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十五章
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先日の豪華夕食会で鳳空路守さんの話題が取り上げられ、それに伴い北斗の三浦半島旅行がほんの少し話されたさい、脳裏をある予感が駆け抜けた。それは、
――北斗は翔人になるか
との問いを、輝夜さんが近々してくるという予感だった。よって少なくない時間をそれに充て、予感が的中した場合の準備を僕は既に終えていたのである。論文形式にまとめたそのファイルの1ページ目を脳内で見つめながら、僕は応えた。
「猫将軍家では、赤外線から紫外線まで可視域を広げた視力を上位視力、10ヘルツから3万ヘルツまで可聴域を広げた聴力を上位聴力と定めている。それに類する造語が、僕にはあってさ。去年の夏休みから北斗の知力に、『上位知力』という造語を僕は用いるようになったよ」
輝夜さんは同意の首肯をし、僕は頭の中で新たなページをめくった。
「今年の体育祭の後、旧一年十組の皆と上下意識の是正について話し合ったよね。あのとき僕は、北斗を誤解していたことを知った。北斗はこの一年で知力を大幅に伸ばしたけど、心はそれを超えて成長させていた事に、僕はやっと気いたんだよ」
「私も眠留くんに同意。北斗君の善悪判断能力は、現代人の数百年先を行っていると思う。北斗君なら翔人の知識と技術を得ても、それを悪用しない日々を苦もなく過ごせるって、私は確信しているの」
ふと思い立ち、去年の十二月一日の芝居を暴露してみた。敷庭で創造主に「白銀輝夜の数学力は七ッ星北斗に尋ねなさい」と教えてもらった僕は、一限終了後の休み時間に芝居を打ち、それを北斗に尋ねた。その返答時に北斗が前提として用いた「白銀さんは数百年先の未来人」を、輝夜さんに暴露したのである。
「うん、そんな気がしてた」「えっ、輝夜さんはやっぱり未来人なの?」「もう、そっちじゃなくて芝居の方!」
なんてお約束のやり取りをすることで清掃時間の甘い想い出を回避した僕らは、それでも頬を朱に染めつつ会話を進めた。
「輝夜さんの言うとおり、心において北斗は翔人の資格を既に満たしていると思う。よって残るは体、つまり魔想との戦闘技術なんだけど・・・」
「新しい道が拓けたのね」
言葉を濁した僕に反し、輝夜さんはそう断言した。そんな輝夜さんに、心の中のファイルを閉じることを僕は決める。労を厭わず準備するのは大切だけど、準備の労力に支配されないのは、もっと大切だからだ。僕は今この瞬間の会話に身を任せ、鳳さんの戦闘技術と人柄を丁寧に説明していった。すると珍しいことに輝夜さんはテーブルに両肘をつき、「今まで黙ってたけど」と前置きして、上体を僕に傾けた。
「実を言うと私と昴は、選択授業に新忍道が加わったらぜひ受講しようって決めているの。眠留くん、私達は新忍道を、魔邸戦の訓練になるって考えているんだけど、どうかな」
「僕も同意。そして鳳さんもそう感じたから、新忍道を始めたって輝夜さんは思うんだね」
「うん、私と昴はそれについては意見を等しくしている。でも昴は、北斗君の翔人の可能性を決して口にしないの。おそらく昴は自分がそれを言葉にするだけで、北斗君の未来をかき乱すって感じているのだと思う。あの二人の結びつきは、それほど強固なのね」
完全同意するも、輝夜さんも僕について話さない事があるのかな、との疑問が芽生えた。それは僕と輝夜さんの結びつきを強固と考えて初めて生じる疑問だから通常なら赤面必至なのだけど、今はそれどころではない。胸の中で「北斗のことは任せろ」と昴に誓い、僕はテーブルに肘をつき、顎の前で十指を組み合わせた。
「紫柳子さんの結婚相手の神崎隼人さんは、二十一歳で翔人を目指し、今年中にほぼ間違いなく翔人になるそうだ。武器は紫柳子さんと同じ長巻で、隼人さんは武術未経験なのに、長巻をたった一年で翔人並に使いこなしていると言う。けどそれは伝説の漢だから可能なのであり、北斗には不可能だと思う。北斗の能力が最も多く割かれているのは、身体操作じゃないからね」
長巻は簡単に言うと柄の長い大太刀で、柄の長さから素人でも扱いやすいとされているが、極める難しさは刀や薙刀と変わらない。いやむしろ、使いかた次第で刀並みに切れ、槍並みに突き、薙刀並みに薙げる長巻は、極めるのが最も困難な武器なのではないかと僕は考えている。紫柳子さんはそれを極めた稀有な人であり、そしてその紫柳子さんが伝説の漢に教えたからこそ、武術未経験者が一年数カ月で長巻翔人になるという奇跡を成せた。よってそれをそのまま北斗に求めてはならないと、僕は思ったのだ。
「神崎隼人さんほどではなくとも、北斗も優れた運動神経を持っている。僕の見立てでは、青春の全てをつぎ込めば、刀も薙刀も北斗は三年で習得するだろう。だがそのためには新忍道部を辞めねばならず、そしてそれを、昴は案じているように僕は感じる。人は自分の人生を生きるべきだが、それは自ら選んだ人生と同義ではない。新忍道部を辞める道を北斗自身が選んだとしても、それは北斗独自の人生ではない。星辰の巫女の昴にはそれがはっきり見えているんだって、僕は思うよ」
輝夜さんは直接の返答を避けたが、初めて聞く話をしてくれた。
「昴の御両親から聴いたことがある。昴には、名前の候補がもう一つあったそうなの。それは、ゆかり。縁日の縁は、『えにし』や『ゆかり』とも読むよね。赤ちゃんの昴を見ていたら、ゆかりの響きが心をかすめる事がよくあったから、名前の候補に挙げていたそうなの。けど試しに天川縁って漢字で書いてみたら、どうしても違和感がある。由香里のように別の字にすると違和感はより強まり、数日間悩んだお二人は外に出て、体をほぐしながら真夜中の星空を見上げた。すると二人同時に、プレアデス星団が目に飛び込んできたそうなの。おじさんが思いついて、天川昴という3D文字をプレアデスの下に映した瞬間、一人娘の名前は昴に決まったんだって、お二人は話してくれたわ」
昴の誕生日は十月十日で、おじさんとおばさんが深夜に星空を見上げたらプレアデス星団が目に飛び込んできたという由来は僕も知っていたが、「ゆかり」という候補がもう一つあったのは初耳だった。なんとなくだが、星辰の巫女と昴を僕が結び付けるまで昴は両親にもう一つの候補を口止めしていて、輝夜さんが今その話をしたのも同じ理由な気がしたけど、僕はそれらを胸にしまい頷くだけに留めた。それは輝夜さんの意に沿ったらしく、銀色に輝く満月の如き微笑みを投げかけられた僕は、翔人としての北斗が手にする武器への最終考察を、恐れず口にすることができた。
「北斗独自の道は、新忍道部と共にあると思う。そして夏の全国大会で、鳳空路守さんの隔絶した射撃技術を目の当たりにした北斗は、心の命ずるまま三浦半島の鳳本家の神社を訪ねた。特別な体験はしなかったようだが、遠間から魔想と戦う弓翔人の総本山に佇む北斗を脳裏に描くと、僕はあの日以降、ある武器を手にする北斗を幻視するようになった。その武器は、銃。北斗は日本初の、銃翔人になるんじゃないかって僕は考えているんだ」
その直後、僕は思いもよらぬ光景を見ることとなった。なんと輝夜さんが全身を脱力させ、
「成功したよ昴・・・」
と呟くや、精根尽き果てたとばかりにテーブルに突っ伏したのである。いや突っ伏すも「緊張した~」や「疲れた~」や「ふにゃ~」等々を連発しジタバタしていたから、精と根の両方ではなく、おそらく根気のみが枯渇したと考えるべきなのだろう。そのお陰で慌てずに済んだけど、思いもよらぬ事態だったことに変わりはなかったため、管を巻くが如き輝夜さんを僕はしばし呆然と見つめていた。けど幸い、輝夜さんが管巻きモドキになったのは今日で二度目だったことを思い出した僕は、台所へ向かいこの家のHAIに事情を説明し、アイスココアを作ってテーブルに戻った。それに数分を費やしたにもかかわらず管巻きモドキはまだ続いていたけど、グラスを揺らし氷の軽やかな音を聞かせた途端、
「ありがとう眠留くん、いただきま~す!」
輝夜さんは素早く身を起こしてアイスココアを飲み始めた。今回の輝夜さんを最初に見たのはプレゼン大会の審査ノルマを根を詰めて終わらせた時で、どうも輝夜さんはこの手の疲労に弱いらしく、かつそのさい気の置けない人がそばにいると、あの管巻きモドキが顔を出すようだ。しかも今回のモドキ状態は前回より長く続き、その理由は疲労の強さにあるのではなく、「甘えられるのが僕だったから」にあると思われたため、僕も輝夜さんに倣い、自分を素直に出すことにした。
「前回は美鈴のお汁粉で元気になったから、HAIの勧めに従い、少し濃い目のココアを作ってみました。お気に召したかな?」
すると、
「お気に召しました!」
輝夜さんはキラキラのオーラを燦燦と放ってそう答えてくれた。
――その上唇にココアが付いていたのを、僕は一生忘れないんだろうなあ――
なんて幸せをひしひしと噛みしめながら、氷の響かせる涼やかな音に、僕は耳を傾けたのだった。
――北斗は翔人になるか
との問いを、輝夜さんが近々してくるという予感だった。よって少なくない時間をそれに充て、予感が的中した場合の準備を僕は既に終えていたのである。論文形式にまとめたそのファイルの1ページ目を脳内で見つめながら、僕は応えた。
「猫将軍家では、赤外線から紫外線まで可視域を広げた視力を上位視力、10ヘルツから3万ヘルツまで可聴域を広げた聴力を上位聴力と定めている。それに類する造語が、僕にはあってさ。去年の夏休みから北斗の知力に、『上位知力』という造語を僕は用いるようになったよ」
輝夜さんは同意の首肯をし、僕は頭の中で新たなページをめくった。
「今年の体育祭の後、旧一年十組の皆と上下意識の是正について話し合ったよね。あのとき僕は、北斗を誤解していたことを知った。北斗はこの一年で知力を大幅に伸ばしたけど、心はそれを超えて成長させていた事に、僕はやっと気いたんだよ」
「私も眠留くんに同意。北斗君の善悪判断能力は、現代人の数百年先を行っていると思う。北斗君なら翔人の知識と技術を得ても、それを悪用しない日々を苦もなく過ごせるって、私は確信しているの」
ふと思い立ち、去年の十二月一日の芝居を暴露してみた。敷庭で創造主に「白銀輝夜の数学力は七ッ星北斗に尋ねなさい」と教えてもらった僕は、一限終了後の休み時間に芝居を打ち、それを北斗に尋ねた。その返答時に北斗が前提として用いた「白銀さんは数百年先の未来人」を、輝夜さんに暴露したのである。
「うん、そんな気がしてた」「えっ、輝夜さんはやっぱり未来人なの?」「もう、そっちじゃなくて芝居の方!」
なんてお約束のやり取りをすることで清掃時間の甘い想い出を回避した僕らは、それでも頬を朱に染めつつ会話を進めた。
「輝夜さんの言うとおり、心において北斗は翔人の資格を既に満たしていると思う。よって残るは体、つまり魔想との戦闘技術なんだけど・・・」
「新しい道が拓けたのね」
言葉を濁した僕に反し、輝夜さんはそう断言した。そんな輝夜さんに、心の中のファイルを閉じることを僕は決める。労を厭わず準備するのは大切だけど、準備の労力に支配されないのは、もっと大切だからだ。僕は今この瞬間の会話に身を任せ、鳳さんの戦闘技術と人柄を丁寧に説明していった。すると珍しいことに輝夜さんはテーブルに両肘をつき、「今まで黙ってたけど」と前置きして、上体を僕に傾けた。
「実を言うと私と昴は、選択授業に新忍道が加わったらぜひ受講しようって決めているの。眠留くん、私達は新忍道を、魔邸戦の訓練になるって考えているんだけど、どうかな」
「僕も同意。そして鳳さんもそう感じたから、新忍道を始めたって輝夜さんは思うんだね」
「うん、私と昴はそれについては意見を等しくしている。でも昴は、北斗君の翔人の可能性を決して口にしないの。おそらく昴は自分がそれを言葉にするだけで、北斗君の未来をかき乱すって感じているのだと思う。あの二人の結びつきは、それほど強固なのね」
完全同意するも、輝夜さんも僕について話さない事があるのかな、との疑問が芽生えた。それは僕と輝夜さんの結びつきを強固と考えて初めて生じる疑問だから通常なら赤面必至なのだけど、今はそれどころではない。胸の中で「北斗のことは任せろ」と昴に誓い、僕はテーブルに肘をつき、顎の前で十指を組み合わせた。
「紫柳子さんの結婚相手の神崎隼人さんは、二十一歳で翔人を目指し、今年中にほぼ間違いなく翔人になるそうだ。武器は紫柳子さんと同じ長巻で、隼人さんは武術未経験なのに、長巻をたった一年で翔人並に使いこなしていると言う。けどそれは伝説の漢だから可能なのであり、北斗には不可能だと思う。北斗の能力が最も多く割かれているのは、身体操作じゃないからね」
長巻は簡単に言うと柄の長い大太刀で、柄の長さから素人でも扱いやすいとされているが、極める難しさは刀や薙刀と変わらない。いやむしろ、使いかた次第で刀並みに切れ、槍並みに突き、薙刀並みに薙げる長巻は、極めるのが最も困難な武器なのではないかと僕は考えている。紫柳子さんはそれを極めた稀有な人であり、そしてその紫柳子さんが伝説の漢に教えたからこそ、武術未経験者が一年数カ月で長巻翔人になるという奇跡を成せた。よってそれをそのまま北斗に求めてはならないと、僕は思ったのだ。
「神崎隼人さんほどではなくとも、北斗も優れた運動神経を持っている。僕の見立てでは、青春の全てをつぎ込めば、刀も薙刀も北斗は三年で習得するだろう。だがそのためには新忍道部を辞めねばならず、そしてそれを、昴は案じているように僕は感じる。人は自分の人生を生きるべきだが、それは自ら選んだ人生と同義ではない。新忍道部を辞める道を北斗自身が選んだとしても、それは北斗独自の人生ではない。星辰の巫女の昴にはそれがはっきり見えているんだって、僕は思うよ」
輝夜さんは直接の返答を避けたが、初めて聞く話をしてくれた。
「昴の御両親から聴いたことがある。昴には、名前の候補がもう一つあったそうなの。それは、ゆかり。縁日の縁は、『えにし』や『ゆかり』とも読むよね。赤ちゃんの昴を見ていたら、ゆかりの響きが心をかすめる事がよくあったから、名前の候補に挙げていたそうなの。けど試しに天川縁って漢字で書いてみたら、どうしても違和感がある。由香里のように別の字にすると違和感はより強まり、数日間悩んだお二人は外に出て、体をほぐしながら真夜中の星空を見上げた。すると二人同時に、プレアデス星団が目に飛び込んできたそうなの。おじさんが思いついて、天川昴という3D文字をプレアデスの下に映した瞬間、一人娘の名前は昴に決まったんだって、お二人は話してくれたわ」
昴の誕生日は十月十日で、おじさんとおばさんが深夜に星空を見上げたらプレアデス星団が目に飛び込んできたという由来は僕も知っていたが、「ゆかり」という候補がもう一つあったのは初耳だった。なんとなくだが、星辰の巫女と昴を僕が結び付けるまで昴は両親にもう一つの候補を口止めしていて、輝夜さんが今その話をしたのも同じ理由な気がしたけど、僕はそれらを胸にしまい頷くだけに留めた。それは輝夜さんの意に沿ったらしく、銀色に輝く満月の如き微笑みを投げかけられた僕は、翔人としての北斗が手にする武器への最終考察を、恐れず口にすることができた。
「北斗独自の道は、新忍道部と共にあると思う。そして夏の全国大会で、鳳空路守さんの隔絶した射撃技術を目の当たりにした北斗は、心の命ずるまま三浦半島の鳳本家の神社を訪ねた。特別な体験はしなかったようだが、遠間から魔想と戦う弓翔人の総本山に佇む北斗を脳裏に描くと、僕はあの日以降、ある武器を手にする北斗を幻視するようになった。その武器は、銃。北斗は日本初の、銃翔人になるんじゃないかって僕は考えているんだ」
その直後、僕は思いもよらぬ光景を見ることとなった。なんと輝夜さんが全身を脱力させ、
「成功したよ昴・・・」
と呟くや、精根尽き果てたとばかりにテーブルに突っ伏したのである。いや突っ伏すも「緊張した~」や「疲れた~」や「ふにゃ~」等々を連発しジタバタしていたから、精と根の両方ではなく、おそらく根気のみが枯渇したと考えるべきなのだろう。そのお陰で慌てずに済んだけど、思いもよらぬ事態だったことに変わりはなかったため、管を巻くが如き輝夜さんを僕はしばし呆然と見つめていた。けど幸い、輝夜さんが管巻きモドキになったのは今日で二度目だったことを思い出した僕は、台所へ向かいこの家のHAIに事情を説明し、アイスココアを作ってテーブルに戻った。それに数分を費やしたにもかかわらず管巻きモドキはまだ続いていたけど、グラスを揺らし氷の軽やかな音を聞かせた途端、
「ありがとう眠留くん、いただきま~す!」
輝夜さんは素早く身を起こしてアイスココアを飲み始めた。今回の輝夜さんを最初に見たのはプレゼン大会の審査ノルマを根を詰めて終わらせた時で、どうも輝夜さんはこの手の疲労に弱いらしく、かつそのさい気の置けない人がそばにいると、あの管巻きモドキが顔を出すようだ。しかも今回のモドキ状態は前回より長く続き、その理由は疲労の強さにあるのではなく、「甘えられるのが僕だったから」にあると思われたため、僕も輝夜さんに倣い、自分を素直に出すことにした。
「前回は美鈴のお汁粉で元気になったから、HAIの勧めに従い、少し濃い目のココアを作ってみました。お気に召したかな?」
すると、
「お気に召しました!」
輝夜さんはキラキラのオーラを燦燦と放ってそう答えてくれた。
――その上唇にココアが付いていたのを、僕は一生忘れないんだろうなあ――
なんて幸せをひしひしと噛みしめながら、氷の響かせる涼やかな音に、僕は耳を傾けたのだった。
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