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二十三章
一か月と十日前に、1
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翌、四月十日。
入学式が執り行われ、颯太は湖校生になった。
入学式の様子を綴ったメールを、僕は三通もらった。四年生の代表として入学式に出席した藤堂さんと、三年生の代表の北斗と、そして二年生の代表の美鈴がその送り主だ。それによると、颯太は入学式会場に足を踏み入れた時点で、クラスの事実上の代表になっていたと言う。藤堂さんと北斗と美鈴が同じ感想を抱き、かつそれは緑川さんと森口さんを始めとする寮生組の全員が予想していた事でもあったから、それで間違いないと考えて良いだろう。僕は三通のメールに目を向けつつ、胸中こう呟いた。
「よほどの人物がいない限り、颯太が騎士長になるのはほぼ確定だ。その意味でも、今日は入会希望者達の適性を、しっかり見定めないとな」
誠に気が重いのだけど、胸の中で呟いた入会希望者達は、騎士会入会を希望する新一年生男子を指していた。用法としては誤りだが心情的には正しい「毒を食らわば皿まで」のノリでぶちまけると、適性をしっかり見定めるの箇所は、
―― 合格か否かをしっかり見定める
になる。そう僕はあろうことか、騎士会の三年副長として、入会の合否を決める立場にいたのだ。
一カ月と十日さかのぼった、二月二十八日の放課後。
場所は騎士会本部二階の、大会議室。
最も高い場所で12メートルに達する屋根に見守られながら、僕ら二年生の騎士見習いは、准騎士を意味する准士に昇進した。
湖校に騎士会が発足した当初、この昇進式は三月末日に行われていた。しかし春休み合宿の普及に伴い不都合が生じるようになり、二月末日もしくはその直近の平日に変更されたと伝えられている。
昇進式は、四年生准士が騎士に昇進する第一部と、二年生騎士見習いが准士に昇進する第二部の、二部構成になっていた。といっても平日の放課後ということもあり、一部と二部を合わせても十分かからないんだけどね。
ただ昇進式はすぐ終わっても、続いて開かれる会合に手こずり、最終下校時刻ギリギリまで話し合いをする年が稀にあると言われていた。それを耳にした際、僕がまっさきに思ったのは、「僕らの年は手こずらなくて良かった」だった。未来の出来事に過去形を使うこともある日本語の特色は置くとして、なぜ僕がそう思ったかと言うと、その会合は准士長と副長を決める会合だったからだ。僕らの学年には昴がいるので、准士長は昴以外あり得ない。これに異を唱えるのは昴と二年間過ごしてきた同級生にとって、太陽が東から昇って西に沈むことに異を唱えるのと同じ。唯一の例外として、昴自身が准士長になることを拒否しているというのがあるけど、准士長の話題が出るたび昴は「うんいいよ」と応えていたからそれも無いと断言できる。加えて昴は、副長の選出に手こずらない理由にも係わっていて、誤解を恐れず率直に言うと、
―― 昴の望む人が副長になる
と僕らは何の疑いもなく考えていた。人によってはこれに、現代教育の基本である自主自立に反している等の、否定的な感想を抱くのだろう。だがそれは、昴を知らないが故の誤解でしかない。入学してから二年間を共に過ごしてきた同級生にとって、昴は自主自立の鑑であると同時に、民主主義の鑑でもあったからだ。
確固たる自分の意見を持つ昴は、しかしそれを決して人に押し付けず、他者の意見を必ず尊重する。自分と対立する意見であっても相手の話を真摯に聴き、自分が間違っていた時は素直にそれを認め、どうしても相容れない時は相手の意見を尊重して議論を終えた。仮にそれを出会った人すべてに行ったら、己の非を認められない幼稚な人達に逆恨みされただろうが、昴にそんな甘さは皆無。表面上の付き合いに留めるべき人と深く付き合うに値する人を見極め、後者にだけ昴はそれをしたため、後者の人達は誰もが昴に好意を寄せ、そして湖校限定だが前者の人達は、誰もが昴を恐れた。なぜなら湖校において前者は圧倒的少数に過ぎず、いかなる策を弄そうと敗北必至だったからだ。よってその人達は昴に兜を脱ぐしかなく、そしてその自分で昴と向きあった人を、昴は真剣に付き合う人へあっさり組み入れた。過去のわだかまりを捨てた新しい関係を、昴は自ら率先して築いたのである。という昴を、同級生達は湖校入学以降ずっと見て来た。自主自立の鑑であると同時に民主主義の鑑として昴が認知されている理由はこれであり、そしてそのような背景の下、
―― 昴の望む人が副長になる
と、二年生騎士見習い達は考えていたのだ。
宇喜多さんの存在も、それを後押ししていた。人格者として広く知られる宇喜多さんは昴と非常に仲が良く、昴は入学して間もないころから「弓道部の宇喜多さんとはなぜかとても気が合うのよね」と常々言っていた。後押しした要素は他にもあり、宇喜多さんがいわゆる二年時入会組だったのもその一つだろう。一年時入会組の昴が准士長になり、そして二年時入会組の宇喜多さんが副長を務めるという構図は、おさまりが大層よかったのである。これが他の学年だったら、准士長と副長の性別は違ったほうが良いのではないかと議論したかもしれないが、僕らの学年にそれはない。女子が主役で男子は脇役という学校生活を、同級生の男子達はとうの昔に受け入れていたからね。
などと前振りが長くなったが、かくなる理由により会合は長引かないと僕は予想し、そしてそれは喜ばしいことだった。昇進式は火曜日だったので水曜日を部活参加日とする僕に影響はなかったけど、会合が終わるなり部活へ向かう同級生達を思うと、長引かないに越したことは無かったのである。よって、
「二年生の准士長は、天川さんに決定しました!」
准士長に立候補した昴が、対立候補なしの信任投票により満場一致で当選したとき、僕はハッチャケ級に喜んでしまった。まあ騎士会の仲間達は僕をとてもよく知っていて、「猫将軍は俺らが部活に遅刻する時間も気にかけてくれているんだよな」「猫将軍君は優しい人だからね」系の言葉を次々かけてくれたから、ハッチャケてしまってもさほど恥ずかしくなかったんだけどさ。
入学式が執り行われ、颯太は湖校生になった。
入学式の様子を綴ったメールを、僕は三通もらった。四年生の代表として入学式に出席した藤堂さんと、三年生の代表の北斗と、そして二年生の代表の美鈴がその送り主だ。それによると、颯太は入学式会場に足を踏み入れた時点で、クラスの事実上の代表になっていたと言う。藤堂さんと北斗と美鈴が同じ感想を抱き、かつそれは緑川さんと森口さんを始めとする寮生組の全員が予想していた事でもあったから、それで間違いないと考えて良いだろう。僕は三通のメールに目を向けつつ、胸中こう呟いた。
「よほどの人物がいない限り、颯太が騎士長になるのはほぼ確定だ。その意味でも、今日は入会希望者達の適性を、しっかり見定めないとな」
誠に気が重いのだけど、胸の中で呟いた入会希望者達は、騎士会入会を希望する新一年生男子を指していた。用法としては誤りだが心情的には正しい「毒を食らわば皿まで」のノリでぶちまけると、適性をしっかり見定めるの箇所は、
―― 合格か否かをしっかり見定める
になる。そう僕はあろうことか、騎士会の三年副長として、入会の合否を決める立場にいたのだ。
一カ月と十日さかのぼった、二月二十八日の放課後。
場所は騎士会本部二階の、大会議室。
最も高い場所で12メートルに達する屋根に見守られながら、僕ら二年生の騎士見習いは、准騎士を意味する准士に昇進した。
湖校に騎士会が発足した当初、この昇進式は三月末日に行われていた。しかし春休み合宿の普及に伴い不都合が生じるようになり、二月末日もしくはその直近の平日に変更されたと伝えられている。
昇進式は、四年生准士が騎士に昇進する第一部と、二年生騎士見習いが准士に昇進する第二部の、二部構成になっていた。といっても平日の放課後ということもあり、一部と二部を合わせても十分かからないんだけどね。
ただ昇進式はすぐ終わっても、続いて開かれる会合に手こずり、最終下校時刻ギリギリまで話し合いをする年が稀にあると言われていた。それを耳にした際、僕がまっさきに思ったのは、「僕らの年は手こずらなくて良かった」だった。未来の出来事に過去形を使うこともある日本語の特色は置くとして、なぜ僕がそう思ったかと言うと、その会合は准士長と副長を決める会合だったからだ。僕らの学年には昴がいるので、准士長は昴以外あり得ない。これに異を唱えるのは昴と二年間過ごしてきた同級生にとって、太陽が東から昇って西に沈むことに異を唱えるのと同じ。唯一の例外として、昴自身が准士長になることを拒否しているというのがあるけど、准士長の話題が出るたび昴は「うんいいよ」と応えていたからそれも無いと断言できる。加えて昴は、副長の選出に手こずらない理由にも係わっていて、誤解を恐れず率直に言うと、
―― 昴の望む人が副長になる
と僕らは何の疑いもなく考えていた。人によってはこれに、現代教育の基本である自主自立に反している等の、否定的な感想を抱くのだろう。だがそれは、昴を知らないが故の誤解でしかない。入学してから二年間を共に過ごしてきた同級生にとって、昴は自主自立の鑑であると同時に、民主主義の鑑でもあったからだ。
確固たる自分の意見を持つ昴は、しかしそれを決して人に押し付けず、他者の意見を必ず尊重する。自分と対立する意見であっても相手の話を真摯に聴き、自分が間違っていた時は素直にそれを認め、どうしても相容れない時は相手の意見を尊重して議論を終えた。仮にそれを出会った人すべてに行ったら、己の非を認められない幼稚な人達に逆恨みされただろうが、昴にそんな甘さは皆無。表面上の付き合いに留めるべき人と深く付き合うに値する人を見極め、後者にだけ昴はそれをしたため、後者の人達は誰もが昴に好意を寄せ、そして湖校限定だが前者の人達は、誰もが昴を恐れた。なぜなら湖校において前者は圧倒的少数に過ぎず、いかなる策を弄そうと敗北必至だったからだ。よってその人達は昴に兜を脱ぐしかなく、そしてその自分で昴と向きあった人を、昴は真剣に付き合う人へあっさり組み入れた。過去のわだかまりを捨てた新しい関係を、昴は自ら率先して築いたのである。という昴を、同級生達は湖校入学以降ずっと見て来た。自主自立の鑑であると同時に民主主義の鑑として昴が認知されている理由はこれであり、そしてそのような背景の下、
―― 昴の望む人が副長になる
と、二年生騎士見習い達は考えていたのだ。
宇喜多さんの存在も、それを後押ししていた。人格者として広く知られる宇喜多さんは昴と非常に仲が良く、昴は入学して間もないころから「弓道部の宇喜多さんとはなぜかとても気が合うのよね」と常々言っていた。後押しした要素は他にもあり、宇喜多さんがいわゆる二年時入会組だったのもその一つだろう。一年時入会組の昴が准士長になり、そして二年時入会組の宇喜多さんが副長を務めるという構図は、おさまりが大層よかったのである。これが他の学年だったら、准士長と副長の性別は違ったほうが良いのではないかと議論したかもしれないが、僕らの学年にそれはない。女子が主役で男子は脇役という学校生活を、同級生の男子達はとうの昔に受け入れていたからね。
などと前振りが長くなったが、かくなる理由により会合は長引かないと僕は予想し、そしてそれは喜ばしいことだった。昇進式は火曜日だったので水曜日を部活参加日とする僕に影響はなかったけど、会合が終わるなり部活へ向かう同級生達を思うと、長引かないに越したことは無かったのである。よって、
「二年生の准士長は、天川さんに決定しました!」
准士長に立候補した昴が、対立候補なしの信任投票により満場一致で当選したとき、僕はハッチャケ級に喜んでしまった。まあ騎士会の仲間達は僕をとてもよく知っていて、「猫将軍は俺らが部活に遅刻する時間も気にかけてくれているんだよな」「猫将軍君は優しい人だからね」系の言葉を次々かけてくれたから、ハッチャケてしまってもさほど恥ずかしくなかったんだけどさ。
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