304 / 934
九章
二階堂一家再び、1
しおりを挟む
駅舎を出たとたん、僕らは目を見開いた。僕と北斗と美鈴はもちろん、京馬も同じように驚いていたから、それは歩道の端で手を振っている四人が計画したサプライズだったのだろう。京馬のご両親、そして一馬さんと十馬さんの四人のもとへ駆け寄り、僕は再会の挨拶をしようとした。のだけど、
「んまあ美鈴ちゃん、美鈴ちゃん~~~」
そんなの待てないとばかりに美鈴を抱きしめたおばさんに圧倒され、挨拶のタイミングを逸してしまった。けどそれは、おばさんと美鈴を除く全員に共通する事だったから、男六人による微笑をもって僕らは挨拶をすませた。それでも、大柄のおばさんに抱きしめられ優しく頭を撫でてもらっている妹の面に、四年前までは日常の一つだった笑みを見て取った僕は、おじさんへ改めて向き直り、頭を下げずにはいられなかった。
三ヵ月前。
前期と後期に挟まれた、九月二十八日。
二階堂家の方々が、勢ぞろいで僕の神社を訪ねてくれた。前学期と後学期の二期制を採用している研究学校は、学期の入れ替わる九月から十月にかけ、五日間の休みを設ける。去年は前期の最終日の九月末日が火曜だったため、その前後の月水と、月曜にくっ付く土日を学期間休暇としていた。東京湾岸大学で准教授を務めるおじさんとおばさんはそれを利用し、三人の息子を引き連れ神社にやって来てくれたのだ。午前を新忍道サークルで過ごした末っ子の京馬と石段前で待ち合わせ、五人はおじさん、おばさん、一馬さん、十馬さん、京馬の順で、一列になって石段を登った。ふらつかず息も上がらず、鋼の体軸と柳の足取りで神社自慢の大石段を粛々と登る五人に、僕は胸中「お見事」と声をかけた。京馬と一緒にサークルで汗を流した僕と北斗も、五人と行動を共にしていたのである。
一人一人お辞儀をし左足から鳥居をくぐり、社務所前で五人と二人の二列に整列した。出迎えた祖父母と美鈴へ、おじさんが代表して挨拶を述べる。それは肺と喉と横隔膜と、そして心を鍛え続けてきた漢のみが成し得る、腹に響き心に染み入る挨拶だった。然るに祖父も一人の漢として、日本刀の切れ味と空の広がりを両立させた声で返礼した。それだけで二人は互いの人となりを理解し合ったらしく、大人の漢たちが魅せたカッコ良さに僕は強い憧れを抱いたのだけど、おじさんの持参した奉納用の日本酒を目に留めた祖父が喉を鳴らすなり、それは砕け散った。祖父が飲兵衛顔で「これほどの酒を飲ませて頂くのですからこちらとしても」と日本酒の銘柄を挙げるや、おじさんも同じく飲兵衛顔で「幻の銘酒じゃないですか」と躍り上がったのである。「なら是非、ご一緒に」「いいんですか!」「あなたなら酒も喜ぶし、第一私が嬉しい」「ああ今日はなんて素晴らしい日なんだ!」「うむ、我らは漢ですからな!」「ですな!!」などと二人は残念大人に成り下がり、参道で大騒ぎを始めてしまった。その二つの頭を、
ペシン ペシン
祖母とおばさんが同時に叩いた。それは脇道へそれた夫を諫め、本来の道筋に連れ戻すための行為だったが、今回に限っては裏目に出た。頭を叩くタイミングと、その時の姿勢と、そして何より「年季の入った情けない表情」がそっくりだったため、こちらもたちまち意気投合し、飲兵衛夫を持つ妻の苦労についてマシンガントークを始めてしまったのである。すると頭を叩かれた方の二人も、妻の注意が逸れたのをいいことに再び騒ぎ始める。ほんの数十秒前まで静寂に包まれていた境内に、大人四人のはしゃぐ声が鳴り響く様子を、僕らは茫然と見つめていた。そこへ、
ふわり・・・
風が一つそよいだ。遥か天空から吹き降ろされたが如き、静謐かつ清らかなその風は、美鈴によって作り出された風だった。二階堂三兄弟と僕と北斗の、五人の役立たず男子を置き去りにし、美鈴は大人達へ歩み寄り言った。
「おじいちゃん、おばあちゃん、立ち話もなんですから、皆さんを母屋へご招待しましょう」
その後光のさす声に、夢中でおしゃべりをしていた祖父母は、孫娘へ無限の愛を注ぐおじいちゃんおばあちゃんに一変した。そんな祖父母へ笑みをこぼし、美鈴は続いて二階堂夫妻へ向き直る。
「おじさん、おばさん、拝殿へお越しください。私がご案内します」
親しみと神々しさを融合させた所作で、巫女姿の美鈴が一礼する。雷に打たれたように立ち尽くしていた二階堂夫妻は満面に笑みを浮かべ、美鈴へ幾度も頷いていた。ただ、手水舎へ歩いてゆく美鈴の後ろ姿へおじさんは目元をほころばせるだけだったが、おばさんは僕のとき以上に、涙を堪えているみたいだった。
参拝を終えた二階堂一家を母屋へ招待してからは、少しだけ居心地の悪い時間が訪れた。おじさん、おばさん、一馬さん、十馬さんが、僕を褒めちぎったのだ。特におばさんは凄まじく、僕はお尻がむず痒くなり幾度も席を立とうとした。でもそのつど何かに諭され、僕は浮いたお尻を椅子へ戻していた。その何かの正体を気づかせてくれたのは、おばさんの目線だった。おばさんは正面の祖父母と、そしてもう一人の誰かへ話していた。美鈴は巫女服を着替えるため自室にいて、人に化けている猫もいなかったから、そこにいるのは祖父母の二人だけだったが、おばさんにはもう一人がはっきり見えているらしく、三人へ均等に目を配り想いを伝えていた。正面に座る祖父母は、きっと最初からそれに気づいていたのだと思う。祖父はもう一人分の感謝を示すべくいつも以上に背筋を伸ばし、祖母はもう一人と感謝を共にしてハンカチで目元を押さえていた。普段着に着替えいつの間にか隣に座っていた美鈴が、ポツリと呟いた。
「おばさんは息子を持つ母親として、同じく息子を持つ母さんと、会話しているのね」
湖校に入学してからなぜか僕は、過分な褒め言葉をしばしば頂戴している。
けどそれは同級生や先輩方、神崎さんに紫柳子さん、それとAI達から言ってもらっただけであり、親同士の会話を介してそれがやり取りされるのを、僕は聞いていない。
三年と八カ月の間、僕は一度もそれを耳にしなかったのである。
おじさんとおばさんに入れたてのお茶を飲んでもらうため、僕は立ち上がる。
お尻のむず痒さから席を立とうする僕を諭していた声に、
――よろしくね
そう言ってもらえた気がした。
それからは、和やかで賑やかな時間が続いた。きっかけは美鈴だった。僕より美鈴の方が適任と思い、新しく入れたお茶をお出しする役を美鈴に頼んだところ、それが大正解だったのである。二階堂夫妻の喜びようといったら無く、二人は競い合って美鈴に話しかけ、美鈴も二人の横に立ち、はきはきそれに応えていた。それを、心配してくれたのだろう。おばさんの横に座っていた一馬さんが、「迷惑でなければここに座ってもらっていいかな」と小声で僕に問いかけてきた。美鈴の笑顔は演技ではなかったから一馬さんの気遣いに感謝を述べると、二階堂三兄弟は阿吽の呼吸で席を立ち、横へずれ、立ち話をする美鈴のために椅子を空けてくれた。美鈴は喜んでそこに座り、二階堂夫妻との会話を楽しんでいた。おじさんとおばさんは、それ以上に楽しんでいた。自慢の息子達であっても男の子しかいない二階堂夫妻にとって、美鈴は思い描いていた理想の娘だったに違いない。おじさんは終始顔をほころばせ、おばさんは顔を輝かせて美鈴とおしゃべりしていた。美鈴にとっても、それは同じだったと思う。そばで見ていた僕には、手に取る様に感じられたからだ。美鈴へ抱くおばさんの想いが、知人と親戚を瞬く間に飛び越え、娘への愛情へと変わってゆくのを。
「んまあ美鈴ちゃん、美鈴ちゃん~~~」
そんなの待てないとばかりに美鈴を抱きしめたおばさんに圧倒され、挨拶のタイミングを逸してしまった。けどそれは、おばさんと美鈴を除く全員に共通する事だったから、男六人による微笑をもって僕らは挨拶をすませた。それでも、大柄のおばさんに抱きしめられ優しく頭を撫でてもらっている妹の面に、四年前までは日常の一つだった笑みを見て取った僕は、おじさんへ改めて向き直り、頭を下げずにはいられなかった。
三ヵ月前。
前期と後期に挟まれた、九月二十八日。
二階堂家の方々が、勢ぞろいで僕の神社を訪ねてくれた。前学期と後学期の二期制を採用している研究学校は、学期の入れ替わる九月から十月にかけ、五日間の休みを設ける。去年は前期の最終日の九月末日が火曜だったため、その前後の月水と、月曜にくっ付く土日を学期間休暇としていた。東京湾岸大学で准教授を務めるおじさんとおばさんはそれを利用し、三人の息子を引き連れ神社にやって来てくれたのだ。午前を新忍道サークルで過ごした末っ子の京馬と石段前で待ち合わせ、五人はおじさん、おばさん、一馬さん、十馬さん、京馬の順で、一列になって石段を登った。ふらつかず息も上がらず、鋼の体軸と柳の足取りで神社自慢の大石段を粛々と登る五人に、僕は胸中「お見事」と声をかけた。京馬と一緒にサークルで汗を流した僕と北斗も、五人と行動を共にしていたのである。
一人一人お辞儀をし左足から鳥居をくぐり、社務所前で五人と二人の二列に整列した。出迎えた祖父母と美鈴へ、おじさんが代表して挨拶を述べる。それは肺と喉と横隔膜と、そして心を鍛え続けてきた漢のみが成し得る、腹に響き心に染み入る挨拶だった。然るに祖父も一人の漢として、日本刀の切れ味と空の広がりを両立させた声で返礼した。それだけで二人は互いの人となりを理解し合ったらしく、大人の漢たちが魅せたカッコ良さに僕は強い憧れを抱いたのだけど、おじさんの持参した奉納用の日本酒を目に留めた祖父が喉を鳴らすなり、それは砕け散った。祖父が飲兵衛顔で「これほどの酒を飲ませて頂くのですからこちらとしても」と日本酒の銘柄を挙げるや、おじさんも同じく飲兵衛顔で「幻の銘酒じゃないですか」と躍り上がったのである。「なら是非、ご一緒に」「いいんですか!」「あなたなら酒も喜ぶし、第一私が嬉しい」「ああ今日はなんて素晴らしい日なんだ!」「うむ、我らは漢ですからな!」「ですな!!」などと二人は残念大人に成り下がり、参道で大騒ぎを始めてしまった。その二つの頭を、
ペシン ペシン
祖母とおばさんが同時に叩いた。それは脇道へそれた夫を諫め、本来の道筋に連れ戻すための行為だったが、今回に限っては裏目に出た。頭を叩くタイミングと、その時の姿勢と、そして何より「年季の入った情けない表情」がそっくりだったため、こちらもたちまち意気投合し、飲兵衛夫を持つ妻の苦労についてマシンガントークを始めてしまったのである。すると頭を叩かれた方の二人も、妻の注意が逸れたのをいいことに再び騒ぎ始める。ほんの数十秒前まで静寂に包まれていた境内に、大人四人のはしゃぐ声が鳴り響く様子を、僕らは茫然と見つめていた。そこへ、
ふわり・・・
風が一つそよいだ。遥か天空から吹き降ろされたが如き、静謐かつ清らかなその風は、美鈴によって作り出された風だった。二階堂三兄弟と僕と北斗の、五人の役立たず男子を置き去りにし、美鈴は大人達へ歩み寄り言った。
「おじいちゃん、おばあちゃん、立ち話もなんですから、皆さんを母屋へご招待しましょう」
その後光のさす声に、夢中でおしゃべりをしていた祖父母は、孫娘へ無限の愛を注ぐおじいちゃんおばあちゃんに一変した。そんな祖父母へ笑みをこぼし、美鈴は続いて二階堂夫妻へ向き直る。
「おじさん、おばさん、拝殿へお越しください。私がご案内します」
親しみと神々しさを融合させた所作で、巫女姿の美鈴が一礼する。雷に打たれたように立ち尽くしていた二階堂夫妻は満面に笑みを浮かべ、美鈴へ幾度も頷いていた。ただ、手水舎へ歩いてゆく美鈴の後ろ姿へおじさんは目元をほころばせるだけだったが、おばさんは僕のとき以上に、涙を堪えているみたいだった。
参拝を終えた二階堂一家を母屋へ招待してからは、少しだけ居心地の悪い時間が訪れた。おじさん、おばさん、一馬さん、十馬さんが、僕を褒めちぎったのだ。特におばさんは凄まじく、僕はお尻がむず痒くなり幾度も席を立とうとした。でもそのつど何かに諭され、僕は浮いたお尻を椅子へ戻していた。その何かの正体を気づかせてくれたのは、おばさんの目線だった。おばさんは正面の祖父母と、そしてもう一人の誰かへ話していた。美鈴は巫女服を着替えるため自室にいて、人に化けている猫もいなかったから、そこにいるのは祖父母の二人だけだったが、おばさんにはもう一人がはっきり見えているらしく、三人へ均等に目を配り想いを伝えていた。正面に座る祖父母は、きっと最初からそれに気づいていたのだと思う。祖父はもう一人分の感謝を示すべくいつも以上に背筋を伸ばし、祖母はもう一人と感謝を共にしてハンカチで目元を押さえていた。普段着に着替えいつの間にか隣に座っていた美鈴が、ポツリと呟いた。
「おばさんは息子を持つ母親として、同じく息子を持つ母さんと、会話しているのね」
湖校に入学してからなぜか僕は、過分な褒め言葉をしばしば頂戴している。
けどそれは同級生や先輩方、神崎さんに紫柳子さん、それとAI達から言ってもらっただけであり、親同士の会話を介してそれがやり取りされるのを、僕は聞いていない。
三年と八カ月の間、僕は一度もそれを耳にしなかったのである。
おじさんとおばさんに入れたてのお茶を飲んでもらうため、僕は立ち上がる。
お尻のむず痒さから席を立とうする僕を諭していた声に、
――よろしくね
そう言ってもらえた気がした。
それからは、和やかで賑やかな時間が続いた。きっかけは美鈴だった。僕より美鈴の方が適任と思い、新しく入れたお茶をお出しする役を美鈴に頼んだところ、それが大正解だったのである。二階堂夫妻の喜びようといったら無く、二人は競い合って美鈴に話しかけ、美鈴も二人の横に立ち、はきはきそれに応えていた。それを、心配してくれたのだろう。おばさんの横に座っていた一馬さんが、「迷惑でなければここに座ってもらっていいかな」と小声で僕に問いかけてきた。美鈴の笑顔は演技ではなかったから一馬さんの気遣いに感謝を述べると、二階堂三兄弟は阿吽の呼吸で席を立ち、横へずれ、立ち話をする美鈴のために椅子を空けてくれた。美鈴は喜んでそこに座り、二階堂夫妻との会話を楽しんでいた。おじさんとおばさんは、それ以上に楽しんでいた。自慢の息子達であっても男の子しかいない二階堂夫妻にとって、美鈴は思い描いていた理想の娘だったに違いない。おじさんは終始顔をほころばせ、おばさんは顔を輝かせて美鈴とおしゃべりしていた。美鈴にとっても、それは同じだったと思う。そばで見ていた僕には、手に取る様に感じられたからだ。美鈴へ抱くおばさんの想いが、知人と親戚を瞬く間に飛び越え、娘への愛情へと変わってゆくのを。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
あやかしが漫画家を目指すのはおかしいですか?
雪月花
キャラ文芸
売れない漫画家の田村佳祐。
彼が引っ越したマンションはあやかしが住まうとんでもマンションであった。
そこで出会ったのはあやかし『刑部姫』。
彼女は佳祐が描いた漫画を見て、一目でその面白さの虜になる。
「わらわもお主と同じ漫画家になるぞ!」
その一言と共にあやかしは、売れない漫画家と共に雑誌掲載への道を目指す。
原作は人間、漫画はあやかし。
二人の異なる種族による世間を騒がす漫画が今ここに始まる。
※カクヨムとアルファポリスにて掲載しております。
後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜
菰野るり
キャラ文芸
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。
私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ)
白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。
妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。
利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。
雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。
〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く
山河 枝
キャラ文芸
【簡単あらすじ】周りから忌み嫌われる下女が、不遇な王子に力を与え、彼を王にする。
★シリアス8:コミカル2
【詳細あらすじ】
50人もの侍女をクビにしてきた第三王子、雪晴。
次の侍女に任じられたのは、異能を隠して王城で働く洗濯女、水奈だった。
鱗があるために疎まれている水奈だが、盲目の雪晴のそばでは安心して過ごせるように。
みじめな生活を送る雪晴も、献身的な水奈に好意を抱く。
惹かれ合う日々の中、実は〈銀龍の愛し子〉である水奈が、雪晴の力を覚醒させていく。「王家の恥」と見下される雪晴を、王座へと導いていく。
一杯の紅茶の物語
りずべす
キャラ文芸
カフェ『TEAS 4u』には日々、様々なお客様が訪れます。
大好きなテニスができなくなり、ぼんやりと毎日を過ごしていた少女。
バイトをいくつも掛け持ちし、写真を撮り続ける若者。
先生にずっと好意を寄せている少年。
突然来店した元店主。
間近に控えた結婚に不安を抱いている女性。
そんな彼、彼女たちが紡ぐ心満たされるストーリー。たった一杯の紅茶が、あなたの人生の転機になる――。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
これは校閲の仕事に含まれますか?
白野よつは(白詰よつは)
キャラ文芸
大手出版社・幻泉社の校閲部で働く斎藤ちひろは、いじらしくも数多の校閲の目をかいくぐって世に出てきた誤字脱字を愛でるのが大好きな偏愛の持ち主。
ある日、有名なミステリー賞を十九歳の若さで受賞した作家・早峰カズキの新作の校閲中、明らかに多すぎる誤字脱字を発見して――?
お騒がせ編集×〝あるもの〟に目がない校閲×作家、ときどき部長がくれる美味しいもの。
今日も校閲部は静かに騒がしいようです。
ハバナイスデイズ!!~きっと完璧には勝てない~
415
キャラ文芸
「ゆりかごから墓場まで。この世にあるものなんでもござれの『岩戸屋』店主、平坂ナギヨシです。冷やかしですか?それとも……ご依頼でしょうか?」
普遍と異変が交差する混沌都市『露希』 。
何でも屋『岩戸屋』を構える三十路の男、平坂ナギヨシは、武市ケンスケ、ニィナと今日も奔走する。
死にたがりの男が織り成すドタバタバトルコメディ。素敵な日々が今始まる……かもしれない。
あの日咲かせた緋色の花は
棺ノア
キャラ文芸
「私、負けるのキライなの」
「そんなのでボクに勝とうとしたの?」
荒れ果てた世界の片隅で、今日も彼女たちは暴れ狂う。
一見何の変哲もない高校生の上城 芽愚(わいじょう めぐ)と中学生の裕璃(ゆり)は、特殊な性質を持ちあわせた敏腕な殺し屋である。殺伐とした過去を持つ2人の未来で待つのは希望か、絶望か。
"赤を認識できない"少女と"殺しに抵抗を感じない"少女が描く、非日常的日常の、悲惨で残忍な物語。
※何やら平和そうなタイトルですが、流血表現多めです。苦手な方は注意してください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる