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八章
一年間でこうも
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多目的ホールに着き、
「じゃあまた」
「またあとでね」
男子と女子で別れの挨拶をした。ホールに着いたら別行動になると知っていたから、僕らは男女仲良くここまで歩いて来た。そしてまたすぐ再会できると知っているから、僕らはこうして暫しの別れを楽しめていた。つまりこれもクリスマス会を盛り上げる、演出なんだろうな。
なんて余裕をかましつつも、
「またね、またすぐ後でね~~」
女子更衣室へ去ってゆく輝夜さんと昴と芹沢さんに少しでも長く手を振っていたくて、僕の踵は床から自然と浮き上がってしまうのだった。
クラスメイトの女の子たちが視界から消える。麗しき花々が傍らにいなくなった野郎どもは、過度なほど項垂れ肩を落とし、3Dのカーテンを潜った。
クリスマス会当日の今日、このエントランスには、3Dカーテンで仕切られた東更衣室と、本物のカーテンで仕切られた西更衣室が設けられている。現代の技術をもってすれば3D映像であっても、視覚を完全に遮断する更衣室を作るのは容易い。だが、3Dでしかない簡易更衣室と実物のカーテンで仕切られた本物の更衣室の二つがあったら、女の子に本物を使ってもらうのは考えるまでもない事。それは現代の少年にとって、男の尊厳と呼ぶべき重大事項なのである。
それが良い方へ作用したのか、3Dカーテンを通り抜けた際それが虚構であることを実感した男子は、あっという間に元気を取り戻した。そのあまりの変貌ぶりに、元気を取り戻したのは男の尊厳を満たせたからではなく、単純バカこそが真相なのではないかと、僕は思わざるを得なかった。
とはいえ、何事にも長所短所はあるもの。単細胞の単純バカだろうが北斗の音頭で、
「さあ野郎ども、さっさと着替えちまおうぜ!」
「「「オオ――!!!」」」
とすぐさま意気投合し同じ目標に突っ走れるみんなが、僕は大好きだった。
「ほう貴公、なかなか様になっておるではないか」
「かく言う貴公こそ、なかなか見栄えするではないか」
「拙者がみすぼらしいと、相手を務めてくれる女子に失礼だからの」
「うむ、貴公は見事な漢じゃの!」
みたいな感じの照れ隠しの会話が、さっきからしきりと聞こえてきている。クリスマス実行委員の中島によると、この更衣室には一人当たり、畳一枚分の広さが割り振られているらしい。そう聞くと広い気もするが、こういう時は仲の良いヤツらで固まるものだから、かなり狭い場所で着替えているのが実情。よって目に飛び込んでくる友人達の晴れ姿に、茶々を入れる時間がさっきから始まっていたのだ。そしてそれは当然、僕の仲間達も同じだったのである。
「赤のベストにチェックのスラックスって知ったときは派手過ぎだと感じたが、これくらいで丁度良いのかもな」
「うむ、似合ってるぞ京馬」
「ああ、似合ってるよ京馬」
「つうかテメェに派手過ぎる服なんてあんのかよ」
「うむ、これくらいがお前にはピッタリだ」
「ああ、京馬の内面と外面をとても良く表現しているよ」
「よし、いっそこれをコイツの制服にしちまおうぜ!」
「いいねそれ」「いいじゃん」「羨ましいよ」「モテまくりだな」「早速アイに申請だ」「いや待て、先ずは署名を集めないか」「麗男子一位と二位が頼めば、全女子の署名は確実だな」「良かったな京馬、お前は湖校初の、その衣装で毎日登校する漢になるんだ」
「「「おめでとう~~!!」」」
着替えを済ませ暇を持て余しつつあった級友達が集まってきて、京馬をネタに盛り上がっている。へタレの僕なら頭まっ白になったばすだが、そこはさすが京馬。お調子者キャラを全開にして、京馬は場をより楽しいものにしていた。
いや実際、僕らは本当に楽しんでいた。白いシャツに赤いベスト、そして白と赤のチェックの入ったスラックスというクリスマスの定番色を用いた衣装は、見ているだけで心が弾んだのである。それは他の組も同じだったらしく、はしゃぎまくる男子達の熱気でエントランスは汗をかくほどになっていた。そこへ、
「はいは~い、そこの男子諸君。女の子たちの着替えがそろそろ済みそうだから、所定の位置に座ってね」
教育AIのアナウンスが入る。そのノリノリの声にワイワイを継続しながら、僕らは所定の位置に歩いて行った。
更衣室の南側から四列目が、第五グループに振り分けられている十組の場所。その先頭に着き、周囲の友人知人に挨拶して腰を下ろす。そう、急に背が伸び始めたとはいえ僕は未だ、定位置から逃れられないでいたのだ。それは仕方ないとしても、今日の僕はこの位置に、いつも以上のマイナス感情を抱いていた。理由は、これ。
「紳士諸君、淑女たちの準備が整ったみたい。さあみんなで、レッツ、ダンシング!」
「「「イエ―――イ!!」」」
エントランスを揺るがす大歓声を受け、第一グループを構成する四つのクラスの男子が立ち上がり、背の低い順に更衣室を出て行ったからだ。そうつまり、十組を含む第五グループは僕を先頭にして、ホールへ入場するのである。
ウギャ――!!
と、体育座りの両膝の間に顔をねじ込んだ僕をよそに、
「はいは~い、ただ待っているのも無粋だから、去年のクリスマス会の映像を特別に見せてあげるね」
イタズラを楽しんでいるとしか思えない声がエントランスに響いた。おもむろに顔を上げると、3Dカーテンがあった場所に、去年のクリスマス会の映像が映し出されていた。教育AIへの若干の腹立たしさも手伝い、初めこそ「去年じゃなく五年前なら、僕と同い年の朝露の白薔薇を拝めたのになあ」などと口を尖らせていたが、そんなものは瞬く間に消えて行った。新忍道サークルの加藤さん、緑川さん、森口さん、それに陸上部やサッカー部でお世話になった二年の先輩方が、同級生の気配を纏ってそこにいたからだ。頼もしいと感じていた男子の先輩方は親しい友人のように、年上の女性にしか思えなかった女子の先輩方はとても可愛らしく、映像の中でダンスを踊っていた。すると不意に、ある真実が心にもたらされた。
一年生は一年間でこうも変わる。
そしてそれは、僕も同じなんだ。
一年後、僕は今と変わらず、自分の小ささに気落ちしているだろう。けどそれは僕の主観でしかなく、後輩たちの目には、確かな成長を遂げた僕が映っている。僕がそうであったように後輩たちも来年、「自分達は一年でこうも成長するんだなあ」と思うに違いないからだ。五月の連休の最終日、狭山湖の堤防で輝夜さんから聴いた話が思い出された。
――わたし思うの。人は人と関わることで、気づかなかった自分に気づけるんだって。人は、自分のことは自分が一番理解していると思いたがるけど、本当は自分こそが、自分を一番誤解してしまっている。それを、人との関わりが自分に気づかせてくれる。私は、そう思っているの――
僕は背筋を伸ばし胸を張った。
大切なことを気づかせてくれた先輩方と、来年出会うであろう後輩たちと、そして何よりこれからダンスを踊る輝夜さんのため、胸を張り背筋を伸ばして、ウダウダ悩む自分と決別したのである。
が、
「次は第四グループね」
とのアナウンスを受け、八十四人の男子達が強張った表情で去ってゆく光景を目の当たりにした僕は、ウダウダを取り除いた分を、そのまま緊張に替えたのだった。
「じゃあまた」
「またあとでね」
男子と女子で別れの挨拶をした。ホールに着いたら別行動になると知っていたから、僕らは男女仲良くここまで歩いて来た。そしてまたすぐ再会できると知っているから、僕らはこうして暫しの別れを楽しめていた。つまりこれもクリスマス会を盛り上げる、演出なんだろうな。
なんて余裕をかましつつも、
「またね、またすぐ後でね~~」
女子更衣室へ去ってゆく輝夜さんと昴と芹沢さんに少しでも長く手を振っていたくて、僕の踵は床から自然と浮き上がってしまうのだった。
クラスメイトの女の子たちが視界から消える。麗しき花々が傍らにいなくなった野郎どもは、過度なほど項垂れ肩を落とし、3Dのカーテンを潜った。
クリスマス会当日の今日、このエントランスには、3Dカーテンで仕切られた東更衣室と、本物のカーテンで仕切られた西更衣室が設けられている。現代の技術をもってすれば3D映像であっても、視覚を完全に遮断する更衣室を作るのは容易い。だが、3Dでしかない簡易更衣室と実物のカーテンで仕切られた本物の更衣室の二つがあったら、女の子に本物を使ってもらうのは考えるまでもない事。それは現代の少年にとって、男の尊厳と呼ぶべき重大事項なのである。
それが良い方へ作用したのか、3Dカーテンを通り抜けた際それが虚構であることを実感した男子は、あっという間に元気を取り戻した。そのあまりの変貌ぶりに、元気を取り戻したのは男の尊厳を満たせたからではなく、単純バカこそが真相なのではないかと、僕は思わざるを得なかった。
とはいえ、何事にも長所短所はあるもの。単細胞の単純バカだろうが北斗の音頭で、
「さあ野郎ども、さっさと着替えちまおうぜ!」
「「「オオ――!!!」」」
とすぐさま意気投合し同じ目標に突っ走れるみんなが、僕は大好きだった。
「ほう貴公、なかなか様になっておるではないか」
「かく言う貴公こそ、なかなか見栄えするではないか」
「拙者がみすぼらしいと、相手を務めてくれる女子に失礼だからの」
「うむ、貴公は見事な漢じゃの!」
みたいな感じの照れ隠しの会話が、さっきからしきりと聞こえてきている。クリスマス実行委員の中島によると、この更衣室には一人当たり、畳一枚分の広さが割り振られているらしい。そう聞くと広い気もするが、こういう時は仲の良いヤツらで固まるものだから、かなり狭い場所で着替えているのが実情。よって目に飛び込んでくる友人達の晴れ姿に、茶々を入れる時間がさっきから始まっていたのだ。そしてそれは当然、僕の仲間達も同じだったのである。
「赤のベストにチェックのスラックスって知ったときは派手過ぎだと感じたが、これくらいで丁度良いのかもな」
「うむ、似合ってるぞ京馬」
「ああ、似合ってるよ京馬」
「つうかテメェに派手過ぎる服なんてあんのかよ」
「うむ、これくらいがお前にはピッタリだ」
「ああ、京馬の内面と外面をとても良く表現しているよ」
「よし、いっそこれをコイツの制服にしちまおうぜ!」
「いいねそれ」「いいじゃん」「羨ましいよ」「モテまくりだな」「早速アイに申請だ」「いや待て、先ずは署名を集めないか」「麗男子一位と二位が頼めば、全女子の署名は確実だな」「良かったな京馬、お前は湖校初の、その衣装で毎日登校する漢になるんだ」
「「「おめでとう~~!!」」」
着替えを済ませ暇を持て余しつつあった級友達が集まってきて、京馬をネタに盛り上がっている。へタレの僕なら頭まっ白になったばすだが、そこはさすが京馬。お調子者キャラを全開にして、京馬は場をより楽しいものにしていた。
いや実際、僕らは本当に楽しんでいた。白いシャツに赤いベスト、そして白と赤のチェックの入ったスラックスというクリスマスの定番色を用いた衣装は、見ているだけで心が弾んだのである。それは他の組も同じだったらしく、はしゃぎまくる男子達の熱気でエントランスは汗をかくほどになっていた。そこへ、
「はいは~い、そこの男子諸君。女の子たちの着替えがそろそろ済みそうだから、所定の位置に座ってね」
教育AIのアナウンスが入る。そのノリノリの声にワイワイを継続しながら、僕らは所定の位置に歩いて行った。
更衣室の南側から四列目が、第五グループに振り分けられている十組の場所。その先頭に着き、周囲の友人知人に挨拶して腰を下ろす。そう、急に背が伸び始めたとはいえ僕は未だ、定位置から逃れられないでいたのだ。それは仕方ないとしても、今日の僕はこの位置に、いつも以上のマイナス感情を抱いていた。理由は、これ。
「紳士諸君、淑女たちの準備が整ったみたい。さあみんなで、レッツ、ダンシング!」
「「「イエ―――イ!!」」」
エントランスを揺るがす大歓声を受け、第一グループを構成する四つのクラスの男子が立ち上がり、背の低い順に更衣室を出て行ったからだ。そうつまり、十組を含む第五グループは僕を先頭にして、ホールへ入場するのである。
ウギャ――!!
と、体育座りの両膝の間に顔をねじ込んだ僕をよそに、
「はいは~い、ただ待っているのも無粋だから、去年のクリスマス会の映像を特別に見せてあげるね」
イタズラを楽しんでいるとしか思えない声がエントランスに響いた。おもむろに顔を上げると、3Dカーテンがあった場所に、去年のクリスマス会の映像が映し出されていた。教育AIへの若干の腹立たしさも手伝い、初めこそ「去年じゃなく五年前なら、僕と同い年の朝露の白薔薇を拝めたのになあ」などと口を尖らせていたが、そんなものは瞬く間に消えて行った。新忍道サークルの加藤さん、緑川さん、森口さん、それに陸上部やサッカー部でお世話になった二年の先輩方が、同級生の気配を纏ってそこにいたからだ。頼もしいと感じていた男子の先輩方は親しい友人のように、年上の女性にしか思えなかった女子の先輩方はとても可愛らしく、映像の中でダンスを踊っていた。すると不意に、ある真実が心にもたらされた。
一年生は一年間でこうも変わる。
そしてそれは、僕も同じなんだ。
一年後、僕は今と変わらず、自分の小ささに気落ちしているだろう。けどそれは僕の主観でしかなく、後輩たちの目には、確かな成長を遂げた僕が映っている。僕がそうであったように後輩たちも来年、「自分達は一年でこうも成長するんだなあ」と思うに違いないからだ。五月の連休の最終日、狭山湖の堤防で輝夜さんから聴いた話が思い出された。
――わたし思うの。人は人と関わることで、気づかなかった自分に気づけるんだって。人は、自分のことは自分が一番理解していると思いたがるけど、本当は自分こそが、自分を一番誤解してしまっている。それを、人との関わりが自分に気づかせてくれる。私は、そう思っているの――
僕は背筋を伸ばし胸を張った。
大切なことを気づかせてくれた先輩方と、来年出会うであろう後輩たちと、そして何よりこれからダンスを踊る輝夜さんのため、胸を張り背筋を伸ばして、ウダウダ悩む自分と決別したのである。
が、
「次は第四グループね」
とのアナウンスを受け、八十四人の男子達が強張った表情で去ってゆく光景を目の当たりにした僕は、ウダウダを取り除いた分を、そのまま緊張に替えたのだった。
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