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第二章 第二節 電幽霊(サイバー・ゴースト)戦
第250話 やなヤツ!、やなヤツ!、やなヤツ!
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なにもかもが気にいらなかった。
アスカは自分が射ち込んだ光の矢が、ヤマトを寸前で助けたことがわかったあとも、腹の虫がおさまらなかった。
「タケル、今、そっちに向かってる。ちょっとの間、待ってなさいよね」
アスカは水面ぎりぎりの位置で空中を浮通しながら、ヤマトに声をかけた。だがヤマトからは返事がなかった。
おそらく串刺しになった衝激で、気をうしなっているかなにかだろう。アスカはそれについて心配していなかった。二人のマナの量は事前に確認済みだ。この程度の損傷ならば、充分に持ちこたえられるだけのマナはたっぷり残っている。
「あぁ、アスカ……、助かったよ」
ようやくヤマトから返事があった。
「どてっぱらに穴を空けといて何だけど、しばらくその状態で持たせといてよね」
「あぁ、大丈夫だ。いまので3000ほどマナが減ったけど問題ない。修復してもまだまだたっぷり残ってる」
「あッたりまえよ。さっきみたいな首チョンパを治すよりはマシにきまってる」
「アスカさん、助かりました。お礼を言い……」
クララが脇からしゃしゃりでてきたので、皆まで言わさずアスカは一喝した。
「お礼はいいわよ、クララ。でも、手元が狂って顔が串刺しになったりしなくて本当に良かった。そのきれいな顔がぐちゃぐちゃになったら気分悪いモノ。いくらヴァーチャルの世界でもね」
一瞬、間が空いた。こちらの意図が透けて見えるが、それで気分をすこしは害してくれると、こちらの胸もすくというものだ。
「あなたがそんなしくじりするわけないわ。まぁ、おかげで今はタケルさんとべったりに密着したままになってますけどね」
こちらの当てこすりに動じないばかりか、さらに焚きつけてくるクララに腹がたった。
あの女はこの状況を利用して、タケルとの距離を大きく縮めようとしている。タケルを助けるためとはいえ、こちらもその作戦にみすみす加担させられている。
やなヤツ!、やなヤツ!、やなヤツ!。
どうしてあたしの周りには嫌なヤツばかりいるの?
「アスカ、これは不可抗力だ。突き刺された時の勢いで身動きができないだけだ」
「は、それは良かったこと。タケル、しばらくそのままでいたいなんて思ってるんでしょうね」
「いや、アスカ。早く助けにきてもらいたい。今の衝撃で『ドラゴンズ・ボール』が下に落ちたんだ」
それを開いてアスカは顔が蒼ざめる思いがした。
「ちょっとぉ、それ本当。まさか『ドラゴンズ・ボール』、溶けちゃったんじゃないでしょうね」
「いや、それならこっちとしては、むしろ有り難いんだが、海の底に沈んでしまってわからない。ただ属性を考えると、おそらく溶けることはないと思う」
「じゃぁ、あたしが魔術で浮かびあげさせてあげる」
「できるのか?」
「それは、あたしがそこに行ってから!」
海面に漂っていた視野をふさいでいた霧が切れ、アスカの目の前にようやく塔が見えてきた。
塔は驚くほどよく造り込まれていた。中世時代に建造されたレンガ作りの塔、それ以外には到底見えなかった。もちろんヴァーチャル空間にあるデジタルデータによる作り物だと理解していたが、それでもこの塔にはしっかりとした本物の風合いがあった。
むしろ、この塔が擬態した生物だった、と言われたほうがよっぽど困惑する。
あまりに精緻なトラップに、アスカはすこし不安になった。
「タケル。塔の近くにきたわ。これ、本当に擬態した生物なの?。本物にしかみえない」
「あぁ、本物だ。アスカも細心の注意を。きみが罠にかかったら、もう手のうちようがない」
「ちょっとぉ、タケル、プレッシャーかけるつもり?」
「いや、最重要機密データを隠すのに指定された場所だ。これ以外にトラップがないとはいえない」
「了解。そうまで言うなら、万が一のバックアップを要請しておく」
アスカはそう言うと、テレパシーの送り先を、念じて切り替えた。腹立たしいが、ここはレイを頼らざるを得ない状況だ。
「レイ。こちらの計画が変更になったわ」
「アスカ、どう変更に?」
「タケルとクララがトラップにかかった。二人とも塔の中に閉じこめられて動けないの。今、あたしが救助にむかってる」
「それで、どうすればいい?」
「そちらをさっさと片づけて、こっちに来て。あたしになにかあったら、全員が安全にはログアウトができなくなる」
「了解。ユウキを急がせる」
アスカはレイがいながら船の奪取に手間取っているのは、ユウキがもたもたしているからなのだと類推した。
「——ったく。やっぱクロロが……、いえ、ユウキが足を引っ張ってンのね。で、ユウキは何やってんの?」
「踊ってる」
アスカは100%、聞き間違えをしたと思った。アスカは頭を掻きながら再確認した。
「踊ってる?」
「ええ。今、ちょうど高速ステップを踏んでる。見事なもの」
「ちょっとぉ、あんたら、何やってるワケぇ」
「船を奪取してるところ」
「ど、どうやったら、踊りを踊って、船が奪いとれるわけぇ?!」
「アスカ、仕方がない。こっちはそういうルールのステージ」
アスカは『はーーっ』と大きく嘆息した。
こちらは度重なる不測の攻撃をくらい、マナを大きく消費するような状態まで追い詰められているというのに、いい気なものだ。レイたちは本気なのだろうが、こちらとは切迫感がちがいすぎる。
レイとの交信を切ると、アスカはもう一度、長嘆息をついた。下の方に目をむける。自分の足元の下に広がる空間、この谷底のどこかでレイとユウキが共に必死で戦っている。そう思っていたものが、踊ってると聞かされてはどうしても脱力してしまいそうになる。
その時はるか向こうの方で何かが光ったのが見えた。光に照らされて、反射したのかと思ったかはその光が帯状に伸び縮みしているのでそうではない。アスカは双眼鏡を取り出すと、光った方向にむけた。
「!」
アスカは息を呑んだ。
それはこの空間にあるはずのないもの、そしてもっとも想像したくないものだった。呆然とする思いに、顔からみるみる血の気がひいていく。
「タケル!」
アスカは思わず大声を張りあげた。
「着いたのか?」
ヤマトがすぐにアスカの呼びかけに反応した。
「タケル、まずいことになったわ。もしかしたら二人を救い出せないかもしれない」
「どういうことだ。アスカ!」
「塔のすぐ近くに戦艦がきている。さっきの巡洋艦とは桁がちがう……」
「そう……、あれは、超弩弓級艦……。『大和型戦艦』だわ」
アスカは自分が射ち込んだ光の矢が、ヤマトを寸前で助けたことがわかったあとも、腹の虫がおさまらなかった。
「タケル、今、そっちに向かってる。ちょっとの間、待ってなさいよね」
アスカは水面ぎりぎりの位置で空中を浮通しながら、ヤマトに声をかけた。だがヤマトからは返事がなかった。
おそらく串刺しになった衝激で、気をうしなっているかなにかだろう。アスカはそれについて心配していなかった。二人のマナの量は事前に確認済みだ。この程度の損傷ならば、充分に持ちこたえられるだけのマナはたっぷり残っている。
「あぁ、アスカ……、助かったよ」
ようやくヤマトから返事があった。
「どてっぱらに穴を空けといて何だけど、しばらくその状態で持たせといてよね」
「あぁ、大丈夫だ。いまので3000ほどマナが減ったけど問題ない。修復してもまだまだたっぷり残ってる」
「あッたりまえよ。さっきみたいな首チョンパを治すよりはマシにきまってる」
「アスカさん、助かりました。お礼を言い……」
クララが脇からしゃしゃりでてきたので、皆まで言わさずアスカは一喝した。
「お礼はいいわよ、クララ。でも、手元が狂って顔が串刺しになったりしなくて本当に良かった。そのきれいな顔がぐちゃぐちゃになったら気分悪いモノ。いくらヴァーチャルの世界でもね」
一瞬、間が空いた。こちらの意図が透けて見えるが、それで気分をすこしは害してくれると、こちらの胸もすくというものだ。
「あなたがそんなしくじりするわけないわ。まぁ、おかげで今はタケルさんとべったりに密着したままになってますけどね」
こちらの当てこすりに動じないばかりか、さらに焚きつけてくるクララに腹がたった。
あの女はこの状況を利用して、タケルとの距離を大きく縮めようとしている。タケルを助けるためとはいえ、こちらもその作戦にみすみす加担させられている。
やなヤツ!、やなヤツ!、やなヤツ!。
どうしてあたしの周りには嫌なヤツばかりいるの?
「アスカ、これは不可抗力だ。突き刺された時の勢いで身動きができないだけだ」
「は、それは良かったこと。タケル、しばらくそのままでいたいなんて思ってるんでしょうね」
「いや、アスカ。早く助けにきてもらいたい。今の衝撃で『ドラゴンズ・ボール』が下に落ちたんだ」
それを開いてアスカは顔が蒼ざめる思いがした。
「ちょっとぉ、それ本当。まさか『ドラゴンズ・ボール』、溶けちゃったんじゃないでしょうね」
「いや、それならこっちとしては、むしろ有り難いんだが、海の底に沈んでしまってわからない。ただ属性を考えると、おそらく溶けることはないと思う」
「じゃぁ、あたしが魔術で浮かびあげさせてあげる」
「できるのか?」
「それは、あたしがそこに行ってから!」
海面に漂っていた視野をふさいでいた霧が切れ、アスカの目の前にようやく塔が見えてきた。
塔は驚くほどよく造り込まれていた。中世時代に建造されたレンガ作りの塔、それ以外には到底見えなかった。もちろんヴァーチャル空間にあるデジタルデータによる作り物だと理解していたが、それでもこの塔にはしっかりとした本物の風合いがあった。
むしろ、この塔が擬態した生物だった、と言われたほうがよっぽど困惑する。
あまりに精緻なトラップに、アスカはすこし不安になった。
「タケル。塔の近くにきたわ。これ、本当に擬態した生物なの?。本物にしかみえない」
「あぁ、本物だ。アスカも細心の注意を。きみが罠にかかったら、もう手のうちようがない」
「ちょっとぉ、タケル、プレッシャーかけるつもり?」
「いや、最重要機密データを隠すのに指定された場所だ。これ以外にトラップがないとはいえない」
「了解。そうまで言うなら、万が一のバックアップを要請しておく」
アスカはそう言うと、テレパシーの送り先を、念じて切り替えた。腹立たしいが、ここはレイを頼らざるを得ない状況だ。
「レイ。こちらの計画が変更になったわ」
「アスカ、どう変更に?」
「タケルとクララがトラップにかかった。二人とも塔の中に閉じこめられて動けないの。今、あたしが救助にむかってる」
「それで、どうすればいい?」
「そちらをさっさと片づけて、こっちに来て。あたしになにかあったら、全員が安全にはログアウトができなくなる」
「了解。ユウキを急がせる」
アスカはレイがいながら船の奪取に手間取っているのは、ユウキがもたもたしているからなのだと類推した。
「——ったく。やっぱクロロが……、いえ、ユウキが足を引っ張ってンのね。で、ユウキは何やってんの?」
「踊ってる」
アスカは100%、聞き間違えをしたと思った。アスカは頭を掻きながら再確認した。
「踊ってる?」
「ええ。今、ちょうど高速ステップを踏んでる。見事なもの」
「ちょっとぉ、あんたら、何やってるワケぇ」
「船を奪取してるところ」
「ど、どうやったら、踊りを踊って、船が奪いとれるわけぇ?!」
「アスカ、仕方がない。こっちはそういうルールのステージ」
アスカは『はーーっ』と大きく嘆息した。
こちらは度重なる不測の攻撃をくらい、マナを大きく消費するような状態まで追い詰められているというのに、いい気なものだ。レイたちは本気なのだろうが、こちらとは切迫感がちがいすぎる。
レイとの交信を切ると、アスカはもう一度、長嘆息をついた。下の方に目をむける。自分の足元の下に広がる空間、この谷底のどこかでレイとユウキが共に必死で戦っている。そう思っていたものが、踊ってると聞かされてはどうしても脱力してしまいそうになる。
その時はるか向こうの方で何かが光ったのが見えた。光に照らされて、反射したのかと思ったかはその光が帯状に伸び縮みしているのでそうではない。アスカは双眼鏡を取り出すと、光った方向にむけた。
「!」
アスカは息を呑んだ。
それはこの空間にあるはずのないもの、そしてもっとも想像したくないものだった。呆然とする思いに、顔からみるみる血の気がひいていく。
「タケル!」
アスカは思わず大声を張りあげた。
「着いたのか?」
ヤマトがすぐにアスカの呼びかけに反応した。
「タケル、まずいことになったわ。もしかしたら二人を救い出せないかもしれない」
「どういうことだ。アスカ!」
「塔のすぐ近くに戦艦がきている。さっきの巡洋艦とは桁がちがう……」
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