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第一章 レアスナタの世界へ!
第七話 演目 病院へ
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「椰重ちゃんが重症」
「じゅ! 重症!?」
色鳥は動揺を隠せないようで一人てんやわんやしている。
「これ病院の地図」
「よし、行ってくる!」
色鳥は地図をひったくった後、忍者のように壁を蹴って執務室の上に付いている窓から出て行った。
「縁君、医療品取り扱ってる人を知ってる?」
「知ってるけどどうした?」
「お世話になっている病院の医療品の在庫が無くなりそうなの、一緒に来てくれないかしら?」
「わかった」
「後、ここにジャスティスジャッジメントが向かってくる、気を付けて」
スファーリアは無表情だったが、言葉に並々ならぬ殺意がこもっていた。
「おやおやおバカさん達の襲来ですか? グリオード、私も手伝いますから防衛の準備をしましょう……あら? グリオード?」
「グリオード様はすでに国民の非難誘導に行きました、お話なら私が」
「隠し通路でしょうか? ふふ、流石賞賛の加護を持っている人ですね、行動が早い」
いずみはニヤリと笑いながら、グリオードが座っていた椅子を見た。
「私も久しぶりに戦いましょう! お馬鹿さん達の意見も聞きたいですし!」
いずみは右手でパチンと指を鳴らすとす空中に本が現れる、本のタイトルは『私の質問』と書いてあった。
「縁君、付いて来て」
「ああ」
スファーリアは小さいトライアングルを取り出してトライアングルビーダーで鳴らし、2人は音符に包まれて消えていく。
「着いた」
瞬きの一瞬で目的地に着いたようだ。
縁は辺りを見回すと目の前にはそこそこデカい病院が建っていて、他には木と舗装された道しかない。
「あれ? この病院は……」
「久しぶりだな! 縁!」
病院内からアフロ頭でサングラス、健康的に日焼けした肌に白衣を着ている男性がやってきた。
「アフロ先生!」
「再開を喜びたいが注文したい物をリストにしておいた、お前の伝手で用意出来るだろうか?」
アフロは封筒を縁に渡した。
「拝見します」
縁は封筒の中身を見た、紙には様々な医薬品の名前が書いてありさっと見て封筒に入れて鞄にしまった。。
「俺の人脈を使って早めに納品させます」
「助かるぜ」
「この病院ももしかしてジャスティスジャッジメントの被害に?」
「ああ、医療品の在庫がやられた、隠していたのは大丈夫だったけどな」
「しかし、縁がスファーリア先生と知り合いでだったとは」
「それはこっちのセリフですよ」
「私は桜野学園に保険医として勤務している、本業はこっちだがな……っと、まだまだ患者が居るんだ、また今度ゆっくり話そう」
「お疲れ様です」
アフロは病院内へ歩きながら右手を上げて縁は軽く頭を下げた。
「縁君、アフロ先生と知り合いだったのね」
「このウサミミを設計した一人だよ、製作したのは別の人だけどね」
縁は自分の頭に付けているウサミミカチューシャを触った。
「縁君の力を抑えるアイテム作るとか、アフロ先生何者?」
「『アフロに出来ない事は無い』ってさ」
「なんじゃそりゃ」
「アフロ先生は自分の事話さないしな、スファーリアさんはアフロ先生をどれくらい知ってるの?」
「教師としての付き合いくらいしかないよ?」
「そっか、真相は頭のアフロのみ知るって奴か」
「何言ってんの」
スファーリアはジト目で縁を見ている。
「そうだ、色鳥はちゃんと来たのかな?」
「病院内に彼の音を感じる、速いね」
「音を感じとれるのか」
「演奏術奏者なら誰でも出来る、さ、お見舞いにいきましょ」
「ああ」
縁とスファーリアは病院に入り、受け付けを済ませて病室へと向かった。
「じゅ! 重症!?」
色鳥は動揺を隠せないようで一人てんやわんやしている。
「これ病院の地図」
「よし、行ってくる!」
色鳥は地図をひったくった後、忍者のように壁を蹴って執務室の上に付いている窓から出て行った。
「縁君、医療品取り扱ってる人を知ってる?」
「知ってるけどどうした?」
「お世話になっている病院の医療品の在庫が無くなりそうなの、一緒に来てくれないかしら?」
「わかった」
「後、ここにジャスティスジャッジメントが向かってくる、気を付けて」
スファーリアは無表情だったが、言葉に並々ならぬ殺意がこもっていた。
「おやおやおバカさん達の襲来ですか? グリオード、私も手伝いますから防衛の準備をしましょう……あら? グリオード?」
「グリオード様はすでに国民の非難誘導に行きました、お話なら私が」
「隠し通路でしょうか? ふふ、流石賞賛の加護を持っている人ですね、行動が早い」
いずみはニヤリと笑いながら、グリオードが座っていた椅子を見た。
「私も久しぶりに戦いましょう! お馬鹿さん達の意見も聞きたいですし!」
いずみは右手でパチンと指を鳴らすとす空中に本が現れる、本のタイトルは『私の質問』と書いてあった。
「縁君、付いて来て」
「ああ」
スファーリアは小さいトライアングルを取り出してトライアングルビーダーで鳴らし、2人は音符に包まれて消えていく。
「着いた」
瞬きの一瞬で目的地に着いたようだ。
縁は辺りを見回すと目の前にはそこそこデカい病院が建っていて、他には木と舗装された道しかない。
「あれ? この病院は……」
「久しぶりだな! 縁!」
病院内からアフロ頭でサングラス、健康的に日焼けした肌に白衣を着ている男性がやってきた。
「アフロ先生!」
「再開を喜びたいが注文したい物をリストにしておいた、お前の伝手で用意出来るだろうか?」
アフロは封筒を縁に渡した。
「拝見します」
縁は封筒の中身を見た、紙には様々な医薬品の名前が書いてありさっと見て封筒に入れて鞄にしまった。。
「俺の人脈を使って早めに納品させます」
「助かるぜ」
「この病院ももしかしてジャスティスジャッジメントの被害に?」
「ああ、医療品の在庫がやられた、隠していたのは大丈夫だったけどな」
「しかし、縁がスファーリア先生と知り合いでだったとは」
「それはこっちのセリフですよ」
「私は桜野学園に保険医として勤務している、本業はこっちだがな……っと、まだまだ患者が居るんだ、また今度ゆっくり話そう」
「お疲れ様です」
アフロは病院内へ歩きながら右手を上げて縁は軽く頭を下げた。
「縁君、アフロ先生と知り合いだったのね」
「このウサミミを設計した一人だよ、製作したのは別の人だけどね」
縁は自分の頭に付けているウサミミカチューシャを触った。
「縁君の力を抑えるアイテム作るとか、アフロ先生何者?」
「『アフロに出来ない事は無い』ってさ」
「なんじゃそりゃ」
「アフロ先生は自分の事話さないしな、スファーリアさんはアフロ先生をどれくらい知ってるの?」
「教師としての付き合いくらいしかないよ?」
「そっか、真相は頭のアフロのみ知るって奴か」
「何言ってんの」
スファーリアはジト目で縁を見ている。
「そうだ、色鳥はちゃんと来たのかな?」
「病院内に彼の音を感じる、速いね」
「音を感じとれるのか」
「演奏術奏者なら誰でも出来る、さ、お見舞いにいきましょ」
「ああ」
縁とスファーリアは病院に入り、受け付けを済ませて病室へと向かった。
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