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第三章 第一節 魔法少女
第309話 今のはなに?。いつのまに攻撃をしかけた?
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魔法少女たちの別の隊列が真上にむかって人の壁をつくって待ちかまえていた。
空中で仰向けにねそべったような状態で、真上から急襲してきた戦闘機をむかえうつ。機銃とレーザー砲が一斉に発射される。
だが、魔法少女たちはその上空にむけて『移行領域』の傘を展開していた。レーザー砲や銃弾はそのまま魔法少女たちのからだをすり抜け、さらにその下にあるイオージャのからだも通り抜け、地上にあるビル数棟と空中回廊を破壊した。
奇襲は空振りになったが、ヤマトの操る無人戦闘機はすぐさま次の攻撃態勢に移っていた。戦闘機は次のヒット&アウェイのため急旋回にはいる。
だが、そこまでだった。
戦闘機は急カーブを描いて上昇しようとしたところで、突然まるで分解したように、ばらばらとパーツが外れはじめたかと思うと、爆発した。
今のはなに?。いつのまに攻撃をしかけた?。
レイは魔法少女の今の攻撃になにかとんでもない違和感を覚えた。
そう、まるで文字通り『魔法』を見せられたような感覚。
さきほどデミリアンにむけて電撃を浴びせたのとはあきらかに異質の攻撃。これはあのフーディアムに現れた魔法少女が、アンドロイド兵や人間を吹き飛ばしたときにも感じた違和感——。
だがレイにその肌感覚の差異について、思考を巡らせている時間はなかった。
次の5機は縦一列のトレイル編隊で、ビルの合間を縫うような超低空飛行で魔法少女の群れを横からついた。が、この戦闘機は正面にむけてビームもミサイルを打ち込むこともしなかった。
ただ魔法少女の群れのなかに突っ込んでいった。
マッハのスピードで真正面から次々と飛込んでくる戦闘機に、魔法少女たちの『魔法』は間に合わなかった。が、同時に『移行領域』の壁は魔法少女たちに、一切のダメージを与えることもなかった。
5機の戦闘機が魔法少女の壁をすり抜けた。魔法少女たちがすぐにうしろを振り向いて、背後から『魔法』をふるおうとステッキをふりあげる。その瞬間、魔法少女のまわりで小規模の爆発がおきた。広範囲にわたって時間差で爆発をしていく。どうやらすり抜ける瞬間に、ステルス空中爆弾を空中にまき散らしていたらしい。
魔法少女たちが張った『移行領域』のベールの内側で爆発したいくつかの爆弾が、数人の魔法少女はばらばらに吹き飛ばした。
空から血塗れになった魔法少女の各部位が、血飛沫とともに落ちてくる。
「よし!」
ヤマトの弾むような声が聞こえた。
レイは魔法少女たちはヤマトに任せることにして、すこしでもこの場所から離れようとセラ・サターンを動かそうとした。だが、先ほどイオージャを貫いた時に腕に力をこめた反動か、今度は腕にちからがうまくはいらなかった。どこかの腱を痛めたのかもしれない。それでもビルの窓に指を這わせながら、方向を転換して横の大通りのほうへからだを移動させる。
「レイ、まずい!。早く逃げてくれ」
ふいに飛込んできた声は、エドの声だった。それまでまったく存在感がなかったのを帳消しにしようとでもするように、ひと一倍大きな声でエドが叫んでいる。
レイはすぐに自分の背後のカメラに目をむけた。
イオージャがこちらに背中を向けようとしている姿が目にはいった。
『まるで「スカンク」っていう生き物の攻撃みたい』
たしか、自分はそのとき、そういう感想を漏らした。
レイはイオージャのその動作がなにを意味しているのか、自分がどれほど抜き差しならない状態に追い込まれようとしているのか、すぐに悟った——。
空中で仰向けにねそべったような状態で、真上から急襲してきた戦闘機をむかえうつ。機銃とレーザー砲が一斉に発射される。
だが、魔法少女たちはその上空にむけて『移行領域』の傘を展開していた。レーザー砲や銃弾はそのまま魔法少女たちのからだをすり抜け、さらにその下にあるイオージャのからだも通り抜け、地上にあるビル数棟と空中回廊を破壊した。
奇襲は空振りになったが、ヤマトの操る無人戦闘機はすぐさま次の攻撃態勢に移っていた。戦闘機は次のヒット&アウェイのため急旋回にはいる。
だが、そこまでだった。
戦闘機は急カーブを描いて上昇しようとしたところで、突然まるで分解したように、ばらばらとパーツが外れはじめたかと思うと、爆発した。
今のはなに?。いつのまに攻撃をしかけた?。
レイは魔法少女の今の攻撃になにかとんでもない違和感を覚えた。
そう、まるで文字通り『魔法』を見せられたような感覚。
さきほどデミリアンにむけて電撃を浴びせたのとはあきらかに異質の攻撃。これはあのフーディアムに現れた魔法少女が、アンドロイド兵や人間を吹き飛ばしたときにも感じた違和感——。
だがレイにその肌感覚の差異について、思考を巡らせている時間はなかった。
次の5機は縦一列のトレイル編隊で、ビルの合間を縫うような超低空飛行で魔法少女の群れを横からついた。が、この戦闘機は正面にむけてビームもミサイルを打ち込むこともしなかった。
ただ魔法少女の群れのなかに突っ込んでいった。
マッハのスピードで真正面から次々と飛込んでくる戦闘機に、魔法少女たちの『魔法』は間に合わなかった。が、同時に『移行領域』の壁は魔法少女たちに、一切のダメージを与えることもなかった。
5機の戦闘機が魔法少女の壁をすり抜けた。魔法少女たちがすぐにうしろを振り向いて、背後から『魔法』をふるおうとステッキをふりあげる。その瞬間、魔法少女のまわりで小規模の爆発がおきた。広範囲にわたって時間差で爆発をしていく。どうやらすり抜ける瞬間に、ステルス空中爆弾を空中にまき散らしていたらしい。
魔法少女たちが張った『移行領域』のベールの内側で爆発したいくつかの爆弾が、数人の魔法少女はばらばらに吹き飛ばした。
空から血塗れになった魔法少女の各部位が、血飛沫とともに落ちてくる。
「よし!」
ヤマトの弾むような声が聞こえた。
レイは魔法少女たちはヤマトに任せることにして、すこしでもこの場所から離れようとセラ・サターンを動かそうとした。だが、先ほどイオージャを貫いた時に腕に力をこめた反動か、今度は腕にちからがうまくはいらなかった。どこかの腱を痛めたのかもしれない。それでもビルの窓に指を這わせながら、方向を転換して横の大通りのほうへからだを移動させる。
「レイ、まずい!。早く逃げてくれ」
ふいに飛込んできた声は、エドの声だった。それまでまったく存在感がなかったのを帳消しにしようとでもするように、ひと一倍大きな声でエドが叫んでいる。
レイはすぐに自分の背後のカメラに目をむけた。
イオージャがこちらに背中を向けようとしている姿が目にはいった。
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たしか、自分はそのとき、そういう感想を漏らした。
レイはイオージャのその動作がなにを意味しているのか、自分がどれほど抜き差しならない状態に追い込まれようとしているのか、すぐに悟った——。
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