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二十一章
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「正直に打ち明けるね。去年の八月末のパーティーで猫将軍君にきちんと告白して、玉砕する計画を私は立てていたの。けど将子があんな感じになってパーティー中は断念せざるを得なくなり、九月一日はもっと厳しい状況になった。その翌日から新しい自分になるための日々が始まって、その日々は楽しくて嬉しくて充実していたからか、あっという間に一年生が終わっていたの。二年生は一年生よりもっと早く時間が進んだけど、夏休みになったらそれがプツリと終わった。夏の陸上部には猫将軍君がいるって、私は無意識に考えていたのね。その時、一年越しに思い出したの。きちんと告白して、玉砕しなきゃって」
その気持ちは夏休み中に肥大していくも、休み明けから始まった文化祭実行委員の日々が再びそれを忘れさせようとした。那須さんは強い焦りを覚え、それに香取さんが気づいた。二人は話し合い、委員活動に支障をきたす虞のある準備期間中の告白を避け、決行日を文化祭当日にしたのだそうだ。「それ以降はこの会議室で話したから省いて、今はこれを言わなきゃね」 そう前置きし、那須さんは背筋を伸ばす。智樹の胸倉などとうに放していた僕は、一年二か月越しの超重大事に臨む心積もりで改めて姿勢を正した。けど予想に反し、那須さんが紡いだのは問いかけの言葉だった。
「福井君に勢いよく背中を叩かれた時、猫将軍君は全部自分が悪いって思ってた?」
「うん、そう思ってたよ。だって、そのとおりだし」
「その理由を聴かせてくれる?」
数分前に頭の中で考えた、過ぎたるは及ばざるが如し、を丁寧に説明してゆく。聴き終わった那須さんは、弟の見過ごしを指摘する姉の表情で、ため息をついた。
「あのねえ、それはそっくりそのまま私にも当てはまるよ。私が将子に全部打ち明けていたら、将子は私の計画を絶対助けてくれた。すると私はきちんと玉砕できて、猫将軍君の言う一連の出来事も最初から起こらなかったはずなの。ほらね、私にも当てはまるでしょ」
僕は咄嗟に否定しようとしたが、「なら計画を潰した将子が悪いって言うの?」との言葉を那須さんが喉に用意していることに気づき、慌てて口をつぐんだ。その隙を、今度は香取さんに突かれてしまう。
「私も該当するよ。真山君に告白しておけば夏菜の焦りにも、まったく異なる対応をしたに違いないからね」
これについては否定しようがなかった。ただ、香取さんは鋭敏かつ巨大な心を持っているのでそれを斟酌せねばならず、残念脳味噌なりに頑張って返答を考えていたのだけど、智樹がぶち壊しやがった。
「俺も悪いんだ! 眠留が変態レベルで恋愛に鈍感だってもっと早くぶちかましていればこんな事には」
「黙れこの馬鹿野郎ッッッ!!!」
ひょっとしたらこの人生で一番怒ったのは今かもしれない、などと頭の隅で冷静に考えつつ、僕は智樹をくすぐった。断言しよう。本気モードの僕が両腕に限界速度を命じてくすぐりまくったら、それを防ぎきる人など、十万人に一人もいないのだと。
まあそれは冗談として、笑い過ぎて酸欠を招いた智樹に、僕は止めを刺した。
「自分以外の全員が利益を得る方法をお前は躊躇なく採用したんだって、僕は知っている。見くびるなよ、親友!」
今は他のどんな事より酸素吸入が必要なはずの智樹が、
「え?」
最後の語彙に反応して呼吸を止めた。
智樹を初めて親友と呼んだ僕も息を止め、情感たっぷり頷く。
智樹は、こっちが恥ずかしくなるほど顔を喜色に染め、何かを言おうとした。
だがその直前、酸欠が危険領域に突入してしまう。喜色に染まった顔を一瞬で青くし、智樹は喉を掻きむしるような呼吸を始めた。僕ら三人が焦ったのは言うまでもない。僕は翔化視力に切り替えて智樹を診断し、那須さんと香取さんは必死で教育AIに助けを求めていた。教育AIは校章の姿ですぐさま現れ、女性陣に「心配ありません」と優しく告げたのち、
「やっていい事と悪い事があるって、あなたは知らないのですかバカ者!」
と僕を叱った。校章からほとばしる怒りの電気放電に、黙って椅子を降り床に正座する。それから僕は、呼吸が正常に戻った智樹に取りなしてもらえるまで、教育AIに叱られ続けたのだった。
時間も残り少ないという事になり、お昼休み中にどうしても取り上げておきたい話題がないかを皆で尋ね合った。すると香取さんが、クリスマス会の牛若丸関連を話していいかな、と僕に顔を向けた。いろいろあり過ぎて忘れていた事を正直に伝えると、「さすがは猫将軍君ね」なんて何故か褒めてもらえた。訳は分からずとも、仲の良い女の子に褒めてもらえるのは嬉しいもの。僕はにこにこして香取さんの話に耳を傾けた。
のだけど、
「体育祭の最中に、猫将軍ファンクラブの子たちに呼び止められてね。牛若丸のいない」
「ちょっ、ちょっと待った!!」
ほにゃららファンクラブなどという驚天動地の謎言葉に驚愕した僕は、宇宙に向かって打ち上げられたロケットよろしく椅子から飛び上がった。飛び上がる衝撃の強さのあまり後ろへ吹き飛んでしまった椅子を、智樹がいそいそと元の位置に戻している。その嬉しげな様子に、夕食会の新ネタを仕入れて喜んでいる時の気配を感じた僕は、今度は打ち上げに失敗したロケットよろしく椅子に崩れ落ちた。ああまたか、また僕だけが知らなかったのかと頭を抱える僕の耳朶を、那須さんと香取さんの声がくすぐった。
「結、ファンクラブの大望を叶えてくれて、改めてお礼を言うね」「牛若丸の台本を書いてみせるってずっと闘志を燃やしていたから、お礼を言うのは私の方だよ」「ううん、それでも嬉しい。ありがとう結」「どういたしまして。でも良かったのかな、会員じゃない私がクラブの存在を本人に初めて明かすなんて」「そういうのをなるべく避けたい子ばかりの集まりだから、それもありがたかったよ」「う~ん、運営が難しいような、それでいてそれが強みなような。いずれにせよ、興味深いのは事実ね」「ふふふ、期待してるね」
クラブ関連についてはそこまでで、それ以降は仲良し女子の日常会話になった。牛若丸関連の話じゃなかったのですか、との問いかけを呑み込み、時計へ目をやる。お昼休み終了の予鈴まで残り十分。僕は瞑目し、憐憫系と威圧系ではどちらが効果的かを考察した。その結果、
「智樹お願い、知っていることを教えて・・・」
憐憫系を選択し、消え入る声で智樹に懇願した。まあ威圧系が選択肢にあった時点で、智樹以外あり得ないんだけどさ。
「おお任せろ。それについてはアイツらと随分話し合ったからな!」
―― やはりアイツら全員知ってやがったか!
と予想が的中したのを逆手に取り、
「そうなんだ。みんな知ってて、黙ってたんだね・・・」
その気持ちは夏休み中に肥大していくも、休み明けから始まった文化祭実行委員の日々が再びそれを忘れさせようとした。那須さんは強い焦りを覚え、それに香取さんが気づいた。二人は話し合い、委員活動に支障をきたす虞のある準備期間中の告白を避け、決行日を文化祭当日にしたのだそうだ。「それ以降はこの会議室で話したから省いて、今はこれを言わなきゃね」 そう前置きし、那須さんは背筋を伸ばす。智樹の胸倉などとうに放していた僕は、一年二か月越しの超重大事に臨む心積もりで改めて姿勢を正した。けど予想に反し、那須さんが紡いだのは問いかけの言葉だった。
「福井君に勢いよく背中を叩かれた時、猫将軍君は全部自分が悪いって思ってた?」
「うん、そう思ってたよ。だって、そのとおりだし」
「その理由を聴かせてくれる?」
数分前に頭の中で考えた、過ぎたるは及ばざるが如し、を丁寧に説明してゆく。聴き終わった那須さんは、弟の見過ごしを指摘する姉の表情で、ため息をついた。
「あのねえ、それはそっくりそのまま私にも当てはまるよ。私が将子に全部打ち明けていたら、将子は私の計画を絶対助けてくれた。すると私はきちんと玉砕できて、猫将軍君の言う一連の出来事も最初から起こらなかったはずなの。ほらね、私にも当てはまるでしょ」
僕は咄嗟に否定しようとしたが、「なら計画を潰した将子が悪いって言うの?」との言葉を那須さんが喉に用意していることに気づき、慌てて口をつぐんだ。その隙を、今度は香取さんに突かれてしまう。
「私も該当するよ。真山君に告白しておけば夏菜の焦りにも、まったく異なる対応をしたに違いないからね」
これについては否定しようがなかった。ただ、香取さんは鋭敏かつ巨大な心を持っているのでそれを斟酌せねばならず、残念脳味噌なりに頑張って返答を考えていたのだけど、智樹がぶち壊しやがった。
「俺も悪いんだ! 眠留が変態レベルで恋愛に鈍感だってもっと早くぶちかましていればこんな事には」
「黙れこの馬鹿野郎ッッッ!!!」
ひょっとしたらこの人生で一番怒ったのは今かもしれない、などと頭の隅で冷静に考えつつ、僕は智樹をくすぐった。断言しよう。本気モードの僕が両腕に限界速度を命じてくすぐりまくったら、それを防ぎきる人など、十万人に一人もいないのだと。
まあそれは冗談として、笑い過ぎて酸欠を招いた智樹に、僕は止めを刺した。
「自分以外の全員が利益を得る方法をお前は躊躇なく採用したんだって、僕は知っている。見くびるなよ、親友!」
今は他のどんな事より酸素吸入が必要なはずの智樹が、
「え?」
最後の語彙に反応して呼吸を止めた。
智樹を初めて親友と呼んだ僕も息を止め、情感たっぷり頷く。
智樹は、こっちが恥ずかしくなるほど顔を喜色に染め、何かを言おうとした。
だがその直前、酸欠が危険領域に突入してしまう。喜色に染まった顔を一瞬で青くし、智樹は喉を掻きむしるような呼吸を始めた。僕ら三人が焦ったのは言うまでもない。僕は翔化視力に切り替えて智樹を診断し、那須さんと香取さんは必死で教育AIに助けを求めていた。教育AIは校章の姿ですぐさま現れ、女性陣に「心配ありません」と優しく告げたのち、
「やっていい事と悪い事があるって、あなたは知らないのですかバカ者!」
と僕を叱った。校章からほとばしる怒りの電気放電に、黙って椅子を降り床に正座する。それから僕は、呼吸が正常に戻った智樹に取りなしてもらえるまで、教育AIに叱られ続けたのだった。
時間も残り少ないという事になり、お昼休み中にどうしても取り上げておきたい話題がないかを皆で尋ね合った。すると香取さんが、クリスマス会の牛若丸関連を話していいかな、と僕に顔を向けた。いろいろあり過ぎて忘れていた事を正直に伝えると、「さすがは猫将軍君ね」なんて何故か褒めてもらえた。訳は分からずとも、仲の良い女の子に褒めてもらえるのは嬉しいもの。僕はにこにこして香取さんの話に耳を傾けた。
のだけど、
「体育祭の最中に、猫将軍ファンクラブの子たちに呼び止められてね。牛若丸のいない」
「ちょっ、ちょっと待った!!」
ほにゃららファンクラブなどという驚天動地の謎言葉に驚愕した僕は、宇宙に向かって打ち上げられたロケットよろしく椅子から飛び上がった。飛び上がる衝撃の強さのあまり後ろへ吹き飛んでしまった椅子を、智樹がいそいそと元の位置に戻している。その嬉しげな様子に、夕食会の新ネタを仕入れて喜んでいる時の気配を感じた僕は、今度は打ち上げに失敗したロケットよろしく椅子に崩れ落ちた。ああまたか、また僕だけが知らなかったのかと頭を抱える僕の耳朶を、那須さんと香取さんの声がくすぐった。
「結、ファンクラブの大望を叶えてくれて、改めてお礼を言うね」「牛若丸の台本を書いてみせるってずっと闘志を燃やしていたから、お礼を言うのは私の方だよ」「ううん、それでも嬉しい。ありがとう結」「どういたしまして。でも良かったのかな、会員じゃない私がクラブの存在を本人に初めて明かすなんて」「そういうのをなるべく避けたい子ばかりの集まりだから、それもありがたかったよ」「う~ん、運営が難しいような、それでいてそれが強みなような。いずれにせよ、興味深いのは事実ね」「ふふふ、期待してるね」
クラブ関連についてはそこまでで、それ以降は仲良し女子の日常会話になった。牛若丸関連の話じゃなかったのですか、との問いかけを呑み込み、時計へ目をやる。お昼休み終了の予鈴まで残り十分。僕は瞑目し、憐憫系と威圧系ではどちらが効果的かを考察した。その結果、
「智樹お願い、知っていることを教えて・・・」
憐憫系を選択し、消え入る声で智樹に懇願した。まあ威圧系が選択肢にあった時点で、智樹以外あり得ないんだけどさ。
「おお任せろ。それについてはアイツらと随分話し合ったからな!」
―― やはりアイツら全員知ってやがったか!
と予想が的中したのを逆手に取り、
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