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二十四章
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僕ら騎士は、実に様々なものを背負って通学路を警備している。下校する湖校生の安全を守るのはもちろん、僕と菅野さんに挨拶してくれた男の子の胸に灯る正義感を守ることも、騎士が背負っている責任の一つなのだ。その責任を実感し、かつ果たせる人間になるため、騎士見習いは一切の義務を有さないと言われている。騎士として認められていない、見習いに過ぎない一年生と二年生は、たとえ人手が足りなかろうと警備に参加しない。騎士会館の掃除や備品の整理等の仕事もないし、学年長や副長の役職すらない。なぜなら、
―― そんな些事
にかまけるくらいなら騎士の責任を直視する強靭な精神と、当直任務を遂行する強靭な肉体を得ることに二年間を費やせと、騎士会は暗に命じているのだ。二年生の三月一日までにそれを成せなかった見習いは騎士会を辞し、それを成した同学年の入会希望者へ、騎士会会員を潔く譲る。その潔さの有無と質を会員一人一人に問うべく、獅子宮の騎士の決まりは定められている。これが、湖校騎士会という組織。この質の高い潔さを一人一人が持っているからこそ、体調不良で警備中に任務放棄するくらいなら恥を忍んで事前に交代要請を出すことが、出来るんだね。
ちなみに自由裁量休憩の有無及び長さは、時間区分一に警備した場所で決まる。第一警備所は、十分。第二警備所は、五分。第三警備所は、無し。第四警備所は、十五分。そして第五警備所は、五分だ。第三警備所だけ無い理由は「騎士発祥の地には最も多くの子供が挨拶に訪れ、元気をくれるから」との事らしい。事実今日もそうだったし、また明文化されていないだけで、「騎士発祥の地は猫が最も遊びに来てくれるから」という理由もあるとの事だった。小吉と末吉が遊びに来てくれたら心身の疲れが絶対取れるだろうな、帰宅したら二人にお礼を言わなきゃなあ、と僕は肝に銘じた。
なんてアレコレ考えているうち、休憩を取っていた准士二名が戻って来た。四人で敬礼を交わし、僕と菅野さんは第一警備所を後にして第二警備所へ徒歩で向かう。現在時刻は、十七時半。季節によっては夜と変わらない暗がりが通学路を覆うこの時間、こうして徒歩で通学路を歩き、路面に危険物がないか点検するのだ。幸い危険物はなく、僕と菅野さんは第二警備所の准士二名と敬礼を交わし、同警備所を引き継いだ。これと同じ点検及び引継ぎを第三警備所でも行うことにより、下校生の二回目のピークが訪れる前に、通学路の安全点検と五カ所警備を完了させるのである。第四警備所から湖校前駅までの通学路だけは、第五警備所の准士一名が担うけどね。
そうこうするうち、下校生の二回目のピークが訪れた。覚悟はしていたが、体育会系部員の多い二回目のピークの恥ずかしさは、一回目の比ではなかった。「猫将軍先輩、お先に失礼します!」「猫将軍お疲れ、また明日」「猫将軍君またね」「よう眠留、頑張れよ~」等々、後輩や同学年生徒の挨拶を体育会系部員のノリで無数に掛けられてしまったのだ。同学年の野郎どもは挨拶を隠れ蓑にギャーギャー騒ぎやがるし、二年生は「あれが美鈴さんのお兄さんか」系の視線を遠慮なく注いでくるし、一年生は礼儀正しく挨拶したのち「「「パネェ――ッ!」」」「「「キャ――ッ!」」」と騒ぎまくったのである。一年生達の騒ぎの原因がサタンとの単独戦にあるかと思うと、半月前の考え無しの自分を、幾ら叱っても叱り切ることが僕にはできなかった。
でもあの戦闘がなかったら、伊達さんを始めとする剣道部の先輩方との交流も無かったんだよな。恥ずかしくて死にそうだけど、やっぱアレで良かったんだよなあ・・・
などと必死になって気を逸らすことで、下校生の二回目のピークを僕はどうにか乗り越えられたのだった。
キーンコーンカーンコーン
最終下校時刻を告げる鐘が、日没を約十五分後に迎える春の大気を震わせた。
と言っても、一年生の校門を担当する准士には、最終下校時刻以降の五分間の警備義務があった。二年生校門や三年生校門を利用した生徒達が目の前をまだぞろぞろ通過しているのだから、妥当だね。
座学によると、警備を五分続けるのは、怪我防止の理由もあると言う。チャイムが鳴るなり准士が校門に姿を現すと、特に一年生は先輩に迷惑をかけてはならないという気持ちから、坂道を無理に駆け下りて転倒してしまうかもしれない。よって五分間はそのまま警備を続けるべし、との事らしいのである。最終下校時刻に間に合わず罰則を受けるのは平気でも、騎士の先輩方をお待たせするのは耐えられないという気持ちに痛いほど共感できる僕は、一年生校門に極力意識を向けずそのまま警備を続けた。
最終下校時刻ギリギリに三年生校門を利用したと思われる集団が、目の前を通過してゆく。その後方10メートルほどを、第一警備所を担当していた准士がAIカートと一緒に歩いていた。僕と菅野さんは頷き合い校門へ歩を進め、一年生校舎に続くスロープを見上げて、左手首のメディカルバンドに問うた。
「下校生はまだ残っていますか」
「残っていません。任務、お疲れ様でした」
眼前に浮かび上がった湖校の校章が、敬礼の形に光を放った。それに合わせ、
カッッ
二人揃って敬礼する。そして踵を返し、僕と菅野さんは第一警備所の准士と合流した。
合流した四年生准士が「初任務お疲れ様」と声を掛けてくれた。
「「お疲れ様です」」「疲れた?」「はい、疲れました」「私も疲れました」「俺も最初の頃はそうだった。そのうち慣れるよ」「「ありがとうございます」」
等々のやり取りをしながら通学路を歩いてゆく。これは正式な任務ではなく、湖校前駅を目指して歩いているだけ。第一警備所を担当した同学年准士は寮生だから、任務をとっくに終えて帰寮しているしね。
僕ら三人の後ろを付いて来るAIカートには、当直准士達の荷物が乗っている。このカートは昇降口のロッカーに入れた荷物を持って来るだけでなく、キックボードや騎士章等の備品も回収してくれる優れ物だ。現代の技術をもってすればそんなの当たり前なのだろうけど、疲労が最大となる警備終了時に荷物を運んでくれるこのAIカートを、准士達は感謝を込めて「優れ物」と呼んでいた。
そうこうするうち第三警備所に着き、担当していた准士二名も教育AIとのやり取りを済ませて僕らに合流した。ここを担当していた寮生の准士はキックボードを使って帰ることもできるけど、だいたいみんな合流して駅へ一緒に向かうらしい。湖校前駅に待機しているAICAが、寮に送ってくれるそうだからね。
第四警備所と第五警備所でも同じやり取りをして、解散となった。もう任務時間外だし、既に帰った寮生もいるから敬礼等はしない。それは解るのだけど、少し物足りなさを感じるのが人情というもの、然るにそれを元気に変え、
「「「お疲れ様!」」」「「「お疲れ様!」」」「「「またね~~!!」」」
当直准士達とハキハキ挨拶して、僕は駅を後にした。と言っても10メートルと歩かず、
「眠留くん、准士の初任務お疲れ様でした」
「ありがとう輝夜さん」
待ち合わせていた輝夜さんと合流したんだけどね。
―― そんな些事
にかまけるくらいなら騎士の責任を直視する強靭な精神と、当直任務を遂行する強靭な肉体を得ることに二年間を費やせと、騎士会は暗に命じているのだ。二年生の三月一日までにそれを成せなかった見習いは騎士会を辞し、それを成した同学年の入会希望者へ、騎士会会員を潔く譲る。その潔さの有無と質を会員一人一人に問うべく、獅子宮の騎士の決まりは定められている。これが、湖校騎士会という組織。この質の高い潔さを一人一人が持っているからこそ、体調不良で警備中に任務放棄するくらいなら恥を忍んで事前に交代要請を出すことが、出来るんだね。
ちなみに自由裁量休憩の有無及び長さは、時間区分一に警備した場所で決まる。第一警備所は、十分。第二警備所は、五分。第三警備所は、無し。第四警備所は、十五分。そして第五警備所は、五分だ。第三警備所だけ無い理由は「騎士発祥の地には最も多くの子供が挨拶に訪れ、元気をくれるから」との事らしい。事実今日もそうだったし、また明文化されていないだけで、「騎士発祥の地は猫が最も遊びに来てくれるから」という理由もあるとの事だった。小吉と末吉が遊びに来てくれたら心身の疲れが絶対取れるだろうな、帰宅したら二人にお礼を言わなきゃなあ、と僕は肝に銘じた。
なんてアレコレ考えているうち、休憩を取っていた准士二名が戻って来た。四人で敬礼を交わし、僕と菅野さんは第一警備所を後にして第二警備所へ徒歩で向かう。現在時刻は、十七時半。季節によっては夜と変わらない暗がりが通学路を覆うこの時間、こうして徒歩で通学路を歩き、路面に危険物がないか点検するのだ。幸い危険物はなく、僕と菅野さんは第二警備所の准士二名と敬礼を交わし、同警備所を引き継いだ。これと同じ点検及び引継ぎを第三警備所でも行うことにより、下校生の二回目のピークが訪れる前に、通学路の安全点検と五カ所警備を完了させるのである。第四警備所から湖校前駅までの通学路だけは、第五警備所の准士一名が担うけどね。
そうこうするうち、下校生の二回目のピークが訪れた。覚悟はしていたが、体育会系部員の多い二回目のピークの恥ずかしさは、一回目の比ではなかった。「猫将軍先輩、お先に失礼します!」「猫将軍お疲れ、また明日」「猫将軍君またね」「よう眠留、頑張れよ~」等々、後輩や同学年生徒の挨拶を体育会系部員のノリで無数に掛けられてしまったのだ。同学年の野郎どもは挨拶を隠れ蓑にギャーギャー騒ぎやがるし、二年生は「あれが美鈴さんのお兄さんか」系の視線を遠慮なく注いでくるし、一年生は礼儀正しく挨拶したのち「「「パネェ――ッ!」」」「「「キャ――ッ!」」」と騒ぎまくったのである。一年生達の騒ぎの原因がサタンとの単独戦にあるかと思うと、半月前の考え無しの自分を、幾ら叱っても叱り切ることが僕にはできなかった。
でもあの戦闘がなかったら、伊達さんを始めとする剣道部の先輩方との交流も無かったんだよな。恥ずかしくて死にそうだけど、やっぱアレで良かったんだよなあ・・・
などと必死になって気を逸らすことで、下校生の二回目のピークを僕はどうにか乗り越えられたのだった。
キーンコーンカーンコーン
最終下校時刻を告げる鐘が、日没を約十五分後に迎える春の大気を震わせた。
と言っても、一年生の校門を担当する准士には、最終下校時刻以降の五分間の警備義務があった。二年生校門や三年生校門を利用した生徒達が目の前をまだぞろぞろ通過しているのだから、妥当だね。
座学によると、警備を五分続けるのは、怪我防止の理由もあると言う。チャイムが鳴るなり准士が校門に姿を現すと、特に一年生は先輩に迷惑をかけてはならないという気持ちから、坂道を無理に駆け下りて転倒してしまうかもしれない。よって五分間はそのまま警備を続けるべし、との事らしいのである。最終下校時刻に間に合わず罰則を受けるのは平気でも、騎士の先輩方をお待たせするのは耐えられないという気持ちに痛いほど共感できる僕は、一年生校門に極力意識を向けずそのまま警備を続けた。
最終下校時刻ギリギリに三年生校門を利用したと思われる集団が、目の前を通過してゆく。その後方10メートルほどを、第一警備所を担当していた准士がAIカートと一緒に歩いていた。僕と菅野さんは頷き合い校門へ歩を進め、一年生校舎に続くスロープを見上げて、左手首のメディカルバンドに問うた。
「下校生はまだ残っていますか」
「残っていません。任務、お疲れ様でした」
眼前に浮かび上がった湖校の校章が、敬礼の形に光を放った。それに合わせ、
カッッ
二人揃って敬礼する。そして踵を返し、僕と菅野さんは第一警備所の准士と合流した。
合流した四年生准士が「初任務お疲れ様」と声を掛けてくれた。
「「お疲れ様です」」「疲れた?」「はい、疲れました」「私も疲れました」「俺も最初の頃はそうだった。そのうち慣れるよ」「「ありがとうございます」」
等々のやり取りをしながら通学路を歩いてゆく。これは正式な任務ではなく、湖校前駅を目指して歩いているだけ。第一警備所を担当した同学年准士は寮生だから、任務をとっくに終えて帰寮しているしね。
僕ら三人の後ろを付いて来るAIカートには、当直准士達の荷物が乗っている。このカートは昇降口のロッカーに入れた荷物を持って来るだけでなく、キックボードや騎士章等の備品も回収してくれる優れ物だ。現代の技術をもってすればそんなの当たり前なのだろうけど、疲労が最大となる警備終了時に荷物を運んでくれるこのAIカートを、准士達は感謝を込めて「優れ物」と呼んでいた。
そうこうするうち第三警備所に着き、担当していた准士二名も教育AIとのやり取りを済ませて僕らに合流した。ここを担当していた寮生の准士はキックボードを使って帰ることもできるけど、だいたいみんな合流して駅へ一緒に向かうらしい。湖校前駅に待機しているAICAが、寮に送ってくれるそうだからね。
第四警備所と第五警備所でも同じやり取りをして、解散となった。もう任務時間外だし、既に帰った寮生もいるから敬礼等はしない。それは解るのだけど、少し物足りなさを感じるのが人情というもの、然るにそれを元気に変え、
「「「お疲れ様!」」」「「「お疲れ様!」」」「「「またね~~!!」」」
当直准士達とハキハキ挨拶して、僕は駅を後にした。と言っても10メートルと歩かず、
「眠留くん、准士の初任務お疲れ様でした」
「ありがとう輝夜さん」
待ち合わせていた輝夜さんと合流したんだけどね。
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