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二章
せせらぎの白百合
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朝ご飯を食べ掃除と洗濯をすませ、休憩がてら台所でお茶を飲んでいると、
「お兄ちゃん、初めての日曜討伐はどうだった」
巫女姿の美鈴がやって来て尋ねた。
「ああ、特に問題無く終わったよ。疲れも残ってないし、及第点には届いているんじゃないかな」
「及第点どころか、ほぼ満点のできだったって中吉が教えてくれたよ。でもこれ、一応ナイショってことになってるから、ナイショにしててねお兄ちゃん」
美鈴はそう言って左手の人差指を口に当て、「シー」っという仕草をした。この妹は巫女になると年齢不詳の神聖さを纏うため兄どころか大人ですらタジタジになるのが常なのだが、シーなんてやってる限り僕にとっては可愛い妹でしかない。興奮気味に話す妹へ、僕は苦笑して耳を傾けた。
「社務所で仕事をしていたら中吉が抜き足差し足でやって来て、精霊猫が下したお兄ちゃんの日曜討伐の評価をこっそり教えてくれたの。中吉が話し終えると次はおばあちゃんがやって来て、自分が交代するからお茶でも飲んできなさいって言ってくれたから、休憩する振りをしてお兄ちゃんに知らせに来ちゃった」
走らずここまで歩いて来るのが大変だったよと、美鈴は顔を上気させ我が事のように喜んでいる。思いがけずの高評価も嬉しかったが、それ以上に祖母と中吉と、そして美鈴の気持ちが僕は嬉しかった。
「知らせてくれてありがとう。美鈴、お茶にする? それとも白湯にするかな?」
巫女装束に袖を通した美鈴は、固形物を決して食べようとしない。理由を尋ねても「服を汚したくないから」なんてもっともらしい返答をするだけだが、本当は深い理由があるのだろうと僕は考えている。だからだろうか、美鈴がお茶より白湯を望んでいる瞬間が、僕にはなんとなく分かるのだ。
「白湯にする。ありがとうお兄ちゃん」
そう、まさに今のようにね。
僕は立ち上がり、こういうとき専用の青磁の湯飲みに白湯を入れ、美鈴の前に置いく。美鈴はいつもより長く手を合わせ、白湯をゆっくり一口飲んだ。
「お兄ちゃんと先週までは、討伐日が週に一度は重なってたのに、今週から無くなっちゃった。すごく寂しいな」
「美鈴なら、すぐ日曜討伐に行けるよ。生命力補充が偶然できるようになった兄ちゃんみたいじゃなく、美鈴の実力でね。そしたらまた、一緒に空へ翔け上がろうな」
「うん、翔け上がろうね」
僕ら兄妹は、魔想討伐を毎日行っているわけではない。月曜から土曜までの六日間のうち僕が四日稼働で美鈴が三日稼働、そして日曜は二人とも休みというのが先週までの基本だった。稼働日は固定されておらずランダムだったが日曜は二人一緒に休みをもらっていたので、二人の稼働日が重なる日がこれまでは週に一度必ずあった。よってその日は廊下で待ち合わせ、兄妹一緒に空へ翔け上がってから、それぞれの任地へ翔けて行った。それが無くなってしまったのは、僕としても寂しかったのである。
「それとお兄ちゃん、今日の日曜討伐で、他の翔人に会った?」
「いや、会わなかった。実はかなり期待してたんだけど、見かけることすら無かったよ」
僕ら兄妹が、二人そろって日曜を休日にできていたのには訳がある。それは、『日曜日は三翔家と血縁関係のない翔人が魔想討伐を行っているから』だ。
「魔物なんていないと世界中の人が考えているのは、翔人と同じ仕事をしている人が、世界中にいるからなんだよね」
「ああ、そうだ。呼び名が違うだけで僕らと同じことをしている人達が世界中にいるからこそ、魔物も、そして翔化技術も世に知られていない・・・」
翔化技術という言葉を口にするなり、遅まきながら自分が変化していることに気付き、僕は少なからず動揺した。魔想討伐以外の目的で翔体になることへ、今の僕は前ほど拒絶を感じなくなっていた。消え失せたわけでは決して無いが、それでも以前のような絶対的拒絶はもう感じていない。昨日輝夜さんに提案した「翔体になって生命力が入ってくる仕組みを観察しよう」が、その決定的証拠だろう。以前の僕ならこんな提案をするどころか、これを思い付くことすら無かったはずだからである。突然知った自分のこの変化に、僕は少なくない狼狽を覚えたのだった。
「お兄ちゃん、大丈夫お兄ちゃん」
心配そうに問いかける美鈴の声が耳に届いた。僕は我に返り、作り笑いを浮かべる。
「ごめん、心配かけちゃったね。もう、大丈夫だよ」
しかしそんなヘボ演技が、この妹に通じる訳がない。今にも泣き出しそうな瞳で一心に見つめてくる美鈴へ、僕は三秒と経たず降参した。
「悪かった、正直に話すよ。美鈴、兄ちゃんはいつの間にか、魔想討伐以外の目的で翔化することへ、以前ほど拒絶を感じなくなっていた。そのことにさっき初めて気付いて、驚いたんだ」
不思議な確信を覚えた。運命がどう転ぼうと僕は今の話を、祖父母へも大吉たちへも絶対しなかった。これは精霊猫と、そして美鈴にのみ伝える話だったのである。
「お兄ちゃんは自分で自分に設けた壁を、自分で乗り越えたんだね。精霊猫はそれに気付いたから、他の翔人に会う準備として、日曜討伐をお兄ちゃんに依頼したのだと思う」
「美鈴、何で壁のことを知っているんだ? いやそれより、自分で自分に設けた壁って言ったけど、あれは兄ちゃんが自分で作った壁だったのか?」
驚愕し身を乗り出す僕へ、美鈴はさっきの不思議な確信を裏付けるが如く、神託を下す巫女として答えた。
「子供は初め、大人が作った壁の中で、壁に守られながら成長する。それを本能的に知っている子供は、自分の安全を保証してくれる壁を、自分の一部として受け入れ成長して行く。これが、自分で自分に設けた壁の意味」
今更ながら気付いた。巫女姿の美鈴が、年齢不詳なのではなかった。美鈴自身が、年齢を超越した存在だったのである。
「しかし成長がある境界を越えると、壁は自分を守る防御壁から、成長を阻む障壁に変わる。それを悟った子供のみが、壁を自ら乗り越え、その先へ進んで行くことができる。私は壁の存在に気付いているけど、心と体にまだその準備ができていないから、今は力を蓄えているの。だからお兄ちゃんはやっぱりお兄ちゃんだなあって、わたし嬉しくなっちゃった」
「いやいやいや、兄ちゃんはたった今まで、そんなこと一度も考えたこと無かったよ」
神託を終えいつもの可愛い妹に戻った美鈴へ顔と両手を盛大に振ったのち、僕は感慨に浸った。
「前々から判っていた事だけど、心も何もかも、美鈴のほうが僕よりずっと成長している。兄ちゃんはそれが、凄く嬉しいんだ。ん? でも美鈴の方が成長しているなら、僕が自分を兄ちゃんって言うのは変なんじゃないかな?」
う~んでも、それでも美鈴は僕の可愛い妹だし、僕は美鈴の兄ちゃんだしなあ、なんておバカなことを腕を組み首を傾げて考えていると、美鈴が隣へやって来て膝を付き、僕を優しく抱きしめてくれた。
「お兄ちゃんは今までも、そしていつまでも、私の大好きな自慢のお兄ちゃんだよ。白湯ごちそうさま。休憩、終えるね」
美鈴は立ち上がり、静々と台所から去って行った。巫女装束の奏でる布ずれの音がなぜかその時、清流のせせらぎに聞こえた僕は、無意識に呟いた。
――せせらぎの白百合。
その刹那、僕は未来を思い出していた。
湖校の最上級生になった美鈴へ贈られる二つ名は、これだったのだと。
「お兄ちゃん、初めての日曜討伐はどうだった」
巫女姿の美鈴がやって来て尋ねた。
「ああ、特に問題無く終わったよ。疲れも残ってないし、及第点には届いているんじゃないかな」
「及第点どころか、ほぼ満点のできだったって中吉が教えてくれたよ。でもこれ、一応ナイショってことになってるから、ナイショにしててねお兄ちゃん」
美鈴はそう言って左手の人差指を口に当て、「シー」っという仕草をした。この妹は巫女になると年齢不詳の神聖さを纏うため兄どころか大人ですらタジタジになるのが常なのだが、シーなんてやってる限り僕にとっては可愛い妹でしかない。興奮気味に話す妹へ、僕は苦笑して耳を傾けた。
「社務所で仕事をしていたら中吉が抜き足差し足でやって来て、精霊猫が下したお兄ちゃんの日曜討伐の評価をこっそり教えてくれたの。中吉が話し終えると次はおばあちゃんがやって来て、自分が交代するからお茶でも飲んできなさいって言ってくれたから、休憩する振りをしてお兄ちゃんに知らせに来ちゃった」
走らずここまで歩いて来るのが大変だったよと、美鈴は顔を上気させ我が事のように喜んでいる。思いがけずの高評価も嬉しかったが、それ以上に祖母と中吉と、そして美鈴の気持ちが僕は嬉しかった。
「知らせてくれてありがとう。美鈴、お茶にする? それとも白湯にするかな?」
巫女装束に袖を通した美鈴は、固形物を決して食べようとしない。理由を尋ねても「服を汚したくないから」なんてもっともらしい返答をするだけだが、本当は深い理由があるのだろうと僕は考えている。だからだろうか、美鈴がお茶より白湯を望んでいる瞬間が、僕にはなんとなく分かるのだ。
「白湯にする。ありがとうお兄ちゃん」
そう、まさに今のようにね。
僕は立ち上がり、こういうとき専用の青磁の湯飲みに白湯を入れ、美鈴の前に置いく。美鈴はいつもより長く手を合わせ、白湯をゆっくり一口飲んだ。
「お兄ちゃんと先週までは、討伐日が週に一度は重なってたのに、今週から無くなっちゃった。すごく寂しいな」
「美鈴なら、すぐ日曜討伐に行けるよ。生命力補充が偶然できるようになった兄ちゃんみたいじゃなく、美鈴の実力でね。そしたらまた、一緒に空へ翔け上がろうな」
「うん、翔け上がろうね」
僕ら兄妹は、魔想討伐を毎日行っているわけではない。月曜から土曜までの六日間のうち僕が四日稼働で美鈴が三日稼働、そして日曜は二人とも休みというのが先週までの基本だった。稼働日は固定されておらずランダムだったが日曜は二人一緒に休みをもらっていたので、二人の稼働日が重なる日がこれまでは週に一度必ずあった。よってその日は廊下で待ち合わせ、兄妹一緒に空へ翔け上がってから、それぞれの任地へ翔けて行った。それが無くなってしまったのは、僕としても寂しかったのである。
「それとお兄ちゃん、今日の日曜討伐で、他の翔人に会った?」
「いや、会わなかった。実はかなり期待してたんだけど、見かけることすら無かったよ」
僕ら兄妹が、二人そろって日曜を休日にできていたのには訳がある。それは、『日曜日は三翔家と血縁関係のない翔人が魔想討伐を行っているから』だ。
「魔物なんていないと世界中の人が考えているのは、翔人と同じ仕事をしている人が、世界中にいるからなんだよね」
「ああ、そうだ。呼び名が違うだけで僕らと同じことをしている人達が世界中にいるからこそ、魔物も、そして翔化技術も世に知られていない・・・」
翔化技術という言葉を口にするなり、遅まきながら自分が変化していることに気付き、僕は少なからず動揺した。魔想討伐以外の目的で翔体になることへ、今の僕は前ほど拒絶を感じなくなっていた。消え失せたわけでは決して無いが、それでも以前のような絶対的拒絶はもう感じていない。昨日輝夜さんに提案した「翔体になって生命力が入ってくる仕組みを観察しよう」が、その決定的証拠だろう。以前の僕ならこんな提案をするどころか、これを思い付くことすら無かったはずだからである。突然知った自分のこの変化に、僕は少なくない狼狽を覚えたのだった。
「お兄ちゃん、大丈夫お兄ちゃん」
心配そうに問いかける美鈴の声が耳に届いた。僕は我に返り、作り笑いを浮かべる。
「ごめん、心配かけちゃったね。もう、大丈夫だよ」
しかしそんなヘボ演技が、この妹に通じる訳がない。今にも泣き出しそうな瞳で一心に見つめてくる美鈴へ、僕は三秒と経たず降参した。
「悪かった、正直に話すよ。美鈴、兄ちゃんはいつの間にか、魔想討伐以外の目的で翔化することへ、以前ほど拒絶を感じなくなっていた。そのことにさっき初めて気付いて、驚いたんだ」
不思議な確信を覚えた。運命がどう転ぼうと僕は今の話を、祖父母へも大吉たちへも絶対しなかった。これは精霊猫と、そして美鈴にのみ伝える話だったのである。
「お兄ちゃんは自分で自分に設けた壁を、自分で乗り越えたんだね。精霊猫はそれに気付いたから、他の翔人に会う準備として、日曜討伐をお兄ちゃんに依頼したのだと思う」
「美鈴、何で壁のことを知っているんだ? いやそれより、自分で自分に設けた壁って言ったけど、あれは兄ちゃんが自分で作った壁だったのか?」
驚愕し身を乗り出す僕へ、美鈴はさっきの不思議な確信を裏付けるが如く、神託を下す巫女として答えた。
「子供は初め、大人が作った壁の中で、壁に守られながら成長する。それを本能的に知っている子供は、自分の安全を保証してくれる壁を、自分の一部として受け入れ成長して行く。これが、自分で自分に設けた壁の意味」
今更ながら気付いた。巫女姿の美鈴が、年齢不詳なのではなかった。美鈴自身が、年齢を超越した存在だったのである。
「しかし成長がある境界を越えると、壁は自分を守る防御壁から、成長を阻む障壁に変わる。それを悟った子供のみが、壁を自ら乗り越え、その先へ進んで行くことができる。私は壁の存在に気付いているけど、心と体にまだその準備ができていないから、今は力を蓄えているの。だからお兄ちゃんはやっぱりお兄ちゃんだなあって、わたし嬉しくなっちゃった」
「いやいやいや、兄ちゃんはたった今まで、そんなこと一度も考えたこと無かったよ」
神託を終えいつもの可愛い妹に戻った美鈴へ顔と両手を盛大に振ったのち、僕は感慨に浸った。
「前々から判っていた事だけど、心も何もかも、美鈴のほうが僕よりずっと成長している。兄ちゃんはそれが、凄く嬉しいんだ。ん? でも美鈴の方が成長しているなら、僕が自分を兄ちゃんって言うのは変なんじゃないかな?」
う~んでも、それでも美鈴は僕の可愛い妹だし、僕は美鈴の兄ちゃんだしなあ、なんておバカなことを腕を組み首を傾げて考えていると、美鈴が隣へやって来て膝を付き、僕を優しく抱きしめてくれた。
「お兄ちゃんは今までも、そしていつまでも、私の大好きな自慢のお兄ちゃんだよ。白湯ごちそうさま。休憩、終えるね」
美鈴は立ち上がり、静々と台所から去って行った。巫女装束の奏でる布ずれの音がなぜかその時、清流のせせらぎに聞こえた僕は、無意識に呟いた。
――せせらぎの白百合。
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