VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

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第一章 レアスナタの世界へ!

第七話 後説 絆を守った者達の設定のお知らせ

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 動画が始まると暗い部屋でスポットライトで照られているいずみが椅子に座っている様子が映し出された。
 いずみは本を開いた、その本のタイトルは幸戦争しあわせんそう簡易版と書いてある。

『ある所に不幸を司る神様が居ました、何もしていないのに存在すると言うだけで迫害されていました』

 いずみの語りが始まると巨大モニターの映像はセピア色になり幼い絆が泣いている姿が表示された。
 幼い絆に対して暴言を吐くヒトや石を投げるヒトが表示された。

『お母さんは高位の女神という立場もあり直接手を下せません、お父さんや知り合い達が奮闘しますが一方的な押し付けは消えませんでした、その不幸な神様には優しいお兄ちゃんが居て、泣いている妹の為に戦う事を決めました』

 幼い絆を守るように立ちふさがる大人達だが敵は更に増えて少年の縁が幼い絆の前で両手を広げた。

『妹が不幸を操る事で迫害されるなら』

 拳を握りしめ、唇を噛む少年縁。

『俺が! 俺がお前達を幸せにしてやる! 幸せになりたい奴が俺の大切な妹を不幸にしてやがる! お前ら幸せにしてやる! 絶対だ! 身の丈ら合わない幸せで滅ぼしてやる!』

 少年縁の叫び声と共に画面は白くフェードアウトして、再び座っているいずみが映し出された。

『こうして始まった戦争がありました、神と神の加護を持った人達と不幸を排除したい人類との戦争』

 いずみはカメラ目線で語り出すし、本の閉じてタイトルを見せる。

『ですが戦争自体は歴史の闇に葬られましたよ? 理由は簡単です、仕掛けた側のヒト達に都合が悪かったからですね? そもそもの始まりが『不幸の神だからイジメてもいい』から始まりましたからね』

 人を嘲笑うように笑っているいずみは本を開いた。

『そして理由も知らない人達が正義を振りかざしたりしたんですよ、様々な立場の人達が私達と戦いましたね、私達と戦った人達には色々とあったんでしょうが私から言えばお馬鹿さんで笑えますよね』

 ニコニコしながら神経を逆なでするような口調と早口で喋るいずみ。

『そんな理由とは知らなかったとか、騙されないぞとか、同情するが消えろ! とかね? 私達の戦争はまだ終わっていないんですよ、表向きには終わってますが各々戦う敵を幸戦争で知ってしまったんです、だからまだ終わってないんです』

 今度はゆっくりと話すいずみ。

『私達が何と戦っているか……見てみますか?』

 いずみは指を鳴らすと画面は暗くフェードアウトした。

『私を殺したいなら鍛えていらっしゃい?』

 暗闇の中絆の声が響く。

『いえ、最低でも私の不幸に太刀打ち出来ないと話になりませんか』

 画面が明るくなると絆を取り囲むように様々な種族の死体が横たわっていた。
 絆がニヤリと笑った時に字幕が表示される。


 絆

 不幸を司る神で、世の中の悪しき不幸を撲滅、抹消する為に不幸を振り撒いている。
 幸戦争が起こる前に人生の師匠と呼べる魔女に出会う、その魔女の名前はロセリア。
 絆はロセリアからゴスロリ式優雅戦闘術と不幸の在り方を学び、自分の不幸は人を傷付けるためじゃないと心に決めた。
 幸戦争後は世界に不幸を撒き散らす輩を不幸にするべく密かに活動している。

 そして絆の不幸を例えるならば愛する家族とほんの少し会えない時間や恋人と会えない時間等の不幸。
 一言で言えば世間一般の不幸とは資質が違うのだが、不幸の神様故に世間一般が思う不幸も扱える。

 絆と戦うなら覚悟するべきだ、自分の行い全てが不幸な事故とした起こるからだ。


 字幕が終わると陣英が画面に映る、怯える男性に対して銃を突き付けている陣英。

『どうした? 口だけじゃないか?』
『止めてくれ! 殺さないでくれ!』

 男性は涙を流しながら這いつくばっている。

『自分の発言に責任を持てよ、電子掲示板や魔力掲示板に色々と書いてたよな? 弱肉強食だの狩りは楽しいだの……人相手になにやってんだ?』
『ひ、ひぃ!』
『さあ、お前がやった事と状況は同じだぞ? 生き延びてみろ……お前、出来るってイキってたよな?』
『なんの権利があって……』

 男性が必死に叫んでだが、陣英の声にかき消される。

『お前と同じだ! なんの権利があって命を失った者やか弱い者をを愚弄してるんだ!? そんな命に価値は無い!』

 陣英は引き金を引き、その場を去ると同時に字幕が表示された。


 陣英

 生命の加護を持っている傭兵で昔は普通の人間だったが子供を守って死んだ経緯がある。
 死んだ時傭兵部隊生命の隊長が陣英を生き返らせた、隊長は不死鳥の神様。
 幸戦争が始まる前に縁とひょんな事で知り合う。
 縁から絆の事を聞いた陣英は自らの信念の元、2人の為に戦う事を決める。

 陣英は理不尽に命を弄ぶ物や、命に関して支離滅裂している一方的な理論等を許せずにいた。
 幸戦争の後、世の中に蔓延る頭の可笑しな連中を制裁する為に戦い始める。
 
 人命救助等をする裏で彼は人の命を奪う。
 それは命を軽んじる輩への制裁で彼の基準での一方的な制裁は許させるはずはないが。
 陣英が気に食わないないなら殺せばいい、出来るならば。
 

 字幕終了と共に画面にはシンフォルトが映って男達に銃を向けられ発砲されている。
 シンフォルトは血だらけになりながらもニコニコして両手を開いていた。

『武器を締まってお話しを聞いて下さいな』
『な、なんだコイツ!』
『何で死なねぇんだ!』

 銃を乱射している男達の弾数が無くなったようだ。

『武器を締まって下さい』

 血だらけでニコニコしているシンフォルトはゆっくりと歩いて男達に近寄っていく。

『うるせぇ! 化け物!』
『いきなりやってきてなんだ!』
『子供達の保護ですが? ここは孤児院に見せけた人身売買所なのでしょ?』

 シンフォルトは笑顔を崩さずにニコニコとして両手を広げている。

『へっ! 知らねーな!』
『撃ちまくればいずれ死ぬだろ! やれ!』
『貴方達から道徳のひとかけらも感じませかので最終手段を使いますね? 道徳無き者に死を!』

 シンフォルトは素早く有無を言わさずに次々とその場に居る人物を手刀で刺し殺した。

『この手を汚す事になっても人に道徳を唱えましょう』

 シンフォルトは自分の血だらけの手を見た後にひざまずいて祈りを捧げるシンフォルト、そこに字幕が表示された。


 シンフォルト

 ある小さな村で毎日お祈りをしている女の子が居ました。
 その女の子は毎日毎日教会でお祈りをし掃除をします。
 村が心無い者達に襲われた時女の子は教会で一生懸命お祈りをしました。
 すると神様が降臨して神様は女の子だけを助けようとします。
 
 神様から見れば毎日毎日お祈りをして教会を掃除していたのは女の子だけでした。
 困った時だけ助けて欲しいなど甘っちょろい考えは通じません。
 女の子は村の人達の分もお祈りするから助けてほしいといいます。
 神様は少女と約束をしました、道徳の素晴らしさを広める手伝いをすれば助けると。
 そして女の子は道徳の神を信仰するシスターになりました。

 シンフォルトは道徳の加護を持っているシスター、道徳心を持たない人達に殴り込みをしてほぼ強制的に改心させている。
 道徳心が有れば世界平和になると思っている少々危険なシスター。

 彼女を殺せる人物はおそらく居ないだろう、彼女を殺せるのも道徳心を持たなくてはならないからだ。


 字幕が終わると共に映ったのは牢屋に入っている薄汚い男と牢屋越しに話しをしているグリオードと麗華が居る。

『お前は私の国の民に対して詐欺をしたな?』
『へっ! 王様直々に俺を処分するってか!?』
『いや、お前を賞賛してやろう』
『はぁ!? 何言ってるだよこの王様は!?』

 薄汚い男は耳を疑う顔をしている。

『お前は自分の行いを賞賛されても恥ずかしくないと思っているのだろう?』
『貴方の詐欺は全世界から賞賛されますので胸を張ってください、私が魔法で外に出して差し上げます』
『くははは! 理解出来ないが面白ろそうじゃねーか! 詐欺し放題って事だろ!?』
『都合のいい解釈しかしないならそれでもいいでしょう、ではさよなら』

 麗華は薄汚い男に向かって手を差し出して息を吹いた。
 薄汚い男は凍り付き、雪が溶ける様に牢屋に何も居なくなった。

『賞賛される旅へ行ってらっしゃい、詐欺師さん』
『その賞賛を満場一致で世界で認めるなら、お前は死なないだろう』

 グリオードがしゃべり終わると字幕が表示された。


 グリオード・グリエタチ・グリンダスルト

 過去、賞賛の神に会いに行き加護を貰った人間。
 賞賛の加護は文字通り賞賛されてどんな行いをしようが賞賛される。
 グリオードは人助けをしたいため賞賛の加護を求めた。

 賞賛の神からの注意を守らずに賞賛の嵐に溺れた結果、加護の力で賞賛していた人達は徐々に目を覚ましてグリオードの元を離れて行く。
 そんな中1人だけ離れなかった人物が麗華である。
 グリオードは麗華に対しては加護を使わずに接していたから離れなかったのだ。
 虚しい賞賛を経験したグリオードは、麗華と共に本当に賞賛される人物になるために努力をして人脈を築き上げて建国するにまでなった。
 
 現在はいい王様として国民にしたわれているのだ。
 方法や過程はどうであれ、人助けしたい気持ちと賞賛されたい気持ちは今も持って日々をすごしている。
 
 グリオードは自分を賞賛する人達を傷付けると容赦はしない。
 その人物を賞賛の嵐に陥れるのだ。

 
 字幕表示が終わると今度は色鳥が死んでいる動物達を見ている場面から始まる。

『これはひでぇな、食べる為に殺したんじゃなく快楽による殺しだな、蘇れ弄ばれた命よ』

 色鳥は舌打ちをした後に地面に右手を置き、左手を天にかざすと優しい光が降り注ぎ動物達は蘇った!

『ははは、此処にはこない方がいいぞ』

 蘇った動物達と戯れる色鳥、そこに字幕が表示される。


 色鳥

 色鳥は昔やる事全てが裏目に出ていた、ある神が姿を現して『遊びの神がお前の運命を遊んでいるんだ』と助言する。

 助言をした神は証拠を見せて色鳥に遊びの神を殺させようとするが神を殺せなかった。
 ナイフで殺そうとすれば何時の間にかナイフがオモチャに変わっていり、拳銃を使おうして引き金を引けばライターに。
 そんないたちごっこを繰り返していると遊びの神は色鳥に問いかける。

 真面目で切羽詰まって生きてるから騙されるんだと。
 色鳥は否定しようとしたがよくよく考えれば色々と可笑しい部分があったのだ。
 遊びの神は色鳥に一つ加護を勝手に与えた。
 それは『何時でも冷静で余裕を持ち、時と場合を考えて遊び、遊びを支配する加護』というものだった。

 何をする時も切羽詰まっていた色鳥はこの加護のおかげで本来の自分に戻れる。
 今までは色鳥に助言をしていた神が黒幕で、色鳥をいいように手駒に仕立て上げていた。
 色鳥はその神と決着を付ける時に手助けしたのは幼なじみの縁。

 決着を付けた後色鳥は遊びの神の元で修行する事になり、心身共に鍛えた色鳥は幸戦争に参加する。
 幸戦争が終了後は悪しき遊びを無くす為と、まだ見ぬ遊びを求めて旅をよくする。
 
 遊びの加護とは自分がゲームマスターになる事で遊ばれた命ならば蘇生すら出来る。
 遊びの中でなら出来ない事は無いのだ。


 字幕が終わると場面は教室に切り替わり、教壇にいずみが立っていて椅子に座っている生徒はうつむいていた。

『はいはいお勉強を始めましょう、質問があるなら手を上げて下さいね? 勉強しないとお馬鹿以下になりますから』

 いずみは教室の中で一つだけ座られていない椅子を指差す。

『知識が無いからダメなんですそこに突っ立ってる役立たずの先生みたく、自分の立場の保持、問題が無いように見せ掛ける等々、そんな大人にならないようにお勉強をしましょうね?』

 早口でそう言ったいずみは、居心地悪そうに教室の隅に立っている教師を見て鼻で笑う。

『ああ、嫌なら嫌で構わないですよ? 次に会うのは法廷か檻か葬式でしょうから』

 ドスの効いた声と小馬鹿にしたような目と態度で生徒を見るいずみ、いい終わると同時に字幕が表示された。


 博識いずみ

 説明と解説加護を持っている女性。
 全てが集まると言われる図書館に勤務している人間、コネで司書として働く。
 昔は頭でっかちで本の知識だけで知ったように振る舞っていたが、後に旦那となる人にお前の知識は生きてないと挑発を受けて一緒に世の中を見る旅に出たりした。
 この時に図書館のお偉いさんから加護を貰っている。
 
 縁と絆との接点は旦那経由で2人を取り巻く環境に興味津々だった。
 この時のいずみは縁曰わくうざかったらしい。
 幸戦争中は真実を説明と解説をして世界を歩き回り、終了後はまた図書館に勤務をしつつ授業をしたり旅に出たりしている。

 
 字幕が終わると神様モード血だらけバージョンの縁が画面に映った。


『お前も幸せを求めるか? いいだろう、幸せにしてやるよ』

 カメラに向かって縁は手を差し伸べた時に字幕が表示される。


 縁

 幸運の神様で神と人間のハーフ。
 妹を守る為に奮闘するが迫害は止まる事は無かった。
 自分の力の無さを自覚した縁は修行を始める。
 他人には理解出来ない修行の数々をこなして縁は自分の力を高める事に成功。

 幸戦争中は絆や自分に襲いかかってくる連中を幸せにしまくった。
 この時縁の与える幸せは簡単に言えばはた迷惑な幸せ。
 金が欲しいと叫ぶ人には大金の代わりに汚れた金だったり、モテたいと叫ぶ人には嫌な人物からモテる等様々だ。
 ただこれは苦労もせず幸せになりたい連中に対してである、努力しても報われないヒトには救いの手を差し伸べている。

 幸戦争終了後はヒトを幸せにするために世界を旅するようになる。
 縁は自分の基準で好き勝手をしていた時に、筋肉と笑顔が素敵な男性である斬銀と出会う。
 斬銀は好き勝手している縁に注意をしたが縁は聞く耳もたなかった、少々調子に乗っていて自分の行っている事は正しいと。
 天狗になっていた縁は斬銀と戦う事になるが縁は簡単に負けてしまう、斬銀持つ神の力さえはねのける鋼の意志に負けたのだ。

 斬銀は縁のしている事を止めはしなかったが、自分のしている事で標的以外に迷惑をかけている事を自覚させる。
 縁は自分の力が完全じゃない事と家族や身内に近い人から以外の説教は初めてだった。

 それから縁は斬銀と一緒に旅をし、様々な人種と交流と経験をして神としてではなく兎の亜人として心身共に成長をしていった。
 今は目に余る輩に対して幸せにしたり、報われない者を救っているとかいないとか。
 普段はウサミミカチューシュで隠している、縁の血だらけのような姿はヒトの怨念であり罪とも言えなくもないが、大切な妹を守りきった証でもある。

 
 字幕表示が終わると本を閉じる演出が入り、再びいずみが暗い部屋でスポットライトを浴びて椅子に座っている。

『さてさてここまで私の説明と解説の加護で本に書かれている内容を説明しましたが、間違っても今の説明全てで私達を知った風には言わない事です、当たり前ですよね? 人様の人生が本1冊2冊で語れる訳がありません』

 いずみはカメラに見せるようにタイトルを見せる、タイトルは『兎と加護を持った者達~超簡易版~』と書いてあった。

『更にこの本が間違っている可能性もありますしあっている可能性もあります、一番の近道は調べたり良識の範囲で本人に聞いたりですかね? さてとそろそろ失礼しましょうか、また会えるかもしれません』

 いずみは立ち上がる。

『っと、気になる人は気になりますか? 私の説明と解説が短かった事にね、自分の事は恥ずかしいので語りませんよ、では』

 いずみはカメラ目線でウィンクをするとフェードアウトして動画は終わった。
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