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ダイブ4 古代オリンピックの巻 〜 ソクラテス・プラトン 編 〜
第217話 斬って!、斬って!、斬りまくる!
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セイはまず自分の一番間近に浮いている日本刀に手を伸ばした。
順手でそれを握る。
アンドロギュノスのおぞましい姿がセイに迫ってくる。上下逆向きについた二つの顔は醜くゆがんでいて、まるで悪夢にでてくる悪鬼のようだ。
セイは地面を蹴り出し刀を構えたまま、猛烈な勢いでダッシュした。先陣をきって這ってきたアンドロギュノスを迎え撃つ。
セイが右から左に真一文字に剣を薙ぎ払う。一瞬にしてアンドロギュノスが上下真っ二つに切り裂かれた。背中同士で張り付いていた元のひとりひとりの状態に切り離された形になる。
だが二体には分かれない。
すでに異形の化物と化しているアンドロギュノスは夥しい血と、内臓をまき散らして飛び散った。走ってきた勢いは途切れ、地面にべしゃっと潰れるようにしてへしゃげる。
セイは斬り捨てた敵の末路などは顧みない。
せいは刀をその斬った太刀筋そのままに投げ捨てる。そしてそのまま反対側のレーンに浮いている刀を、今度は逆手で引き抜く。
次のアンドロギュノスが突進してくる。セイは刀をもった手を今度は左側から右へとふり抜く。このアンドロギュノスも二枚下ろしで上下にスライスされる。セイは斬った剣を投げ捨てながら、前のめりに突っ込んでくる死体を避けると、右側のレーンの刀を順手で握りしめ今度は右から左へと振り抜く。そして刀を投げ捨てる。
セイが走る。
一直線に並ぶ刀の一本を引き抜く。
地面を踏み込み、
横真一文字に刀をふるい斬る。
その刀を投げ捨てる。
次の剣をつかむ。
敵を斬る。
投げ捨てる。
掴む。
斬る。
投げ捨てる。
握る。
斬る。
投げ捨てる。
握る。斬る。投げ捨てる。
握る斬る投げ捨てる。握・斬・捨。握斬捨——。
セイは疾走しながら、その連続技をくりかえしながら怒濤の勢いで駆け抜けていく。真っ二つに切り裂かれていくアンドロギュノスの死骸がセイの背後に累々と積みあがっていった。セイの作った刀のレーンは、すでに血まみれ、肉片まみれになっており、凄惨きわまりない状態になっていた。
セイが落りち返し点の標柱から、反対側の標柱まで一気呵成に駆け抜けおえたときには、アンドロギュノスはすべて斬り捨てられていた。
最後の一太刀をふるい終えると、セイは自分が返り血で血まみれになっていることに気づいた。すぐさま上にむけて手をあげると、頭上から光のシャワーが降り注ぎはじめ、服装の破れも、血まみれだった姿も修復していった。
そのとき、どこか遠くからなにか不自然な音が聞こえてくるのに気づいた。この時代、この場所ではあまり耳にしないような音。
耳をそばだてる。
セイはそれがなにかはわからなかったが、なんの音かには思いあたった。
なにか機械が動いている音だった——。
順手でそれを握る。
アンドロギュノスのおぞましい姿がセイに迫ってくる。上下逆向きについた二つの顔は醜くゆがんでいて、まるで悪夢にでてくる悪鬼のようだ。
セイは地面を蹴り出し刀を構えたまま、猛烈な勢いでダッシュした。先陣をきって這ってきたアンドロギュノスを迎え撃つ。
セイが右から左に真一文字に剣を薙ぎ払う。一瞬にしてアンドロギュノスが上下真っ二つに切り裂かれた。背中同士で張り付いていた元のひとりひとりの状態に切り離された形になる。
だが二体には分かれない。
すでに異形の化物と化しているアンドロギュノスは夥しい血と、内臓をまき散らして飛び散った。走ってきた勢いは途切れ、地面にべしゃっと潰れるようにしてへしゃげる。
セイは斬り捨てた敵の末路などは顧みない。
せいは刀をその斬った太刀筋そのままに投げ捨てる。そしてそのまま反対側のレーンに浮いている刀を、今度は逆手で引き抜く。
次のアンドロギュノスが突進してくる。セイは刀をもった手を今度は左側から右へとふり抜く。このアンドロギュノスも二枚下ろしで上下にスライスされる。セイは斬った剣を投げ捨てながら、前のめりに突っ込んでくる死体を避けると、右側のレーンの刀を順手で握りしめ今度は右から左へと振り抜く。そして刀を投げ捨てる。
セイが走る。
一直線に並ぶ刀の一本を引き抜く。
地面を踏み込み、
横真一文字に刀をふるい斬る。
その刀を投げ捨てる。
次の剣をつかむ。
敵を斬る。
投げ捨てる。
掴む。
斬る。
投げ捨てる。
握る。
斬る。
投げ捨てる。
握る。斬る。投げ捨てる。
握る斬る投げ捨てる。握・斬・捨。握斬捨——。
セイは疾走しながら、その連続技をくりかえしながら怒濤の勢いで駆け抜けていく。真っ二つに切り裂かれていくアンドロギュノスの死骸がセイの背後に累々と積みあがっていった。セイの作った刀のレーンは、すでに血まみれ、肉片まみれになっており、凄惨きわまりない状態になっていた。
セイが落りち返し点の標柱から、反対側の標柱まで一気呵成に駆け抜けおえたときには、アンドロギュノスはすべて斬り捨てられていた。
最後の一太刀をふるい終えると、セイは自分が返り血で血まみれになっていることに気づいた。すぐさま上にむけて手をあげると、頭上から光のシャワーが降り注ぎはじめ、服装の破れも、血まみれだった姿も修復していった。
そのとき、どこか遠くからなにか不自然な音が聞こえてくるのに気づいた。この時代、この場所ではあまり耳にしないような音。
耳をそばだてる。
セイはそれがなにかはわからなかったが、なんの音かには思いあたった。
なにか機械が動いている音だった——。
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