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十七章
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「千家さん、荒海さんはどんなふうにプロポーズされたんですか?」
「ふふ、それはね・・・」
「ちょっ、ちょっと待て。三枝木もそんなこと訊くな!」
いいじゃないですか、教えてくださいよ、なんて柔らかな言葉を掛けつつも拘束を決して解こうとしない男子達から離れ、僕は社務所へ向かった。視線の先の祖母が正面入り口を指さすので指示に従いドアを開けると、祖父が三脚にカメラをセットして待っていてくれた。二人に礼を述べ、三脚を抱えて皆の場所へ戻ってゆく。その半ばも過ぎぬ間に、僕を認めた黛さんが、
「集合写真作戦、開始!」
作戦開始を命じた。口をへの字に結ぶ演技を必死でする荒海さんと、その横で幸せそうに佇む千家さんを中心にして、部員がドッと集まる。そうそれは、ドッという擬音語のとおりだった。荒海さんと千家さんに少しでも近い場所を確保すべく、押し合いへし合いが生じていたのである。お二人の足元はそれが特に激しくて、お調子者コンビと一年生トリオによる仁義なき戦いが繰り広げられていた。いつもならそんな部員達を一喝するのが荒海さんなのだけど、はしゃぐ後輩達に千家さんが女神の笑みを浮かべ、それが嬉しくて後輩達は一層はしゃぎまくり、かつ女神の笑みを最も喜んでいるのは荒海さんだったから、境内にカオスが出現する寸前になっていた。
が、自分で言うのもなんだけど、僕はこんな状況を幾度も収拾してきたカメラマンなのである。両手を大きく振り皆の注目を集め、カメラを覗き込んで言った。
「う~ん、荒海さん表情硬いですね。千家さん、もっと寄り添って、荒海さんをフニャフニャ顔にしてあげて下さい」
恥ずかしそうに俯くも、腕が触れ合う距離まで千家さんはグイッと近づいた。ヒューヒュー囃し立てる声が乱れ飛ぶなか、今度は荒海さんへ呼びかける。
「荒海さん、ここは一発男として、千家さんに腕を差し出してください。千家さんも荒海さんの肘に、手を添えてあげて」
ひょっとすると、それは二人にとって初めての、腕を組む瞬間だったのかもしれない。荒海さんはフニャフニャ顔を改め、ほのかな笑みを称えた男らしい表情で千家さんに腕を差し出した。そんな想い人の双眸を一心に見つめたまま、千家さんは差し出された肘に両手を添える。
「熱い~!」
「眩しい~!」
「「目が焼ける~!」」
お調子者コンビと一年生トリオが、二人のラブラブ振りに石畳の上で悶えている。そんな子猿どもを無視して、僕はカウントダウンを始めた。
「じゃあカウント5で三連続写真を撮ります。みんなもっと中央に寄って。あっ、忘れてたけど石畳の上の五人、そのままじゃ写真に写らないからね。それでは5!」
慌てふためく五人に爆笑が起こる。お構いなしに「4、3、2」と数えつつ僕も皆の場所へ駆け、1の代わりに「カメラに注目!」と叫び、
カシャカシャカシャ
シャッター音が三連続で流れた。僕はカメラに駆け寄り三枚の写真を確認し、最も良い一枚を空中に映し出した。
「部長、この写真はいかがでしょうか」
「素晴らしいな」
それはまさしく、元気のあり余った仲間達の一瞬を切り取った、最高の一枚だったのである。
「集合写真作戦は大成功したと、ここに宣言する!」
黛さんの自信みなぎる声が響いた。
「「「ウオオオ――ッッ!!」」」
境内に雄叫びがこだまする。
けどその直後、
「「「失礼しました!!」」」
僕らは一斉に、本日二度目の謝罪をしたんだけどね。
名残惜しそうに幾度も振り返りつつ、部員達が石段の向こうに消えてゆく。その余韻を暫し味わったのち、祖父母は荒海さんと千家さんを社務所の応接室に招いた。僕が知らなかっただけで、ティアラの廉価塗装が完成した件はお二人の二番目の来訪目的にすぎず、来年三月に開かれる結婚式の最初の打ち合わせが、一番の目的だったのだ。お二人がそれを秘した気持ちは、ついさっきまでの境内の様子から充分理解できたので不平は皆無だった。しかしそれとは別に、少々困ったことが起きた。敬愛してやまないお二人の結婚式がたった半年後にこの神社で執り行われると思っただけで、両目にゲリラ豪雨が発生したのである。そんな僕に目元を赤くし「俺達はいい後輩を持ちました」「はい、本当にそのとおりです」と祖父母に話す荒海さんと千家さんへ、僕は頼んだ。
「感動屋の僕がここにいると、大切な打ち合わせを始めるまでの時間が長引いてしまいます。千家さん、急かすようで申し訳ありませんが、廉価塗装の件を伺っても良いですか」
睡蓮の君として僕が記憶している笑みの、何倍も豊かな笑みを浮かべて、千家さんは開発者として詳細を話してくれた。それによると、当初より5%多い85%のクオリティーを、半額料金で再現することに成功したと言う。驚く僕の掌に、千家さんが完成品を乗せる。元のクオリティーが凄まじく高いからなのだろう、低品質の低価格バージョンと言ったら罰が当たりそうなほど、八枚の若葉は瑞々しい輝きを放っていた。祖父母も僕と意見を同じくし、祖母はこのティアラでも気持ちが浮き立って仕方ないと声を弾ませ、祖父はこの値段なら七五三の備品に使えるのではないかと3D算盤を弾いていた。
その後、明日の夜までに調べておかねばならぬことを確認し、文化祭に関する話し合いは終わった。荒海さんはすかさず「眠留もいていいんだぞ」と言ってくださったが、神官としての僕はこの場ではまだ力不足。それを正直に告げ、来年の三月までに役目を果たせるようになりますと約束して、僕は応接間を後にした。
足早に自室へ向かい、髪飾り係掲示板に書き込みをする。洗い物を洗濯機に入れてシャワーを浴び、家事をこなし洗濯物を干し、ベッドにもぐり込んで昼寝をする。午後四時四十分、はやる気持ちを抑えて洗濯物を取り入れてから掲示板を確認した。そこには、
「髪飾り塗装の基礎勉強、もちろん終わらせたよ」
との、制作係八人に那須さんを加えた九つの返答が、書き込まれていたのだった。
髪飾りの制作者八名が決まったのは、八日前の九月七日のこと。皆はその八日間を、千家さんに指示された塗装の基礎勉強に費やしてきた。宝飾品として通用する髪飾りを素人が手掛けるのだから、勉強は必須と言える。しかし二十組の場合、最大の理由は別にあった。それは、予算がギリギリだった事。僕らには「失敗しても造り直せばいい」という予算的余裕が、無かったのである。
教科書的には、これは落第点の予算編成だろう。物造りに失敗は不可避なため、失敗を見越して予算を組むのが原則と教科書には書かれているからだ。だが、現実世界でも教科書どおりに物事が進むなどと、決して考えてはならない。社会に飛び込んだばかりの駆け出し研究者が潤沢な開発予算を得られるなど、妄想に等しいと言える。「こんな簡単な依頼に失敗して追加予算を請求する技術者はいらない」と解雇されるのが普通で、いやその程度で済んだら幸運とすべきであり、「こいつをプロとみなすのは時期尚早」との評価を公表されるのが、ペーペー技術者の現実なのだ。失敗の予算は最初から組まれてますよね、つきましては追加予算を送ってください、なんて口が裂けても言えないのが、ペーペー技術者なのである。
「ふふ、それはね・・・」
「ちょっ、ちょっと待て。三枝木もそんなこと訊くな!」
いいじゃないですか、教えてくださいよ、なんて柔らかな言葉を掛けつつも拘束を決して解こうとしない男子達から離れ、僕は社務所へ向かった。視線の先の祖母が正面入り口を指さすので指示に従いドアを開けると、祖父が三脚にカメラをセットして待っていてくれた。二人に礼を述べ、三脚を抱えて皆の場所へ戻ってゆく。その半ばも過ぎぬ間に、僕を認めた黛さんが、
「集合写真作戦、開始!」
作戦開始を命じた。口をへの字に結ぶ演技を必死でする荒海さんと、その横で幸せそうに佇む千家さんを中心にして、部員がドッと集まる。そうそれは、ドッという擬音語のとおりだった。荒海さんと千家さんに少しでも近い場所を確保すべく、押し合いへし合いが生じていたのである。お二人の足元はそれが特に激しくて、お調子者コンビと一年生トリオによる仁義なき戦いが繰り広げられていた。いつもならそんな部員達を一喝するのが荒海さんなのだけど、はしゃぐ後輩達に千家さんが女神の笑みを浮かべ、それが嬉しくて後輩達は一層はしゃぎまくり、かつ女神の笑みを最も喜んでいるのは荒海さんだったから、境内にカオスが出現する寸前になっていた。
が、自分で言うのもなんだけど、僕はこんな状況を幾度も収拾してきたカメラマンなのである。両手を大きく振り皆の注目を集め、カメラを覗き込んで言った。
「う~ん、荒海さん表情硬いですね。千家さん、もっと寄り添って、荒海さんをフニャフニャ顔にしてあげて下さい」
恥ずかしそうに俯くも、腕が触れ合う距離まで千家さんはグイッと近づいた。ヒューヒュー囃し立てる声が乱れ飛ぶなか、今度は荒海さんへ呼びかける。
「荒海さん、ここは一発男として、千家さんに腕を差し出してください。千家さんも荒海さんの肘に、手を添えてあげて」
ひょっとすると、それは二人にとって初めての、腕を組む瞬間だったのかもしれない。荒海さんはフニャフニャ顔を改め、ほのかな笑みを称えた男らしい表情で千家さんに腕を差し出した。そんな想い人の双眸を一心に見つめたまま、千家さんは差し出された肘に両手を添える。
「熱い~!」
「眩しい~!」
「「目が焼ける~!」」
お調子者コンビと一年生トリオが、二人のラブラブ振りに石畳の上で悶えている。そんな子猿どもを無視して、僕はカウントダウンを始めた。
「じゃあカウント5で三連続写真を撮ります。みんなもっと中央に寄って。あっ、忘れてたけど石畳の上の五人、そのままじゃ写真に写らないからね。それでは5!」
慌てふためく五人に爆笑が起こる。お構いなしに「4、3、2」と数えつつ僕も皆の場所へ駆け、1の代わりに「カメラに注目!」と叫び、
カシャカシャカシャ
シャッター音が三連続で流れた。僕はカメラに駆け寄り三枚の写真を確認し、最も良い一枚を空中に映し出した。
「部長、この写真はいかがでしょうか」
「素晴らしいな」
それはまさしく、元気のあり余った仲間達の一瞬を切り取った、最高の一枚だったのである。
「集合写真作戦は大成功したと、ここに宣言する!」
黛さんの自信みなぎる声が響いた。
「「「ウオオオ――ッッ!!」」」
境内に雄叫びがこだまする。
けどその直後、
「「「失礼しました!!」」」
僕らは一斉に、本日二度目の謝罪をしたんだけどね。
名残惜しそうに幾度も振り返りつつ、部員達が石段の向こうに消えてゆく。その余韻を暫し味わったのち、祖父母は荒海さんと千家さんを社務所の応接室に招いた。僕が知らなかっただけで、ティアラの廉価塗装が完成した件はお二人の二番目の来訪目的にすぎず、来年三月に開かれる結婚式の最初の打ち合わせが、一番の目的だったのだ。お二人がそれを秘した気持ちは、ついさっきまでの境内の様子から充分理解できたので不平は皆無だった。しかしそれとは別に、少々困ったことが起きた。敬愛してやまないお二人の結婚式がたった半年後にこの神社で執り行われると思っただけで、両目にゲリラ豪雨が発生したのである。そんな僕に目元を赤くし「俺達はいい後輩を持ちました」「はい、本当にそのとおりです」と祖父母に話す荒海さんと千家さんへ、僕は頼んだ。
「感動屋の僕がここにいると、大切な打ち合わせを始めるまでの時間が長引いてしまいます。千家さん、急かすようで申し訳ありませんが、廉価塗装の件を伺っても良いですか」
睡蓮の君として僕が記憶している笑みの、何倍も豊かな笑みを浮かべて、千家さんは開発者として詳細を話してくれた。それによると、当初より5%多い85%のクオリティーを、半額料金で再現することに成功したと言う。驚く僕の掌に、千家さんが完成品を乗せる。元のクオリティーが凄まじく高いからなのだろう、低品質の低価格バージョンと言ったら罰が当たりそうなほど、八枚の若葉は瑞々しい輝きを放っていた。祖父母も僕と意見を同じくし、祖母はこのティアラでも気持ちが浮き立って仕方ないと声を弾ませ、祖父はこの値段なら七五三の備品に使えるのではないかと3D算盤を弾いていた。
その後、明日の夜までに調べておかねばならぬことを確認し、文化祭に関する話し合いは終わった。荒海さんはすかさず「眠留もいていいんだぞ」と言ってくださったが、神官としての僕はこの場ではまだ力不足。それを正直に告げ、来年の三月までに役目を果たせるようになりますと約束して、僕は応接間を後にした。
足早に自室へ向かい、髪飾り係掲示板に書き込みをする。洗い物を洗濯機に入れてシャワーを浴び、家事をこなし洗濯物を干し、ベッドにもぐり込んで昼寝をする。午後四時四十分、はやる気持ちを抑えて洗濯物を取り入れてから掲示板を確認した。そこには、
「髪飾り塗装の基礎勉強、もちろん終わらせたよ」
との、制作係八人に那須さんを加えた九つの返答が、書き込まれていたのだった。
髪飾りの制作者八名が決まったのは、八日前の九月七日のこと。皆はその八日間を、千家さんに指示された塗装の基礎勉強に費やしてきた。宝飾品として通用する髪飾りを素人が手掛けるのだから、勉強は必須と言える。しかし二十組の場合、最大の理由は別にあった。それは、予算がギリギリだった事。僕らには「失敗しても造り直せばいい」という予算的余裕が、無かったのである。
教科書的には、これは落第点の予算編成だろう。物造りに失敗は不可避なため、失敗を見越して予算を組むのが原則と教科書には書かれているからだ。だが、現実世界でも教科書どおりに物事が進むなどと、決して考えてはならない。社会に飛び込んだばかりの駆け出し研究者が潤沢な開発予算を得られるなど、妄想に等しいと言える。「こんな簡単な依頼に失敗して追加予算を請求する技術者はいらない」と解雇されるのが普通で、いやその程度で済んだら幸運とすべきであり、「こいつをプロとみなすのは時期尚早」との評価を公表されるのが、ペーペー技術者の現実なのだ。失敗の予算は最初から組まれてますよね、つきましては追加予算を送ってください、なんて口が裂けても言えないのが、ペーペー技術者なのである。
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