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第二章 ジャスティスジャッジメントの正義
第一話 演目 余興にも茶番にもならない
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「とりあえずあんた達でもいいや、この国滅ぼしてどうすんの?」
「最近建国したフェンリル王国の王様である三日月春樹君どうしてこんな所に? ああ、こっちの世界ではスバルフでしたっけ?」
「やれやれ、そんなことは今はどうでもいい」
「なら何しに来たんです?」
「ここの国とは知り合いでね、でさ、君達は国滅ぼしてどうするの」
「戦争した結果ですが?」
「僕が聞きたいそういう事じゃないんだよ」
「……はぁ」
「あのさ、黙ってないでちゃんと答えてよ」
春樹は自分が立場が偉いと言わんばかりの態度で話をしている。
「答えましょうか? 貴方は自国に戻り無能な側近に囲まれて無能な国民にもてはやされ、無能な知り合いと意味の無い協議でもしてればいいんじゃないですか? ああ、人形劇の方がいいかもですね、人形は人形らしく観客を楽しませてればいいんですよ、でも見る観客達は滑稽な姿に笑っているのであって、貴方の惨めな人生を感動してる訳じゃないんですよね」
物凄い早口で喋るが聞き取りやすい。
いずみは『これくらい理解出来ますよね』と言わんばかりの顔をしていた。
「幻想の中とは言え俺が逃がした王様達からは強い意志を感じた、お前からは何も感じないから人形と言われても仕方ないな」
「やれやれ、わからない事を言う人達だ」
「そうか、でお前は結局何がしたいんだ?」
「やれやれ、問答の出来ない人だ――」
「おい、一つ言っておくぞ?」
春樹は目を閉じてやれやれとめんどくさそうな顔をしてると縁は一瞬で春樹の目の前に移動した。
「気に食わないなら殺せばいいだろ? 人間の得意分野だろ?」
「はっ! 先に手を出したのはそっちだ! トレース!」
春樹は縁の手を払い距離を取り銃を召還してドヤ顔をしながら縁に向けて発砲した!
「俺には意志の無い攻撃は効かないぞ?」
銃弾は縁の体に当たるが豆鉄砲でも当たったかのようにペチっと音がして地面に落ちた。
春樹はターゲットをいずみに変えて発砲した!
「ああ、私は知識でしか傷付きませんから」
銃弾は何か障壁のようなものに阻まれている。
「はぁ!? なんだよそのチートは」
「チート? チートっていいました?」
「やれやれチートじゃないか」
「ふぉっふぉっふぉ、確かにの」
何処からともなく縁に聞き覚えの声が聞こえてきた。
「また隷属の神か」
「ああ、シンフォルトさんに負けた弱い神様ですか」
「春樹君、そこの血だらけの神は任せなさい」
黒い霧を発しながら現れた隷属の神が縁を睨んだ。
「本気で俺に勝てるとでも思ってるのか神様一年生、丁度いいここで消しておくか」
縁は声色を変えて話し始める、神様モード全開のようだ。
「何だと!? こ、この力は!」
隷属の神は今更信じられないような顔をしながら縁を見た。
「いずみ説明してやってくれ」
「いいでしょう、承りました」
いずみはメガネをクイッとして縁はゆっくりと隷属の神に向かって歩いていく。
「まず名前が無い神って凄く弱いんですよ? 貴方は『隷属』というカテゴリーの神なのでしょうが、この世界にどれだけの『隷属』を司る神が居ると思いますか? 人がせっかく祈った信仰心でも『隷属の神様ありがとうございます』ではどの隷属の神かわからないので信仰心が分散してるんですよ? 大雑把に例えるなら選挙が分かり易いですかね? 博識が3人は居るのにどの博識だよ! 無効だ! みたいな? 細かく言えば違いますがね」
縁は普段は見せない他人を嘲笑う顔をしていた。
「次に信仰心ですが説明する必要があります? 縁さんの血だらけみたいな姿は『恨まれた結果』です、知ってます? それも信仰心になりますよ? つまりは『神の姿に影響を及ぼす程の信仰心を持っている』ということになります、ちなみに正気を保っていられるのは良き縁があるからですね、私も含まれていますよ」
いずみは自信満々にメガネをクイッとした。
「こんな所でいいですか?」
「ああ、ありがとう」
名前の無い神の目の前に前に立った幸運を司る神縁。
「汝、我に勝てると思うたか?」
「な、なんだその信仰心の量は!」
「ぶふぅ! 説明したばかりなのに! あははは! 理解力無さすぎでは!? ああ失礼、無知を笑うのは失礼でした」
「では……消えよ!」
「うぎゃああぁぁぁぁ!」
縁は右手を払うと悲鳴を上げどす黒い霧になりながら隷属の神は消えた!
「完全には消失しなかったか」
「迷惑な頑固な油汚れみたいですね」
「そうなったらまた消せばいいだけだ」
「か、神様が死んだ?」
春樹はやっと驚いた顔をする。
「あんなんでも神ですからいずれ復活するでしょうで、貴方はまだ戦いますか? 私達は子供の相手はもうしたくないので自分の国に帰ったらどうですか?」
「帰る? な、何を馬鹿な事を? 俺はまだ負けちゃいないんだが?」
「いずみ任せた、相手してられん」
「任されましょう」
いずみは自分のほっぺたを軽く叩いて気合いを入れる。
「では私とクイズで勝負しましょう、間違ったり時間切れだとアナタの命を貰いますと……思ったんですが小さい怪我で許してあげましょうか、問題が山積みなので」
いずみはため息をしながら指を鳴らした、すると一冊の本が召還される。
タイトルは『三日月春樹の絶好調な異世界奮闘記~この俺が常識だ!~』と書かれていた。
「一人でやってろ!」
春樹は光輝く剣を魔法で精製してそれを握った。
「ではお言葉に甘えて、第一問」
いずみは本を見ながら指し棒で黒板を指し示すと黒板に問題が文字が浮かび上がった。
『問1、異世界にやってきた三日月春樹を叱ってくれる人物は居ましたか?』と黒板には書かれている。
「あ、制限時間は十秒ですので」
「せい! やあ! たあ! ふん!」
春樹はいずみに対して連続で斬りつけるが障壁に阻まれて意味が無い。
「螺旋スパイラル!」
そう春樹がきめ台詞っぽく言うと周りに回転している槍が数本空中に現れた!
回転している槍がいずみ目掛けて降り注ぐが、障壁に阻まれてやはり意味が無い。
「時間切れです」
「いて!?」
いずみは腕時計を見ていると春樹は持っていた剣を地面に落とし右手首を左手で抑える。
「何で切り傷が!?」
「いやさっき説明しましたよね? 怪我するって言いましたよね? それすら理解出来ないんですか? ああ、頭カラッポで元居た世界の常識を忘れてこの世界の常識も知らず、貰った力で好き勝手をし、知り合う人達も都合のいいような頭をしていて、敵対する人達も都合のいいようですから『戦う』ということを知らないんですよね? まだまだツッコミ所がありますよ?」
いずみは本を見ながら聞き取りやすい早口で説明をし始める。
春樹は怪我を初めてのような戸惑いをしていていずみの話を聞いてはいないようだ。
「さっきも言いましたが貴方は哀れな神の操り人形なんですよ、はぁ……異世界の人間って面倒くさいですね、隷属の神の布教の結果ですか」
「いずみ、俺はそろそろ待ち合わせの時間だから失礼する」
「はい、後はお任せ下さいな」
「お前は運がいいな異世界人、いずみならこの世界の事と自分がどれだけ哀れか説明してくれるぞ」
縁は最後にそう言い春樹が何か言い換えそうとした時。
「お前は身の丈に合わない幸せを望んだからこうなったんだ、身の丈に合う幸せをいずみから教えてもらうといい」
春樹は縁の顔を見て絶句してしまった、その顔は優しい神様の顔をしていたのだが狂気じみていたのだ。
縁は最後に春樹に軽く手を合わせ光に包まれてその場から消えた。
「最近建国したフェンリル王国の王様である三日月春樹君どうしてこんな所に? ああ、こっちの世界ではスバルフでしたっけ?」
「やれやれ、そんなことは今はどうでもいい」
「なら何しに来たんです?」
「ここの国とは知り合いでね、でさ、君達は国滅ぼしてどうするの」
「戦争した結果ですが?」
「僕が聞きたいそういう事じゃないんだよ」
「……はぁ」
「あのさ、黙ってないでちゃんと答えてよ」
春樹は自分が立場が偉いと言わんばかりの態度で話をしている。
「答えましょうか? 貴方は自国に戻り無能な側近に囲まれて無能な国民にもてはやされ、無能な知り合いと意味の無い協議でもしてればいいんじゃないですか? ああ、人形劇の方がいいかもですね、人形は人形らしく観客を楽しませてればいいんですよ、でも見る観客達は滑稽な姿に笑っているのであって、貴方の惨めな人生を感動してる訳じゃないんですよね」
物凄い早口で喋るが聞き取りやすい。
いずみは『これくらい理解出来ますよね』と言わんばかりの顔をしていた。
「幻想の中とは言え俺が逃がした王様達からは強い意志を感じた、お前からは何も感じないから人形と言われても仕方ないな」
「やれやれ、わからない事を言う人達だ」
「そうか、でお前は結局何がしたいんだ?」
「やれやれ、問答の出来ない人だ――」
「おい、一つ言っておくぞ?」
春樹は目を閉じてやれやれとめんどくさそうな顔をしてると縁は一瞬で春樹の目の前に移動した。
「気に食わないなら殺せばいいだろ? 人間の得意分野だろ?」
「はっ! 先に手を出したのはそっちだ! トレース!」
春樹は縁の手を払い距離を取り銃を召還してドヤ顔をしながら縁に向けて発砲した!
「俺には意志の無い攻撃は効かないぞ?」
銃弾は縁の体に当たるが豆鉄砲でも当たったかのようにペチっと音がして地面に落ちた。
春樹はターゲットをいずみに変えて発砲した!
「ああ、私は知識でしか傷付きませんから」
銃弾は何か障壁のようなものに阻まれている。
「はぁ!? なんだよそのチートは」
「チート? チートっていいました?」
「やれやれチートじゃないか」
「ふぉっふぉっふぉ、確かにの」
何処からともなく縁に聞き覚えの声が聞こえてきた。
「また隷属の神か」
「ああ、シンフォルトさんに負けた弱い神様ですか」
「春樹君、そこの血だらけの神は任せなさい」
黒い霧を発しながら現れた隷属の神が縁を睨んだ。
「本気で俺に勝てるとでも思ってるのか神様一年生、丁度いいここで消しておくか」
縁は声色を変えて話し始める、神様モード全開のようだ。
「何だと!? こ、この力は!」
隷属の神は今更信じられないような顔をしながら縁を見た。
「いずみ説明してやってくれ」
「いいでしょう、承りました」
いずみはメガネをクイッとして縁はゆっくりと隷属の神に向かって歩いていく。
「まず名前が無い神って凄く弱いんですよ? 貴方は『隷属』というカテゴリーの神なのでしょうが、この世界にどれだけの『隷属』を司る神が居ると思いますか? 人がせっかく祈った信仰心でも『隷属の神様ありがとうございます』ではどの隷属の神かわからないので信仰心が分散してるんですよ? 大雑把に例えるなら選挙が分かり易いですかね? 博識が3人は居るのにどの博識だよ! 無効だ! みたいな? 細かく言えば違いますがね」
縁は普段は見せない他人を嘲笑う顔をしていた。
「次に信仰心ですが説明する必要があります? 縁さんの血だらけみたいな姿は『恨まれた結果』です、知ってます? それも信仰心になりますよ? つまりは『神の姿に影響を及ぼす程の信仰心を持っている』ということになります、ちなみに正気を保っていられるのは良き縁があるからですね、私も含まれていますよ」
いずみは自信満々にメガネをクイッとした。
「こんな所でいいですか?」
「ああ、ありがとう」
名前の無い神の目の前に前に立った幸運を司る神縁。
「汝、我に勝てると思うたか?」
「な、なんだその信仰心の量は!」
「ぶふぅ! 説明したばかりなのに! あははは! 理解力無さすぎでは!? ああ失礼、無知を笑うのは失礼でした」
「では……消えよ!」
「うぎゃああぁぁぁぁ!」
縁は右手を払うと悲鳴を上げどす黒い霧になりながら隷属の神は消えた!
「完全には消失しなかったか」
「迷惑な頑固な油汚れみたいですね」
「そうなったらまた消せばいいだけだ」
「か、神様が死んだ?」
春樹はやっと驚いた顔をする。
「あんなんでも神ですからいずれ復活するでしょうで、貴方はまだ戦いますか? 私達は子供の相手はもうしたくないので自分の国に帰ったらどうですか?」
「帰る? な、何を馬鹿な事を? 俺はまだ負けちゃいないんだが?」
「いずみ任せた、相手してられん」
「任されましょう」
いずみは自分のほっぺたを軽く叩いて気合いを入れる。
「では私とクイズで勝負しましょう、間違ったり時間切れだとアナタの命を貰いますと……思ったんですが小さい怪我で許してあげましょうか、問題が山積みなので」
いずみはため息をしながら指を鳴らした、すると一冊の本が召還される。
タイトルは『三日月春樹の絶好調な異世界奮闘記~この俺が常識だ!~』と書かれていた。
「一人でやってろ!」
春樹は光輝く剣を魔法で精製してそれを握った。
「ではお言葉に甘えて、第一問」
いずみは本を見ながら指し棒で黒板を指し示すと黒板に問題が文字が浮かび上がった。
『問1、異世界にやってきた三日月春樹を叱ってくれる人物は居ましたか?』と黒板には書かれている。
「あ、制限時間は十秒ですので」
「せい! やあ! たあ! ふん!」
春樹はいずみに対して連続で斬りつけるが障壁に阻まれて意味が無い。
「螺旋スパイラル!」
そう春樹がきめ台詞っぽく言うと周りに回転している槍が数本空中に現れた!
回転している槍がいずみ目掛けて降り注ぐが、障壁に阻まれてやはり意味が無い。
「時間切れです」
「いて!?」
いずみは腕時計を見ていると春樹は持っていた剣を地面に落とし右手首を左手で抑える。
「何で切り傷が!?」
「いやさっき説明しましたよね? 怪我するって言いましたよね? それすら理解出来ないんですか? ああ、頭カラッポで元居た世界の常識を忘れてこの世界の常識も知らず、貰った力で好き勝手をし、知り合う人達も都合のいいような頭をしていて、敵対する人達も都合のいいようですから『戦う』ということを知らないんですよね? まだまだツッコミ所がありますよ?」
いずみは本を見ながら聞き取りやすい早口で説明をし始める。
春樹は怪我を初めてのような戸惑いをしていていずみの話を聞いてはいないようだ。
「さっきも言いましたが貴方は哀れな神の操り人形なんですよ、はぁ……異世界の人間って面倒くさいですね、隷属の神の布教の結果ですか」
「いずみ、俺はそろそろ待ち合わせの時間だから失礼する」
「はい、後はお任せ下さいな」
「お前は運がいいな異世界人、いずみならこの世界の事と自分がどれだけ哀れか説明してくれるぞ」
縁は最後にそう言い春樹が何か言い換えそうとした時。
「お前は身の丈に合わない幸せを望んだからこうなったんだ、身の丈に合う幸せをいずみから教えてもらうといい」
春樹は縁の顔を見て絶句してしまった、その顔は優しい神様の顔をしていたのだが狂気じみていたのだ。
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