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六章
異性の友達、1
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瞑想を終え、ポケットからハイ子を取り出す。時刻は六時二十二分。予定どおり、集中と瞑想を十分ずつ行ったようだ。僕は伸びをして、背中をベンチに預けた。
瞑想後のふわふわ漂う心で、正面の第六寮をぼんやり見つめていた。すると屋上中央の給水塔の両側に、屋根が設けられていることに気づいた。顔を東へ向け、第五寮の屋上へ目をやる。やはり同じように、壁のない屋根だけの場所が二か所作られていた。察するに、教室二つ分ほどの広さのあの場所は、雨天時の洗濯物干し場なのだろう。寮の洗濯機は乾燥なしモードだと半額になるそうだから、屋上愛好者は意外と多いのかもな、と考えた処で合点がいった。なるほど真山は、あそこで朝の鍛錬をしているのか、と。
しかし考えたのはそこまでで、それを心から追い出した。僕が翔刀術の鍛錬を明かせないように、真山にも明かせない事があるはず。ならば同じ身の上として、こんなふうに詮索すべきではない。僕はそう、心の深い場所で決めたのだ。
よって腰を上げるべく、再び伸びをした。朝食は七時開始だから、猛がそろそろ目を覚ますかもしれない。そのとき部屋に一人きりでいたら、猛は寂しく思うだろう。いやあのツンデレ男のことだから、目が覚めても僕に起こされるまで、寝たふりをしている可能性が高い。それじゃあ可愛そうだ、よし思いっきり優しく起こしてあげようなどと都合よく考えて、僕は勢いよく立ち上がろうとした。その時、
ピロピロポロロン♪
メールの着信音が耳朶をくすぐった。それは聞いただけで何となく心の弾む、明るく軽やかな音色をしていた。メールの着信音は統一しているのに、なぜか楽しげな音が鼓膜を震わせることがあり、そしてそれはいつも決まって、送り主が女の子の時だった。それも飛び切り素敵な女の子の場合が多かったので、もったいなさすぎ三大女性を送信者として浮かべたのだけど、それは良い意味で裏切られる事となった。ハイ子の送信者欄にあったのは、芹沢さんという名前だったのである。急いでメールを開くと、
「おはよう猫将軍君。突然ですが、今から少しお時間頂けますか」
筆のフォントで綴られた文が目に飛び込んできた。首を傾げる僕の耳にその直後、
「おはよう~」
との声が届く。輝夜さんの銀鈴の声でも、昴の溌剌とした声でも、美鈴の後光の差す声でもない、たおやかな大和撫子の鑑であるしっとりしたその声は、まぎれもない芹沢さんの声だった。僕は声の方へ顔を向けた。するとそこに道を粛々と歩いてくる、芹沢清良さんの姿があった。反射的に立ち上がり、大和撫子を迎える。
「おはよう芹沢さん。えっとですね、一体どうなされたのでしょう?」
落ち着いて考えれば、この時間のこの場所にこの女性がいる仕組みを簡単に推測できたはずだ。だが、猛の実家から送られてくる最高品質の果物ですら恥じらわずにはいられない、芹沢さんの瑞々しさと清々しさと、そして光り輝く生命力を目の当たりにした今の僕に、それは無理というもの。しかも猛がらみで連想してしまったのだけど、芹沢さんは今、桃の香りをほんのり纏っていた。いや、桃そのものと言うより天国の桃源郷を想起させる、甘やかで清らかな香りに芹沢さんは包まれていたのである。まごうことなき最上級の女性を目の当たりにした僕は、桃源郷で出会った天女への礼節で、彼女に挨拶せずにはいられなかった。
そんなロバ丸出しの僕に、芹沢さんは柔らかな光を放つ笑みを零した。いやはやたまげた、というのが僕の正直な感想だ。優しく親しげなその笑みにより、芹沢さんは僕の緊張と他人行儀さを、いっぺんに吹き飛ばしてくれたのである。僕は胸中、腕を組み唸った。昨夜のパーティーで那須さんが超級の美少女であることに気づいた時は、なぜ那須さんがトップ5美少女に名を連ねていないのか疑問に思ったものだが、その一人とこうして身近に接してみると、その理由が手に取るように解った。那須さんの心がどれほど美しくとも、那須さん自身がその美しさに気づき、そしてその心で人々と接しない限り、心の光が皆を照らすことは無い。湖校の一年男子はそれを理解しているからこそ、それを体現する五人の少女を、光指すトップ5として崇めていたのだ。その一人がこうして心を尽くしてくれたのだから、僕はせめて、役に立つロバにならねばならない。僕は周囲を見渡し、普段どおりの口調で芹沢さんへ語りかけた。
「芹沢さん、ここは日差しが強いから、場所を変えようか」
僕は役に立つロバとして、場所の移動を提案した。正面の第六校舎が、真昼と遜色ない濃い影を芝生に投げかけている。それは、日差しの強さの現れ。ならば今僕が何より優先すべきは、この類いまれな女性を強烈な日差しから守ること。第六校舎の影が差す場所へ移動しなければならないのだと、僕は気づいたのである。
だがそれもつかの間。
「紫外線対策は万全でも、その心遣いが嬉しい。ありがとう猫将軍君」
本物の大和撫子が魅せた心からの笑顔に、
「いやその、あのですね。とっ、とにかくこちらへどうぞ」
桃源郷の天女を前に慌てふためく哀れなロバに、僕はすぐさま舞い戻ったのだった。
幸い、芝生スペース西側の幾つかのベンチは、日差しから免れているようだった。そこを目指しつつ、僕はハイ子に問いかけた。
「ハイ子、あのベンチが日陰の中にあるのは、残りどれくらいかな」
僕はハイ子のカメラを進行方向へ向けた。程なく、「HAI姉さんによると残り25分だそうです」との3D文字が、芹沢さんにも見えるよう表示された。今は六時二十五分だから、ベンチが安全なのは六時五十分までなのだろう。非常口から漂う朝食の匂いに、ある想いが脳裏をよぎる。食堂なら紫外線は差さないし、それに芹沢さんも一緒に朝ご飯を食べられたら、猛も喜ぶのになあ。
「朝ごはんをしっかり食べてきたから大丈夫。それに私がいると、猛がきっと恥ずかしがるでしょうしね」
半歩下がった左側から芹沢さんの声がした。僕と芹沢さんは猛の話題に限り、以心伝心と言って差し支えない意思疎通を知り合った当初から交わしている。近ごろは美鈴に関する話題もそれに準じてきたので、美鈴の兄としても猛の友としても嬉しい気持ちで一杯だった。よってベンチに腰掛けたのち、人生初の異性の友達である芹沢さんへ、感謝の言葉をまず述べた。
「先日は撫子部の感謝会に誘って頂き、誠にありがとうございました」
そう僕は先日、全国大会で見事優勝した湖校撫子部の感謝会に、芹沢さんの招待で出席させてもらっていたのだ。
「こちらこそ、恥ずかしがり屋の猛を連れてきて頂き、誠にありがとうございました」
芹沢さんも丁寧に礼を返してくれた。そして僕らは暫く、感謝会の話題に花を咲かせた。
瞑想後のふわふわ漂う心で、正面の第六寮をぼんやり見つめていた。すると屋上中央の給水塔の両側に、屋根が設けられていることに気づいた。顔を東へ向け、第五寮の屋上へ目をやる。やはり同じように、壁のない屋根だけの場所が二か所作られていた。察するに、教室二つ分ほどの広さのあの場所は、雨天時の洗濯物干し場なのだろう。寮の洗濯機は乾燥なしモードだと半額になるそうだから、屋上愛好者は意外と多いのかもな、と考えた処で合点がいった。なるほど真山は、あそこで朝の鍛錬をしているのか、と。
しかし考えたのはそこまでで、それを心から追い出した。僕が翔刀術の鍛錬を明かせないように、真山にも明かせない事があるはず。ならば同じ身の上として、こんなふうに詮索すべきではない。僕はそう、心の深い場所で決めたのだ。
よって腰を上げるべく、再び伸びをした。朝食は七時開始だから、猛がそろそろ目を覚ますかもしれない。そのとき部屋に一人きりでいたら、猛は寂しく思うだろう。いやあのツンデレ男のことだから、目が覚めても僕に起こされるまで、寝たふりをしている可能性が高い。それじゃあ可愛そうだ、よし思いっきり優しく起こしてあげようなどと都合よく考えて、僕は勢いよく立ち上がろうとした。その時、
ピロピロポロロン♪
メールの着信音が耳朶をくすぐった。それは聞いただけで何となく心の弾む、明るく軽やかな音色をしていた。メールの着信音は統一しているのに、なぜか楽しげな音が鼓膜を震わせることがあり、そしてそれはいつも決まって、送り主が女の子の時だった。それも飛び切り素敵な女の子の場合が多かったので、もったいなさすぎ三大女性を送信者として浮かべたのだけど、それは良い意味で裏切られる事となった。ハイ子の送信者欄にあったのは、芹沢さんという名前だったのである。急いでメールを開くと、
「おはよう猫将軍君。突然ですが、今から少しお時間頂けますか」
筆のフォントで綴られた文が目に飛び込んできた。首を傾げる僕の耳にその直後、
「おはよう~」
との声が届く。輝夜さんの銀鈴の声でも、昴の溌剌とした声でも、美鈴の後光の差す声でもない、たおやかな大和撫子の鑑であるしっとりしたその声は、まぎれもない芹沢さんの声だった。僕は声の方へ顔を向けた。するとそこに道を粛々と歩いてくる、芹沢清良さんの姿があった。反射的に立ち上がり、大和撫子を迎える。
「おはよう芹沢さん。えっとですね、一体どうなされたのでしょう?」
落ち着いて考えれば、この時間のこの場所にこの女性がいる仕組みを簡単に推測できたはずだ。だが、猛の実家から送られてくる最高品質の果物ですら恥じらわずにはいられない、芹沢さんの瑞々しさと清々しさと、そして光り輝く生命力を目の当たりにした今の僕に、それは無理というもの。しかも猛がらみで連想してしまったのだけど、芹沢さんは今、桃の香りをほんのり纏っていた。いや、桃そのものと言うより天国の桃源郷を想起させる、甘やかで清らかな香りに芹沢さんは包まれていたのである。まごうことなき最上級の女性を目の当たりにした僕は、桃源郷で出会った天女への礼節で、彼女に挨拶せずにはいられなかった。
そんなロバ丸出しの僕に、芹沢さんは柔らかな光を放つ笑みを零した。いやはやたまげた、というのが僕の正直な感想だ。優しく親しげなその笑みにより、芹沢さんは僕の緊張と他人行儀さを、いっぺんに吹き飛ばしてくれたのである。僕は胸中、腕を組み唸った。昨夜のパーティーで那須さんが超級の美少女であることに気づいた時は、なぜ那須さんがトップ5美少女に名を連ねていないのか疑問に思ったものだが、その一人とこうして身近に接してみると、その理由が手に取るように解った。那須さんの心がどれほど美しくとも、那須さん自身がその美しさに気づき、そしてその心で人々と接しない限り、心の光が皆を照らすことは無い。湖校の一年男子はそれを理解しているからこそ、それを体現する五人の少女を、光指すトップ5として崇めていたのだ。その一人がこうして心を尽くしてくれたのだから、僕はせめて、役に立つロバにならねばならない。僕は周囲を見渡し、普段どおりの口調で芹沢さんへ語りかけた。
「芹沢さん、ここは日差しが強いから、場所を変えようか」
僕は役に立つロバとして、場所の移動を提案した。正面の第六校舎が、真昼と遜色ない濃い影を芝生に投げかけている。それは、日差しの強さの現れ。ならば今僕が何より優先すべきは、この類いまれな女性を強烈な日差しから守ること。第六校舎の影が差す場所へ移動しなければならないのだと、僕は気づいたのである。
だがそれもつかの間。
「紫外線対策は万全でも、その心遣いが嬉しい。ありがとう猫将軍君」
本物の大和撫子が魅せた心からの笑顔に、
「いやその、あのですね。とっ、とにかくこちらへどうぞ」
桃源郷の天女を前に慌てふためく哀れなロバに、僕はすぐさま舞い戻ったのだった。
幸い、芝生スペース西側の幾つかのベンチは、日差しから免れているようだった。そこを目指しつつ、僕はハイ子に問いかけた。
「ハイ子、あのベンチが日陰の中にあるのは、残りどれくらいかな」
僕はハイ子のカメラを進行方向へ向けた。程なく、「HAI姉さんによると残り25分だそうです」との3D文字が、芹沢さんにも見えるよう表示された。今は六時二十五分だから、ベンチが安全なのは六時五十分までなのだろう。非常口から漂う朝食の匂いに、ある想いが脳裏をよぎる。食堂なら紫外線は差さないし、それに芹沢さんも一緒に朝ご飯を食べられたら、猛も喜ぶのになあ。
「朝ごはんをしっかり食べてきたから大丈夫。それに私がいると、猛がきっと恥ずかしがるでしょうしね」
半歩下がった左側から芹沢さんの声がした。僕と芹沢さんは猛の話題に限り、以心伝心と言って差し支えない意思疎通を知り合った当初から交わしている。近ごろは美鈴に関する話題もそれに準じてきたので、美鈴の兄としても猛の友としても嬉しい気持ちで一杯だった。よってベンチに腰掛けたのち、人生初の異性の友達である芹沢さんへ、感謝の言葉をまず述べた。
「先日は撫子部の感謝会に誘って頂き、誠にありがとうございました」
そう僕は先日、全国大会で見事優勝した湖校撫子部の感謝会に、芹沢さんの招待で出席させてもらっていたのだ。
「こちらこそ、恥ずかしがり屋の猛を連れてきて頂き、誠にありがとうございました」
芹沢さんも丁寧に礼を返してくれた。そして僕らは暫く、感謝会の話題に花を咲かせた。
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