑してたよ? 『縁君なら言いそう』ってね」
「なんだかなー」
「ま、嫌われてないだけいいじゃん」
「それはそうか」

 長谷川はふと休憩所にある時計を見た。

「おっと、ちょいと遅刻だ」
「兄貴、終わったら久しぶりに茶店にでも行こうよ」
「いいぜ、メールするわ」
「んじゃ、後でねー」
「ああ」

 長谷川は飲まなかった謎のジュースを持ってプレイルームへ。
 鞄にジュースを入れて素早くゴーグルとシートベルトを装着する。

「再びレアスナタの世界へ!」

 長谷川はスタートボタンを押した、この瞬間からまた長谷川から縁になるのだ。
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