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十章
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言葉がキツイので本人には伏せているが、過度に恵まれ生まれてきた昴はつまるところ、料理の生徒にも恵まれていたのだ。翔人の輝夜さんと美鈴は、調理器具と食材の声に耳を傾けることを、いともたやすく受け入れた。翔人でなくとも料理に心を尽くし、調理器具を丁寧に扱ってきた芹沢さんは、「調理器具や食材の声を聴けるんだ」と打ち明けた昴を、凄い凄いと手放しで褒めた。芹沢さんが真心でそう言っているのを昴は直感で知り、それが二人の友情の礎となったため、五分プレゼンでもそれができると昴は無意識に考えていた。恵まれ過ぎの状態こそが通常状態だった昴は、それが楽観にすぎないと気づけなかったのである。よって五分プレゼンの収録が始まるや、昴は苦悩した。昴がコツを何気なく口にすると、冷凍食品開発の手伝いもしている天川家のHAIは、それを特許漏洩と断じた。調理器具や食材の声に関連する話題を出すたび、それはオカルトに該当すると忠告した。ゆえに最重要要素の「喜んでもらえるよう心を込める」ことだけしか紹介できず、昴はその重要性を知ってもらおうと様々な工夫をしたが、たとえどれほど工夫しようと、それでは全力を百で割った程度のプレゼンにしかならない。それでも時間の許す限り努力を続けたが昴は結局、内なる憂いがにじみ出たプレゼンを、提出するしかなかったのだ。
「僕は、昴の今回の苦しみを、教育者の卵の証として感じている。どんな事も難なくこなしてきた昴は、言うなれば困難音痴のような人だ。それでは生徒の抱える困難を知覚できず、理解もできないから、導くことなど到底不可能になる。よって昴は未来の生徒達のために、困難の伴う道を歩き始めた。僕は、そんなふうに感じているんだ」
回想に伴う思い出話の最中、昴の味わった苦悩について、僕は自説を明かした。それを受け輝夜さんも、胸中を話してくれる。
「私もそう思う。だから私、これからも昴に料理を教えてもらって腕をめきめき上げて、昴にありがとうって言うの。だって苦しいだけじゃ、人はつぶれてしまうもんね」
昴とは真逆の、多数の残念要素を抱えて生まれてきた僕は、自分の力不足を嘆く場面の多い人生を送ってきた。それは今も同じだが、皆と力を合わせることを湖校で学んでからは、様相が変わってきている。皆と一緒に臨めば多様な視点で対象を捉えられるため、こんな僕でも役に立てる分野を発見できるようになったのだ。輝夜さんの「腕をめきめき上げて昴にありがとうって言う」が、まさにそれ。昴の苦難に直接働きかけそれを取り除くことは不可能でも、昴を元気にすることなら僕にもできる。苦難に立ち向かう活力を昴にもたらすことなら、こんな僕にも充分可能なのだ。それを知れたことと、それを教えてくれたのが輝夜さんだったことが嬉しくてたまらなかった僕は、全力を尽くし料理の腕を上げることを宣言した。
のだけど、
「料理教室の先頭を走る眠留くんは、昴に教えて貰わなくていいの。眠留くんは今までどおり、ゴージャスなパートナーさんと楽しげに授業を受けていればいいのよ」
などと輝夜さんは宣い始めた。僕はすぐさま、白鳥さんは選択授業のパートナー以上でも以下でもない説明を始めるも、それは困難を極めた。輝夜さんが自分の胸に手を当て、その小ささを嘆くように俯いたため、「確かに小振りですが形の大変整った美しい胸でございます!」という魂の叫びを、ねじ伏せつつ説明するしかなかったからである。それを介し、僕は昴の苦悩をとことん理解するに至った。
ああ本当に、伝えたいことを封印して行うプレゼンは、こうも難しいものなのかと。
家庭料理教室の、初日。
四限終了のチャイムが鳴る直前、豊川先生は生徒達を見渡し告げた。
「AIと作成したカリキュラムを基に、正式なパートナーを次回通達する」
僕と輝夜さんは顔を見合わせ、半年間よろしくねと挨拶した(当時はまだ白銀さんと呼んでいたが、混乱を避けるべく輝夜さんで統一する)。僕と輝夜さんのいるこの場所に三人目の生徒がやって来るまで時間が結構かかった事もあり、習得したい料理の数々を、僕らは話し合って決めていた。よって「カリキュラムを基に」という言葉を耳にしたさい僕らは何の疑いもなく、次回以降もこうして二人並んで授業を受け、同じ料理を作るのだろうと考えた。正式なパートナーという言葉の甘やかさに頬を染める僕と輝夜さんへ、四月なのに暑いわねえと、AIも冗談を言ったものだった。
が、僕らはペアにならなかった。僕とペアになったのは、白鳥さんだった。納得できませんという抗議が口を突きかけたが、よくよく考えると、僕と輝夜さんがペアになる根拠はどこにもない。僕らは、そう思い込んでいただけだったのである。それでもモヤモヤした気持ちを拭えず、帰宅しHAI(混乱を避けるべくここではHAI)に相談したところ、こんな問いかけをされた。
「眠留と輝夜さんは助け合う仲間としても競争相手としても、絶好のパートナーだと私も思うわ。けど私は、眠留と白鳥さんにも同じものを感じる。でもその前に、まずは現状を整理しましょう」
現状整理という、基礎中の基礎を省いていた自分を恥じつつ、僕はHAIの指示に従った。
「先生は料理を、調理器具と二人三脚で作るものとしている。だからパートナーも二人三脚に適した人だと思い込み、輝夜さんがペアになると僕は決めつけていた」
指をパチンと鳴らし、HAIはヒントを出した。「体育祭で輝夜さんと二人三脚をするなら、体格面でも意思疎通面でも二人は最高のパートナーになるでしょう。けど思い返して。眠留は、調理器具と二人三脚で料理を作るの。人と調理器具。そして眠留と輝夜さん。両者を同列に扱って良いのかしら?」
パチンと指を鳴らしたのは、今度は僕の方だった。
「実際の二人三脚では、背格好が似ていて呼吸の合う人がパートナーに望ましい。それが先入観となり、先生が二人三脚を比喩として用いた事実を、僕は見過ごしてしまった。そういう事なのかな、HAI」
にっこり頷き、HAIは白鳥さんについて尋ねた。今振り返ると、湖校の教育AIと友情を結んでいたHAIは、白鳥さんと豊川先生の情報を、法に触れない範囲で教育AIから送信して貰っていたと思われる。よってそれを尋ねる必要はないのだが、
「クラスは違うけど白鳥さんは有名人でね・・・」
と説明させることで、HAIは僕を正解へ導いてくれたのだろう。それは的中し、白鳥さんの人物像が心の中にくっきり浮かび上がって来た僕は、ある記憶にハッと息をのんだ。
「不思議なんだけど、トップ5美少女の一人の白鳥さんと暫定パートナーになっても、僕はまるで緊張しなかった。というか気に掛けることが殆どなく、明瞭に覚えている授業初日の記憶は、調理器具洗浄で合格点をもらうのが最後になり気落ちしている白鳥さんの、丸まった背中だけなんだよね。正式なパートナーとして挨拶を交わした今日も白鳥さんの背中は少し丸くなっていたから、僕は努めて明るく振る舞った。白鳥さんは少しずつ元気になって行ったけど、それでも僕の記憶の中に、美容ファッション部のエースを務めるトップ5美少女の白鳥さんは、どこにもいない。湖校に沢山いる綺麗な女の子の一人としてしか、記憶に残っていないんだよ。ひょっとするとそれが、僕と白鳥さんがペアになった理由なんじゃないかな」
お試し授業を受けた輝夜さんから聞いていたように、家庭料理教室の生徒の約半分は、男子生徒だった。湖校の公式説明ではそれを「料理は女が作るという考えは時代遅れだから」としているが、大多数の男子にとってそれは、「昼飯が二回食えるから」と「女の子と仲良くなれるから」の二つに他ならない。それは僕も例外ではなく、お昼御飯一食分が無料になることと輝夜さんと同じ時間を過ごせることは、大いに魅力的なことだった。然るにゴージャス美少女の白鳥さんとペアになりたいと願う男子は大勢いて、そしてそれは、先生の考える二人三脚に沿わなかったのではないか。僕は、そう閃いたのだ。
「ええ、私も眠留に賛成するわ。自分をちやほやする男子との意思疎通は、調理器具との助け合いの、真逆でしかない。それは女子にも言えて、白鳥さんを特別視しない女子が、先生の考えるペアに相応しいのでしょう。従って眠留がもしいなかったら、白鳥さんのペアには、きっと輝夜さんが選ばれていたでしょうね」
おおなるほど、と僕は拳を手のひらに打ち付けた。男子が多いとはいえ半数未満だから、先生は女子のみのペアを幾つか作った。その一人の輝夜さんが白鳥さんとペアになっても不思議はなく、むしろ「ホワイトペア」や「銀鳥ペア」と呼ばれるような、名物コンビになった気がする。たった二時間でも正式なペアとして授業に臨んだ僕は白鳥さんに、僕や輝夜さんと仲良くなる未来を、はっきり感じていたのだ。
「だから眠留、白鳥さんのためにも自分自身のためにも、内緒にしている美鈴のためにも、料理をきっちり学ぶのですよ」
「僕は、昴の今回の苦しみを、教育者の卵の証として感じている。どんな事も難なくこなしてきた昴は、言うなれば困難音痴のような人だ。それでは生徒の抱える困難を知覚できず、理解もできないから、導くことなど到底不可能になる。よって昴は未来の生徒達のために、困難の伴う道を歩き始めた。僕は、そんなふうに感じているんだ」
回想に伴う思い出話の最中、昴の味わった苦悩について、僕は自説を明かした。それを受け輝夜さんも、胸中を話してくれる。
「私もそう思う。だから私、これからも昴に料理を教えてもらって腕をめきめき上げて、昴にありがとうって言うの。だって苦しいだけじゃ、人はつぶれてしまうもんね」
昴とは真逆の、多数の残念要素を抱えて生まれてきた僕は、自分の力不足を嘆く場面の多い人生を送ってきた。それは今も同じだが、皆と力を合わせることを湖校で学んでからは、様相が変わってきている。皆と一緒に臨めば多様な視点で対象を捉えられるため、こんな僕でも役に立てる分野を発見できるようになったのだ。輝夜さんの「腕をめきめき上げて昴にありがとうって言う」が、まさにそれ。昴の苦難に直接働きかけそれを取り除くことは不可能でも、昴を元気にすることなら僕にもできる。苦難に立ち向かう活力を昴にもたらすことなら、こんな僕にも充分可能なのだ。それを知れたことと、それを教えてくれたのが輝夜さんだったことが嬉しくてたまらなかった僕は、全力を尽くし料理の腕を上げることを宣言した。
のだけど、
「料理教室の先頭を走る眠留くんは、昴に教えて貰わなくていいの。眠留くんは今までどおり、ゴージャスなパートナーさんと楽しげに授業を受けていればいいのよ」
などと輝夜さんは宣い始めた。僕はすぐさま、白鳥さんは選択授業のパートナー以上でも以下でもない説明を始めるも、それは困難を極めた。輝夜さんが自分の胸に手を当て、その小ささを嘆くように俯いたため、「確かに小振りですが形の大変整った美しい胸でございます!」という魂の叫びを、ねじ伏せつつ説明するしかなかったからである。それを介し、僕は昴の苦悩をとことん理解するに至った。
ああ本当に、伝えたいことを封印して行うプレゼンは、こうも難しいものなのかと。
家庭料理教室の、初日。
四限終了のチャイムが鳴る直前、豊川先生は生徒達を見渡し告げた。
「AIと作成したカリキュラムを基に、正式なパートナーを次回通達する」
僕と輝夜さんは顔を見合わせ、半年間よろしくねと挨拶した(当時はまだ白銀さんと呼んでいたが、混乱を避けるべく輝夜さんで統一する)。僕と輝夜さんのいるこの場所に三人目の生徒がやって来るまで時間が結構かかった事もあり、習得したい料理の数々を、僕らは話し合って決めていた。よって「カリキュラムを基に」という言葉を耳にしたさい僕らは何の疑いもなく、次回以降もこうして二人並んで授業を受け、同じ料理を作るのだろうと考えた。正式なパートナーという言葉の甘やかさに頬を染める僕と輝夜さんへ、四月なのに暑いわねえと、AIも冗談を言ったものだった。
が、僕らはペアにならなかった。僕とペアになったのは、白鳥さんだった。納得できませんという抗議が口を突きかけたが、よくよく考えると、僕と輝夜さんがペアになる根拠はどこにもない。僕らは、そう思い込んでいただけだったのである。それでもモヤモヤした気持ちを拭えず、帰宅しHAI(混乱を避けるべくここではHAI)に相談したところ、こんな問いかけをされた。
「眠留と輝夜さんは助け合う仲間としても競争相手としても、絶好のパートナーだと私も思うわ。けど私は、眠留と白鳥さんにも同じものを感じる。でもその前に、まずは現状を整理しましょう」
現状整理という、基礎中の基礎を省いていた自分を恥じつつ、僕はHAIの指示に従った。
「先生は料理を、調理器具と二人三脚で作るものとしている。だからパートナーも二人三脚に適した人だと思い込み、輝夜さんがペアになると僕は決めつけていた」
指をパチンと鳴らし、HAIはヒントを出した。「体育祭で輝夜さんと二人三脚をするなら、体格面でも意思疎通面でも二人は最高のパートナーになるでしょう。けど思い返して。眠留は、調理器具と二人三脚で料理を作るの。人と調理器具。そして眠留と輝夜さん。両者を同列に扱って良いのかしら?」
パチンと指を鳴らしたのは、今度は僕の方だった。
「実際の二人三脚では、背格好が似ていて呼吸の合う人がパートナーに望ましい。それが先入観となり、先生が二人三脚を比喩として用いた事実を、僕は見過ごしてしまった。そういう事なのかな、HAI」
にっこり頷き、HAIは白鳥さんについて尋ねた。今振り返ると、湖校の教育AIと友情を結んでいたHAIは、白鳥さんと豊川先生の情報を、法に触れない範囲で教育AIから送信して貰っていたと思われる。よってそれを尋ねる必要はないのだが、
「クラスは違うけど白鳥さんは有名人でね・・・」
と説明させることで、HAIは僕を正解へ導いてくれたのだろう。それは的中し、白鳥さんの人物像が心の中にくっきり浮かび上がって来た僕は、ある記憶にハッと息をのんだ。
「不思議なんだけど、トップ5美少女の一人の白鳥さんと暫定パートナーになっても、僕はまるで緊張しなかった。というか気に掛けることが殆どなく、明瞭に覚えている授業初日の記憶は、調理器具洗浄で合格点をもらうのが最後になり気落ちしている白鳥さんの、丸まった背中だけなんだよね。正式なパートナーとして挨拶を交わした今日も白鳥さんの背中は少し丸くなっていたから、僕は努めて明るく振る舞った。白鳥さんは少しずつ元気になって行ったけど、それでも僕の記憶の中に、美容ファッション部のエースを務めるトップ5美少女の白鳥さんは、どこにもいない。湖校に沢山いる綺麗な女の子の一人としてしか、記憶に残っていないんだよ。ひょっとするとそれが、僕と白鳥さんがペアになった理由なんじゃないかな」
お試し授業を受けた輝夜さんから聞いていたように、家庭料理教室の生徒の約半分は、男子生徒だった。湖校の公式説明ではそれを「料理は女が作るという考えは時代遅れだから」としているが、大多数の男子にとってそれは、「昼飯が二回食えるから」と「女の子と仲良くなれるから」の二つに他ならない。それは僕も例外ではなく、お昼御飯一食分が無料になることと輝夜さんと同じ時間を過ごせることは、大いに魅力的なことだった。然るにゴージャス美少女の白鳥さんとペアになりたいと願う男子は大勢いて、そしてそれは、先生の考える二人三脚に沿わなかったのではないか。僕は、そう閃いたのだ。
「ええ、私も眠留に賛成するわ。自分をちやほやする男子との意思疎通は、調理器具との助け合いの、真逆でしかない。それは女子にも言えて、白鳥さんを特別視しない女子が、先生の考えるペアに相応しいのでしょう。従って眠留がもしいなかったら、白鳥さんのペアには、きっと輝夜さんが選ばれていたでしょうね」
おおなるほど、と僕は拳を手のひらに打ち付けた。男子が多いとはいえ半数未満だから、先生は女子のみのペアを幾つか作った。その一人の輝夜さんが白鳥さんとペアになっても不思議はなく、むしろ「ホワイトペア」や「銀鳥ペア」と呼ばれるような、名物コンビになった気がする。たった二時間でも正式なペアとして授業に臨んだ僕は白鳥さんに、僕や輝夜さんと仲良くなる未来を、はっきり感じていたのだ。
「だから眠留、白鳥さんのためにも自分自身のためにも、内緒にしている美鈴のためにも、料理をきっちり学ぶのですよ」
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