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二十章
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その僕の足を、
「みんな、来てくれてありがとう!」
真山が止めさせた。二曲を歌い上げ呼吸の乱れた声で「来てくれてありがとう」と呼びかけられたのに、その場を去るなんて事、できっこないからね。
「持久力には自信あったけど、歌はすごいね。ゴールに駆け上がってシュートを決めるのと同じくらい、体が疲労するみたいだよ」
得点の匂いを嗅ぎ取るなりゴール目掛けてダッシュするのが、センターフォワードを担う真山の役目。その嗅覚がことのほか優れた真山は、得点の可能性が高ければ高いほど走る速度と集中力を上げ、ボールをゴールに叩き込んでくれる。サッカーでは得点後に休める時間が十秒ほど訪れるがこのショーではそれがなく、然るに二曲を休まず歌い上げた今の真山はきっと、ゴールを二連続で決めたのと同じくらい疲れているのだろう。試合観戦を通じてそれを知っている真山ファンクラブの子たちは、戦いに挑む選手の背中を押す声援を、真山に贈っていた。
「第一回目の今回は、俺の一存で曲順を変えさせてもらった。最初に歌ったのは、本来は最後に歌うはずの曲だったんだよ。けど俺は」
真山はここで一旦言葉を切り、観客を見渡す。静まり返った会場に、いつになく男くさい真山の声が響いた。
「俺は、自分の決意表明としてこの曲を歌った。俺の六組は、文化祭の準備のスタートダッシュに参加しなかった。六組がようやく本気になったころ、スタートダッシュを決めた二つのクラスは、俺達のはるか先を走っていた。だが俺達は諦めなかった。今は離されていても、ゴールラインの1メートル手前で追い着いてみせる。その最後の1メートルを、対等な優勝候補として駆け抜けてみせるって、俺達は決意したんだ」
泣き崩れる女の子が会場のそこかしこにいた。彼女たちは真山と一緒に昨日までの準備期間を走ってきた、六組の女子なのだろう。その子たち一人一人に頷き、真山はトークを締めくくる。
「そしてそれは、ここに集まった皆も同じ。今は文化祭一日目の、午前中。文化祭は、まだ始まったばかりなんだ。だからみんな、文化祭を楽しもう。二度とやって来ないこの二日間を、共に駆け抜けよう。かけがえのない仲間達へ、俺はこの歌を捧げる」
近年最も流行った曲のイントロが大音量で鳴った。
その曲を歌った男性ボーカルはダンスにも定評があり、そしてそれを忠実になぞって、真山がキレキレのダンスを披露してゆく。
耳をつんざく拍手と歓声が会場に轟いた。それが最大音量を計測した瞬間、
―― シフト時間が変わったって聞いたからさ
真山は僕に目を向け、口をそう動かした。
真山の双眸から、様々な想いが伝わって来る。
それは僕の、勘違いかもしれない。
自分に都合よく解釈した、てんで的外れの想いなのかもしれない。
だが一つだけ、確かなことがあった。それは、真山の瞳から伝わって来たその想いがなかったら、僕は間違いなくシフトに遅刻したという事。僕は胸の中で語り掛ける。
「最後の1メートルで並ぶどころか、今この瞬間は真山の方が先を走ってるじゃないか。だがそれでも、僕は諦めない。かけがえのない仲間なればこそ、真山がそうであるように、僕もこの二日間を全力で走りきるからな!」
大多数の観客に倣い、真山の名を声の限りに叫んだのち、一人踵を返す。
渡り廊下に詰めかけた観客を避けながら、袋の紐をほどいてゆく。
そして人がまばらになると同時にマントを取り出し、それを肩に掛けた。
僕はマントをたなびかせ、廊下を大股で歩いて行ったのだった。
十一時二十分から始まった僕のシフトは、最初の十分ほど接客の仕事が一切なかった。正確には、それは僕のシフトが始まる十分以上前から発生していた現象であり、またそれは、二十組だけでなく二年生全体に共通する出来事と言えた。言及するまでもなく、その原因を作ったのは真山だった。真山ワンマンショーは後に、こう語られたものだ。『真山ワンマンショーは、真山一人が出演するショーという意味ではない。真山一人によって、二年生校舎の全クラス展示が機能停止に陥るという、意味だったのだ』と。
ショーが終わった十一時十五分、文化祭公式掲示板に教育AIの緊急告知がなされた。それは十四時開催予定の二回目の会場を、食堂前に変更するというものだった。食堂前には中庭と呼ばれる、教室棟と実技棟と渡り廊下に囲まれた二千平米強の芝生がある。つまりここで開催すれば芝生と、中庭を囲む教室棟と実技棟と渡り廊下の窓辺が、観覧可能場所になるのだ。かくなる理由により、第一回会場の五倍の観客数に対応できる中庭へ、ライブ会場は変更されたのである。
その告知も込みで二年生校舎は真山ライブの話題一色に染まっていたが、十一時半にもなると、各クラスの展示に人足が戻ってきた。ただその生徒達が発する、
―― 文化祭を楽しもう!
のエネルギーはライブを経て明らかに増加していて、それに釣られクラス展示の盛り上がりも増し、僕らは一層充実した時間を過ごすようになっていった。その充実度が、自分で言うのもなんだが、僕は特に高かったと思う。冒険者になってモンスターと戦うという、ただでさえ相性バッチリの展示だったことに加え、このはち切れんばかりの空気を作るきっかけになったのが真山だったという事実が、僕をハッチャケさせたのだ。接客してデモンストレーションをして、お客様の臨時パーティーメンバーに呼ばれてモンスターと戦い、勝利後に皆で肩を組み写真を撮ってまたデモをして・・・といった具合に、店舗スタッフなのかお客なのか定かでない時間を過ごしたのである。それは楽しすぎ面白すぎ嬉しすぎて、十二時半にシフトメンバー第四陣がやって来たとき級友達が何を言っているのか心底わからなかった僕は、
「シフト交代って何だっけ?」
と素で訊き、大爆笑を引き起こしてしまった。でもみんな楽しそうだったし、お客様も一緒に笑ってたし、お昼ご飯を一緒に食べる約束をしていた仲間達も腹を抱えていたから、全然いいんだけどさ。
「みんな、来てくれてありがとう!」
真山が止めさせた。二曲を歌い上げ呼吸の乱れた声で「来てくれてありがとう」と呼びかけられたのに、その場を去るなんて事、できっこないからね。
「持久力には自信あったけど、歌はすごいね。ゴールに駆け上がってシュートを決めるのと同じくらい、体が疲労するみたいだよ」
得点の匂いを嗅ぎ取るなりゴール目掛けてダッシュするのが、センターフォワードを担う真山の役目。その嗅覚がことのほか優れた真山は、得点の可能性が高ければ高いほど走る速度と集中力を上げ、ボールをゴールに叩き込んでくれる。サッカーでは得点後に休める時間が十秒ほど訪れるがこのショーではそれがなく、然るに二曲を休まず歌い上げた今の真山はきっと、ゴールを二連続で決めたのと同じくらい疲れているのだろう。試合観戦を通じてそれを知っている真山ファンクラブの子たちは、戦いに挑む選手の背中を押す声援を、真山に贈っていた。
「第一回目の今回は、俺の一存で曲順を変えさせてもらった。最初に歌ったのは、本来は最後に歌うはずの曲だったんだよ。けど俺は」
真山はここで一旦言葉を切り、観客を見渡す。静まり返った会場に、いつになく男くさい真山の声が響いた。
「俺は、自分の決意表明としてこの曲を歌った。俺の六組は、文化祭の準備のスタートダッシュに参加しなかった。六組がようやく本気になったころ、スタートダッシュを決めた二つのクラスは、俺達のはるか先を走っていた。だが俺達は諦めなかった。今は離されていても、ゴールラインの1メートル手前で追い着いてみせる。その最後の1メートルを、対等な優勝候補として駆け抜けてみせるって、俺達は決意したんだ」
泣き崩れる女の子が会場のそこかしこにいた。彼女たちは真山と一緒に昨日までの準備期間を走ってきた、六組の女子なのだろう。その子たち一人一人に頷き、真山はトークを締めくくる。
「そしてそれは、ここに集まった皆も同じ。今は文化祭一日目の、午前中。文化祭は、まだ始まったばかりなんだ。だからみんな、文化祭を楽しもう。二度とやって来ないこの二日間を、共に駆け抜けよう。かけがえのない仲間達へ、俺はこの歌を捧げる」
近年最も流行った曲のイントロが大音量で鳴った。
その曲を歌った男性ボーカルはダンスにも定評があり、そしてそれを忠実になぞって、真山がキレキレのダンスを披露してゆく。
耳をつんざく拍手と歓声が会場に轟いた。それが最大音量を計測した瞬間、
―― シフト時間が変わったって聞いたからさ
真山は僕に目を向け、口をそう動かした。
真山の双眸から、様々な想いが伝わって来る。
それは僕の、勘違いかもしれない。
自分に都合よく解釈した、てんで的外れの想いなのかもしれない。
だが一つだけ、確かなことがあった。それは、真山の瞳から伝わって来たその想いがなかったら、僕は間違いなくシフトに遅刻したという事。僕は胸の中で語り掛ける。
「最後の1メートルで並ぶどころか、今この瞬間は真山の方が先を走ってるじゃないか。だがそれでも、僕は諦めない。かけがえのない仲間なればこそ、真山がそうであるように、僕もこの二日間を全力で走りきるからな!」
大多数の観客に倣い、真山の名を声の限りに叫んだのち、一人踵を返す。
渡り廊下に詰めかけた観客を避けながら、袋の紐をほどいてゆく。
そして人がまばらになると同時にマントを取り出し、それを肩に掛けた。
僕はマントをたなびかせ、廊下を大股で歩いて行ったのだった。
十一時二十分から始まった僕のシフトは、最初の十分ほど接客の仕事が一切なかった。正確には、それは僕のシフトが始まる十分以上前から発生していた現象であり、またそれは、二十組だけでなく二年生全体に共通する出来事と言えた。言及するまでもなく、その原因を作ったのは真山だった。真山ワンマンショーは後に、こう語られたものだ。『真山ワンマンショーは、真山一人が出演するショーという意味ではない。真山一人によって、二年生校舎の全クラス展示が機能停止に陥るという、意味だったのだ』と。
ショーが終わった十一時十五分、文化祭公式掲示板に教育AIの緊急告知がなされた。それは十四時開催予定の二回目の会場を、食堂前に変更するというものだった。食堂前には中庭と呼ばれる、教室棟と実技棟と渡り廊下に囲まれた二千平米強の芝生がある。つまりここで開催すれば芝生と、中庭を囲む教室棟と実技棟と渡り廊下の窓辺が、観覧可能場所になるのだ。かくなる理由により、第一回会場の五倍の観客数に対応できる中庭へ、ライブ会場は変更されたのである。
その告知も込みで二年生校舎は真山ライブの話題一色に染まっていたが、十一時半にもなると、各クラスの展示に人足が戻ってきた。ただその生徒達が発する、
―― 文化祭を楽しもう!
のエネルギーはライブを経て明らかに増加していて、それに釣られクラス展示の盛り上がりも増し、僕らは一層充実した時間を過ごすようになっていった。その充実度が、自分で言うのもなんだが、僕は特に高かったと思う。冒険者になってモンスターと戦うという、ただでさえ相性バッチリの展示だったことに加え、このはち切れんばかりの空気を作るきっかけになったのが真山だったという事実が、僕をハッチャケさせたのだ。接客してデモンストレーションをして、お客様の臨時パーティーメンバーに呼ばれてモンスターと戦い、勝利後に皆で肩を組み写真を撮ってまたデモをして・・・といった具合に、店舗スタッフなのかお客なのか定かでない時間を過ごしたのである。それは楽しすぎ面白すぎ嬉しすぎて、十二時半にシフトメンバー第四陣がやって来たとき級友達が何を言っているのか心底わからなかった僕は、
「シフト交代って何だっけ?」
と素で訊き、大爆笑を引き起こしてしまった。でもみんな楽しそうだったし、お客様も一緒に笑ってたし、お昼ご飯を一緒に食べる約束をしていた仲間達も腹を抱えていたから、全然いいんだけどさ。
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