199 / 934
六章
2
しおりを挟む
十分後。
僕は薬湯で、いつも以上の夢見心地を味わっていた。訓練後の薬湯はただでさえ気持ち良いのに、それに加え、嬉しくて堪らないことが二つあったからだ。
一つ目は、たった一本とはいえ、精霊猫の鞭を爆渦軸閃の最中に叩き斬れた事。限定解除した足腰の筋肉を「爆発」させ「渦」となし「軸」に集め、それを一方向へ「閃光」の如く放出し高速移動を成す技術、それが爆渦軸閃だ。袋小路を察知した時はこれまでも爆閃を用いてきたけど、攻撃に転用できたのは今日が初めてだったので、喜びもひとしおだったのである。
嬉しくて堪らないもう一つは、水晶の優しさだった。輝夜さんと昴は明日も早朝稽古をするから、今夜僕が寮に泊まりそのまま登校することを、今朝の内に伝えておかねばならない。しかしそれをすると、二人の心に影が差す。よってその影を取り払い鍛錬に奮起させるべく、鞭を斬ったことを二人に話して欲しいと、水晶は僕に頼んだのだ。美鈴には水晶が直接話すと言ったのも、昨日の美鈴を労うためなのだろう。僕は改めて、湯船の中で手を合わせた。
その約二十分後の、午前五時三十分。
僕は後ろから、世界銀鈴声選手権日本代表の如き声を掛けられた。
「おはよう眠留くん。境内のお掃除、今日もお疲れさまです」
「おはよう輝夜さん。翔薙刀術の稽古、今日も励んでください」
先月二十一日から始まったこのやり取りは、来月以降も続いてゆくと輝夜さんに聞いている。それでも今日は、夏休み二日目から一日も欠かすことなく続いたこのやり取りの、節目となる日。「午前六時から十一時までが翔薙刀術の稽古で、午後一時から四時までは部活に出る。これが私の、夏休みの予定」と輝夜さんに聞いた当初、鍛え過ぎじゃないかと気をもんだが、輝夜さんは部活に自由日を適時設けることで、健やかさを損なうことなくこの四十二日間を駆け抜けて行った。それどころか彼女は、その輝きを日増しに強めていった。朝の挨拶を重ねるごとに直視するのが難しくなってゆくこの女性にどう接すれば良いか、僕は四十二日間悩み通しだったのである。
けれどもそれは、輝夜さんにとっても同じだったらしい。
「今朝の眠留くん、一段と眩しく感じるね。何か良いことあったのかな?」
手を後ろに組み前かがみになり、輝夜さんは僕を見上げた。人跡未踏の高峰を彩る花園のような、その圧倒的な清浄さとほのかな花の香りに、僕は一歩体を寄せる。目と鼻の先の輝夜さんの瞳が、僕の瞳を映している。その二組の双眸が、どちらも相手を眩しそうに見つめていると同時に気づいた僕らは、顔を真っ赤にして悟った。
この一瞬は、僕らを今後何度も赤面させることになる、長い長い一瞬になるのだと。
紅潮した頬に両手を添えたまま輝夜さんが小走りに去ってしまい、項垂れ続けて数分が経過したころ、
「お早う眠留、いいことって何!」
世界溌剌声選手権日本代表の如き声が後ろから掛けられた。昴も、朝の挨拶を重ねるごとに直視するのが難しくなっていった存在だった。この幼馴染の前でどうすれば豆柴にならず済ませられるかを、僕は四十二日間悩み通しだったのである。だが幾ら悩もうと、この女性と差し向かいになった時の僕の本性は、一夏ごときでは変えられなかったらしい。
「あることを二人に話して欲しいって、水晶に頼まれたのだけど」
昴を喜ばせたいという豆柴の本能に勝てず、僕は水晶の名を口にしてしまった。その途端、
「なになに早く話して。ほら早く話しなさいよ話しなさいったら!」
僕は昴に詰め寄られるハメになった。リップクリームなどいらぬ鮮やかな唇と、きめ細かな透きとおる肌と、そして夜空に輝く天の川を写し取った黒髪から、星の雫がこぼれ落ち僕を包む。このままじゃ、この話を後にするって約束を果たせなくなっちゃうよと、僕は涙目になった。
「昴、落ち着いて。眠留くん、涙目になっちゃってるよ」
僕を心底案じながらも、ころころ笑う輝夜さんの声が届いた。涙目を見られてしまった羞恥心を苦労してねじ伏せ、僕は口を動かす。
「えっとですね、それは二つ目にして、昨日伝え忘れちゃった話を先にしたいのだけど、いいかな?」
「そう言えばあなたさっきも、頼まれた『のだけど』って言ってたわね」
バツ悪げな顔をして、昴は頭を掻いている。一層楽しげにころころ笑い、輝夜さんが場を収めてくれた。
「そういう時は、お師匠様の名前を先に出しちゃだめだよ、眠留くん」
「はい、身に沁みましてございます」
へいこら頭を下げる僕に、娘達は華やかな笑い声をあげた。和んだ空気に助けられ、僕は一つ目を口にする。
「真山と猛に誘われて、僕は今夜、寮に泊まることになった。そのまま学校に行くから、明日の朝の挨拶はお休みだね」
この話は、予想していなかった変化を二人にもたらした。影が差すのではなく、二人はより強く光を放ったのである。
「その話を先にしなさいって眠留に頼んだのは、お師匠様ね」
頷く僕に輝きを一層増した二人は、幸せを織り込むように言葉を紡いで行った。
「お師匠様の技は、計り知れないほど高みにある。でも同時に、いつもすぐそばに感じられるものもあるの」
「それは、優しさ。翔人の道を歩み始めた私を、お師匠様はいつも優しさで包んでくれた」
「生まれ変わって翔薙刀術を学ぶ私を、お師匠様はいつも優しさで包んでくれた」
「だから私達は、翔人の道を究めるためには二つの要素が必要だと、肌で学べた」
「それは、技術と優しさ。人を想い人へ優しくする心なしに、翔人の道は究められない」
「だから私達にはわかる」
「その話を先にしなさいって眠留くんに頼んだのは、お師匠様だって」
その時、一陣の涼風が虚空から舞い降りた。
いと高き場所に御座す方の、首肯の代わりを担う清らかな風が、真円を描く葉擦れとなり四方へ消えてゆく。
石畳も建物も、そして木々たちも涼やかさを楽しんだ数瞬の後、
「「あはははは~~~!!!」」
呆け顔が三つ並んでいることに気づいた僕らはそれから暫く、三人で底抜けに笑ったのだった。
僕は薬湯で、いつも以上の夢見心地を味わっていた。訓練後の薬湯はただでさえ気持ち良いのに、それに加え、嬉しくて堪らないことが二つあったからだ。
一つ目は、たった一本とはいえ、精霊猫の鞭を爆渦軸閃の最中に叩き斬れた事。限定解除した足腰の筋肉を「爆発」させ「渦」となし「軸」に集め、それを一方向へ「閃光」の如く放出し高速移動を成す技術、それが爆渦軸閃だ。袋小路を察知した時はこれまでも爆閃を用いてきたけど、攻撃に転用できたのは今日が初めてだったので、喜びもひとしおだったのである。
嬉しくて堪らないもう一つは、水晶の優しさだった。輝夜さんと昴は明日も早朝稽古をするから、今夜僕が寮に泊まりそのまま登校することを、今朝の内に伝えておかねばならない。しかしそれをすると、二人の心に影が差す。よってその影を取り払い鍛錬に奮起させるべく、鞭を斬ったことを二人に話して欲しいと、水晶は僕に頼んだのだ。美鈴には水晶が直接話すと言ったのも、昨日の美鈴を労うためなのだろう。僕は改めて、湯船の中で手を合わせた。
その約二十分後の、午前五時三十分。
僕は後ろから、世界銀鈴声選手権日本代表の如き声を掛けられた。
「おはよう眠留くん。境内のお掃除、今日もお疲れさまです」
「おはよう輝夜さん。翔薙刀術の稽古、今日も励んでください」
先月二十一日から始まったこのやり取りは、来月以降も続いてゆくと輝夜さんに聞いている。それでも今日は、夏休み二日目から一日も欠かすことなく続いたこのやり取りの、節目となる日。「午前六時から十一時までが翔薙刀術の稽古で、午後一時から四時までは部活に出る。これが私の、夏休みの予定」と輝夜さんに聞いた当初、鍛え過ぎじゃないかと気をもんだが、輝夜さんは部活に自由日を適時設けることで、健やかさを損なうことなくこの四十二日間を駆け抜けて行った。それどころか彼女は、その輝きを日増しに強めていった。朝の挨拶を重ねるごとに直視するのが難しくなってゆくこの女性にどう接すれば良いか、僕は四十二日間悩み通しだったのである。
けれどもそれは、輝夜さんにとっても同じだったらしい。
「今朝の眠留くん、一段と眩しく感じるね。何か良いことあったのかな?」
手を後ろに組み前かがみになり、輝夜さんは僕を見上げた。人跡未踏の高峰を彩る花園のような、その圧倒的な清浄さとほのかな花の香りに、僕は一歩体を寄せる。目と鼻の先の輝夜さんの瞳が、僕の瞳を映している。その二組の双眸が、どちらも相手を眩しそうに見つめていると同時に気づいた僕らは、顔を真っ赤にして悟った。
この一瞬は、僕らを今後何度も赤面させることになる、長い長い一瞬になるのだと。
紅潮した頬に両手を添えたまま輝夜さんが小走りに去ってしまい、項垂れ続けて数分が経過したころ、
「お早う眠留、いいことって何!」
世界溌剌声選手権日本代表の如き声が後ろから掛けられた。昴も、朝の挨拶を重ねるごとに直視するのが難しくなっていった存在だった。この幼馴染の前でどうすれば豆柴にならず済ませられるかを、僕は四十二日間悩み通しだったのである。だが幾ら悩もうと、この女性と差し向かいになった時の僕の本性は、一夏ごときでは変えられなかったらしい。
「あることを二人に話して欲しいって、水晶に頼まれたのだけど」
昴を喜ばせたいという豆柴の本能に勝てず、僕は水晶の名を口にしてしまった。その途端、
「なになに早く話して。ほら早く話しなさいよ話しなさいったら!」
僕は昴に詰め寄られるハメになった。リップクリームなどいらぬ鮮やかな唇と、きめ細かな透きとおる肌と、そして夜空に輝く天の川を写し取った黒髪から、星の雫がこぼれ落ち僕を包む。このままじゃ、この話を後にするって約束を果たせなくなっちゃうよと、僕は涙目になった。
「昴、落ち着いて。眠留くん、涙目になっちゃってるよ」
僕を心底案じながらも、ころころ笑う輝夜さんの声が届いた。涙目を見られてしまった羞恥心を苦労してねじ伏せ、僕は口を動かす。
「えっとですね、それは二つ目にして、昨日伝え忘れちゃった話を先にしたいのだけど、いいかな?」
「そう言えばあなたさっきも、頼まれた『のだけど』って言ってたわね」
バツ悪げな顔をして、昴は頭を掻いている。一層楽しげにころころ笑い、輝夜さんが場を収めてくれた。
「そういう時は、お師匠様の名前を先に出しちゃだめだよ、眠留くん」
「はい、身に沁みましてございます」
へいこら頭を下げる僕に、娘達は華やかな笑い声をあげた。和んだ空気に助けられ、僕は一つ目を口にする。
「真山と猛に誘われて、僕は今夜、寮に泊まることになった。そのまま学校に行くから、明日の朝の挨拶はお休みだね」
この話は、予想していなかった変化を二人にもたらした。影が差すのではなく、二人はより強く光を放ったのである。
「その話を先にしなさいって眠留に頼んだのは、お師匠様ね」
頷く僕に輝きを一層増した二人は、幸せを織り込むように言葉を紡いで行った。
「お師匠様の技は、計り知れないほど高みにある。でも同時に、いつもすぐそばに感じられるものもあるの」
「それは、優しさ。翔人の道を歩み始めた私を、お師匠様はいつも優しさで包んでくれた」
「生まれ変わって翔薙刀術を学ぶ私を、お師匠様はいつも優しさで包んでくれた」
「だから私達は、翔人の道を究めるためには二つの要素が必要だと、肌で学べた」
「それは、技術と優しさ。人を想い人へ優しくする心なしに、翔人の道は究められない」
「だから私達にはわかる」
「その話を先にしなさいって眠留くんに頼んだのは、お師匠様だって」
その時、一陣の涼風が虚空から舞い降りた。
いと高き場所に御座す方の、首肯の代わりを担う清らかな風が、真円を描く葉擦れとなり四方へ消えてゆく。
石畳も建物も、そして木々たちも涼やかさを楽しんだ数瞬の後、
「「あはははは~~~!!!」」
呆け顔が三つ並んでいることに気づいた僕らはそれから暫く、三人で底抜けに笑ったのだった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界に彩りを
なつのさんち
ファンタジー
前世から引き継いだ記憶を元に、男女比の狂った世界で娯楽文化を発展させつつお金儲けもしてハーレムも楽しむお話。
二十九歳、童貞。明日には魔法使いになってしまう。
勇気を出して風俗街へ、行く前に迷いを振り切る為にお酒を引っ掛ける。
思いのほか飲んでしまい、ふら付く身体でゴールデン街に渡る為の交差点で信号待ちをしていると、後ろから何者かに押されて道路に飛び出てしまい、二十九歳童貞はトラックに跳ねられてしまう。
そして気付けば赤ん坊に。
異世界へ、具体的に表現すると元いた世界にそっくりな並行世界へと転生していたのだった。
ヴァーチャル配信者としてスカウトを受け、その後世界初の男性顔出し配信者・起業投資家として世界を動かして行く事となる元二十九歳童貞男のお話。
★★★ ★★★ ★★★
本作はカクヨムに連載中の作品「Vから始める男女比一対三万世界の配信者生活:オタク文化で並行世界を制覇する!」のアルファポリス版となっております。
現在加筆修正を進めており、今後展開が変わる可能性もあるので、カクヨム版とアルファポリス版は別の世界線の別々の話であると思って頂ければと思います。
私が異世界物を書く理由
京衛武百十
キャラ文芸
女流ラノベ作家<蒼井霧雨>は、非常に好き嫌いの分かれる作品を書くことで『知る人ぞ知る』作家だった。
そんな彼女の作品は、基本的には年上の女性と少年のラブロマンス物が多かったものの、時流に乗っていわゆる<異世界物>も多く生み出してきた。
これは、彼女、蒼井霧雨が異世界物を書く理由である。
筆者より
「ショタパパ ミハエルくん」が当初想定していた内容からそれまくった挙句、いろいろとっ散らかって収拾つかなくなってしまったので、あちらはあちらでこのまま好き放題するとして、こちらは改めて少しテーマを絞って書こうと思います。
基本的には<創作者の本音>をメインにしていく予定です。
もっとも、また暴走する可能性が高いですが。
なろうとカクヨムでも同時連載します。
後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜
菰野るり
キャラ文芸
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。
私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ)
白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。
妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。
利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。
雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。
【完結】国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
gari
キャラ文芸
☆たくさんの応援、ありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
※ 一話の文字数を1,000~2,000文字程度で区切っているため、話数は多くなっています。
一部、話の繋がりの関係で3,000文字前後の物もあります。
どうやら主人公は付喪人のようです。 ~付喪神の力で闘う異世界カフェ生活?~【完結済み】
満部凸張(まんぶ凸ぱ)(谷瓜丸
ファンタジー
鍵を手に入れる…………それは獲得候補者の使命である。
これは、自身の未来と世界の未来を知り、信じる道を進んでいく男の物語。
そして、これはあらゆる時の中で行われた、付喪人と呼ばれる“付喪神の能力を操り戦う者”達の戦いの記録の1つである……。
★女神によって異世界?へ送られた主人公。
着いた先は異世界要素と現実世界要素の入り交じり、ついでに付喪神もいる世界であった!!
この物語は彼が憑依することになった明山平死郎(あきやまへいしろう)がお贈りする。
個性豊かなバイト仲間や市民と共に送る、異世界?付喪人ライフ。
そして、さらに個性のある魔王軍との闘い。
今、付喪人のシリーズの第1弾が幕を開ける!!!
なろうノベプラ
下宿屋 東風荘 3
浅井 ことは
キャラ文芸
※※※※※
下宿屋を営み、趣味は料理と酒と言う変わり者の主。
毎日の夕餉を楽しみに下宿屋を営むも、千年祭の祭りで無事に鳥居を飛んだ冬弥。
そして雪翔を息子に迎えこれからの生活を夢見るも、天狐となった冬弥は修行でなかなか下宿に戻れず。
その間に息子の雪翔は高校生になりはしたが、離れていたために苦労している息子を助けることも出来ず、後悔ばかりしていたが、やっとの事で再会を果たし、新しく下宿屋を建て替えるが___
※※※※※
〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く
山河 枝
キャラ文芸
【簡単あらすじ】周りから忌み嫌われる下女が、不遇な王子に力を与え、彼を王にする。
★シリアス8:コミカル2
【詳細あらすじ】
50人もの侍女をクビにしてきた第三王子、雪晴。
次の侍女に任じられたのは、異能を隠して王城で働く洗濯女、水奈だった。
鱗があるために疎まれている水奈だが、盲目の雪晴のそばでは安心して過ごせるように。
みじめな生活を送る雪晴も、献身的な水奈に好意を抱く。
惹かれ合う日々の中、実は〈銀龍の愛し子〉である水奈が、雪晴の力を覚醒させていく。「王家の恥」と見下される雪晴を、王座へと導いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる