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九章
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その西東京大会で、青木さんは芹沢さんに負けたと言う。改めて振り返ると芹沢さんと青木さんは、入学式から知人として振る舞っていた。ただ二人には、独特な距離感があった。小学校の同窓生ではなくこれが初対面でもなく、かといって浅い縁でもないという、あの独特な距離感にはそんな理由があったのかと、僕は心の中で膝をポンと叩いたのだった。
「国分寺市に途方もないプレゼン巧者が転入してきたことを、私は噂で知っていた。私の住む国立市と国分寺市は隣接していても地区が違うから、その生徒とまみえるのは西東京戦になるだろうと私は思っていた。ううん、正直言うと、歯牙にもかけていなかった。私は自分のプレゼン力に慢心した、天狗だったのよ」
驚いた。そしてその直後、今はそんな事ないからねと、力説したくて堪らなくなった。出席番号二番の青木さんの席は、最前列中央右側の僕の席の、ご近所さんと呼べる場所にある。僕は左隣の輝夜さんとばかり話しているから、右隣のグループに属する青木さんとあまり会話していないが、それでも和やかで楽しげなご近所さんの気配を、背中越しにいつも感じていた。青木さんが今も天狗だったらあの空気は絶対生まれないし、クリスマス会でフォークダンスのペアを組んだ時も、そんな要素を微塵も感じなかった。青木さんは僕にとって、この十ヵ月間を級友として共に過ごしてきた、素敵な女の子に他ならなかったのである。
そしてそれは、皆にとっても同様だったのだろう。僕と同じく、喉元まで出かかった言葉を必死で押さえている級友達へ、青木さんは「ありがとう」と恥ずかしげに、でも嬉しそうに告げて話を再開した。
「西東京大会で芹沢さんのプレゼンを初めて見て、しまったと思った。なぜもっと早く対策を講じなかったのかと、とても後悔した。でも芹沢さんのプレゼンが終わる頃には、対策程度では覆らない実力差を感じていた。その実力差が最も顕著に出たのは、最後の表彰式だった。順位的には二位でも、大会新記録を出して優勝した芹沢さんの隣にいる私を、誰も気に掛けなかったのよ。けど私は、それが嬉しかった。天狗の鼻をへし折られた自分を、私は誰の記憶にも、留めたくなかったのね」
僕はまだ、十三年しか生きていない。明確な記憶を持つのは、更に短い十年と言ったところだろう。でもそのたった十年の間に、僕は人生の転機を幾度も経験した。それは北斗や輝夜さんを始めとする仲間達も同じで、人生の転機となった事柄を教えてもらったこともあるし、その場に居合わせたこともあるし、当事者の一人として直接係わった事もあった。それら多くの経験が、僕に囁いていた。去年の西東京大会は青木さんの人生の転機であり、そしてそれを経て、青木さんは人として大きく成長したのだと。
「私は翌日からの学校でも、気に掛けられない事を望んだ。夏休みまでの残り五日間を、ひっそり過ごしたいと願っていた。するとそれが、あっけなく叶った。天狗の私に、みんな嫌々付き合ってくれていただけだったのね。それに気づいたのが月曜日で、その翌日の火曜から、私の夏休みは始まったの」
青木さんはそれからずっと自室にこもり、床にうずくまるだけの日々を過ごしたと言う。けど八月最初の日曜の夜、ふと思い立ち、その日に行われた関東プレゼン大会を検索してみた。青木さんの瞳に、信じられない結果が映った。優勝候補筆頭と目されていた芹沢さんが、三位に終わっていたのである。
「私はすぐ大会の映像を再生した。そこには、一段も二段も精彩を欠いた芹沢さんがいた。学校の代表として参加する学区大会以降は映像が公開されているから、その全てを私は目を皿にして見た。そのどれもが、内側からにじみ出る光に照らされ輪郭のくっきり浮かび上がった、芹沢さんだった。光の人として心の中に像を結ばずにはいられない、私を徹底的に打ちのめした芹沢さんだった。でも関東大会に、それは無かった。そこに映っているのは他の出場者と同じ、凡庸な一人の人間だった。それ以降の記憶が私には無い。HAIによると、私は一晩中映像を見続け、日が昇ると同時に家を出て、国分寺に向かったらしい。私を心配したHAIが方々のAIに監視を頼んでくれたお蔭で、国分寺駅の北口まで私は安全に辿り着くことができたの。道中の記憶は、まるで無いんだけどね」
途方もないプレゼン力を持った転入生が国分寺駅北口すぐの邸宅に住んでいることを風の噂で知っていた青木さんは、何かに導かれたように歩いた。「あのとき私は手を引かれていたのだと思う」 青木さんは、遠い目をして呟いた。そして「だって後で調べたら、最短距離で芹沢さんの家に向かっていたんだもん」と、彼女は舌先をペロッと出しておどけた。会議室に、明るい気配が漂う。不思議な話を聞いているはずなのに、揶揄や否定が誰の口からも出てこないのは、きっと僕らが十組のクラスメイトだからなのだろう。青木さんはにっこり笑い、ちょっぴり明るくなった声で先を続けた。
「夏の朝日を浴びる瀟洒な洋館を、立派な門扉越しに私はぼんやり見つめていた。二階の一室がなぜか気になり、そこへ目を向けた。すると、私の住む小さな家とは似つかないはずなのに、私の部屋を外から見ている気がしてきたの。私は踵を返し、帰路に着いた。私がそっとしておいて欲しいように、芹沢さんもあの部屋で今、ただただそれを望んでいる。そんな気が、何となくしたのね」
沈黙を破り、芹沢さんが青木さんに体を向けた。
「関東大会の日の夜から翌日の朝にかけて、私は一晩中、床の上で膝を抱えて過ごした。猛に大怪我を負わせた私は、ベッドで横になることすら許されないんだって、思い詰めていたのね。青木さんは私の気持ちを感じ取り、それを叶えてくれたのだと思う。ありがとう、青木さん」
「いいって、そんなに改まらなくても」「どうして?」「だって私、あれからあなたのことを調べまくったから」「いいわ、そんなに改まらなくても」「どうして?」「AIが目を光らせているこの時代、調べたってたかが知れているでしょ」「うん、特別な情報はなにも掴めなかった」「ほらね」「ホントね」
芹沢さんと青木さんは、鈴を転がすようにコロコロ笑った。僕の目には二人が、
――艱難、汝を玉にす
の体現者としてしか映らなかった。
「国分寺を訪れた日からは、まあまあ普通の夏休みが戻ってきた。謝罪を受け入れてくれた友人達と、外出したりもした。でも常に、満たされないものを感じていた。それを満たすため意を決し、半月ぶりにプレゼンの勉強をしてみた。でも、五分と経たず放り出したの。あれほど熱中し打ち込んでいたのに、プレゼン『技術』の勉強が、少しも楽しくなかったのよ」
技術、という箇所を強調した青木さんに、心の中で父が重なった。運動神経抜群だった父は、翔刀術の基本動作を僕によく示してくれた。運動神経ゼロの僕からしたら父は素晴らしい手練れにしか見えなかったが、それを伝えることが僕にはできなかった。父が一度だけ洩らした「父さんにできるのは動作の模倣だけなんだよ」という深い憂いの声が、耳に残っていたからである。
「国分寺市に途方もないプレゼン巧者が転入してきたことを、私は噂で知っていた。私の住む国立市と国分寺市は隣接していても地区が違うから、その生徒とまみえるのは西東京戦になるだろうと私は思っていた。ううん、正直言うと、歯牙にもかけていなかった。私は自分のプレゼン力に慢心した、天狗だったのよ」
驚いた。そしてその直後、今はそんな事ないからねと、力説したくて堪らなくなった。出席番号二番の青木さんの席は、最前列中央右側の僕の席の、ご近所さんと呼べる場所にある。僕は左隣の輝夜さんとばかり話しているから、右隣のグループに属する青木さんとあまり会話していないが、それでも和やかで楽しげなご近所さんの気配を、背中越しにいつも感じていた。青木さんが今も天狗だったらあの空気は絶対生まれないし、クリスマス会でフォークダンスのペアを組んだ時も、そんな要素を微塵も感じなかった。青木さんは僕にとって、この十ヵ月間を級友として共に過ごしてきた、素敵な女の子に他ならなかったのである。
そしてそれは、皆にとっても同様だったのだろう。僕と同じく、喉元まで出かかった言葉を必死で押さえている級友達へ、青木さんは「ありがとう」と恥ずかしげに、でも嬉しそうに告げて話を再開した。
「西東京大会で芹沢さんのプレゼンを初めて見て、しまったと思った。なぜもっと早く対策を講じなかったのかと、とても後悔した。でも芹沢さんのプレゼンが終わる頃には、対策程度では覆らない実力差を感じていた。その実力差が最も顕著に出たのは、最後の表彰式だった。順位的には二位でも、大会新記録を出して優勝した芹沢さんの隣にいる私を、誰も気に掛けなかったのよ。けど私は、それが嬉しかった。天狗の鼻をへし折られた自分を、私は誰の記憶にも、留めたくなかったのね」
僕はまだ、十三年しか生きていない。明確な記憶を持つのは、更に短い十年と言ったところだろう。でもそのたった十年の間に、僕は人生の転機を幾度も経験した。それは北斗や輝夜さんを始めとする仲間達も同じで、人生の転機となった事柄を教えてもらったこともあるし、その場に居合わせたこともあるし、当事者の一人として直接係わった事もあった。それら多くの経験が、僕に囁いていた。去年の西東京大会は青木さんの人生の転機であり、そしてそれを経て、青木さんは人として大きく成長したのだと。
「私は翌日からの学校でも、気に掛けられない事を望んだ。夏休みまでの残り五日間を、ひっそり過ごしたいと願っていた。するとそれが、あっけなく叶った。天狗の私に、みんな嫌々付き合ってくれていただけだったのね。それに気づいたのが月曜日で、その翌日の火曜から、私の夏休みは始まったの」
青木さんはそれからずっと自室にこもり、床にうずくまるだけの日々を過ごしたと言う。けど八月最初の日曜の夜、ふと思い立ち、その日に行われた関東プレゼン大会を検索してみた。青木さんの瞳に、信じられない結果が映った。優勝候補筆頭と目されていた芹沢さんが、三位に終わっていたのである。
「私はすぐ大会の映像を再生した。そこには、一段も二段も精彩を欠いた芹沢さんがいた。学校の代表として参加する学区大会以降は映像が公開されているから、その全てを私は目を皿にして見た。そのどれもが、内側からにじみ出る光に照らされ輪郭のくっきり浮かび上がった、芹沢さんだった。光の人として心の中に像を結ばずにはいられない、私を徹底的に打ちのめした芹沢さんだった。でも関東大会に、それは無かった。そこに映っているのは他の出場者と同じ、凡庸な一人の人間だった。それ以降の記憶が私には無い。HAIによると、私は一晩中映像を見続け、日が昇ると同時に家を出て、国分寺に向かったらしい。私を心配したHAIが方々のAIに監視を頼んでくれたお蔭で、国分寺駅の北口まで私は安全に辿り着くことができたの。道中の記憶は、まるで無いんだけどね」
途方もないプレゼン力を持った転入生が国分寺駅北口すぐの邸宅に住んでいることを風の噂で知っていた青木さんは、何かに導かれたように歩いた。「あのとき私は手を引かれていたのだと思う」 青木さんは、遠い目をして呟いた。そして「だって後で調べたら、最短距離で芹沢さんの家に向かっていたんだもん」と、彼女は舌先をペロッと出しておどけた。会議室に、明るい気配が漂う。不思議な話を聞いているはずなのに、揶揄や否定が誰の口からも出てこないのは、きっと僕らが十組のクラスメイトだからなのだろう。青木さんはにっこり笑い、ちょっぴり明るくなった声で先を続けた。
「夏の朝日を浴びる瀟洒な洋館を、立派な門扉越しに私はぼんやり見つめていた。二階の一室がなぜか気になり、そこへ目を向けた。すると、私の住む小さな家とは似つかないはずなのに、私の部屋を外から見ている気がしてきたの。私は踵を返し、帰路に着いた。私がそっとしておいて欲しいように、芹沢さんもあの部屋で今、ただただそれを望んでいる。そんな気が、何となくしたのね」
沈黙を破り、芹沢さんが青木さんに体を向けた。
「関東大会の日の夜から翌日の朝にかけて、私は一晩中、床の上で膝を抱えて過ごした。猛に大怪我を負わせた私は、ベッドで横になることすら許されないんだって、思い詰めていたのね。青木さんは私の気持ちを感じ取り、それを叶えてくれたのだと思う。ありがとう、青木さん」
「いいって、そんなに改まらなくても」「どうして?」「だって私、あれからあなたのことを調べまくったから」「いいわ、そんなに改まらなくても」「どうして?」「AIが目を光らせているこの時代、調べたってたかが知れているでしょ」「うん、特別な情報はなにも掴めなかった」「ほらね」「ホントね」
芹沢さんと青木さんは、鈴を転がすようにコロコロ笑った。僕の目には二人が、
――艱難、汝を玉にす
の体現者としてしか映らなかった。
「国分寺を訪れた日からは、まあまあ普通の夏休みが戻ってきた。謝罪を受け入れてくれた友人達と、外出したりもした。でも常に、満たされないものを感じていた。それを満たすため意を決し、半月ぶりにプレゼンの勉強をしてみた。でも、五分と経たず放り出したの。あれほど熱中し打ち込んでいたのに、プレゼン『技術』の勉強が、少しも楽しくなかったのよ」
技術、という箇所を強調した青木さんに、心の中で父が重なった。運動神経抜群だった父は、翔刀術の基本動作を僕によく示してくれた。運動神経ゼロの僕からしたら父は素晴らしい手練れにしか見えなかったが、それを伝えることが僕にはできなかった。父が一度だけ洩らした「父さんにできるのは動作の模倣だけなんだよ」という深い憂いの声が、耳に残っていたからである。
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第五章 赤壁大戦編
第六章 西校舎攻略編←今ココ
第七章 リュービ会長編
第八章 最終章
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※このお話は2019年7月8日にサービスを終了したラノゲツクールに同タイトルで掲載していたものを小説版に書き直したものです。
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