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二章
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「こりゃいい、まさに願ったり叶ったりだ」
「猛の言う通りだわ。ありがとう猫将軍君」
「どういたしまして。この屋内休憩所は、天気が良ければ休日のこの時間でも高確率で椅子を確保できる、穴場なんだ」
このショッピングモールには、広大な芝生を有する公園が併設されている。よって好天に恵まれた日は、ショッピングモールを訪れた人の多くが公園に憩いを求めるため、休日のこの時間でも屋上はさほど混んでいない。それでも眺めの良い場所や屋上庭園は人気があり椅子の確保は難しいが、眺望の一見悪そうな北休憩所は不人気で、いつも比較的空いている。だから心置きなく長居できるし、眺望も満点に届かないだけで充分見ごたえあるから、ここは穴場の休憩所として地元民に親しまれていた。
その眺望にしばし見入ったのち、
「眠留、あれが赤城山か?」
100キロほど離れた場所に霞む関東北部の山嶺の一つへ、猛は左腕を真っすぐ伸ばした。右隣の猛に身を寄せ、左腕が指し示す方角を確認し、頷く。
「そうだ、あれが赤城山だ。よくわかったな」
「赤城山の麓で開催されるニューイヤー駅伝は毎年欠かさず見ているし、湖校陸上部にはニューイヤー駅伝出場を目標にしている先輩方が大勢いるからな。そうか、あれが赤城山か。初めて直に見たよ」
湖の清涼な空気を味わいつつ森の中を駆けてゆけるランニングコースとして有名な、狭山湖多摩湖周回ランニングコースをいつでも利用できる湖校陸上部には、中距離と長距離に有望選手が多い。湖校はこの二種目から全国大会へ選手を毎年送り出している、関東有数の強豪校なのだ。
とはいうものの、僕は幾度か考えた。
――猛はなぜ、故郷の宮崎からこうも離れた湖校を選んだのかな?
――猛なら地元の強豪校から、誘いが幾つもあったんじゃないかな?
僕はそう、何度も考えたのである。だがその都度、僕は自分を戒めそれを止めた。人にはそれぞれ、人に言えない事情がある。僕がそうであるように猛にもきっと、人に言えない事情があるのだろう。僕はそう自分に言い聞かせ、無粋な詮索から身を引いていたのだ。
でもそうか、そういう事だったのかと、僕は心の底から猛を尊敬した。隣に座る龍造寺猛という男は、好きな子のそばにいるため十二歳にして故郷を離れる決意をし、それを実行に移したのである。負けた、と思った。僕にも、輝夜さんがいる。でも僕は猛がしたように、故郷を後にする決意を持てなかっただろう。僕は前を向きながら晴れ晴れと、そして敬意を込めてそれを伝えた。
「猛、負けたよ。お前は凄いやつだ」
「あん? 何だそのアヤフヤな物言いは」
「いいんだ、気にしないでくれ」
「このアホが、気にならん訳なかろうが。まあだがしかし、気にならんがな」
「猛は短歌も上手なんだな、見直したよ」
「おお眠留、気付いてくれたか。じゃあ一緒に歌うぞ、さんはいっ」
このアホが
気にならん訳なかろうが
まあだがしかし
気にならんがな
「ぶはっ、猛はやっぱ、大物だよ!」
「ははは、そうか~」
まだ短い付き合いだが僕には解る。猛は僕の不明瞭な発言を、はっきり理解している。かつそれを、僕に感謝している。だからこそ猛はそれを茶化し、アヤフヤにしてしまいたいのだ。言葉では説明しにくいけど、男とはそういうものなのである。僕らはいつも通り意気投合し、バカ話に気炎を上げた。
しかし初めに猛が、そしてその直後僕も気付いた。猛の隣で、芹沢さんが泣いている事を。
「清良どうした。なにか、あったのか?」
器の大きさを存分に発揮し、猛は落ち着いて問いかけた。でも僕は天地がひっくり返るほど驚き、そして無限に後悔した。僕は、調子に乗り過ぎてしまったのである。
「ご、ごめん芹沢さん、僕は無神経すぎたよ。じゃあ僕そろそろ行くね。猛もごめんな」
調子に乗り二人の大切なデートを邪魔してしまったと思った僕は、休憩所から急いで立ち去ろうとした。けどそれを呼び止めようとする必死な声が、僕の背中に投げかけられた。
「待って猫将軍君、それは誤解です! 私は猫将軍君に、感謝しているんです!」
「ご、誤解?」
想定外の言葉に驚き、踵を返した。芹沢さんは立ち上がり涙を拭き、僕に何かを言おうとしていた。猛がそれを止めさせようとするも、芹沢さんは猛を毅然と制し、居住まいを正した。
「猛に口止めされていましたが、やはり言わせてください。猫将軍君が開発した高速ストライド走法を猛に教えてくださり、誠にありがとうございました」
大和撫子と名高い芹沢さんは一旦ここで言葉を切り、完璧な作法で深々と腰を折った。そして顔を上げ、流れるように続けた。
「猛が膝とアキレス腱に怪我を負った原因は、私にあるのです」
芹沢さんのその言葉に、猛は弾けるように立ち上がった。
「清良、それは違う。これは俺の力が足りなかっただけなんだ」
芹沢さんは再び流れるように、だが有無を言わさぬ気配を纏い主張した。
「あなたの背中には、いつも影が差していたわ。でも私は、今日一年ぶりに、心底楽しげなあなたの背中を見たの。あの影を払える猫将軍君なら、私達の事をきちんと理解してくれると思う。猫将軍君、ぶしつけではありますが、聞いてくださいますか」
猛の制止を無視し、芹沢さんは話を先へ進めようとした。二人のただならぬ様子にようやく自分の勘違いを悟った僕は、こうしてはおれんと二人へ駆け寄る。そして猛へ目配せしてから、芹沢さんに努めてゆっくり話しかけた。
「芹沢さん、とにかく座ってください。僕が一、二、三と言いますから、一緒に座りましょう。行きますよ、一、二、三」
幸い芹沢さんは、僕らと一緒に腰を下ろしてくれた。僕は一息つき、さあ次はコイツの番だと猛へ体を向け、お願いした。
「猛、お前と僕は高速ストライド走法の共同研究者だ。だから僕は猛の膝とアキレス腱に、大いに関心がある。それについて他ならぬ芹沢さんが、こんなに『思い詰めている』芹沢さんが話してくれると言うのなら、僕はそれに耳を傾けてみたい。どうだろう、許してくれないだろうか」
僕は実を言うと、口論する男女をなだめるのが得意だ。ずば抜けて頭の回転が速い北斗と、胸に激情を秘めた昴は、たまに激しく口論する。そんな二人のなだめ役を毎回仰せつかっているうち、僕はそれが自然と上手くなって行った。その一番のコツは、女性の意見に耳を傾ける時間をしっかり設ける事。一般的に女性は男性より繊細かつ鋭敏な感性を持っているため、男が気づいていないだけで、無数の想いを胸に押し込めている場合が多い。それを解き放つ時間をしっかり設けることが、調停役の何より重要な役目なのである。
よって僕は今回、『思い詰めている』の箇所を強調して猛に語りかけた。口は悪いが根の優しい猛は予想通りその箇所で、巨大な苦悩を凝縮した表情を浮かべた。すかさずそこで『耳を傾けることを許してくれないか』とお願いする。お願いすることで今度は男の方に、器のでかさを発揮する場を設けるのだ。そうすることで男の自尊心を満たし、ヒートアップした心を冷まし、冷静な状態へ戻してゆく。これは感受性の鋭い女性と器の大きな男性の争いに効果を発揮する調停法なので、猛と芹沢さんにも絶対効くと、僕は思ったのだ。
「清良と俺の考えは違うし、事実も異なると俺は考えている。だが」
猛はここで言葉を切り、息を大きく吐いた。そして表情を和らげ、言った。
「だが眠留の言う通り、清良が思い詰めているのは事実だ。また清良がそれを話す相手として、眠留以上の適任者がいないのも事実だ。だから眠留、俺のほうこそ頼む。清良の話を聞き、腹蔵のない意見を俺達にきかせてくれ」
「わかった、感じたままを話すことを約束する。芹沢さんも、それでいいかな?」
僕らは芹沢さんへ顔を向けた。そこに、さっきの切羽詰まった雰囲気を綺麗に脱ぎ去った、いつもの淑やかな芹沢さんを認め、僕らは安堵の息をついた。しかし僕だけは次の一言で、大慌てになってしまった。
「はい、私からもそうお願いします。猫将軍君、本当にありがとう。さすがは、白銀さんが選んだ人ですね」
「えっ、選んだ人って、輝夜さんが選んだ人って、ええっっ!!」
僕は真っ赤になり両手で頭をかかえた。すかさず、
「はっはっはっ、お前は白銀さんの事になるとマジでピュアだよな!!」
猛が僕の背中をバシバシ叩きながらゲラゲラ笑った。大和撫子の芹沢さんも、今度ばかりはお腹を抱えて笑い転げている。そんな二人の様子に、僕はこう思うことにした。
これで場の空気が和やかになったのだから、良かった良かった、と。
「猛の言う通りだわ。ありがとう猫将軍君」
「どういたしまして。この屋内休憩所は、天気が良ければ休日のこの時間でも高確率で椅子を確保できる、穴場なんだ」
このショッピングモールには、広大な芝生を有する公園が併設されている。よって好天に恵まれた日は、ショッピングモールを訪れた人の多くが公園に憩いを求めるため、休日のこの時間でも屋上はさほど混んでいない。それでも眺めの良い場所や屋上庭園は人気があり椅子の確保は難しいが、眺望の一見悪そうな北休憩所は不人気で、いつも比較的空いている。だから心置きなく長居できるし、眺望も満点に届かないだけで充分見ごたえあるから、ここは穴場の休憩所として地元民に親しまれていた。
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「そうだ、あれが赤城山だ。よくわかったな」
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湖の清涼な空気を味わいつつ森の中を駆けてゆけるランニングコースとして有名な、狭山湖多摩湖周回ランニングコースをいつでも利用できる湖校陸上部には、中距離と長距離に有望選手が多い。湖校はこの二種目から全国大会へ選手を毎年送り出している、関東有数の強豪校なのだ。
とはいうものの、僕は幾度か考えた。
――猛はなぜ、故郷の宮崎からこうも離れた湖校を選んだのかな?
――猛なら地元の強豪校から、誘いが幾つもあったんじゃないかな?
僕はそう、何度も考えたのである。だがその都度、僕は自分を戒めそれを止めた。人にはそれぞれ、人に言えない事情がある。僕がそうであるように猛にもきっと、人に言えない事情があるのだろう。僕はそう自分に言い聞かせ、無粋な詮索から身を引いていたのだ。
でもそうか、そういう事だったのかと、僕は心の底から猛を尊敬した。隣に座る龍造寺猛という男は、好きな子のそばにいるため十二歳にして故郷を離れる決意をし、それを実行に移したのである。負けた、と思った。僕にも、輝夜さんがいる。でも僕は猛がしたように、故郷を後にする決意を持てなかっただろう。僕は前を向きながら晴れ晴れと、そして敬意を込めてそれを伝えた。
「猛、負けたよ。お前は凄いやつだ」
「あん? 何だそのアヤフヤな物言いは」
「いいんだ、気にしないでくれ」
「このアホが、気にならん訳なかろうが。まあだがしかし、気にならんがな」
「猛は短歌も上手なんだな、見直したよ」
「おお眠留、気付いてくれたか。じゃあ一緒に歌うぞ、さんはいっ」
このアホが
気にならん訳なかろうが
まあだがしかし
気にならんがな
「ぶはっ、猛はやっぱ、大物だよ!」
「ははは、そうか~」
まだ短い付き合いだが僕には解る。猛は僕の不明瞭な発言を、はっきり理解している。かつそれを、僕に感謝している。だからこそ猛はそれを茶化し、アヤフヤにしてしまいたいのだ。言葉では説明しにくいけど、男とはそういうものなのである。僕らはいつも通り意気投合し、バカ話に気炎を上げた。
しかし初めに猛が、そしてその直後僕も気付いた。猛の隣で、芹沢さんが泣いている事を。
「清良どうした。なにか、あったのか?」
器の大きさを存分に発揮し、猛は落ち着いて問いかけた。でも僕は天地がひっくり返るほど驚き、そして無限に後悔した。僕は、調子に乗り過ぎてしまったのである。
「ご、ごめん芹沢さん、僕は無神経すぎたよ。じゃあ僕そろそろ行くね。猛もごめんな」
調子に乗り二人の大切なデートを邪魔してしまったと思った僕は、休憩所から急いで立ち去ろうとした。けどそれを呼び止めようとする必死な声が、僕の背中に投げかけられた。
「待って猫将軍君、それは誤解です! 私は猫将軍君に、感謝しているんです!」
「ご、誤解?」
想定外の言葉に驚き、踵を返した。芹沢さんは立ち上がり涙を拭き、僕に何かを言おうとしていた。猛がそれを止めさせようとするも、芹沢さんは猛を毅然と制し、居住まいを正した。
「猛に口止めされていましたが、やはり言わせてください。猫将軍君が開発した高速ストライド走法を猛に教えてくださり、誠にありがとうございました」
大和撫子と名高い芹沢さんは一旦ここで言葉を切り、完璧な作法で深々と腰を折った。そして顔を上げ、流れるように続けた。
「猛が膝とアキレス腱に怪我を負った原因は、私にあるのです」
芹沢さんのその言葉に、猛は弾けるように立ち上がった。
「清良、それは違う。これは俺の力が足りなかっただけなんだ」
芹沢さんは再び流れるように、だが有無を言わさぬ気配を纏い主張した。
「あなたの背中には、いつも影が差していたわ。でも私は、今日一年ぶりに、心底楽しげなあなたの背中を見たの。あの影を払える猫将軍君なら、私達の事をきちんと理解してくれると思う。猫将軍君、ぶしつけではありますが、聞いてくださいますか」
猛の制止を無視し、芹沢さんは話を先へ進めようとした。二人のただならぬ様子にようやく自分の勘違いを悟った僕は、こうしてはおれんと二人へ駆け寄る。そして猛へ目配せしてから、芹沢さんに努めてゆっくり話しかけた。
「芹沢さん、とにかく座ってください。僕が一、二、三と言いますから、一緒に座りましょう。行きますよ、一、二、三」
幸い芹沢さんは、僕らと一緒に腰を下ろしてくれた。僕は一息つき、さあ次はコイツの番だと猛へ体を向け、お願いした。
「猛、お前と僕は高速ストライド走法の共同研究者だ。だから僕は猛の膝とアキレス腱に、大いに関心がある。それについて他ならぬ芹沢さんが、こんなに『思い詰めている』芹沢さんが話してくれると言うのなら、僕はそれに耳を傾けてみたい。どうだろう、許してくれないだろうか」
僕は実を言うと、口論する男女をなだめるのが得意だ。ずば抜けて頭の回転が速い北斗と、胸に激情を秘めた昴は、たまに激しく口論する。そんな二人のなだめ役を毎回仰せつかっているうち、僕はそれが自然と上手くなって行った。その一番のコツは、女性の意見に耳を傾ける時間をしっかり設ける事。一般的に女性は男性より繊細かつ鋭敏な感性を持っているため、男が気づいていないだけで、無数の想いを胸に押し込めている場合が多い。それを解き放つ時間をしっかり設けることが、調停役の何より重要な役目なのである。
よって僕は今回、『思い詰めている』の箇所を強調して猛に語りかけた。口は悪いが根の優しい猛は予想通りその箇所で、巨大な苦悩を凝縮した表情を浮かべた。すかさずそこで『耳を傾けることを許してくれないか』とお願いする。お願いすることで今度は男の方に、器のでかさを発揮する場を設けるのだ。そうすることで男の自尊心を満たし、ヒートアップした心を冷まし、冷静な状態へ戻してゆく。これは感受性の鋭い女性と器の大きな男性の争いに効果を発揮する調停法なので、猛と芹沢さんにも絶対効くと、僕は思ったのだ。
「清良と俺の考えは違うし、事実も異なると俺は考えている。だが」
猛はここで言葉を切り、息を大きく吐いた。そして表情を和らげ、言った。
「だが眠留の言う通り、清良が思い詰めているのは事実だ。また清良がそれを話す相手として、眠留以上の適任者がいないのも事実だ。だから眠留、俺のほうこそ頼む。清良の話を聞き、腹蔵のない意見を俺達にきかせてくれ」
「わかった、感じたままを話すことを約束する。芹沢さんも、それでいいかな?」
僕らは芹沢さんへ顔を向けた。そこに、さっきの切羽詰まった雰囲気を綺麗に脱ぎ去った、いつもの淑やかな芹沢さんを認め、僕らは安堵の息をついた。しかし僕だけは次の一言で、大慌てになってしまった。
「はい、私からもそうお願いします。猫将軍君、本当にありがとう。さすがは、白銀さんが選んだ人ですね」
「えっ、選んだ人って、輝夜さんが選んだ人って、ええっっ!!」
僕は真っ赤になり両手で頭をかかえた。すかさず、
「はっはっはっ、お前は白銀さんの事になるとマジでピュアだよな!!」
猛が僕の背中をバシバシ叩きながらゲラゲラ笑った。大和撫子の芹沢さんも、今度ばかりはお腹を抱えて笑い転げている。そんな二人の様子に、僕はこう思うことにした。
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