58 / 212
ゴーレムマンション奪還編
お母さん! ゴーレム幼女のファインプレー!
しおりを挟む
住人達は額に汗を掻きながら、じりじりと獲物を狙う狩人のように距離を詰める。
中にはすでに俺達を討ち取ったと思っているのか、薄ら笑いを浮かべる者もいた。
俺達を上に行かせたくないのか階段は住人達がバリケードのように横一列になり、入ってきた入口も同じく塞がれた。
俺達は後退せずにそこに立ち止まって、状況を観察。
数では圧倒的に不利だが、こちらには巨人族の二人がいる。
生身の人間とは比べ物にならない戦闘力。
しかし... ...。
「は、花島。あ・あいつら倒そう!」
「いや、待て、あいつらは普通の人間だ。お前が暴れたら大怪我するか、打ちどころ悪ければ死んでしまう」
洗脳されていない住人達を殴ったりしたら、俺達に対する恨みは消えないだろう。
そして、シルフが今後、彼等を説得する機会が到来しても、聞く耳を持ってくれない可能性すらある。
折角、ホワイトが街の住人達に受け入れられ始めたのに、また、振り出しに戻ってしまう事だって十二分にあり得る。
いや、もしかしたら、前より悪化するかもしれない。
結論から、目の前にいる住人達を倒す事にメリットはあまりない。
だが、この状況を切り抜けなければならない。
一瞬ではあるが、陽の光が窓から入射し、辺りを照らす。
ホコリが舞っていた為に細かな粒子がキラキラと反射し、この状況には不似合いな光景を浮かび上がらせる。
何かこの状況を脱却する為に何か良い方法はないか!?
と焦慮しながら、辺りを見回すと住人達の背中側の壁のレンガが一部損壊している事に気付く。
それは、ホワイトの兄やホワイトから見たら「これだけ荒んだ空間でレンガの一部くらい剥がれるだろう」と気にも留めないようなもの。
これは、俺だから気付く事が出来た。
いや、思い出す事が出来た事。
心と体で小さくガッツポーズをし、その功労者であるゴーレム幼女に感謝。
この一件が無事解決したら、あいつの事を愛でてやろう!
◇ ◇ ◇
二か月前。
ゴーレムマンションの外観は完成し、今は各部屋に水洗トイレやガスキッチンの設備を造作している状況。
ここまで、何も問題もなく進められてきた自分の力量に武者ぶるいすら覚える今日この頃。
俺は内装工事中の玄関ホールを見上げ悦に浸っていた。
「おい! 花島! 上を向いてるヒマがあるならこっち来いみそ!」
「日本人は上を向く事が好きな人種なんだ。歌にしろ、学生が作る映画や小説。何かやった後とかに上を向いておけば、とりあえず、良い雰囲気になるんだよ」
「訳わからんみそ! そんなのどうでもいいから早く来るみそ!」
「あと、五万時間... ...」
俺が戻ってきた最初のうちは「もう、離れたくないみそ!」などと甘えた口調でにゃんにゃんしてきた幼女も今や可愛い顔を泥まみれにして、土方のような口ぶり。
ああ。
ゴーレムが美女になって抱き着いてきた時はいい香りがして良かった.. ...。
今じゃ、濡れた段ボールみたいな臭いしかしないよ... ...。
「来い! って言ってるみそ!」
「いてっ!」
ゴーレム幼女が放った右ストレートが俺のわき腹を抉る。
ゴーレム幼女を見ると口を風船のように膨らませ、顔を真っ赤にしてご乱心。
上を向きながら歩いても良かったのだが、それは、流石にやり過ぎだと己でセーブし、てくてくと鼻をほじりながら金魚の糞のようにゴーレム幼女の後ろをついて歩く。
目的の場所に辿り着くと壁。
ゴーレム幼女はきゃしゃな腕に繋がる小さな掌を壁に当て、祈るように目をつむる。
何か儀式的な事をするのだろうか?
「ほい!」
アホっぽい声を出し、その壁を押すと壁面の一部が半回転してゴーレム幼女の姿が消えた。
そして、また、半回転すると口を大きく開き、ニッコリとした笑顔のゴーレムが姿を現す。
「隠し扉作っちゃったみそ!」
いや、ガキかよ。
こんなの何が楽しいんだよ... ...。
半ば冷ややかな目でその光景を見る。
「お前、『早く来い』って言ってたのこれ見せる為か?」
「そうだみそ! 花島もやっていいみそ! いや、やれ!」
「え、俺はいいよ。俺、忍者アレルギーで忍者っぽい事やると血尿出るんだよ」
そんなもん、当然うそだ。
早くこの状況を抜け出したい...。
「うるせえ! 早くやれみそ!」
「だから、血便出るって」
「さっき、血尿って言ってたみそ!」
「血便も血尿も似たようなもんだよ。前から出るか後ろから出るかの違いだけだって。マナ・カナみたいなもんだよ。ニンニン喚くんじゃないよ」
「ごたくはクルクルしてから言えみそ!」
小さな手で拳を作り、機械のおもちゃのように小刻みなリズムで俺の腹をポコポコと小突く。最初は可愛いもんだと感じていた幼女のポコポコも次第に力が入り、「ごふっ」と声を漏らしてしまった。
「だ・ふっ・か・ら・な・ふっ・んで... ...ふうん!」
「やれやれやれやれ... ...!!!」
「ふん! ふん! や・ふん! だ・ふん! やだ!」
「やれやれやれやれ... ...!!!」
「ふん! い・ふん! いたっ! ふん! もう・ふん! やるから! ふん!」
喋るヒマもないほど、太鼓の達人に腹を連打された為、息苦しくなり、渋々ではあるが、忍者ごっこをする事を承諾。
同時に今度、太鼓を叩く機会があったら太鼓は優しく叩こうと桃園に誓った。
「はあはあ... ...。で、どうやるんだ? 壁を押せばいいのか?」
「そうだみそ!」
「... ...ぐ!!! 動かねえぞ!」
壁に手を当て軽く押してみるが回転はおろか動きもせず、今度は全体重をかけて押してみるがビクともしない。
「そこじゃないみそ、ここだみそ~」
少し黒ずんだレンガの部分を押すと勢いよく扉が回転し、全体重をかけていた俺の体は前のめりに地面に突っ伏してしまった。
「いててて... ...。押すなら押すって言えよ... ...」
「ん? 次回から気を付けるみそ~」
ゴーレム幼女は悪びれる様子もなく。あっけらかんとしている。
その態度に腹が立ったが、それ以上に目の前にある長い螺旋階段が気になる。
「おい。この長い階段は何だ? どこまで続いてるんだ?」
「休憩中にコッソリ作ってたみそ! マンションの最上階まで繋がる隠し階段だみそ! どうだ! カッコイイみそ?」
ドヤ顔にイラッとしたが、確かに立派な階段だ。
天井は吹き抜けになっていて、上から太陽の光が一直線に階段に降り注ぐ。ちょうど、太陽が真上に来ていたので、光で階段の先は見えない。
まるで、天国に続く階段のようだ。
ゴーレム幼女は俺にこれを見せたくて半ば強引に俺をここまで連れてきた訳だ。
「 ねえ! 凄いみそ? ねえ?」
俺の服を引っ張りながら褒め言葉を待っている様子は愛らしさを感じる。
「はいはい。凄い凄い」
適当にあしらうように発言したのだが、ゴーレム幼女は思いのほか喜んだ。
言葉をそのまま受け取る事が出来るこいつの天真爛漫さを羨ましく思った。
◇ ◇ ◇
「俺を抱えて奥の壁まで飛んでくれ」
「飛ぶ? 何か策でもあるの?」
「ああ」
二人は顔を見合わせ
「行くよ。お兄ちゃん!」
「お・おう!」
「せーの!」
「せーの!」
俺の腕を掴むと同時、二人は声を合わせて跳躍。
住人達で出来た壁を超えるのは簡単だった。
二つの巨体が地面に足を着けると地響きと共に軽い揺れが発生し、衝撃で下の床材が粉々に砕け散る。
その揺れで住人達が混乱したのは予期せぬラッキー。
ゴーレム幼女がやったように黒っぽいレンガを押して、隠し扉を回転させ、三人で扉の向こう側に足を進めるのであった。
中にはすでに俺達を討ち取ったと思っているのか、薄ら笑いを浮かべる者もいた。
俺達を上に行かせたくないのか階段は住人達がバリケードのように横一列になり、入ってきた入口も同じく塞がれた。
俺達は後退せずにそこに立ち止まって、状況を観察。
数では圧倒的に不利だが、こちらには巨人族の二人がいる。
生身の人間とは比べ物にならない戦闘力。
しかし... ...。
「は、花島。あ・あいつら倒そう!」
「いや、待て、あいつらは普通の人間だ。お前が暴れたら大怪我するか、打ちどころ悪ければ死んでしまう」
洗脳されていない住人達を殴ったりしたら、俺達に対する恨みは消えないだろう。
そして、シルフが今後、彼等を説得する機会が到来しても、聞く耳を持ってくれない可能性すらある。
折角、ホワイトが街の住人達に受け入れられ始めたのに、また、振り出しに戻ってしまう事だって十二分にあり得る。
いや、もしかしたら、前より悪化するかもしれない。
結論から、目の前にいる住人達を倒す事にメリットはあまりない。
だが、この状況を切り抜けなければならない。
一瞬ではあるが、陽の光が窓から入射し、辺りを照らす。
ホコリが舞っていた為に細かな粒子がキラキラと反射し、この状況には不似合いな光景を浮かび上がらせる。
何かこの状況を脱却する為に何か良い方法はないか!?
と焦慮しながら、辺りを見回すと住人達の背中側の壁のレンガが一部損壊している事に気付く。
それは、ホワイトの兄やホワイトから見たら「これだけ荒んだ空間でレンガの一部くらい剥がれるだろう」と気にも留めないようなもの。
これは、俺だから気付く事が出来た。
いや、思い出す事が出来た事。
心と体で小さくガッツポーズをし、その功労者であるゴーレム幼女に感謝。
この一件が無事解決したら、あいつの事を愛でてやろう!
◇ ◇ ◇
二か月前。
ゴーレムマンションの外観は完成し、今は各部屋に水洗トイレやガスキッチンの設備を造作している状況。
ここまで、何も問題もなく進められてきた自分の力量に武者ぶるいすら覚える今日この頃。
俺は内装工事中の玄関ホールを見上げ悦に浸っていた。
「おい! 花島! 上を向いてるヒマがあるならこっち来いみそ!」
「日本人は上を向く事が好きな人種なんだ。歌にしろ、学生が作る映画や小説。何かやった後とかに上を向いておけば、とりあえず、良い雰囲気になるんだよ」
「訳わからんみそ! そんなのどうでもいいから早く来るみそ!」
「あと、五万時間... ...」
俺が戻ってきた最初のうちは「もう、離れたくないみそ!」などと甘えた口調でにゃんにゃんしてきた幼女も今や可愛い顔を泥まみれにして、土方のような口ぶり。
ああ。
ゴーレムが美女になって抱き着いてきた時はいい香りがして良かった.. ...。
今じゃ、濡れた段ボールみたいな臭いしかしないよ... ...。
「来い! って言ってるみそ!」
「いてっ!」
ゴーレム幼女が放った右ストレートが俺のわき腹を抉る。
ゴーレム幼女を見ると口を風船のように膨らませ、顔を真っ赤にしてご乱心。
上を向きながら歩いても良かったのだが、それは、流石にやり過ぎだと己でセーブし、てくてくと鼻をほじりながら金魚の糞のようにゴーレム幼女の後ろをついて歩く。
目的の場所に辿り着くと壁。
ゴーレム幼女はきゃしゃな腕に繋がる小さな掌を壁に当て、祈るように目をつむる。
何か儀式的な事をするのだろうか?
「ほい!」
アホっぽい声を出し、その壁を押すと壁面の一部が半回転してゴーレム幼女の姿が消えた。
そして、また、半回転すると口を大きく開き、ニッコリとした笑顔のゴーレムが姿を現す。
「隠し扉作っちゃったみそ!」
いや、ガキかよ。
こんなの何が楽しいんだよ... ...。
半ば冷ややかな目でその光景を見る。
「お前、『早く来い』って言ってたのこれ見せる為か?」
「そうだみそ! 花島もやっていいみそ! いや、やれ!」
「え、俺はいいよ。俺、忍者アレルギーで忍者っぽい事やると血尿出るんだよ」
そんなもん、当然うそだ。
早くこの状況を抜け出したい...。
「うるせえ! 早くやれみそ!」
「だから、血便出るって」
「さっき、血尿って言ってたみそ!」
「血便も血尿も似たようなもんだよ。前から出るか後ろから出るかの違いだけだって。マナ・カナみたいなもんだよ。ニンニン喚くんじゃないよ」
「ごたくはクルクルしてから言えみそ!」
小さな手で拳を作り、機械のおもちゃのように小刻みなリズムで俺の腹をポコポコと小突く。最初は可愛いもんだと感じていた幼女のポコポコも次第に力が入り、「ごふっ」と声を漏らしてしまった。
「だ・ふっ・か・ら・な・ふっ・んで... ...ふうん!」
「やれやれやれやれ... ...!!!」
「ふん! ふん! や・ふん! だ・ふん! やだ!」
「やれやれやれやれ... ...!!!」
「ふん! い・ふん! いたっ! ふん! もう・ふん! やるから! ふん!」
喋るヒマもないほど、太鼓の達人に腹を連打された為、息苦しくなり、渋々ではあるが、忍者ごっこをする事を承諾。
同時に今度、太鼓を叩く機会があったら太鼓は優しく叩こうと桃園に誓った。
「はあはあ... ...。で、どうやるんだ? 壁を押せばいいのか?」
「そうだみそ!」
「... ...ぐ!!! 動かねえぞ!」
壁に手を当て軽く押してみるが回転はおろか動きもせず、今度は全体重をかけて押してみるがビクともしない。
「そこじゃないみそ、ここだみそ~」
少し黒ずんだレンガの部分を押すと勢いよく扉が回転し、全体重をかけていた俺の体は前のめりに地面に突っ伏してしまった。
「いててて... ...。押すなら押すって言えよ... ...」
「ん? 次回から気を付けるみそ~」
ゴーレム幼女は悪びれる様子もなく。あっけらかんとしている。
その態度に腹が立ったが、それ以上に目の前にある長い螺旋階段が気になる。
「おい。この長い階段は何だ? どこまで続いてるんだ?」
「休憩中にコッソリ作ってたみそ! マンションの最上階まで繋がる隠し階段だみそ! どうだ! カッコイイみそ?」
ドヤ顔にイラッとしたが、確かに立派な階段だ。
天井は吹き抜けになっていて、上から太陽の光が一直線に階段に降り注ぐ。ちょうど、太陽が真上に来ていたので、光で階段の先は見えない。
まるで、天国に続く階段のようだ。
ゴーレム幼女は俺にこれを見せたくて半ば強引に俺をここまで連れてきた訳だ。
「 ねえ! 凄いみそ? ねえ?」
俺の服を引っ張りながら褒め言葉を待っている様子は愛らしさを感じる。
「はいはい。凄い凄い」
適当にあしらうように発言したのだが、ゴーレム幼女は思いのほか喜んだ。
言葉をそのまま受け取る事が出来るこいつの天真爛漫さを羨ましく思った。
◇ ◇ ◇
「俺を抱えて奥の壁まで飛んでくれ」
「飛ぶ? 何か策でもあるの?」
「ああ」
二人は顔を見合わせ
「行くよ。お兄ちゃん!」
「お・おう!」
「せーの!」
「せーの!」
俺の腕を掴むと同時、二人は声を合わせて跳躍。
住人達で出来た壁を超えるのは簡単だった。
二つの巨体が地面に足を着けると地響きと共に軽い揺れが発生し、衝撃で下の床材が粉々に砕け散る。
その揺れで住人達が混乱したのは予期せぬラッキー。
ゴーレム幼女がやったように黒っぽいレンガを押して、隠し扉を回転させ、三人で扉の向こう側に足を進めるのであった。
0
お気に入りに追加
198
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
異世界に来たからといってヒロインとは限らない
あろまりん
ファンタジー
※ようやく修正終わりました!加筆&纏めたため、26~50までは欠番とします(笑)これ以降の番号振り直すなんて無理!
ごめんなさい、変な番号降ってますが、内容は繋がってますから許してください!!!※
ファンタジー小説大賞結果発表!!!
\9位/ ٩( 'ω' )و \奨励賞/
(嬉しかったので自慢します)
書籍化は考えていま…いな…してみたく…したいな…(ゲフンゲフン)
変わらず応援して頂ければと思います。よろしくお願いします!
(誰かイラスト化してくれる人いませんか?)←他力本願
※誤字脱字報告につきましては、返信等一切しませんのでご了承ください。しかるべき時期に手直しいたします。
* * *
やってきました、異世界。
学生の頃は楽しく読みました、ラノベ。
いえ、今でも懐かしく読んでます。
好きですよ?異世界転移&転生モノ。
だからといって自分もそうなるなんて考えませんよね?
『ラッキー』と思うか『アンラッキー』と思うか。
実際来てみれば、乙女ゲームもかくやと思う世界。
でもね、誰もがヒロインになる訳じゃないんですよ、ホント。
モブキャラの方が楽しみは多いかもしれないよ?
帰る方法を探して四苦八苦?
はてさて帰る事ができるかな…
アラフォー女のドタバタ劇…?かな…?
***********************
基本、ノリと勢いで書いてます。
どこかで見たような展開かも知れません。
暇つぶしに書いている作品なので、多くは望まないでくださると嬉しいです。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる