VRゲームでも運と愛し合おう!

藤島白兎

文字の大きさ
11 / 351
第一章 レアスナタの世界へ!

第二話 演目 浄化の一本締め

しおりを挟む
 セイザの死体を確認するアースカリアは持っていた剣をセイザの胸に刺す。
 血が吹き出しアースカリアの鎧に付着する。

「脅威を排除した! 皆勝利の雄たけびを上げよ!」

 アースカリアは剣を掲げると団員達も次々に剣を掲げ大声を上げた。
 だが近くでその一部始終見ていた人物が居た、縁達と死んだはずのセイザである。

「セイザしゃんも人が悪いっすね、遊んでないでさっさと片付けてやればいいのにゃん」
「貴方達が来る前に殺すと宣言されまして、ちょっと本気を出したらこれです」
「んん? あそこで幻術に掛けられて騒ぎ散らかしている奴らがセイザしゃんに勝てるとは思えないにゃん」
「殺そうと思ったんですが……粛正と断罪の神シュクダンでしたっけ? よくわからない神の名前が出てきて万が一を考えて縁さんを召喚しようと」
「その判断は間違ってないけど召喚しようとしないでください」
「あら? 神の縁さんは呼んだら来てくれるのでは?」
「セイザ、縁は半分人間であり地上で普通に生活しているんだ、それに神様を簡単に呼び出そうとするんじゃない」
「そうなんですかお父さん? 縁さん、世間知らずで申し訳ありません」
「娘がすまない」

 セイザと東洋が縁に対して深々と頭を下げる。

「それは蔵にでも置いといて、さっさと自警団倒しましょうよ? くっそくっだらにゃい正義のよろよろ刃をかざしているんだからぴょん」
「リステイナ、だったら貴方がすれば?」
「オイラはただの賑やかしで茶化しに来ただけでヤンスから戦力として数えないでくださいな?」
「だったらその辺でふざけていなさい」
「はーい」

 リステイナは少し離れ、体に巻いている包帯を少し解いて縄跳びをし始める。
 それと共に影からフィギュアサイズのちっちゃいリステイナが出てきて一緒に縄跳びをし始めた。
 
「まずはこの鬱陶しい雨をどうにするか」 

 東洋は空を見上げると、どす黒い赤い雲から赤い雨が降っているがその雨は意味を成していなかった、
 縁の周りには何故か雨は落ちず、リステイナの体にはすり抜け、セイザには結界が張ってあり弾き。
 東洋に至っては身からトランプのダイヤのような模様が鎧の表面に常に出ていて、雨を無効かしてるのかキラキラしている。
 アースカリアと団員達は幻想の中でまだ喜びの雄叫びをあげていた。


「あやつらの神様がどれだけ凄いのか見せてもらおうか」

 東洋はアースカリアの方を向いて、両手を大きく広げた。

「浄化の一本締めを行う、これによりセイザ、お前の幻術も消える」
「はい、その後私が挑発をして相手が神を呼ぶように仕向けます、縁さん、神が出現したら対処をお願いできますか?」
「ああいいよ、俺もその神にちょっと言いたい事が出来たからね」
「オイラはなゃにゅをすれればん!?」
「貴方はその辺でふざけてなさい」
「フォイ!」
「では行くぞ」

 縁は鞄から梱包された耳栓を取り出した、梱包された袋には神様用耳栓と書かれていて袋から取り出して耳に耳栓をつけた。
 リステイナはコミカルなアニメや漫画でよくあるオーバーリアクションをしながらしゃがんで両手で耳を塞ぐ。
 セイザは優雅にそしてお上品に両手で耳を塞いだ。

「スゥー」

 東洋が身体を大きく見せるように息を大きく吸った。

「いよー!」
 
 一回だけ手を叩くと爆発音に近い音と共に東洋を中心に衝撃波を生み出した。
 衝撃波は一瞬にして当たりに広がり、目視出来るほどの衝撃波が水辺に一滴水滴を垂らしたように波紋が広がっていく。
 衝撃波と言ったが強風などではない、東洋の近くにいた縁達は吹き飛んでもないし自警団も吹き飛んでいない。
 東洋を中心に植物が息吹を復活させる、空も東洋を中心に晴れ晴れとした青空になり。
 徐々にではなく手を叩いて物の数秒で変化が起きた、まさに一瞬で当たりの景色は元の姿に戻る。
 目に見えた波紋の正体は音だった、その音が辺りの景色を元の姿に戻したのだ。

「うぉぉぉぉぉ!? 吹き飛ばされちまうぜ!」

 リステイナは突風から顔を守るように両手を顔の前でクロスさせて、片目で東洋の方を見ている。
 もちろんそんな風は起こってはいない、ちっちゃいリステイナ数人がリステイナに向かって大きなうちわで風を起こしているだけだ。
 先程も言ったが東洋の一本締めのような技で誰も吹き飛ばされてない。
 簡単に言えばリステイナの本気で悪ふざけをしているようだ。

「流石は世界を敵に回した東洋! ドッペルゲンガーの俺には浄化系は弱点、だが! このくらいで浄化されては闇の一族としてやってられんわ!」

 ちっちゃいリステイナ達は一生懸命に大きなうちわでリステイナを扇いでいて、リステイナのマントなどが風に揺られる。

「足を踏ん張り、腰を入れて、お前の浄化攻撃を耐えきって見せるぜ! こうなったら! だーくばりぁー!」

 リステイナが棒読みでそういい両手を突き出した!
 すると黒い膜のような物体がリステイナを包みこむ。
 ちっちゃいリステイナ達はリステイナの影に手を突っ込むと水面に手を入れたように揺れるリステイナの影。 
 そこから影で出来たラジカセを取り出した。
 影なのだがボタンやラジオのアンテナ等ちゃんと付いている、ちっちゃいリステイナは協力してカセットテープの再生ボタンを押した。
 ラジカセから音楽が流れ始める、言うなれば合体ロボットの解説をする時に使われるような音楽だ。

「説明しよう! だーくばりぁーとは闇の結界であり、この結界は聖なる力から闇の住人を守ってくれるのだ!」

 一人だけキャッキャッうふふして遊んでいるリステイナだった。 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆

八神 凪
ファンタジー
   日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。    そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。  しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。  高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。    確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。  だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。  まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。  ――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。  先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。    そして女性は信じられないことを口にする。  ここはあなたの居た世界ではない、と――  かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。  そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。

田舎おじさんのダンジョン民宿へようこそ!〜元社畜の俺は、民宿と配信で全国初のダンジョン観光地化を目指します!〜

咲月ねむと
ファンタジー
東京での社畜生活に心身ともに疲れ果てた主人公・田中雄介(38歳)が、故郷の北海道、留咲萌町に帰郷。両親が遺したダンジョン付きの古民家を改装し、「ダンジョン民宿」として開業。偶然訪れた人気配信者との出会いをきっかけに、最初の客を迎え、民宿経営の第一歩を踏み出す。 笑えて、心温かくなるダンジョン物語。 ※この小説はフィクションです。 実在の人物、団体などとは関係ありません。 日本を舞台に繰り広げますが、架空の地名、建造物が物語には登場します。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

最強の職業は付与魔術師かもしれない

カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。 召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。 しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる―― ※今月は毎日10時に投稿します。

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

処理中です...