453 / 934
十三章
6
しおりを挟む
体育祭の翌日の夜以降、旧十組の四十二人は学内ネットの秘密掲示板で三度の会合を開いた。だがその話題の前に、五月の出来事を二つだけ記しておこうと思う。
一つ目は、騎士会について。見習い騎士が受講する座学メインの講義は四月で終わり、五月からは受け身メインの講義となった。その受け身に合格できず苦労する一年生が、今年も続出した。藤堂さんによると、二年生の見習い騎士は自主練を一年間続けたのが活き五月上旬に全員合格しても、一年生の見習い騎士の半数は六月末日まで苦しむのが、毎年の恒例なのだそうだ。そうは言っても美鈴の同級生が難儀しているのを見ていられず、僕は請われたら必ず手本を示した。新忍道部が行った一年生部員選考会は一年生達に広く知れ渡っているらしく、また美鈴の兄でもあったから、きっと話しかけ易かったのだろう。藤堂さんと岩手さんは六月から始まる全中予選に忙しかった事もあり、準部員の僕は月火と木金の週四日を、騎士会の後輩達とすごしていた。
二つ目は、大勢の六年の先輩方と知り合えたことについて。騎士長と円卓騎士の方々が自分達の友人知人を、なぜか僕に沢山紹介してくださったのだ。その先輩方の一人とは、お会いしたら立ち話をするようになった。美術部のその先輩は新忍道部の観覧席を度々訪れ、部活の様子を熱心にスケッチしており、そしてそのスケッチが、戦慄すべき内容だったのである。先輩自身が「ナイショだからね」と教えてくれたところによると、先輩は紫外線と赤外線を捉えられる特殊な視力を有しているらしい。「猫将軍君が仲間達の生命力を知覚しつつ戦っているのも、秘密にするから安心してね」 僕にとっては大人の女性となんら変わらない、優しくそう仰ってくれた先輩へ、僕は額が膝に付くほど頭を下げたのだった。
さてでは、体育祭に関する旧十組の会合について。
けど先ずは、体育祭の結果から。
二年生体育祭を制したのは、昴と一条さんのいる九組だった。昴が女子100メートルで、一条さんがストラックアウトでそれぞれ優勝したのももちろん大きかったが、九組は自己ベストを更新した生徒が一番多かったことから窺えるように、二人の女傑がクラス全体を引っ張り上げたのが九組優勝の主理由であるのは誰の目にも明らかだった。だがそれを、気安く口にする同級生はほとんどいなかった。二人が傑出した女性であることは間違いなくとも、それを短縮して女傑とし、そこに昴と一条さんの姿を重ねるなり、「女傑を表立って使っていいのかな?」とほぼ全ての生徒が首を傾げたのである。個人的には、一条さんなら秘かに女傑を使えても、昴には絶対無理。いかなる状況であろうと昴に同じことをした途端、女王様に土下座する従僕の自分を、思い浮かべずにはいられなかったからだ。
少々脱線したので、話を体育祭に戻す事とする。
準優勝したクラスは、真山のいる六組だった。六組も自己ベストを更新した生徒の多いクラスだったが、その比率が女子に傾いていたため、優勝に一歩及ばなかったのである。ここまでは、つまり傑出した生徒の存在がクラスメイトの能力を向上させたことまでは優勝した九組と似ていても、「自己ベストを更新した女子生徒が一番多かったのは王子様のお陰だ」という事実を誰もが気安く口にできるのは、九組と違っていた。べらぼうなモテ男なのにそれを一切鼻に掛けないどころか、女子への正しい接し方を身をもって教えてくれる真山へ、僕ら男子達は敬意より親しみを覚えていたのである。
三位は輝夜さんと白鳥さんのいる八組だった。八組が三位になったことへ二年生がどう対応しているかを、旧十組の四十二人はどれほど話し合ったのだろう。学内ネットの秘密掲示板で開いた正式な会合だけでも三度を数え、しかもその都度、綿密な情報収集と意見交換を事前に必ず行っていたから、四十二人の延べ時間は数百時間に達していたはずだ。ではなぜ、それほどの時間と労力を費やしたのか。それは八組への対応が旧十組の悲願に、直接関係していたからである。
研究学校は基本的に、公平な学校運営を行っている。だが、公平とは言い難いことも幾つか存在していた。その一つに、一年時と六年時のクラス分けを一致させる年が数年に一度ある、というものがあった。その仕組みが公表されていたなら、また同じクラスになるよう努力できたのに、公表されていなかったので、無念な想いをする生徒が大勢いたのである。だが僕ら旧十組は、「序列意識の強弱が最終学年のクラス替えを決定する」という確信を一年時の終了間際に得ることができた。その序列意識こそが、九組と八組への対応差を生み出していると直感したため、僕らは多大な時間と労力を費やして議論を重ねたのだ。そして三度目の正式会合の、午後八時半。議長に割り当てられた特別発言欄へ、北斗が書き込みをした。
「意見が出つくしたと判断し、議長権限による総括を始める。異論があれば言ってくれ」
その、総括という文字にいいしれぬ寂寥を覚え、僕は自分の見落としに気づいた。
最終学年でまた同じクラスになるという悲願の他にも、皆がこの議論に熱中した理由はあった。
それは、嬉しかったから。
そして、楽しかったから。
皆とまたこうして心を一つにできたことが、僕らは嬉しくて楽しくて、仕方なかったのである。
「では総括する。仮に、体育祭を制した九組に雪姫が二人いて、三位の八組に雪姫が一人いたなら、体育祭の話は気楽にできた。だが逆だったことが、気を遣う話題にした。体育祭後、一条さんを雪姫に加える動きが男子掲示板に生じるも立ち消えとなったのは、一条さんの功績を称えるより、雪姫の人数と順位の整合性を計ろうとしたのが原因と言える。これが優勝クラスと三位クラスの話題をより微妙にし、その結果、六組を準優勝に導いた真山の活躍ばかりが持ち出されるようになった。然るに旧十組の生徒は、決断を迫られた。今回の体育祭で発生したこの現象を、『序列意識の強弱が最終学年のクラス替えを決定する』を公表する、契機とするか否かを」
これまでの嵐の如き書き込みは、どこへ行ったのだろう。
掲示板は、シンと静まりかえっていた。
その沈黙の重さに身じろぎする寸前、議長発言欄へ文字が再び綴られてゆく。
「契機とする派としない派は、一度目の会合でも二度目の会合でも、完全な均衡を保っていた。だがそれは、両派の人数が不変だったという意味ではなかった。左右へ傾く天秤のように、両派の支持者数は増減を繰り返していた。しかもそれは、移り気な一部の生徒によってなされていたのではなかった。人数表示だけの皆の画面とは異なる、氏名表記もされる議長画面を見ていた者として、公表しよう。およそ九割の生徒が、対立する派への移籍を、少なくとも一度は経験したという事を」
先ほどの沈黙では身じろぎを免れたが、今回はそうはいかなかった。両手で髪の毛をかき回し、次いで顔をゴシゴシこすり、最後に背伸びを目一杯して、僕はやっと気を落ち着かせることができたのである。映像も音声もない文字のみ会議でも、全員が全員似たり寄ったりの事をしていると感じられたのも、気持ちを静められた大きな理由だった。
「思い出してほしい。俺達は二か月前、先の六年生の卒業式が執り行われた日の一限目、同じように議論を重ねた。あの時も俺達は、相反する二つの意見の両方に正当性を感じて、揺れ動いていた。だからみんな、協力してくれ。揺れ幅は前回の方が大きいと感じたなら前回、今回の方が大きいと感じたなら今回と、アンケートに答えてくれないだろうか」
一つ目は、騎士会について。見習い騎士が受講する座学メインの講義は四月で終わり、五月からは受け身メインの講義となった。その受け身に合格できず苦労する一年生が、今年も続出した。藤堂さんによると、二年生の見習い騎士は自主練を一年間続けたのが活き五月上旬に全員合格しても、一年生の見習い騎士の半数は六月末日まで苦しむのが、毎年の恒例なのだそうだ。そうは言っても美鈴の同級生が難儀しているのを見ていられず、僕は請われたら必ず手本を示した。新忍道部が行った一年生部員選考会は一年生達に広く知れ渡っているらしく、また美鈴の兄でもあったから、きっと話しかけ易かったのだろう。藤堂さんと岩手さんは六月から始まる全中予選に忙しかった事もあり、準部員の僕は月火と木金の週四日を、騎士会の後輩達とすごしていた。
二つ目は、大勢の六年の先輩方と知り合えたことについて。騎士長と円卓騎士の方々が自分達の友人知人を、なぜか僕に沢山紹介してくださったのだ。その先輩方の一人とは、お会いしたら立ち話をするようになった。美術部のその先輩は新忍道部の観覧席を度々訪れ、部活の様子を熱心にスケッチしており、そしてそのスケッチが、戦慄すべき内容だったのである。先輩自身が「ナイショだからね」と教えてくれたところによると、先輩は紫外線と赤外線を捉えられる特殊な視力を有しているらしい。「猫将軍君が仲間達の生命力を知覚しつつ戦っているのも、秘密にするから安心してね」 僕にとっては大人の女性となんら変わらない、優しくそう仰ってくれた先輩へ、僕は額が膝に付くほど頭を下げたのだった。
さてでは、体育祭に関する旧十組の会合について。
けど先ずは、体育祭の結果から。
二年生体育祭を制したのは、昴と一条さんのいる九組だった。昴が女子100メートルで、一条さんがストラックアウトでそれぞれ優勝したのももちろん大きかったが、九組は自己ベストを更新した生徒が一番多かったことから窺えるように、二人の女傑がクラス全体を引っ張り上げたのが九組優勝の主理由であるのは誰の目にも明らかだった。だがそれを、気安く口にする同級生はほとんどいなかった。二人が傑出した女性であることは間違いなくとも、それを短縮して女傑とし、そこに昴と一条さんの姿を重ねるなり、「女傑を表立って使っていいのかな?」とほぼ全ての生徒が首を傾げたのである。個人的には、一条さんなら秘かに女傑を使えても、昴には絶対無理。いかなる状況であろうと昴に同じことをした途端、女王様に土下座する従僕の自分を、思い浮かべずにはいられなかったからだ。
少々脱線したので、話を体育祭に戻す事とする。
準優勝したクラスは、真山のいる六組だった。六組も自己ベストを更新した生徒の多いクラスだったが、その比率が女子に傾いていたため、優勝に一歩及ばなかったのである。ここまでは、つまり傑出した生徒の存在がクラスメイトの能力を向上させたことまでは優勝した九組と似ていても、「自己ベストを更新した女子生徒が一番多かったのは王子様のお陰だ」という事実を誰もが気安く口にできるのは、九組と違っていた。べらぼうなモテ男なのにそれを一切鼻に掛けないどころか、女子への正しい接し方を身をもって教えてくれる真山へ、僕ら男子達は敬意より親しみを覚えていたのである。
三位は輝夜さんと白鳥さんのいる八組だった。八組が三位になったことへ二年生がどう対応しているかを、旧十組の四十二人はどれほど話し合ったのだろう。学内ネットの秘密掲示板で開いた正式な会合だけでも三度を数え、しかもその都度、綿密な情報収集と意見交換を事前に必ず行っていたから、四十二人の延べ時間は数百時間に達していたはずだ。ではなぜ、それほどの時間と労力を費やしたのか。それは八組への対応が旧十組の悲願に、直接関係していたからである。
研究学校は基本的に、公平な学校運営を行っている。だが、公平とは言い難いことも幾つか存在していた。その一つに、一年時と六年時のクラス分けを一致させる年が数年に一度ある、というものがあった。その仕組みが公表されていたなら、また同じクラスになるよう努力できたのに、公表されていなかったので、無念な想いをする生徒が大勢いたのである。だが僕ら旧十組は、「序列意識の強弱が最終学年のクラス替えを決定する」という確信を一年時の終了間際に得ることができた。その序列意識こそが、九組と八組への対応差を生み出していると直感したため、僕らは多大な時間と労力を費やして議論を重ねたのだ。そして三度目の正式会合の、午後八時半。議長に割り当てられた特別発言欄へ、北斗が書き込みをした。
「意見が出つくしたと判断し、議長権限による総括を始める。異論があれば言ってくれ」
その、総括という文字にいいしれぬ寂寥を覚え、僕は自分の見落としに気づいた。
最終学年でまた同じクラスになるという悲願の他にも、皆がこの議論に熱中した理由はあった。
それは、嬉しかったから。
そして、楽しかったから。
皆とまたこうして心を一つにできたことが、僕らは嬉しくて楽しくて、仕方なかったのである。
「では総括する。仮に、体育祭を制した九組に雪姫が二人いて、三位の八組に雪姫が一人いたなら、体育祭の話は気楽にできた。だが逆だったことが、気を遣う話題にした。体育祭後、一条さんを雪姫に加える動きが男子掲示板に生じるも立ち消えとなったのは、一条さんの功績を称えるより、雪姫の人数と順位の整合性を計ろうとしたのが原因と言える。これが優勝クラスと三位クラスの話題をより微妙にし、その結果、六組を準優勝に導いた真山の活躍ばかりが持ち出されるようになった。然るに旧十組の生徒は、決断を迫られた。今回の体育祭で発生したこの現象を、『序列意識の強弱が最終学年のクラス替えを決定する』を公表する、契機とするか否かを」
これまでの嵐の如き書き込みは、どこへ行ったのだろう。
掲示板は、シンと静まりかえっていた。
その沈黙の重さに身じろぎする寸前、議長発言欄へ文字が再び綴られてゆく。
「契機とする派としない派は、一度目の会合でも二度目の会合でも、完全な均衡を保っていた。だがそれは、両派の人数が不変だったという意味ではなかった。左右へ傾く天秤のように、両派の支持者数は増減を繰り返していた。しかもそれは、移り気な一部の生徒によってなされていたのではなかった。人数表示だけの皆の画面とは異なる、氏名表記もされる議長画面を見ていた者として、公表しよう。およそ九割の生徒が、対立する派への移籍を、少なくとも一度は経験したという事を」
先ほどの沈黙では身じろぎを免れたが、今回はそうはいかなかった。両手で髪の毛をかき回し、次いで顔をゴシゴシこすり、最後に背伸びを目一杯して、僕はやっと気を落ち着かせることができたのである。映像も音声もない文字のみ会議でも、全員が全員似たり寄ったりの事をしていると感じられたのも、気持ちを静められた大きな理由だった。
「思い出してほしい。俺達は二か月前、先の六年生の卒業式が執り行われた日の一限目、同じように議論を重ねた。あの時も俺達は、相反する二つの意見の両方に正当性を感じて、揺れ動いていた。だからみんな、協力してくれ。揺れ幅は前回の方が大きいと感じたなら前回、今回の方が大きいと感じたなら今回と、アンケートに答えてくれないだろうか」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
奇怪な街にアリアX
結局は俗物( ◠‿◠ )
キャラ文芸
研究者・白兎によって生み出された半人造人間・アレイドと、3人の下僕を連れた鬼一族に嫁いだ女・彼岸が殺伐とした都市オウルシティで依頼人や復讐のためにあれこれする話。 章構成があまり定まってない。 暴力・流血・触法表現。
不定期更新。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
彩鬼万華鏡奇譚 天の足夜のきせきがたり
響 蒼華
キャラ文芸
元は令嬢だったあやめは、現在、女中としてある作家の家で働いていた。
紡ぐ文章は美しく、されど生活能力皆無な締め切り破りの問題児である玄鳥。
手のかかる雇い主の元の面倒見ながら忙しく過ごす日々、ある時あやめは一つの万華鏡を見つける。
持ち主を失ってから色を無くした、何も映さない万華鏡。
その日から、月の美しい夜に玄鳥は物語をあやめに聞かせるようになる。
彩の名を持つ鬼と人との不思議な恋物語、それが語られる度に万華鏡は色を取り戻していき……。
過去と現在とが触れあい絡めとりながら、全ては一つへと収束していく――。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。
イラスト:Suico 様
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
忍チューバー 竹島奪還!!……する気はなかったんです~
ma-no
キャラ文芸
某有名動画サイトで100億ビューを達成した忍チューバーこと田中半荘が漂流生活の末、行き着いた島は日本の島ではあるが、韓国が実効支配している「竹島」。
日本人がそんな島に漂着したからには騒動勃発。両国の軍隊、政治家を……いや、世界中のファンを巻き込んだ騒動となるのだ。
どうする忍チューバ―? 生きて日本に帰れるのか!?
注 この物語は、コメディーでフィクションでファンタジーです。登場する人物、団体、名称、歴史等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ですので、歴史認識に関する質問、意見等には一切お答えしませんのであしからず。
❓第3回キャラ文芸大賞にエントリーしました❓
よろしければ一票を入れてください!
よろしくお願いします。
速達配達人 ポストアタッカー 4 サバイバルファミリー 〜サトミ、除隊失敗する〜
LLX
キャラ文芸
バトルアクション。
ポストアタッカーのサトミ・ブラッドリー15才は、メレテ共和国の殲滅部隊タナトスの元隊長。
現在はロンド郵便局の速達業務を行うポストエクスプレスのポストアタッカー。
ある日、彼は夢で行方知れずだった妹と、ようやく再会する。
やっと家族と再会出来るかと思ったが、しかしなかなか家族は家に帰ってこない。
なぜだ?!それはお母ちゃんがダメダメだから。
つか、『サトミちゃんなら大丈夫!』超超放任主義の親であった。
一方その頃、隣国アルケーに潜伏していたメレテ情報部員エアーは、ある情報を掴んだ時に潜伏先に踏み込まれ、その後追っ手に逮捕されてしまう。
命ギリギリのラインで彼がもたらした情報、それは核輸送の情報だった。
軍上層部はエアーを救うため、戦時中捕虜にしていたアルケーの国防大臣の息子ガレットと交換にエアーを救おうと画策する。
しかしガレットは交換場所に向かう途中、かつての部下たちに救われ、脱走してしまう。
しかし彼はアルケーに帰らず、メレテ国内に潜伏し、復讐のためにある人物を探し始めた。
それは、自分を捕らえた上に部隊を殲滅寸前まで追い込んだ、背中に棒を背負った少年兵、サトミのことだった。
そんな事などつゆ知らず、サトミは通常業務。
しかし配達中に出会ったギルティが、彼に重大な秘密を暴露する。
果たして彼は愛する家族や可愛い妹に会えるのか?
殺し屋集団タナトスに出された命令、『生け捕り』は果たして成功するのか?
息を呑むような呑まないような、タナトスに「殺すな」の命令。
戸惑う彼らを、久しぶりにまとめ上げる事になってしまったサトミ。
ちょっと長めの今回ですが、出来れば最後までお楽しんで頂けたら小躍りします。
それではお楽しみ下さいませ。
**各話あとがきは、近況ボードをお読み下さい。
表紙絵、ご @go_e_0000 様
八百万の学校 其の参
浅井 ことは
キャラ文芸
書籍化作品✨神様の学校 八百万ご指南いたします✨の旧題、八百万(かみさま)の学校。参となります。
十七代当主となった翔平と勝手に双子設定された火之迦具土神と祖父母と一緒に暮らしながら、やっと大学生になったのにも関わらず、大国主命や八意永琳の連れてくる癖のある神様たちに四苦八苦。
生徒として現代のことを教える
果たして今度は如何に──
ドタバタほのぼのコメディとなります。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる