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九章
必ず訪れる
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午後七時、おじさんがポケットからハイ子を取り出し、レンタルAICAの到着を告げた。二階堂家のHAIが事情を察し、おじさんのハイ子をそっと振動させたのが、僕にはありありと見えた気がした。
玄関で暇乞いをするさい、おばさんは微笑むだけで何も言わなかった。でも去年同様、僕らと一緒に庭に出てきたおばさんは、AICAの扉が開くなり様相を一変させた。「美鈴ちゃんと一緒にお風呂に入りたかった、枕を並べて寝たかった」と、真情を吐露したのである。そこにいた六人の男はその涙に完敗し、いかなる行動も取ることができなかった。そこへ、
ふわり・・・
風がそよいだ。その風に抱きしめられ包まれたおばさんの声が、嗚咽から安心のそれへと変わってゆく。その背中を優しく二度叩き、美鈴は言った。
「おじさん、三人のお兄さん、春休みになったら、泊まりにきていいですか」
問いかけられた四人のうち、声に出して返事のできる者はいなかった。
四人はただ全身で、肯定の頷きを繰り返すだけだった。
けどそれは、その日を心待ちにするおばさんと美鈴のはしゃぐ声を聞くため、この世界が四人にそうさせたかのように、僕は感じたのだった。
AICAが鬼子母神の参道を抜け、明治通りに入ったところで、
「美鈴ちゃん、横になりたいなら遠慮なく横になってね」
運転席に座る北斗が前を向いたままそう言った。この車はAIによる自動運転だから、北斗が前方を注視する必要はない。にもかかわらずそうしたという事は、その必要があったという事。僕はシートベルトをしたままブルゾンを脱ぎ、枕として使えるよう丸めて、後部座席の美鈴に渡した。美鈴は何も言わずコクリと頷きそれを受け取り、横になる。北斗がAICAのパネルを操作し、後部スペースを相殺音壁に包まれた睡眠モードへ変更した。これで小声を心がける限り、僕らの話声が美鈴の耳に入ることはない。同時にそれは、美鈴が鼻をすする音ももう僕らに届かないという事。僕は背中に感覚体を展開し、美鈴がこちらへ意識を向けた時のみそれを感じられるようにする。そして前を向き、シートに身を沈めた。
それからは、静かな時間が過ぎて行った。僕と北斗は今日の出来事を、ぽつぽつ話した。どちらがどんなことを話しても、それについて想いを等しくしているのが手に取るように感じられたので、僕らは返事をすることも相槌を打つこともなかった。無関係な独りごとを呟き合っているだけに見える会話が存在することを、夜の深まりゆく世界を進むAICAの中で、僕は初めて知った。
でも、
「なあ北斗」
その時間がそろそろ終わりに近づいたころ、問い掛けがふと口を突いた。
「どうした眠留」
スピードの乗った幹線道走行ではない、安全最優先の住宅街走行に切り替えたAICAと同調するかのように、北斗は一語一語を丁寧に発音してそう返した。僕も親友と同じ口調に切り替え問いかける。
「どうして今日みたいな、楽しさを凝縮した日が、たまにやって来るのかな」
湖校入学以降、僕はほぼ毎日を楽しく過ごしている。その多くが差のほとんど無い、ある意味均一な日々なのだけど、まれに濃密な日がやって来る。それが、とても不思議に思えたのだ。
「眠留にとって今日は新年初のサークル参加日で、秋葉原と二階堂家を訪問した日でもあった。よって今日を楽しく過ごすのは容易に予測できたが、眠留の言いたいのは『ならばなぜそんな日か来るのか』という事で、いいか?」
さすが北斗、と僕は控えめに手を叩く。北斗も控えめに、だが中二病丸出しの仰々しさは損なわず、自分の考えを述べた。
「個人的には、収入のようなものだと考えている」
大抵の収入は、まとめて入って来る。公務員やサラリーマンはもちろん、個人事業主として一人で働いている人達もそれは同じ。自分の仕事が社会にどのような影響を及ぼしたかが判明するにはある程度の期間が必要なため、その期間中に稼いだお金が、まとまって入って来るものなのである。
「それってつまり、日々の過ごし方のご褒美も、まとまって入って来るってことかな?」
背中の感覚体が美鈴の笑い声を知覚した。ご褒美の箇所でそれを感じたのは恥ずかしかったが、それより「もう平気よお兄ちゃん」というサインを送ってくれた美鈴の優しさが、僕は嬉しかった。
美鈴が起き上がり、後部座席の睡眠モードを北斗が切る。二人は一言二言やり取りし、美鈴が僕らの会話をきちんと理解しているのを確認してから、北斗は口を開いた。
「俺も眠留の意見に同意だ。そう思う一番の根拠は、自分一人の褒美としては、それは多すぎるからだ」
心のど真ん中では全面賛同なのにどうしてもそれを言葉にできないダメ兄を助けるべく、美鈴が「北斗さんそれは」と後部座席から身を乗り出して言った。
「それは、みんなと過ごした日々のご褒美もみんなでまとめられるから、今日のように、全員分をまとめた莫大なご褒美を受け取る日があるって事ですか?」
さすが美鈴ちゃん、と北斗は賑やかに手を叩いた。控えめにする必要はもう無いので、僕と北斗は競い合って手を打ち鳴らした。
「美鈴ちゃんがまとめてくれたから蛇足になるが、俺達が今日味わった喜びは、皆のご褒美の集大成だ。一言でいうなら、『俺達は一人じゃない』ってとこかな」
おお~~、パチパチパチ~~と、美鈴も加えた三人分の拍手と歓声が車内に響く。それが止まぬうち、AICAは神社の駐車場に停車した。皆と過ごした今日という日が、幕を下ろしたのだ。
それでも、
――皆と過ごした今日のご褒美を皆と一緒に貰える日が、またいつか必ず訪れる。
それを胸に刻んでいた僕らは、それぞれの場所へ笑顔で帰って行ったのだった。
玄関で暇乞いをするさい、おばさんは微笑むだけで何も言わなかった。でも去年同様、僕らと一緒に庭に出てきたおばさんは、AICAの扉が開くなり様相を一変させた。「美鈴ちゃんと一緒にお風呂に入りたかった、枕を並べて寝たかった」と、真情を吐露したのである。そこにいた六人の男はその涙に完敗し、いかなる行動も取ることができなかった。そこへ、
ふわり・・・
風がそよいだ。その風に抱きしめられ包まれたおばさんの声が、嗚咽から安心のそれへと変わってゆく。その背中を優しく二度叩き、美鈴は言った。
「おじさん、三人のお兄さん、春休みになったら、泊まりにきていいですか」
問いかけられた四人のうち、声に出して返事のできる者はいなかった。
四人はただ全身で、肯定の頷きを繰り返すだけだった。
けどそれは、その日を心待ちにするおばさんと美鈴のはしゃぐ声を聞くため、この世界が四人にそうさせたかのように、僕は感じたのだった。
AICAが鬼子母神の参道を抜け、明治通りに入ったところで、
「美鈴ちゃん、横になりたいなら遠慮なく横になってね」
運転席に座る北斗が前を向いたままそう言った。この車はAIによる自動運転だから、北斗が前方を注視する必要はない。にもかかわらずそうしたという事は、その必要があったという事。僕はシートベルトをしたままブルゾンを脱ぎ、枕として使えるよう丸めて、後部座席の美鈴に渡した。美鈴は何も言わずコクリと頷きそれを受け取り、横になる。北斗がAICAのパネルを操作し、後部スペースを相殺音壁に包まれた睡眠モードへ変更した。これで小声を心がける限り、僕らの話声が美鈴の耳に入ることはない。同時にそれは、美鈴が鼻をすする音ももう僕らに届かないという事。僕は背中に感覚体を展開し、美鈴がこちらへ意識を向けた時のみそれを感じられるようにする。そして前を向き、シートに身を沈めた。
それからは、静かな時間が過ぎて行った。僕と北斗は今日の出来事を、ぽつぽつ話した。どちらがどんなことを話しても、それについて想いを等しくしているのが手に取るように感じられたので、僕らは返事をすることも相槌を打つこともなかった。無関係な独りごとを呟き合っているだけに見える会話が存在することを、夜の深まりゆく世界を進むAICAの中で、僕は初めて知った。
でも、
「なあ北斗」
その時間がそろそろ終わりに近づいたころ、問い掛けがふと口を突いた。
「どうした眠留」
スピードの乗った幹線道走行ではない、安全最優先の住宅街走行に切り替えたAICAと同調するかのように、北斗は一語一語を丁寧に発音してそう返した。僕も親友と同じ口調に切り替え問いかける。
「どうして今日みたいな、楽しさを凝縮した日が、たまにやって来るのかな」
湖校入学以降、僕はほぼ毎日を楽しく過ごしている。その多くが差のほとんど無い、ある意味均一な日々なのだけど、まれに濃密な日がやって来る。それが、とても不思議に思えたのだ。
「眠留にとって今日は新年初のサークル参加日で、秋葉原と二階堂家を訪問した日でもあった。よって今日を楽しく過ごすのは容易に予測できたが、眠留の言いたいのは『ならばなぜそんな日か来るのか』という事で、いいか?」
さすが北斗、と僕は控えめに手を叩く。北斗も控えめに、だが中二病丸出しの仰々しさは損なわず、自分の考えを述べた。
「個人的には、収入のようなものだと考えている」
大抵の収入は、まとめて入って来る。公務員やサラリーマンはもちろん、個人事業主として一人で働いている人達もそれは同じ。自分の仕事が社会にどのような影響を及ぼしたかが判明するにはある程度の期間が必要なため、その期間中に稼いだお金が、まとまって入って来るものなのである。
「それってつまり、日々の過ごし方のご褒美も、まとまって入って来るってことかな?」
背中の感覚体が美鈴の笑い声を知覚した。ご褒美の箇所でそれを感じたのは恥ずかしかったが、それより「もう平気よお兄ちゃん」というサインを送ってくれた美鈴の優しさが、僕は嬉しかった。
美鈴が起き上がり、後部座席の睡眠モードを北斗が切る。二人は一言二言やり取りし、美鈴が僕らの会話をきちんと理解しているのを確認してから、北斗は口を開いた。
「俺も眠留の意見に同意だ。そう思う一番の根拠は、自分一人の褒美としては、それは多すぎるからだ」
心のど真ん中では全面賛同なのにどうしてもそれを言葉にできないダメ兄を助けるべく、美鈴が「北斗さんそれは」と後部座席から身を乗り出して言った。
「それは、みんなと過ごした日々のご褒美もみんなでまとめられるから、今日のように、全員分をまとめた莫大なご褒美を受け取る日があるって事ですか?」
さすが美鈴ちゃん、と北斗は賑やかに手を叩いた。控えめにする必要はもう無いので、僕と北斗は競い合って手を打ち鳴らした。
「美鈴ちゃんがまとめてくれたから蛇足になるが、俺達が今日味わった喜びは、皆のご褒美の集大成だ。一言でいうなら、『俺達は一人じゃない』ってとこかな」
おお~~、パチパチパチ~~と、美鈴も加えた三人分の拍手と歓声が車内に響く。それが止まぬうち、AICAは神社の駐車場に停車した。皆と過ごした今日という日が、幕を下ろしたのだ。
それでも、
――皆と過ごした今日のご褒美を皆と一緒に貰える日が、またいつか必ず訪れる。
それを胸に刻んでいた僕らは、それぞれの場所へ笑顔で帰って行ったのだった。
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