826 / 934
二十二章
合宿場所変更、1
しおりを挟む
その後、三つの質問をして七ッ星家を辞した。一つ目の質問は、僕のハンドサインを北斗が見た仕組みについて。僕は500メートル離れた場所で九百圧を解いてから、「僕が見えるの?」のハンドサインをした。にもかかわらず北斗はそれをあっさり見て取り、適切なハンドサインを返してきた。その仕組みを、知っておきたかったのである。が、
「勘だ!」
北斗は自信満々にそう答えてふんぞり返りやがった。カチンと来たので腹癒せに捨てられた子犬の眼差しを向けると、北斗にしては歯切れ悪く、こんな話をした。
「勘なのは嘘ではない。ただ眠留が地上に降りて来る最中、あの勘をなぜああも信じられたのかと、自問せずにはいられなかったのは事実だな」
その自問へある程度の答を北斗は既に得ていると僕の勘が断言していたが、今は追及せず、二つ目の問いを放った。
「僕はいいとして、地上に降りて来たのが末吉だって分かった理由は?」
「それについては不思議などなにも無いぞ。眠留の背格好に合致した淡い光の隣に、末吉の背格好と動作にピッタリ合致した淡い光があって、語尾に『にゃ』を付けて話しかけて来たのだから、間違うわけ無いだろ」
確かに間違うわけ無いと納得した僕はいたずら心が芽生え、小吉や中吉や大吉だったらどんな動作になっていたかを訊いてみた。すると「小吉は気品があり、中吉は気品に気っ風が加わり、大吉は更に威厳が上乗せされる」と、北斗はさらさら答えた。その的確さに、北斗が四匹の猫と結んだ絆の深さを知れた気がして、僕は満面の笑みで最後の質問をした。
「今日の午後に予定はあるかな? 話したいことが色々あるんだよね」
「予定はない、部活後にこの部屋で話そう。あと、末吉の好物を教えてくれ。部活から帰って来るまでに、用意できればいいんだが」
部活後に末吉を加えた三人で語り合うのは、北斗の中で確定事項になっているらしい。僕は喜んで末吉の好物を伝えて、七ッ星家を後にした。
自室に戻り、翔体を肉体に重ねる。翔体での戦闘経験が肉体に馴染むのを待ち、上体を起き上がらせる。数秒待っても水晶の現れる兆候が掛け布団の上に生じなかったので、僕はベッドを降り、対魔邸訓練用の服装に着替えて部屋を後にした。
時刻は午前五時半。僕は北斗の部屋で一時間近く過ごしていたようだ。この時間から普段どおりの稽古をしたら睡眠時間は三十分がせいぜいだろうが、熟睡術を駆使すれば屁でもない。準備運動をしつつ、僕は道場を目指した。
道場での訓練は、いつもと全く変わらず始まった。水晶を始めとする十二匹の精霊猫が現れても、北斗にバレてしまった事やあの特殊な悲想について何も訊かれなかったのだ。なればこそ命懸けで訓練に臨んでみせようと、僕は極限まで気を引き締めて猫丸を構えた。
それが活きた。
5メートル前方に例の特殊悲想が出現したのを感覚体が知覚するや、霞が消えて中心核がむき出しになり、そしてその中心から、
シュバッッ!!
直径1ミリの黒核が凄まじい速度でこちらに向かって来たのである。霞が消えると同時に発動していた九百圧でもって、渾身の稲穂斬りを黒核に浴びせる。しかし、まあ予想していたように黒核を両断しても、何とも表現しえないあの「にゅら・・・」の感触は猫丸に伝わってこなかった。精霊猫が作った疑似魔想だから、当然と言えばそれまでなんだけどね。
という、心の片隅で行っていた思考とは別の思考を心の別の隅に形成し、それに生命力回復を任せて周囲を警戒する。それが活き、それから三度襲って来た黒核を、僕は両断することに成功した。まずは左、続いて後方、最後に床の下から襲ってきた黒核に稲穂斬りを振るい、その都度生命力を回復し、そして疲労を押さえるための追加生命力を心身の隅々に行き渡らせたところで、
「訓練休止」
水晶の声が道場に響いた。僕は猫丸を鞘に納め、一つ深呼吸する。その様子を、福神様の面持ちで見守っていた水晶が道場の入口へ顔を向け、「全員入っておいで」と声を掛けた。祖父母と三人娘と四匹の翔猫が入り口をまたいだ事に、皆の気配を欠片も知覚できなかった自分を、僕は大いに恥じたのだった。
水晶はその後、全員が床に座るのを待ってから、黒核についての説明を始めた。驚愕のあまりポカンと開いてしまいそうになる口を閉じておくことに大層苦労したけど、僕が勝手に呼んでいた黒核という名は、どうやら正式名称だったようだ。それどころか、
「眠留よ、そなたは黒核へ、非常に穿った表現をしておったの。それをここで言ってごらん」
福神様を絶賛継続中の水晶に、そう促されたのである。穿った表現に推測は一応付けられたが確証を得るまでの時間稼ぎを兼ね、口元を両手でゴシゴシこすって僕は応えた。
「僕は黒核へ、万物の逆位相という印象を抱きました」
「うむ、まこと的を射た表現じゃ。早急に伊勢総本家へ赴き、儂ら陽晶も現代科学を学ぶ必要性を、議論せねばならぬの」
可決されたら儂は八百六十余歳の新一年生になるのじゃの、と笑いを取り場を和ませてから、水晶は魔想討伐への概念を一新する話を始めた。
それによると翔人は魔想を、本当の意味で葬ることは不可能なのだと言う。白状すると僕はそれへ、徒労という言葉を連想したのだけど、
「肉体を失った人が、赤子へ転生するのと同じじゃな」
水晶がそう続けたため徒労という言葉を蹴飛ばすことができた。水晶が息継ぎする僅かな時間を使い、僕は願った。転生することで闇属性の独立意識生命体が、ほんの少しでも光属性に近づいて行けますように、と。
そしてそれは、あながち間違っていなかったらしい。人は転生に際し、僅かとはいえ自動的に浄化してもらえるそうなのである。その仕組みを宇宙に設けた創造主へ、水晶が息継ぎする時間を使い、僕は感謝の祈りをささげた。それが終わると同時に、
「儂がこれから話すことは、儂の許可があるまで他言無用を命ずる。良いかの」
水晶は福神顔を急遽止め、厳格な面持ちになった。僕らは一斉に、他言無用を約束する。頷いた水晶は空中に、神社の台所で皆と食事する北斗を映し出し、この道場にいる者達と北斗の違いを明かした。
「今この道場にいる翔人及び翔猫は前世も翔人及び翔猫であったか、もしくは創造主の意思を助ける者として、翔人及び翔猫と同種の働きを前世でも行っていた。眠留と末吉は大層驚いているようじゃが、そなたらも今の話に、含まれているからの」
僕と末吉は、額を床にただただこすり付けた。その後頭部に水晶の哄笑が降り注ぎ、二人揃っておそるおそる頭を上げる。僕ら四つの瞳に、厳格顔を僅かに緩めた水晶が映った。
「猫将軍家に連なる翔人の岬静香は、二つ前の前世で初めて翔人となった。一つ前の前世も翔人となり、それらの記憶が心の奥底にあった故、この神社に通うことなく一年で翔人になれたのじゃ。前世もその前もあの子はたいそうな頑張り屋で、また長寿にも恵まれ、百余歳まで魔想討伐を行っていた。ここだけの秘密じゃが、前世の静は狼嵐家の翔人での。狼嵐鋼との縁はその時に生まれ、あの二人は前世でも、仲の良い夫婦じゃったのう」
「勘だ!」
北斗は自信満々にそう答えてふんぞり返りやがった。カチンと来たので腹癒せに捨てられた子犬の眼差しを向けると、北斗にしては歯切れ悪く、こんな話をした。
「勘なのは嘘ではない。ただ眠留が地上に降りて来る最中、あの勘をなぜああも信じられたのかと、自問せずにはいられなかったのは事実だな」
その自問へある程度の答を北斗は既に得ていると僕の勘が断言していたが、今は追及せず、二つ目の問いを放った。
「僕はいいとして、地上に降りて来たのが末吉だって分かった理由は?」
「それについては不思議などなにも無いぞ。眠留の背格好に合致した淡い光の隣に、末吉の背格好と動作にピッタリ合致した淡い光があって、語尾に『にゃ』を付けて話しかけて来たのだから、間違うわけ無いだろ」
確かに間違うわけ無いと納得した僕はいたずら心が芽生え、小吉や中吉や大吉だったらどんな動作になっていたかを訊いてみた。すると「小吉は気品があり、中吉は気品に気っ風が加わり、大吉は更に威厳が上乗せされる」と、北斗はさらさら答えた。その的確さに、北斗が四匹の猫と結んだ絆の深さを知れた気がして、僕は満面の笑みで最後の質問をした。
「今日の午後に予定はあるかな? 話したいことが色々あるんだよね」
「予定はない、部活後にこの部屋で話そう。あと、末吉の好物を教えてくれ。部活から帰って来るまでに、用意できればいいんだが」
部活後に末吉を加えた三人で語り合うのは、北斗の中で確定事項になっているらしい。僕は喜んで末吉の好物を伝えて、七ッ星家を後にした。
自室に戻り、翔体を肉体に重ねる。翔体での戦闘経験が肉体に馴染むのを待ち、上体を起き上がらせる。数秒待っても水晶の現れる兆候が掛け布団の上に生じなかったので、僕はベッドを降り、対魔邸訓練用の服装に着替えて部屋を後にした。
時刻は午前五時半。僕は北斗の部屋で一時間近く過ごしていたようだ。この時間から普段どおりの稽古をしたら睡眠時間は三十分がせいぜいだろうが、熟睡術を駆使すれば屁でもない。準備運動をしつつ、僕は道場を目指した。
道場での訓練は、いつもと全く変わらず始まった。水晶を始めとする十二匹の精霊猫が現れても、北斗にバレてしまった事やあの特殊な悲想について何も訊かれなかったのだ。なればこそ命懸けで訓練に臨んでみせようと、僕は極限まで気を引き締めて猫丸を構えた。
それが活きた。
5メートル前方に例の特殊悲想が出現したのを感覚体が知覚するや、霞が消えて中心核がむき出しになり、そしてその中心から、
シュバッッ!!
直径1ミリの黒核が凄まじい速度でこちらに向かって来たのである。霞が消えると同時に発動していた九百圧でもって、渾身の稲穂斬りを黒核に浴びせる。しかし、まあ予想していたように黒核を両断しても、何とも表現しえないあの「にゅら・・・」の感触は猫丸に伝わってこなかった。精霊猫が作った疑似魔想だから、当然と言えばそれまでなんだけどね。
という、心の片隅で行っていた思考とは別の思考を心の別の隅に形成し、それに生命力回復を任せて周囲を警戒する。それが活き、それから三度襲って来た黒核を、僕は両断することに成功した。まずは左、続いて後方、最後に床の下から襲ってきた黒核に稲穂斬りを振るい、その都度生命力を回復し、そして疲労を押さえるための追加生命力を心身の隅々に行き渡らせたところで、
「訓練休止」
水晶の声が道場に響いた。僕は猫丸を鞘に納め、一つ深呼吸する。その様子を、福神様の面持ちで見守っていた水晶が道場の入口へ顔を向け、「全員入っておいで」と声を掛けた。祖父母と三人娘と四匹の翔猫が入り口をまたいだ事に、皆の気配を欠片も知覚できなかった自分を、僕は大いに恥じたのだった。
水晶はその後、全員が床に座るのを待ってから、黒核についての説明を始めた。驚愕のあまりポカンと開いてしまいそうになる口を閉じておくことに大層苦労したけど、僕が勝手に呼んでいた黒核という名は、どうやら正式名称だったようだ。それどころか、
「眠留よ、そなたは黒核へ、非常に穿った表現をしておったの。それをここで言ってごらん」
福神様を絶賛継続中の水晶に、そう促されたのである。穿った表現に推測は一応付けられたが確証を得るまでの時間稼ぎを兼ね、口元を両手でゴシゴシこすって僕は応えた。
「僕は黒核へ、万物の逆位相という印象を抱きました」
「うむ、まこと的を射た表現じゃ。早急に伊勢総本家へ赴き、儂ら陽晶も現代科学を学ぶ必要性を、議論せねばならぬの」
可決されたら儂は八百六十余歳の新一年生になるのじゃの、と笑いを取り場を和ませてから、水晶は魔想討伐への概念を一新する話を始めた。
それによると翔人は魔想を、本当の意味で葬ることは不可能なのだと言う。白状すると僕はそれへ、徒労という言葉を連想したのだけど、
「肉体を失った人が、赤子へ転生するのと同じじゃな」
水晶がそう続けたため徒労という言葉を蹴飛ばすことができた。水晶が息継ぎする僅かな時間を使い、僕は願った。転生することで闇属性の独立意識生命体が、ほんの少しでも光属性に近づいて行けますように、と。
そしてそれは、あながち間違っていなかったらしい。人は転生に際し、僅かとはいえ自動的に浄化してもらえるそうなのである。その仕組みを宇宙に設けた創造主へ、水晶が息継ぎする時間を使い、僕は感謝の祈りをささげた。それが終わると同時に、
「儂がこれから話すことは、儂の許可があるまで他言無用を命ずる。良いかの」
水晶は福神顔を急遽止め、厳格な面持ちになった。僕らは一斉に、他言無用を約束する。頷いた水晶は空中に、神社の台所で皆と食事する北斗を映し出し、この道場にいる者達と北斗の違いを明かした。
「今この道場にいる翔人及び翔猫は前世も翔人及び翔猫であったか、もしくは創造主の意思を助ける者として、翔人及び翔猫と同種の働きを前世でも行っていた。眠留と末吉は大層驚いているようじゃが、そなたらも今の話に、含まれているからの」
僕と末吉は、額を床にただただこすり付けた。その後頭部に水晶の哄笑が降り注ぎ、二人揃っておそるおそる頭を上げる。僕ら四つの瞳に、厳格顔を僅かに緩めた水晶が映った。
「猫将軍家に連なる翔人の岬静香は、二つ前の前世で初めて翔人となった。一つ前の前世も翔人となり、それらの記憶が心の奥底にあった故、この神社に通うことなく一年で翔人になれたのじゃ。前世もその前もあの子はたいそうな頑張り屋で、また長寿にも恵まれ、百余歳まで魔想討伐を行っていた。ここだけの秘密じゃが、前世の静は狼嵐家の翔人での。狼嵐鋼との縁はその時に生まれ、あの二人は前世でも、仲の良い夫婦じゃったのう」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
戸惑いの神嫁と花舞う約束 呪い子の幸せな嫁入り
響 蒼華
キャラ文芸
四方を海に囲まれた国・花綵。
長らく閉じられていた国は動乱を経て開かれ、新しき時代を迎えていた。
特権を持つ名家はそれぞれに異能を持ち、特に帝に仕える四つの家は『四家』と称され畏怖されていた。
名家の一つ・玖瑶家。
長女でありながら異能を持たない為に、不遇のうちに暮らしていた紗依。
異母妹やその母親に虐げられながらも、自分の為に全てを失った母を守り、必死に耐えていた。
かつて小さな不思議な友と交わした約束を密かな支えと思い暮らしていた紗依の日々を変えたのは、突然の縁談だった。
『神無し』と忌まれる名家・北家の当主から、ご長女を『神嫁』として貰い受けたい、という申し出。
父達の思惑により、表向き長女としていた異母妹の代わりに紗依が嫁ぐこととなる。
一人向かった北家にて、紗依は彼女の運命と『再会』することになる……。
紹嘉後宮百花譚 鬼神と天女の花の庭
響 蒼華
キャラ文芸
始まりの皇帝が四人の天仙の助力を得て開いたとされる、その威光は遍く大陸を照らすと言われる紹嘉帝国。
当代の皇帝は血も涙もない、冷酷非情な『鬼神』と畏怖されていた。
ある時、辺境の小国である瑞の王女が後宮に妃嬪として迎えられた。
しかし、麗しき天女と称される王女に突きつけられたのは、寵愛は期待するなという拒絶の言葉。
人々が騒めく中、王女は心の中でこう思っていた――ああ、よかった、と……。
鬼神と恐れられた皇帝と、天女と讃えられた妃嬪が、花の庭で紡ぐ物語。
転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界に彩りを
なつのさんち
ファンタジー
前世から引き継いだ記憶を元に、男女比の狂った世界で娯楽文化を発展させつつお金儲けもしてハーレムも楽しむお話。
二十九歳、童貞。明日には魔法使いになってしまう。
勇気を出して風俗街へ、行く前に迷いを振り切る為にお酒を引っ掛ける。
思いのほか飲んでしまい、ふら付く身体でゴールデン街に渡る為の交差点で信号待ちをしていると、後ろから何者かに押されて道路に飛び出てしまい、二十九歳童貞はトラックに跳ねられてしまう。
そして気付けば赤ん坊に。
異世界へ、具体的に表現すると元いた世界にそっくりな並行世界へと転生していたのだった。
ヴァーチャル配信者としてスカウトを受け、その後世界初の男性顔出し配信者・起業投資家として世界を動かして行く事となる元二十九歳童貞男のお話。
★★★ ★★★ ★★★
本作はカクヨムに連載中の作品「Vから始める男女比一対三万世界の配信者生活:オタク文化で並行世界を制覇する!」のアルファポリス版となっております。
現在加筆修正を進めており、今後展開が変わる可能性もあるので、カクヨム版とアルファポリス版は別の世界線の別々の話であると思って頂ければと思います。
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
ブラック企業を辞めたら悪の組織の癒やし係になりました~命の危機も感じるけど私は元気にやっています!!~
琴葉悠
キャラ文芸
ブラック企業で働いてた美咲という女性はついにブラック企業で働き続けることに限界を感じキレて辞職届けをだす。
辞職し、やけ酒をあおっているところにたまに見かける美丈夫が声をかけ、自分の働いている会社にこないかと言われる。
提示された待遇が良かった為、了承し、そのまま眠ってしまう。
そして目覚めて発覚する、その会社は会社ではなく、悪の組織だったことに──
〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く
山河 枝
キャラ文芸
【簡単あらすじ】周りから忌み嫌われる下女が、不遇な王子に力を与え、彼を王にする。
★シリアス8:コミカル2
【詳細あらすじ】
50人もの侍女をクビにしてきた第三王子、雪晴。
次の侍女に任じられたのは、異能を隠して王城で働く洗濯女、水奈だった。
鱗があるために疎まれている水奈だが、盲目の雪晴のそばでは安心して過ごせるように。
みじめな生活を送る雪晴も、献身的な水奈に好意を抱く。
惹かれ合う日々の中、実は〈銀龍の愛し子〉である水奈が、雪晴の力を覚醒させていく。「王家の恥」と見下される雪晴を、王座へと導いていく。
【完結】国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
gari
キャラ文芸
☆たくさんの応援、ありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
※ 一話の文字数を1,000~2,000文字程度で区切っているため、話数は多くなっています。
一部、話の繋がりの関係で3,000文字前後の物もあります。
これは校閲の仕事に含まれますか?
白野よつは(白詰よつは)
キャラ文芸
大手出版社・幻泉社の校閲部で働く斎藤ちひろは、いじらしくも数多の校閲の目をかいくぐって世に出てきた誤字脱字を愛でるのが大好きな偏愛の持ち主。
ある日、有名なミステリー賞を十九歳の若さで受賞した作家・早峰カズキの新作の校閲中、明らかに多すぎる誤字脱字を発見して――?
お騒がせ編集×〝あるもの〟に目がない校閲×作家、ときどき部長がくれる美味しいもの。
今日も校閲部は静かに騒がしいようです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる