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第三章 第一節 魔法少女
第294話 亜獣イオージャ出現!
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上空からの『SOL740』の鉄槌と、地上から見舞ったテラ粒子砲による攻撃が、魔法少女を直撃したのはほぼ同時だった。
上から『SOL740』を浴びたものは原子レベルで消滅し、下からテラ粒子砲を照射されたものは、体組成を分解され粒子となって消え去る。
はずだった——。
だが、どちらの攻撃も着弾しなかった。上から攻撃はただいたずらに数棟のビルを丸ごと消失させ、レーザー光はまるで空で交錯するショウの演出のよう空に散った。
そこに亜獣イオージャがいた。
獣は魔法少女たちを経帷子のようにまとっていた。大きな体躯に添うようにして魔法少女が翔んでいた。いや、集っていたというべきか。それはまるで凶暴な獣が鳥や小動物と共存共栄していた姿を模しているようにも見えた。
イオージャの『移行領域(トランジショナル・ゾーン)』のエリアの中に身を潜めた魔法少女たちはひとりたりとも損傷を受けてなかった。
「くそぅ、間に合わなかったか!」
ヤマトが唾棄するように叫んだ。悔しさのあまりだろうか、レイには非難がましい言い方に聞こえた。レイはモニター越しにヤマトを叱責した。
「タケル、誰かのせいにしてもしかたがない」
「レイ、わかってる。だけどね……」
めずらしくヤマトが言い訳のようなものを言いかけたが、春日リンがすぐさまそれを制した。
「タケル君。らしくないわよ。たとえあそこの魔法少女を一掃できていたとしても、あとから湧いてでてくるはず。そうでしょ?」
リンはこともなげに言ったが、今度はミサトがその内容に噛みついてきた。
「リン、それはどういうことよ?」
「どういうことも、なにも……。金田日博士の報告だと一万人近くいるんでしょ、魔法少女って?。あそこに翔んでるのはどう多く見るもっても300がいいとこ」
「つまり、まだ何千という数が控えているってことなのね」
「まぁ、そういうことになるかしらね。ね、エド」
リンがすぐさま質問の、矛先をエドの方へ指しむけた。エドはなにかを答えようとしていたが、レイがその前に『推測』という無駄な時間を摘み取った。
「ヤマト、とりあえずこの亜獣倒すけどいい?」
レイは誰に許可を求めてもおなじなので、ヤマトに声をかけた。
ヤマトはすぐに「あぁ、かまわない」と言ってきたが、そのときにはレイはすでに薙刀をふりあげて、魔法少女たちへ斬りかかっていた。
だが、そのときアスカの叫ぶ声が耳に飛び込んできた。
「レイ、魔法少女よ!」
上から『SOL740』を浴びたものは原子レベルで消滅し、下からテラ粒子砲を照射されたものは、体組成を分解され粒子となって消え去る。
はずだった——。
だが、どちらの攻撃も着弾しなかった。上から攻撃はただいたずらに数棟のビルを丸ごと消失させ、レーザー光はまるで空で交錯するショウの演出のよう空に散った。
そこに亜獣イオージャがいた。
獣は魔法少女たちを経帷子のようにまとっていた。大きな体躯に添うようにして魔法少女が翔んでいた。いや、集っていたというべきか。それはまるで凶暴な獣が鳥や小動物と共存共栄していた姿を模しているようにも見えた。
イオージャの『移行領域(トランジショナル・ゾーン)』のエリアの中に身を潜めた魔法少女たちはひとりたりとも損傷を受けてなかった。
「くそぅ、間に合わなかったか!」
ヤマトが唾棄するように叫んだ。悔しさのあまりだろうか、レイには非難がましい言い方に聞こえた。レイはモニター越しにヤマトを叱責した。
「タケル、誰かのせいにしてもしかたがない」
「レイ、わかってる。だけどね……」
めずらしくヤマトが言い訳のようなものを言いかけたが、春日リンがすぐさまそれを制した。
「タケル君。らしくないわよ。たとえあそこの魔法少女を一掃できていたとしても、あとから湧いてでてくるはず。そうでしょ?」
リンはこともなげに言ったが、今度はミサトがその内容に噛みついてきた。
「リン、それはどういうことよ?」
「どういうことも、なにも……。金田日博士の報告だと一万人近くいるんでしょ、魔法少女って?。あそこに翔んでるのはどう多く見るもっても300がいいとこ」
「つまり、まだ何千という数が控えているってことなのね」
「まぁ、そういうことになるかしらね。ね、エド」
リンがすぐさま質問の、矛先をエドの方へ指しむけた。エドはなにかを答えようとしていたが、レイがその前に『推測』という無駄な時間を摘み取った。
「ヤマト、とりあえずこの亜獣倒すけどいい?」
レイは誰に許可を求めてもおなじなので、ヤマトに声をかけた。
ヤマトはすぐに「あぁ、かまわない」と言ってきたが、そのときにはレイはすでに薙刀をふりあげて、魔法少女たちへ斬りかかっていた。
だが、そのときアスカの叫ぶ声が耳に飛び込んできた。
「レイ、魔法少女よ!」
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