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ダイブ1 化天の夢幻の巻 〜 織田信長編 〜
第27話 是非におよばず
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マリアは廊下から状況を見守っている信長たちの上空にくると、ピストル・バイクの後部座席から飛び降りた。
「マリア殿。よくぞご無事で」
森力丸が心配そうな顔でマリアの元に駆け寄ろうとしたが、マリアはまっすぐ信長の元にむかっていく。
「おい、信長。ここを離れろ」
「マ、マリアどの、どうされた?」
「セイは本気を出すつもりだ。逃げねえと危ねぇ」
「なんと。それならば、わしはセイどのの本気を見てみたいぞ」
「このうつけ。おめぇが巻き添えくっては元も子もねぇだろうがぁ」
「そうはいかぬ」
マリアはちっと舌打ちをすると、脇でどうしていいか判断しかねている蘭丸たちに声をかけた。
「おい、森兄弟。弥助。この馬鹿を連れ出すのに協力しろ!」
「許さん。わしをここから引き離そうとしたものは、切腹を申し付けるぞ」
信長が先制して家臣たちを恫喝した。そのことばに竦んで、誰一人としてマリアのことばに従うことができずにいた。
「くそ!。この馬鹿野郎が」
頭にきたマリアは信長の髷に飛びついて、信長を引き倒した。廊下に大の字に信長のからだが転がる。
「マリアどの、おやめください」
あわてて蘭丸以下家臣たちが、信長の髷を引っ張るマリアを引き剥がしにかかる。
セイがおおきく息を吸って、かがりに力強く叫んだ。
「かがり、もう一度言うよ……」
「元の時代にもどりたいって願え!」
かがりが指をからだの前で組んで、目をつぶって強い思いを叫んだ。
「元の時代に……、聖ちゃんたちがいる時代にもどりたい!」
その瞬間、太陽が落ちてきたかと思うほどの目もくらむような光が、セイの手の中から立ち昇った。その光をセイがぐっと掴む。
「こい。『未練の力!』」
すぐにその光が刀の柄となって具現化する。
そしてその柄から刀身が伸びはじめる。のたうち回る光の渦が、刀身となって肉づいていく。長く、おおきく……。
セイは刀をふりあげて肩越しに振りかぶった。圧倒的な光量に、信長も、マリアも、家臣たちもみな目を開けていられず、思わず動きがとまる。
「マリア殿。あれはなんじゃ」と信長が叫んだ。
「あれは『心残り』を晴らしたいという、あの女の思いだ。セイは、あいつには、その『思い』を手にすることで、無敵になれる能力がある。まったくチートだよ」
「ちぃと?」
「いや…;、だが、これは、まずいな」
マリアが呟くと、マリアの下に組み敷かれていた信長もさすがに、これは一大事とばかりにからだを起こして、マリアに尋ねた。
「マリア殿、どちらに逃げればよい」
マリアは再度舌打ちしてから、家臣にも聞こえる声で言った。
「みな、とりあえずこの本殿から出ろ。この寺は砕け散る」
目の前で巨大化を続けていたザレオスのからだは、『五重の塔』ほどの高さほどになったところで、とまった。
目の前で手を背中にむけたままのセイを睨みつける。山羊のような四角い光彩が、生き物すべての精気を奪いとるような力をはらんでいく。飛んでいる鳥すら、その場で命をうしなって落ちてくると思われるほどの、圧倒的な凶気。
「どうした。あまりの恐怖に動けなくなったか」
ザレオスが邪悪な笑みをうかべて、セイをあざ笑った。
「いいや。あんたの最大級のまぬけ面をみたくて待ってた」
「貴様ぁ、この後に及んで愚弄するとは……」
「『大男、総身に知恵が回りかね』ってね。でかくなると、まぬけになるンだよねぇ」
「なにぃ。おまえなど一撃で消し飛ばしてやる」
ザレオスが前に足を踏みだし、セイに殴りかかろうとする。
「トラウマ、おまえを浄化する!」
セイがうしろに振りかぶっていた刀の柄を、正面のザレオスにむけて振りあげた。
まず最初にかなたで雷鳴のような音がした。そして地震のような地響き。ばりばりという破壊音が近づいてくる。本能寺の本殿の天井が真っ二つに割けたかと思うと、奥の間から光の刃が姿をあらわした。
セイが手を真上にもちあげると、手のひらから伸びる光の剣が天空をも貫こうかという高さまで達していることがわかった。それはまるで地上から天にむかって駆け登った雷。光の柱。
ザレオスがその場に固まったかのように立ち止まった。上を見あげる。その場のすべてを圧倒するような光の凶器に声をふるわせた。
「き、貴様、なにを……」
セイはザレオスの言葉を無視して、そのまま剣を振り降ろした。上空にとてつもなく大きな光の円弧が描かれると、ザレオスめがけて光の刃が振り降ろされてくる。
ザレオスは右に向き直ると、巨躯を揺らしながら走り出した。
「セイさん、ザレオスが逃げますわ」
エヴァがピストル・バイクの上から叫ぶと、マリアも信長たちと厩のほうへ逃げながら追従する。
「セイ、逃げられンじゃねぇぞ」
ザレオスは『下京総構』と呼ばれる防壁を蹴破り、民家を踏みつぶしながら、一気に数百メートルを駆け抜けていた。尋常ならざるスピード。
ザレオスが走りながら上を見あげる。とたんにザレオスの顔が恐怖にゆがむ。
光の剣はいつのまにか扇状に広がっていた。光の刃の到達位置から逃れていたはずなのに、真上にはまだ光の剣があって空を完全に被っていた。
ザレオスが遥かむこうに垣間見える青空に気づいた。遥かかなただったが、光の剣の切れ目がそこにあった。ザレオスがそこにむけて渾身の力で爆走しはじめた。その顔にはセイを嘲っていたときの余裕はなかった。
だが、ザレオスがどんなにあがいても、剣が横に広がっていくスピードのほうが速かった。さきほどまで見えていた光の剣の切れ目は、すでに遥か彼方になっていた。
ザレオスが、悲鳴とも咆哮ともつかぬ雄叫びをあげるのが聞こえた。
「くそぉおぉおぉおぉ、にげきれんんんんんん……」
「セイ、あいかわらず、エゲつないな」
満足そうな笑みを浮かべてマリアが呟く。
セイが地面にむけて剣を振り降ろした。剣はすでに横に広がりすぎて横幅数キロに及ぶ『扇』と化していたが、ザレオスはその『扇』の傘の下からとうとう逃れきれなかった。
地面に叩きつけられた光の刃が、ザレオスを、京の街を、林や森を、田畑を、叩きつぶした。轟音があたりに響き渡り、大地を揺らしたが、彼方で『ぷちっ』となにか生き物が潰れる音がかすかに聞こえた。
セイが刀を振り降ろし終えたあとも、その太刀は数キロ先にもおよび京の街を上から押しつぶし続けた。遥か彼方でなにかが壊れる音が聞こえ続けた。
しばらくして音がやむと、エヴァがピストル・バイクを上昇させて、その方角を俯瞰すると、あきれ返ったような声をあげた。
「セイさん、やりすぎです。『二条城』がぺしゃんこになっていましてよ」
セイは上をみあげるとエヴァに弁明した。
「ぼくじゃない。かがりの帰りたいという『思い』が強すぎるんだ」
セイは頭をかきながら、うしろを振り向いた。若い女性の上に浮かんでいるかがりの魂のほうに目をむけて、ため息交じりに言った。
『かがり。帰りたいにもほどがあるよ』
------------------------------------------------------------
信長は跡形もなく崩れた本殿を横目で見ながら、立ちあがった。マリアに促されて本殿から飛びだしたおかげで、下敷きにならずに済んだことで胸をなで下ろした。
「いや、マリアどののおかげで助かったわ」
「おまえが駄々こねたおかげで、たっぷり埃はかぶったがな」
悪態をつくマリアの脇にいた家臣たちも顔をあげて立ち上がりはじめた。
そのとき、信長が庭に横たわっている明智光秀に気づいた。
「光秀!! 」
玉砂利に足をとられ、つんのめりそうになりながらも信長が必死の形相で、光秀に駆け寄った。光秀は血だらけだったが、そんなことに構わず、信長が光秀を抱き起こす。
「光秀!」
その訴えかけに、光秀がうっすらと目を開けた。
「おや……かた……さま……」
「光秀、なぜじゃ。きさま、なぜわしを討とうと思った」
「し、四国征伐でございます……」
「一度は長宗我部に、四国は切り取り次第と約束しておきながら、突然翻意され、無理難題をおおせになりました」
「私の家臣、斉藤利三と石谷頼辰は長宗我部と親族の間柄でございます。ですからわたしは何度も説得し、長宗我部も秦順の意を示してくれました。四国も御屋形様の領地となったのです……」
「ですが、御屋形様は長宗我部を討つと申されました。これではわたしも利三らも立場がございません」
「そうじゃったか。わしがお主を追いつめておったか……。光秀、許せ」
「わたしこそ……長年御恩を賜りながら、謀反などと……」
光秀の目からつーっと一筋の涙がつたい落ちた。
「御屋形……さま……。どうかおゆるし……を……」
そこまでだった。光秀の腕がだらりと落ちると同時に、からだが弛緩した。
織田信長は光秀の亡骸をぐっと抱きしめて、静かに言った。
「是非に及ばず(しかたがないことだ)」
「マリア殿。よくぞご無事で」
森力丸が心配そうな顔でマリアの元に駆け寄ろうとしたが、マリアはまっすぐ信長の元にむかっていく。
「おい、信長。ここを離れろ」
「マ、マリアどの、どうされた?」
「セイは本気を出すつもりだ。逃げねえと危ねぇ」
「なんと。それならば、わしはセイどのの本気を見てみたいぞ」
「このうつけ。おめぇが巻き添えくっては元も子もねぇだろうがぁ」
「そうはいかぬ」
マリアはちっと舌打ちをすると、脇でどうしていいか判断しかねている蘭丸たちに声をかけた。
「おい、森兄弟。弥助。この馬鹿を連れ出すのに協力しろ!」
「許さん。わしをここから引き離そうとしたものは、切腹を申し付けるぞ」
信長が先制して家臣たちを恫喝した。そのことばに竦んで、誰一人としてマリアのことばに従うことができずにいた。
「くそ!。この馬鹿野郎が」
頭にきたマリアは信長の髷に飛びついて、信長を引き倒した。廊下に大の字に信長のからだが転がる。
「マリアどの、おやめください」
あわてて蘭丸以下家臣たちが、信長の髷を引っ張るマリアを引き剥がしにかかる。
セイがおおきく息を吸って、かがりに力強く叫んだ。
「かがり、もう一度言うよ……」
「元の時代にもどりたいって願え!」
かがりが指をからだの前で組んで、目をつぶって強い思いを叫んだ。
「元の時代に……、聖ちゃんたちがいる時代にもどりたい!」
その瞬間、太陽が落ちてきたかと思うほどの目もくらむような光が、セイの手の中から立ち昇った。その光をセイがぐっと掴む。
「こい。『未練の力!』」
すぐにその光が刀の柄となって具現化する。
そしてその柄から刀身が伸びはじめる。のたうち回る光の渦が、刀身となって肉づいていく。長く、おおきく……。
セイは刀をふりあげて肩越しに振りかぶった。圧倒的な光量に、信長も、マリアも、家臣たちもみな目を開けていられず、思わず動きがとまる。
「マリア殿。あれはなんじゃ」と信長が叫んだ。
「あれは『心残り』を晴らしたいという、あの女の思いだ。セイは、あいつには、その『思い』を手にすることで、無敵になれる能力がある。まったくチートだよ」
「ちぃと?」
「いや…;、だが、これは、まずいな」
マリアが呟くと、マリアの下に組み敷かれていた信長もさすがに、これは一大事とばかりにからだを起こして、マリアに尋ねた。
「マリア殿、どちらに逃げればよい」
マリアは再度舌打ちしてから、家臣にも聞こえる声で言った。
「みな、とりあえずこの本殿から出ろ。この寺は砕け散る」
目の前で巨大化を続けていたザレオスのからだは、『五重の塔』ほどの高さほどになったところで、とまった。
目の前で手を背中にむけたままのセイを睨みつける。山羊のような四角い光彩が、生き物すべての精気を奪いとるような力をはらんでいく。飛んでいる鳥すら、その場で命をうしなって落ちてくると思われるほどの、圧倒的な凶気。
「どうした。あまりの恐怖に動けなくなったか」
ザレオスが邪悪な笑みをうかべて、セイをあざ笑った。
「いいや。あんたの最大級のまぬけ面をみたくて待ってた」
「貴様ぁ、この後に及んで愚弄するとは……」
「『大男、総身に知恵が回りかね』ってね。でかくなると、まぬけになるンだよねぇ」
「なにぃ。おまえなど一撃で消し飛ばしてやる」
ザレオスが前に足を踏みだし、セイに殴りかかろうとする。
「トラウマ、おまえを浄化する!」
セイがうしろに振りかぶっていた刀の柄を、正面のザレオスにむけて振りあげた。
まず最初にかなたで雷鳴のような音がした。そして地震のような地響き。ばりばりという破壊音が近づいてくる。本能寺の本殿の天井が真っ二つに割けたかと思うと、奥の間から光の刃が姿をあらわした。
セイが手を真上にもちあげると、手のひらから伸びる光の剣が天空をも貫こうかという高さまで達していることがわかった。それはまるで地上から天にむかって駆け登った雷。光の柱。
ザレオスがその場に固まったかのように立ち止まった。上を見あげる。その場のすべてを圧倒するような光の凶器に声をふるわせた。
「き、貴様、なにを……」
セイはザレオスの言葉を無視して、そのまま剣を振り降ろした。上空にとてつもなく大きな光の円弧が描かれると、ザレオスめがけて光の刃が振り降ろされてくる。
ザレオスは右に向き直ると、巨躯を揺らしながら走り出した。
「セイさん、ザレオスが逃げますわ」
エヴァがピストル・バイクの上から叫ぶと、マリアも信長たちと厩のほうへ逃げながら追従する。
「セイ、逃げられンじゃねぇぞ」
ザレオスは『下京総構』と呼ばれる防壁を蹴破り、民家を踏みつぶしながら、一気に数百メートルを駆け抜けていた。尋常ならざるスピード。
ザレオスが走りながら上を見あげる。とたんにザレオスの顔が恐怖にゆがむ。
光の剣はいつのまにか扇状に広がっていた。光の刃の到達位置から逃れていたはずなのに、真上にはまだ光の剣があって空を完全に被っていた。
ザレオスが遥かむこうに垣間見える青空に気づいた。遥かかなただったが、光の剣の切れ目がそこにあった。ザレオスがそこにむけて渾身の力で爆走しはじめた。その顔にはセイを嘲っていたときの余裕はなかった。
だが、ザレオスがどんなにあがいても、剣が横に広がっていくスピードのほうが速かった。さきほどまで見えていた光の剣の切れ目は、すでに遥か彼方になっていた。
ザレオスが、悲鳴とも咆哮ともつかぬ雄叫びをあげるのが聞こえた。
「くそぉおぉおぉおぉ、にげきれんんんんんん……」
「セイ、あいかわらず、エゲつないな」
満足そうな笑みを浮かべてマリアが呟く。
セイが地面にむけて剣を振り降ろした。剣はすでに横に広がりすぎて横幅数キロに及ぶ『扇』と化していたが、ザレオスはその『扇』の傘の下からとうとう逃れきれなかった。
地面に叩きつけられた光の刃が、ザレオスを、京の街を、林や森を、田畑を、叩きつぶした。轟音があたりに響き渡り、大地を揺らしたが、彼方で『ぷちっ』となにか生き物が潰れる音がかすかに聞こえた。
セイが刀を振り降ろし終えたあとも、その太刀は数キロ先にもおよび京の街を上から押しつぶし続けた。遥か彼方でなにかが壊れる音が聞こえ続けた。
しばらくして音がやむと、エヴァがピストル・バイクを上昇させて、その方角を俯瞰すると、あきれ返ったような声をあげた。
「セイさん、やりすぎです。『二条城』がぺしゃんこになっていましてよ」
セイは上をみあげるとエヴァに弁明した。
「ぼくじゃない。かがりの帰りたいという『思い』が強すぎるんだ」
セイは頭をかきながら、うしろを振り向いた。若い女性の上に浮かんでいるかがりの魂のほうに目をむけて、ため息交じりに言った。
『かがり。帰りたいにもほどがあるよ』
------------------------------------------------------------
信長は跡形もなく崩れた本殿を横目で見ながら、立ちあがった。マリアに促されて本殿から飛びだしたおかげで、下敷きにならずに済んだことで胸をなで下ろした。
「いや、マリアどののおかげで助かったわ」
「おまえが駄々こねたおかげで、たっぷり埃はかぶったがな」
悪態をつくマリアの脇にいた家臣たちも顔をあげて立ち上がりはじめた。
そのとき、信長が庭に横たわっている明智光秀に気づいた。
「光秀!! 」
玉砂利に足をとられ、つんのめりそうになりながらも信長が必死の形相で、光秀に駆け寄った。光秀は血だらけだったが、そんなことに構わず、信長が光秀を抱き起こす。
「光秀!」
その訴えかけに、光秀がうっすらと目を開けた。
「おや……かた……さま……」
「光秀、なぜじゃ。きさま、なぜわしを討とうと思った」
「し、四国征伐でございます……」
「一度は長宗我部に、四国は切り取り次第と約束しておきながら、突然翻意され、無理難題をおおせになりました」
「私の家臣、斉藤利三と石谷頼辰は長宗我部と親族の間柄でございます。ですからわたしは何度も説得し、長宗我部も秦順の意を示してくれました。四国も御屋形様の領地となったのです……」
「ですが、御屋形様は長宗我部を討つと申されました。これではわたしも利三らも立場がございません」
「そうじゃったか。わしがお主を追いつめておったか……。光秀、許せ」
「わたしこそ……長年御恩を賜りながら、謀反などと……」
光秀の目からつーっと一筋の涙がつたい落ちた。
「御屋形……さま……。どうかおゆるし……を……」
そこまでだった。光秀の腕がだらりと落ちると同時に、からだが弛緩した。
織田信長は光秀の亡骸をぐっと抱きしめて、静かに言った。
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