866 / 934
二十二章
32
しおりを挟む
「颯太、話の続きを聴かせてくれないかな」
打ち合わせどおり僕が切り出した。颯太も打ち合わせどおり、お伺いを立てる顔を祖父、祖母の順に向ける。そんな颯太へ祖父はしつこいが打ち合わせどおり朗らかに頷き、そして祖母は予想どおり、満面の笑みで頷いていた。祖母だけ「予想」だったのは、これは男達が考えた筋書きだったからだ。祖母はさきほど、娘達を大切にする模範を示しただけであり、普段は何事にも夫を立てる奥ゆかしい女性と言える。よってお茶の配膳を女性達からした時点で模範を示すという祖母の目的は成就し、ならばそれ以降は普段に倣い祖父を立てた方が祖母は上機嫌になるのではないかと、僕らは予想したのである。それは見事当たり、満面の笑みで颯太に頷いた祖母へ、男達は胸中秘かに安堵の息を吐いた。それを悟られぬよう、颯太は直近の前世の話をはきはき始めた。
戦後の日本はあらゆるものが不足し、餓死者も珍しくなかった。よってまずは何より経済を復興し、人々が明日の糧に不安を覚えぬ社会を造ろう。颯太は誕生前にそう決意し、それに適した家庭と肉体を選んで転生した。この「適した家庭と肉体を自ら選んだ」の箇所が、颯太は恥ずかしかったようだ。来世の環境を誰もが自由に選べるわけではないのに自分は選べた、と公言することになるからである。それが痛いほど理解できた僕は、前回に続き今回も背中を丸めてしまった颯太に問うた。
「それ以上に話しにくい話題は、今後あるかな?」
いえありませんと颯太は首を横に振る。ならばと、僕は颯太の背中を軽快に叩いた。
「その箇所は颯太が満足するまで僕が付き合うから、今は話を先に進めようか」
そのとたん僕の目に、表情をパッと明るくした颯太が映った。けど心には「耳をピンと立て尻尾をブンブン振った」との印象が浮かぶのは、なぜなのだろうか? 面白そうだからちょっと研究してみようかななどと言う、失礼な想いを僕が抱いたことを知らぬ颯太は、お腹を見せ転げまわって感謝を示したのち、話を先へ進めた。もちろん転げまわる部分も、ただの印象なんだけどね。
それはさて置き誕生前に決めた計画は、社会と颯太個人の双方で無視できない齟齬を生んだらしい。社会の方は、物質的な豊かさのみを追求したため過度の消費経済へ移行し、環境破壊を招いた事。過労死等が蔓延したのも、心の豊かさをおろそかにした結果だったと颯太は肩を落としていた。颯太個人の齟齬は、剣道がほぼできなかった事。小学校の半ばまでは剣道を習う颯太を応援してくれていたが、受検戦争という言葉に洗脳された両親は、中学受験を掲げて剣道を止めることを颯太に強いた。剣道部への入部も決して認めず、仕方なく颯太が庭で素振りをしていると、それが不可能な都内のマンションへ引っ越した。両親はその理由を「あなたの学校に近いから」と説明し、事実徒歩圏に学校はあったが、それを信じるほど颯太はお人よしではなかった。それどころか颯太は、両親に申し渡したそうだ。
「一流大学に入学し一流企業に勤めるという、お父さんとお母さんの願いは叶えると約束する。けど、育ててもらった恩返しはそこで終わりになる。それでいいんだね?」
颯太はその時の返答を決して忘れず、いや正確には、自分を一人の人間としてまったく認識していない両親の返答を、忘れようにも忘れる事ができなかったらしい。颯太は企業に入社し給料からまとまった額を送金し終えるや、両親と絶縁したと言う。
それから約半世紀が過ぎた、ある日。企業を退職し、日本経済を間違った方向へ導く一端を担ったことを悔いる日々を送っていた、ある昼下がり。颯太は自分が計画どおりの人生を歩まなかった理由を、突如悟った。それは、日露戦争の白兵戦にあった。他者の命を奪うことは、他者の人生を奪うこと。戦争という極限状態だったこと等々が反映し、自分の人生から剣道が奪われるのみに、幸い留まってくれた。だがそれでもそれは、
―― 奪う者は奪われる事によってのみ、奪う行為の非を知る
という宇宙の真理の、働きだったのである。
同種の真理は、父親と母親にも働いていた。父親は前世で、若者を徴兵し戦地へ送る仕事をしており、それを熱心に推し進める婦人会の代表者に、母親は前世で就いていた。その行為が一人息子に絶縁されるという、つまり颯太に絶縁されるという境遇を招いていたのだ。また両親の場合、前世の行為が薄められる事はなく、それは颯太への対応に原因があった。両親にとって颯太は、あらゆる面で自分に劣る存在だった。颯太のあらゆる思考は自分に劣り、颯太の意思や判断を尊重する必要はなく、自分の命令を盲目的に守ってさえいればいい存在だった。それは父親が前世で、国家の名のもとに数多の若者を問答無用で徴兵し戦地へ送った行為に等しく、同じく母親が前世で、徴兵される若者とその家族の気持ちを一切顧みなかった行為に等しかった。両親が自らの行いに疑問を覚えることはなく、ただ亡くなってから誕生するまでの間に反省したため、前世の悪果を薄める機会を手にしていた。その機会こそが、颯太を息子に持ったことだった。颯太と心を通わせ颯太を一人の人間として認識し、颯太の自由意志を尊重していれば、前世の悪果を薄めることができたのだ。しかし両親はそれをせず前世と同じ行動をとり、したがって宇宙の真理が働き、一人息子の颯太に絶縁されたのである。
ただ両親の人生は、貴重な学びを颯太にもたらしたのも事実だった。颯太によると、
―― 存命中の反省は他界後の反省より強い
がその筆頭だと言う。亡くなってから誕生までの間に両親は反省したが、次の人生にその反省を活かせず、結局同じことをした。然るに生きている今が最も大切なのだと、前世の颯太は人生の終盤に、両親の生きざまから教えてもらったのである。
貴重な学びの二番目は、正確には二番目ではないらしい。前世の颯太はその学びの正誤を最後まで判断できず、したがって二番目に甘んじているだけなのだそうだ。颯太はお茶で喉を潤し、首と肩を回して体の硬直を取り除き、姿勢を正してからそれを明かした。
「前世の両親は、2020年代に亡くなりました。二人は、親と言えども子供の人生に介入し過ぎてはならないと周知され始めた時代で、最後の数年を過ごしたのです。実際二人の絶筆には、自分達が間違っていたことと僕への謝罪が切々と綴られていて、それが僕にある仮説をもたらしました。生まれる前に両親が立てた人生の計画には、息子に絶縁されることも含まれていたのではないか。自分の行いの非を芯から知るには一人息子に絶縁される必要があり、またそれは僕にも貴重な学びをもたらすため、僕もそれに同意して両親のもとに生まれてきたのではないか。絶筆を読む僕の脳裏に、そのような仮説が芽生えたのです。ただ先ほど述べたように、前世の僕は最後までその正誤を判断できず、それは今も変わりません。あの、眠留さん。眠留さんはそれについて・・・」
打ち合わせどおり僕が切り出した。颯太も打ち合わせどおり、お伺いを立てる顔を祖父、祖母の順に向ける。そんな颯太へ祖父はしつこいが打ち合わせどおり朗らかに頷き、そして祖母は予想どおり、満面の笑みで頷いていた。祖母だけ「予想」だったのは、これは男達が考えた筋書きだったからだ。祖母はさきほど、娘達を大切にする模範を示しただけであり、普段は何事にも夫を立てる奥ゆかしい女性と言える。よってお茶の配膳を女性達からした時点で模範を示すという祖母の目的は成就し、ならばそれ以降は普段に倣い祖父を立てた方が祖母は上機嫌になるのではないかと、僕らは予想したのである。それは見事当たり、満面の笑みで颯太に頷いた祖母へ、男達は胸中秘かに安堵の息を吐いた。それを悟られぬよう、颯太は直近の前世の話をはきはき始めた。
戦後の日本はあらゆるものが不足し、餓死者も珍しくなかった。よってまずは何より経済を復興し、人々が明日の糧に不安を覚えぬ社会を造ろう。颯太は誕生前にそう決意し、それに適した家庭と肉体を選んで転生した。この「適した家庭と肉体を自ら選んだ」の箇所が、颯太は恥ずかしかったようだ。来世の環境を誰もが自由に選べるわけではないのに自分は選べた、と公言することになるからである。それが痛いほど理解できた僕は、前回に続き今回も背中を丸めてしまった颯太に問うた。
「それ以上に話しにくい話題は、今後あるかな?」
いえありませんと颯太は首を横に振る。ならばと、僕は颯太の背中を軽快に叩いた。
「その箇所は颯太が満足するまで僕が付き合うから、今は話を先に進めようか」
そのとたん僕の目に、表情をパッと明るくした颯太が映った。けど心には「耳をピンと立て尻尾をブンブン振った」との印象が浮かぶのは、なぜなのだろうか? 面白そうだからちょっと研究してみようかななどと言う、失礼な想いを僕が抱いたことを知らぬ颯太は、お腹を見せ転げまわって感謝を示したのち、話を先へ進めた。もちろん転げまわる部分も、ただの印象なんだけどね。
それはさて置き誕生前に決めた計画は、社会と颯太個人の双方で無視できない齟齬を生んだらしい。社会の方は、物質的な豊かさのみを追求したため過度の消費経済へ移行し、環境破壊を招いた事。過労死等が蔓延したのも、心の豊かさをおろそかにした結果だったと颯太は肩を落としていた。颯太個人の齟齬は、剣道がほぼできなかった事。小学校の半ばまでは剣道を習う颯太を応援してくれていたが、受検戦争という言葉に洗脳された両親は、中学受験を掲げて剣道を止めることを颯太に強いた。剣道部への入部も決して認めず、仕方なく颯太が庭で素振りをしていると、それが不可能な都内のマンションへ引っ越した。両親はその理由を「あなたの学校に近いから」と説明し、事実徒歩圏に学校はあったが、それを信じるほど颯太はお人よしではなかった。それどころか颯太は、両親に申し渡したそうだ。
「一流大学に入学し一流企業に勤めるという、お父さんとお母さんの願いは叶えると約束する。けど、育ててもらった恩返しはそこで終わりになる。それでいいんだね?」
颯太はその時の返答を決して忘れず、いや正確には、自分を一人の人間としてまったく認識していない両親の返答を、忘れようにも忘れる事ができなかったらしい。颯太は企業に入社し給料からまとまった額を送金し終えるや、両親と絶縁したと言う。
それから約半世紀が過ぎた、ある日。企業を退職し、日本経済を間違った方向へ導く一端を担ったことを悔いる日々を送っていた、ある昼下がり。颯太は自分が計画どおりの人生を歩まなかった理由を、突如悟った。それは、日露戦争の白兵戦にあった。他者の命を奪うことは、他者の人生を奪うこと。戦争という極限状態だったこと等々が反映し、自分の人生から剣道が奪われるのみに、幸い留まってくれた。だがそれでもそれは、
―― 奪う者は奪われる事によってのみ、奪う行為の非を知る
という宇宙の真理の、働きだったのである。
同種の真理は、父親と母親にも働いていた。父親は前世で、若者を徴兵し戦地へ送る仕事をしており、それを熱心に推し進める婦人会の代表者に、母親は前世で就いていた。その行為が一人息子に絶縁されるという、つまり颯太に絶縁されるという境遇を招いていたのだ。また両親の場合、前世の行為が薄められる事はなく、それは颯太への対応に原因があった。両親にとって颯太は、あらゆる面で自分に劣る存在だった。颯太のあらゆる思考は自分に劣り、颯太の意思や判断を尊重する必要はなく、自分の命令を盲目的に守ってさえいればいい存在だった。それは父親が前世で、国家の名のもとに数多の若者を問答無用で徴兵し戦地へ送った行為に等しく、同じく母親が前世で、徴兵される若者とその家族の気持ちを一切顧みなかった行為に等しかった。両親が自らの行いに疑問を覚えることはなく、ただ亡くなってから誕生するまでの間に反省したため、前世の悪果を薄める機会を手にしていた。その機会こそが、颯太を息子に持ったことだった。颯太と心を通わせ颯太を一人の人間として認識し、颯太の自由意志を尊重していれば、前世の悪果を薄めることができたのだ。しかし両親はそれをせず前世と同じ行動をとり、したがって宇宙の真理が働き、一人息子の颯太に絶縁されたのである。
ただ両親の人生は、貴重な学びを颯太にもたらしたのも事実だった。颯太によると、
―― 存命中の反省は他界後の反省より強い
がその筆頭だと言う。亡くなってから誕生までの間に両親は反省したが、次の人生にその反省を活かせず、結局同じことをした。然るに生きている今が最も大切なのだと、前世の颯太は人生の終盤に、両親の生きざまから教えてもらったのである。
貴重な学びの二番目は、正確には二番目ではないらしい。前世の颯太はその学びの正誤を最後まで判断できず、したがって二番目に甘んじているだけなのだそうだ。颯太はお茶で喉を潤し、首と肩を回して体の硬直を取り除き、姿勢を正してからそれを明かした。
「前世の両親は、2020年代に亡くなりました。二人は、親と言えども子供の人生に介入し過ぎてはならないと周知され始めた時代で、最後の数年を過ごしたのです。実際二人の絶筆には、自分達が間違っていたことと僕への謝罪が切々と綴られていて、それが僕にある仮説をもたらしました。生まれる前に両親が立てた人生の計画には、息子に絶縁されることも含まれていたのではないか。自分の行いの非を芯から知るには一人息子に絶縁される必要があり、またそれは僕にも貴重な学びをもたらすため、僕もそれに同意して両親のもとに生まれてきたのではないか。絶筆を読む僕の脳裏に、そのような仮説が芽生えたのです。ただ先ほど述べたように、前世の僕は最後までその正誤を判断できず、それは今も変わりません。あの、眠留さん。眠留さんはそれについて・・・」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ハバナイスデイズ!!~きっと完璧には勝てない~
415
キャラ文芸
「ゆりかごから墓場まで。この世にあるものなんでもござれの『岩戸屋』店主、平坂ナギヨシです。冷やかしですか?それとも……ご依頼でしょうか?」
普遍と異変が交差する混沌都市『露希』 。
何でも屋『岩戸屋』を構える三十路の男、平坂ナギヨシは、武市ケンスケ、ニィナと今日も奔走する。
死にたがりの男が織り成すドタバタバトルコメディ。素敵な日々が今始まる……かもしれない。
転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界に彩りを
なつのさんち
ファンタジー
前世から引き継いだ記憶を元に、男女比の狂った世界で娯楽文化を発展させつつお金儲けもしてハーレムも楽しむお話。
二十九歳、童貞。明日には魔法使いになってしまう。
勇気を出して風俗街へ、行く前に迷いを振り切る為にお酒を引っ掛ける。
思いのほか飲んでしまい、ふら付く身体でゴールデン街に渡る為の交差点で信号待ちをしていると、後ろから何者かに押されて道路に飛び出てしまい、二十九歳童貞はトラックに跳ねられてしまう。
そして気付けば赤ん坊に。
異世界へ、具体的に表現すると元いた世界にそっくりな並行世界へと転生していたのだった。
ヴァーチャル配信者としてスカウトを受け、その後世界初の男性顔出し配信者・起業投資家として世界を動かして行く事となる元二十九歳童貞男のお話。
★★★ ★★★ ★★★
本作はカクヨムに連載中の作品「Vから始める男女比一対三万世界の配信者生活:オタク文化で並行世界を制覇する!」のアルファポリス版となっております。
現在加筆修正を進めており、今後展開が変わる可能性もあるので、カクヨム版とアルファポリス版は別の世界線の別々の話であると思って頂ければと思います。
どうやら主人公は付喪人のようです。 ~付喪神の力で闘う異世界カフェ生活?~【完結済み】
満部凸張(まんぶ凸ぱ)(谷瓜丸
ファンタジー
鍵を手に入れる…………それは獲得候補者の使命である。
これは、自身の未来と世界の未来を知り、信じる道を進んでいく男の物語。
そして、これはあらゆる時の中で行われた、付喪人と呼ばれる“付喪神の能力を操り戦う者”達の戦いの記録の1つである……。
★女神によって異世界?へ送られた主人公。
着いた先は異世界要素と現実世界要素の入り交じり、ついでに付喪神もいる世界であった!!
この物語は彼が憑依することになった明山平死郎(あきやまへいしろう)がお贈りする。
個性豊かなバイト仲間や市民と共に送る、異世界?付喪人ライフ。
そして、さらに個性のある魔王軍との闘い。
今、付喪人のシリーズの第1弾が幕を開ける!!!
なろうノベプラ
〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く
山河 枝
キャラ文芸
【簡単あらすじ】周りから忌み嫌われる下女が、不遇な王子に力を与え、彼を王にする。
★シリアス8:コミカル2
【詳細あらすじ】
50人もの侍女をクビにしてきた第三王子、雪晴。
次の侍女に任じられたのは、異能を隠して王城で働く洗濯女、水奈だった。
鱗があるために疎まれている水奈だが、盲目の雪晴のそばでは安心して過ごせるように。
みじめな生活を送る雪晴も、献身的な水奈に好意を抱く。
惹かれ合う日々の中、実は〈銀龍の愛し子〉である水奈が、雪晴の力を覚醒させていく。「王家の恥」と見下される雪晴を、王座へと導いていく。
後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜
菰野るり
キャラ文芸
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。
私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ)
白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。
妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。
利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。
雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
皇太后(おかあ)様におまかせ!〜皇帝陛下の純愛探し〜
菰野るり
キャラ文芸
皇帝陛下はお年頃。
まわりは縁談を持ってくるが、どんな美人にもなびかない。
なんでも、3年前に一度だけ出逢った忘れられない女性がいるのだとか。手がかりはなし。そんな中、皇太后は自ら街に出て息子の嫁探しをすることに!
この物語の皇太后の名は雲泪(ユンレイ)、皇帝の名は堯舜(ヤオシュン)です。つまり【後宮物語〜身代わり宮女は皇帝陛下に溺愛されます⁉︎〜】の続編です。しかし、こちらから読んでも楽しめます‼︎どちらから読んでも違う感覚で楽しめる⁉︎こちらはポジティブなラブコメです。
これは校閲の仕事に含まれますか?
白野よつは(白詰よつは)
キャラ文芸
大手出版社・幻泉社の校閲部で働く斎藤ちひろは、いじらしくも数多の校閲の目をかいくぐって世に出てきた誤字脱字を愛でるのが大好きな偏愛の持ち主。
ある日、有名なミステリー賞を十九歳の若さで受賞した作家・早峰カズキの新作の校閲中、明らかに多すぎる誤字脱字を発見して――?
お騒がせ編集×〝あるもの〟に目がない校閲×作家、ときどき部長がくれる美味しいもの。
今日も校閲部は静かに騒がしいようです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる