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三章
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「体育祭の準備授業で見ていたから安心してたけど、今日の演技は会心の出来だったと思う。おめでとう、輝夜」
「ありがとう。昴にそう言ってもらえるのが、わたし一番嬉しいな」
「白銀さん、私は運動音痴なの。白銀さんや天川さんほどじゃないにせよ、運動は楽しいなって思えるくらいには体を動かせるようになりたい。どうしたらいいかな?」
「あっ、それなら専門家がいるよ」
「そうね、運動音痴克服法を研究している人が、ここにいるわね」
大きくて綺麗なアーモンド型の目と、優しさと知性を融合させた目と、純和風の雅やかな目が、僅かなタイムラグでこちらへ向けられた。僕は断言しよう。この六つの瞳に平常心を保っていられる男がいたら、そいつ絶対男じゃないって!
「ええっとですね・・・」
それでも僕はなけなしの矜持をかき集め、話した。
「芹沢さんは琴をしているからリズム感はあると思うんだけど、どうかな」
「はい、リズム感だけならあると思います」
芹沢さんは姿勢を正し、丁寧言葉で返答した。その姿に芹沢さんの本気を感じた僕は、恥ずかしさを振り払い、全力で応えるよう自分に喝を入れた。
「芹沢さんは茶道をしているから体の隅々に意識を配れると思うし、華道をしているから運動の審美眼もあると思う。そして、書道だ。芹沢さんは筆で線を真っ直ぐ引くのと、まるい円を描くのでは、どちらが得意かな?」
運動音痴に悩む人の多くは、自分にも運動神経があることを、半ば信じていない。あまりに縁遠い人生を過ごしてきたせいで、運動神経はどこか遠くの別世界にあると勘違いするのだ。故にその人達は、「運動神経を鍛えるには特殊な訓練をせねばならない」と無意識に考えてしまう。だがそれは多くの場合、間違った考えなのである。
体を動かせる全ての人は、運動神経を持っている。運動音痴の人はその神経を、体系的に使えないだけなのだ。然るに「いつも行っている運動の精度を上げる」という方法を、僕は推奨している。運動への苦手意識に凝り固まっている人が、新しい運動をゼロから覚えるのは大変かつ時間のかかることなので、その方がずっと早く効果が表れるのである。
小学一年生のころから華道と茶道と書道と箏曲の練習に励んできた芹沢さんは、それらをするための非常に優れた運動神経を持っている。自分では気づいていないだけで、芹沢さんは運動神経を長年鍛えてきたのだ。よってそれを土台とし、その上に新たな自分を築いていく。「私には運動神経なんてないと思っていたけど、それは違ったんだな。私にも運動神経が、ちゃんとあったんだな」という新しい自分を、ゆっくり育てていく。芹沢さんにはこの方法が適していると、僕は直感したのだ。
そしてそれは、的外れではなかったらしい。筆で線と円を書く質問をするなり、芹沢さんの雰囲気がパッと明るくなったからだ。芹沢さんは心の底で、きっと気づいたのだと思う。六年間続けてきた華道と茶道と書道と箏曲が、運動音痴の改善に、多大な貢献をしてくれるのだと。
「円を描くのは師匠から及第点をもらえましたが、線を引くのは未だに苦手です。縦も横も、最後で曲がってしまうんです」
芹沢さんの言葉に、僕は自分の直感が正しかったことを確信した。とはいえ、女性への断定口調は最高レベルの難物だから、ただの推測なんだけどと角を取って説明した。
「リズム感と審美眼に加えて身体操作の下地もできているから、円の方が描きやすいのだと僕は思う。だから体を真っ直ぐ使えるようになれば線も引きやすくなるし、ついでに運動能力も大幅に向上するんじゃないかな。さあここで、猛の出番だ」
「おっ、俺か?」
右手の人差し指で自分を差し、猛は素っ頓狂な声を上げた。
「ああ、猛だ。猛は中距離ランナーだから、呼吸も練習しているよな。普段の呼吸とは異なる、深く長い呼吸を」
北斗がポンと手を打った。一拍置いて、猛は堰を切ったように問いかけた。
「清良はよく、線を書く練習は息苦しくて一番疲れるって言ってるよな。もしかしてお前、線の最後で息を止めてるんじゃないか?」
思い当たる節があったのだろう、芹沢さんは芝生の上に正座し、筆で横棒を書く仕草をした。そして目を見開き「本当だ、私最後で息を止めている」と驚きの声を上げた。
それから三人で話し合い、芹沢さんは猛の指導で訓練を二つすることになった。一つは、長く安定した呼吸の訓練。そしてもう一つは、真っ直ぐ歩く訓練だ。卓越した中距離走者の猛は真っ直ぐ走るプロであり、そしてその姿を、芹沢さんは胸に刻みつけている。しかも二人は恋人同士なのだから、心の通じ合う先生と生徒にたちまちなれるだろう。僕はそう、信じて疑わなかった。
「眠留、また借りを作っちまったな。礼を言うぜ」
真四角に座り、猛は頭を下げた。そんな九州男児の鑑に、僕はピンと閃く。六人で過ごしたこの一時を忘れないため、猛に一肌脱いでもらおう、と。
「貸しだなんて思っていないけど猛がそこまで言うなら、今すぐ返してもらおうかな」
「おう任せろ。何でも言ってくれ」
猛は自信満々に胸をドンと叩いた。この後の展開を予想し噴き出しそうになるも、僕はポーカーフェイスで「なら遠慮無く」と続けた。
「なあ猛、猛は今日、すっごく美味しそうなお弁当を食べているのに、美味しいって一度も言ってないよな。まさか、美味しくないのか?」
「わっ、なっ、おい眠留、お前って、そういう性格だったのか!」
「ん? 何をそんなに焦っているんだ? 美味しいのなら美味しいって、素直に言えばいいじゃないか。そのお弁当を、丹精込めて作ってくれた人に」
それでも猛は何だかんだと理屈をこねていたが、北斗に「往生際が悪いぞ」と背中を叩かれ、ようやく観念したらしい。猛は芹沢さんに体を向け、真四角に座り直した。
「清良、昨日も今日も、美味しい弁当を作ってくれてありがとう。俺はお前の作る飯が、一番好きだ」
「ど、どういたしまして・・・」
芹沢さんは感極まって泣き出してしまった。でも、僕が女性陣にお叱りを受けることは無かった。皆、知っていたからだと思う。
今日この日を、僕らは一生忘れないのだと。
午後一時半から一時五十分までは、いつもなら掃除をしている時間。けど今日は掃除を免除されているので、お昼休みが普段より二十分長い。僕らはゆっくりお弁当を食べ、たっぷり食休みを取って、体育祭午後の部に向け英気を養った。
心配していた「かぐや姫おっかけ」は現れなかった。
「本来部外秘なのだが、白銀さんを守るため、皆には知っておいてもらいたい」
そう前置きし、北斗が事情を明かしてくれた。それによると前期委員と後期委員には、悪質な追っかけが発生した際の対処法が、代々受け継がれていると言う。基本は、飴と鞭。先ず振るわれるのは、鞭。
『女の子を怖がらせ学校生活に支障をきたすような行為を、お前たちは今後も続けるつもりなのか』
という鞭が、追っかけをする男子生徒達へ容赦なく振るわれるのだ。そして皆に反省の色が現れたところで、次は飴を提示する。
『とはいえ皆の気持ちも理解できるから、その女性を影から守る親衛隊を結成してはどうか。親衛隊は湖校伝統の、誉れ高い組織。しかも今なら皆は親衛隊の、創立メンバーになれるぞ』
という飴を、皆の眼前に置くのである。
「当該生徒のクラスの代表委員によると、かぐや姫親衛隊が昼休み中、学校の承認を得て正式に結成されたそうだ。湖校の伝統に則り誇りある親衛隊になることを、彼らは誓った。よって白銀さんが親衛隊に悩まされることは、今後ないと思う。なぜなら親衛隊の第一目標は、『その女性に普通の学校生活を送ってもらう事』だからな」
昴が複雑な表情を浮かべて北斗に尋ねた。
「つまり親衛隊に入ったが最後、輝夜との接点を彼らは持たなくなる。そう解釈して、いいのかしら?」
「そう解釈してくれてかまわない。大きい声では言えんが、それこそが親衛隊を結成させる真の目的だからだ。彼らは十代の貴重な数年間を費やし学ぶのだよ。『努力には、有益な努力と無益な努力がある。意中の女性に振り向いてもらいたいなら努力奮闘し、その価値を有する男にならねばならない。それをせず無益な努力を重ねても、逆効果にしかならないのだ』という事をな」
「辛辣ね。けど、やっと安心できたというのが正直な気持ち。私の輝夜を、あんな勘違い男どもに関わらせるのは絶対嫌なの。輝夜、もう大丈夫だと思うけど、何かあったらいつでも私に話してね」
「白銀さん、私にもいつでも話してね」
「うん、何でも話すね。二人とも、ありがとう」
北斗の説明でようやく安心したのだろう、輝夜さんは密かに張り巡らせていた警戒モードの感覚体を、そっと解除した。それを感じ取り、僕も安堵の息をつく。ただ、「私の輝夜」という昴の発言だけは胸に根を張り消えることは無かった。僕がダメ男になったら昴は躊躇なく、僕を輝夜さんから引き離すだろう。
――望むところだ。
僕はそう、密かに闘志を燃やしたのだった。
「ありがとう。昴にそう言ってもらえるのが、わたし一番嬉しいな」
「白銀さん、私は運動音痴なの。白銀さんや天川さんほどじゃないにせよ、運動は楽しいなって思えるくらいには体を動かせるようになりたい。どうしたらいいかな?」
「あっ、それなら専門家がいるよ」
「そうね、運動音痴克服法を研究している人が、ここにいるわね」
大きくて綺麗なアーモンド型の目と、優しさと知性を融合させた目と、純和風の雅やかな目が、僅かなタイムラグでこちらへ向けられた。僕は断言しよう。この六つの瞳に平常心を保っていられる男がいたら、そいつ絶対男じゃないって!
「ええっとですね・・・」
それでも僕はなけなしの矜持をかき集め、話した。
「芹沢さんは琴をしているからリズム感はあると思うんだけど、どうかな」
「はい、リズム感だけならあると思います」
芹沢さんは姿勢を正し、丁寧言葉で返答した。その姿に芹沢さんの本気を感じた僕は、恥ずかしさを振り払い、全力で応えるよう自分に喝を入れた。
「芹沢さんは茶道をしているから体の隅々に意識を配れると思うし、華道をしているから運動の審美眼もあると思う。そして、書道だ。芹沢さんは筆で線を真っ直ぐ引くのと、まるい円を描くのでは、どちらが得意かな?」
運動音痴に悩む人の多くは、自分にも運動神経があることを、半ば信じていない。あまりに縁遠い人生を過ごしてきたせいで、運動神経はどこか遠くの別世界にあると勘違いするのだ。故にその人達は、「運動神経を鍛えるには特殊な訓練をせねばならない」と無意識に考えてしまう。だがそれは多くの場合、間違った考えなのである。
体を動かせる全ての人は、運動神経を持っている。運動音痴の人はその神経を、体系的に使えないだけなのだ。然るに「いつも行っている運動の精度を上げる」という方法を、僕は推奨している。運動への苦手意識に凝り固まっている人が、新しい運動をゼロから覚えるのは大変かつ時間のかかることなので、その方がずっと早く効果が表れるのである。
小学一年生のころから華道と茶道と書道と箏曲の練習に励んできた芹沢さんは、それらをするための非常に優れた運動神経を持っている。自分では気づいていないだけで、芹沢さんは運動神経を長年鍛えてきたのだ。よってそれを土台とし、その上に新たな自分を築いていく。「私には運動神経なんてないと思っていたけど、それは違ったんだな。私にも運動神経が、ちゃんとあったんだな」という新しい自分を、ゆっくり育てていく。芹沢さんにはこの方法が適していると、僕は直感したのだ。
そしてそれは、的外れではなかったらしい。筆で線と円を書く質問をするなり、芹沢さんの雰囲気がパッと明るくなったからだ。芹沢さんは心の底で、きっと気づいたのだと思う。六年間続けてきた華道と茶道と書道と箏曲が、運動音痴の改善に、多大な貢献をしてくれるのだと。
「円を描くのは師匠から及第点をもらえましたが、線を引くのは未だに苦手です。縦も横も、最後で曲がってしまうんです」
芹沢さんの言葉に、僕は自分の直感が正しかったことを確信した。とはいえ、女性への断定口調は最高レベルの難物だから、ただの推測なんだけどと角を取って説明した。
「リズム感と審美眼に加えて身体操作の下地もできているから、円の方が描きやすいのだと僕は思う。だから体を真っ直ぐ使えるようになれば線も引きやすくなるし、ついでに運動能力も大幅に向上するんじゃないかな。さあここで、猛の出番だ」
「おっ、俺か?」
右手の人差し指で自分を差し、猛は素っ頓狂な声を上げた。
「ああ、猛だ。猛は中距離ランナーだから、呼吸も練習しているよな。普段の呼吸とは異なる、深く長い呼吸を」
北斗がポンと手を打った。一拍置いて、猛は堰を切ったように問いかけた。
「清良はよく、線を書く練習は息苦しくて一番疲れるって言ってるよな。もしかしてお前、線の最後で息を止めてるんじゃないか?」
思い当たる節があったのだろう、芹沢さんは芝生の上に正座し、筆で横棒を書く仕草をした。そして目を見開き「本当だ、私最後で息を止めている」と驚きの声を上げた。
それから三人で話し合い、芹沢さんは猛の指導で訓練を二つすることになった。一つは、長く安定した呼吸の訓練。そしてもう一つは、真っ直ぐ歩く訓練だ。卓越した中距離走者の猛は真っ直ぐ走るプロであり、そしてその姿を、芹沢さんは胸に刻みつけている。しかも二人は恋人同士なのだから、心の通じ合う先生と生徒にたちまちなれるだろう。僕はそう、信じて疑わなかった。
「眠留、また借りを作っちまったな。礼を言うぜ」
真四角に座り、猛は頭を下げた。そんな九州男児の鑑に、僕はピンと閃く。六人で過ごしたこの一時を忘れないため、猛に一肌脱いでもらおう、と。
「貸しだなんて思っていないけど猛がそこまで言うなら、今すぐ返してもらおうかな」
「おう任せろ。何でも言ってくれ」
猛は自信満々に胸をドンと叩いた。この後の展開を予想し噴き出しそうになるも、僕はポーカーフェイスで「なら遠慮無く」と続けた。
「なあ猛、猛は今日、すっごく美味しそうなお弁当を食べているのに、美味しいって一度も言ってないよな。まさか、美味しくないのか?」
「わっ、なっ、おい眠留、お前って、そういう性格だったのか!」
「ん? 何をそんなに焦っているんだ? 美味しいのなら美味しいって、素直に言えばいいじゃないか。そのお弁当を、丹精込めて作ってくれた人に」
それでも猛は何だかんだと理屈をこねていたが、北斗に「往生際が悪いぞ」と背中を叩かれ、ようやく観念したらしい。猛は芹沢さんに体を向け、真四角に座り直した。
「清良、昨日も今日も、美味しい弁当を作ってくれてありがとう。俺はお前の作る飯が、一番好きだ」
「ど、どういたしまして・・・」
芹沢さんは感極まって泣き出してしまった。でも、僕が女性陣にお叱りを受けることは無かった。皆、知っていたからだと思う。
今日この日を、僕らは一生忘れないのだと。
午後一時半から一時五十分までは、いつもなら掃除をしている時間。けど今日は掃除を免除されているので、お昼休みが普段より二十分長い。僕らはゆっくりお弁当を食べ、たっぷり食休みを取って、体育祭午後の部に向け英気を養った。
心配していた「かぐや姫おっかけ」は現れなかった。
「本来部外秘なのだが、白銀さんを守るため、皆には知っておいてもらいたい」
そう前置きし、北斗が事情を明かしてくれた。それによると前期委員と後期委員には、悪質な追っかけが発生した際の対処法が、代々受け継がれていると言う。基本は、飴と鞭。先ず振るわれるのは、鞭。
『女の子を怖がらせ学校生活に支障をきたすような行為を、お前たちは今後も続けるつもりなのか』
という鞭が、追っかけをする男子生徒達へ容赦なく振るわれるのだ。そして皆に反省の色が現れたところで、次は飴を提示する。
『とはいえ皆の気持ちも理解できるから、その女性を影から守る親衛隊を結成してはどうか。親衛隊は湖校伝統の、誉れ高い組織。しかも今なら皆は親衛隊の、創立メンバーになれるぞ』
という飴を、皆の眼前に置くのである。
「当該生徒のクラスの代表委員によると、かぐや姫親衛隊が昼休み中、学校の承認を得て正式に結成されたそうだ。湖校の伝統に則り誇りある親衛隊になることを、彼らは誓った。よって白銀さんが親衛隊に悩まされることは、今後ないと思う。なぜなら親衛隊の第一目標は、『その女性に普通の学校生活を送ってもらう事』だからな」
昴が複雑な表情を浮かべて北斗に尋ねた。
「つまり親衛隊に入ったが最後、輝夜との接点を彼らは持たなくなる。そう解釈して、いいのかしら?」
「そう解釈してくれてかまわない。大きい声では言えんが、それこそが親衛隊を結成させる真の目的だからだ。彼らは十代の貴重な数年間を費やし学ぶのだよ。『努力には、有益な努力と無益な努力がある。意中の女性に振り向いてもらいたいなら努力奮闘し、その価値を有する男にならねばならない。それをせず無益な努力を重ねても、逆効果にしかならないのだ』という事をな」
「辛辣ね。けど、やっと安心できたというのが正直な気持ち。私の輝夜を、あんな勘違い男どもに関わらせるのは絶対嫌なの。輝夜、もう大丈夫だと思うけど、何かあったらいつでも私に話してね」
「白銀さん、私にもいつでも話してね」
「うん、何でも話すね。二人とも、ありがとう」
北斗の説明でようやく安心したのだろう、輝夜さんは密かに張り巡らせていた警戒モードの感覚体を、そっと解除した。それを感じ取り、僕も安堵の息をつく。ただ、「私の輝夜」という昴の発言だけは胸に根を張り消えることは無かった。僕がダメ男になったら昴は躊躇なく、僕を輝夜さんから引き離すだろう。
――望むところだ。
僕はそう、密かに闘志を燃やしたのだった。
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