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宮廷魔術師団入団編
7話 ランクアップ試験
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コロッセオは近くで見ると一層大きく見えた。小学生のときに野球の試合を見に東京ドームへ行った事があったが外から見ただけでもここはその倍以上の大きさがあるように思える。木の札を持って待っていると一人のおじさんが話しかけてきた。
「間宮竜次ってのはお前さんのことであってるか」
「あ、はいそうです。ではあなたが試験管の方ですか」
「ああ俺は高木たかぎ晋作しんさくだよろしくな。間宮ってことはお前は日本人か」
「そうですがやはりあなたも?」
「そうだ。俺は2015年から来たんだよ」
どうやら高木さんは日本人のようだ。少し親近感が沸いてきた。なんだろう、異世界だからだろうか。日本でも海外旅行などの先で日本人に会うと親近感が沸いて仲良くなったりする人もいるらしいが、今の俺の心境はまさにそういったものなのだろう。
「お前さんはいつから来たんだ」
「俺は2018年からです」
「ほう、じゃあ戦争はどうなった。日本とソ連どっちが勝ったよ」
「はぃ?戦争なんてやってませんが」
これはあれか、パラレルワールドという奴の人なのだろうか。詳しく覚えてるわけではないがソ連はとっくに崩壊しているし、日本は戦争はもう70年以上していないからきっとそうなのだろう。
「なんだお前さんは別の時間の奴だったか。ならあんまり話し込んでもあれださっさと試験始めるか」
どうやらパラレルワールドであっていたらしい。
取り敢えず高木さんについてコロッセオの中に入っていった。中もかなり広かった。客席より下の試験場だろうかは 幾つかに区切られており俺達はその一角に行った。
「よしじゃあ始めるぞ準備しろよ【我は求む、魔獣よ常闇より出で来てその力を示せ。召喚:フルウウルフ】よし、じゃあこれを倒せたらお前は晴れてランク2の冒険者だ。そう言えば武器持ってねぇみたいだが大丈夫か?なんなら貸すが」
「大丈夫ですよ」
どうやら召喚魔法を使ったようだ。どうやってやっているのか不思議だ。しかし今は試験の最中だ。取り敢えずさっさと倒すことにしよう。
「そいつは危険度1の魔獣だ。バカなうえ弱いから安心してかかれ」
そうゆう事だ。確か熊━━━ 一角熊はランク6、危険度5の魔獣って言っていた気がする。奴にも死にかけはしたものの倒せたんだ。なら危険度1では問題ないだろう。
そんなことを考えているとフルウウルフは一直線に突進してきた。俺はミスリルの刀を出すと正眼に構え飛びかかってきたところを縦に一刀、するとフルウウルフは見事に両断されてその場に崩れ落ちた。
やべぇ刃こぼれしたかも。
あわてて確認してみるも一切問題なかった。刀は本来切るのではなく斬るための武器なのだ。それをあんなふうに使えば普通は折れるかよくて刃こぼれしてしまうのだ。しかしそこはさすがミスリル。折れるどころか全く刃こぼれしていなかったのだ。
「おお綺麗な切断面じゃねぇか。切断面も綺麗だ。さすがミスリル製ってところか、それともお前の腕か‥‥‥さて試験も終わったことだしこれを持って組合に行きな」
そう言って俺に木の板を渡してきた。おそらくこれが合格の証なのだろう。よく見ると最初に渡された札と繋がるようになっているようだ。勘合というやつだろう。受け取った札を手に組合まで戻った。
「お疲れさまでした。今確認致しますので少々お待ちください」
勘合だと思ったがなにか別の物のようだ。てか、さっきの高木さんみたいに外の人でも世界とかが違うひとがいるからか‥‥‥もしかしたらもっと歴史に違いがあったりして‥‥‥すこし面白いかもしれない。
「はい、確認致しました。ではカードの提出をお願いいたします」
カードを渡すとダルゲルさんはまた機械のような物にカードを通した。するとさっきまで黒だったカードの色が出てくると緑色になっていた。
緑色‥‥‥そう言えば中学のときの学年カラー緑だったな~
「カードをお返し致します。おめでとうございます。これで本日より間宮様はランク2の冒険者になります。此方はランクアップに伴い組合より少しではありますがお祝いでございます」
そう言ってダルゲルさんは銀貨十枚を渡してくれた。
凄いな、ランクアップのお祝いで銀貨十枚かこれは武器を買えってことなんだろうな、実際ランク2からは危険度1の討伐依頼も出てるし。でも俺は金持ってたからもう買っちゃったしな‥‥‥うんとっておこう。
「次にランク2についての説明を致します。ランク2からはランク2以下の依頼を受けることが出来るようになります。また種類によっては同時に複数受ける事が可能です。しかしランク2からは依頼失敗で罰金が発生しますのでご注意下さい。
そしてランク1と大きく異なる点に討伐依頼がございます。これは危険度1の依頼を受けられるようになります。ただ討伐依頼を同時に複数受ける事はできませんのでご注意ください。以上で説明を終わります。なにかご質問はございますか?」
「じゃあ一つ、討伐依頼の失敗にも罰金は入りますか」
「入りますよ」
そおか、じゃああんまり強そうなのは受けられないと、まぁ強いと言っても危険度1だから熊よりは弱いと思うけど‥‥‥
一言礼を言うと掲示板へむかう。取り敢えずお金には今のところ困ってないのでポイントが高くて弱そうなのを選ぶ。
「これでいいか‥‥‥」
依頼の紙をダルゲルさんに渡して依頼開始だ。
「ピチパックフラワーの討伐ですね━━━━確かに受理しました。この討伐に期限はありませんが早く終わらせて下さいね」
と言うことなのでさっさと向かうことにした。依頼書には猿が出た山にいると書いてあった。
「あ、待ってください。討伐対象の情報を右手のカウンターで銅貨1枚で販売しているので是非ご利用ください」
情報か、確かに欲しいかも。あの山小さいと言ってもそれなりの広さはあるから何も知らないで探すのは大変そうだ。
「ありがとうございます。利用させて貰いますね」
カウンターへ行き早速情報の書いてある紙を買った。まさかとは思ったが活版印刷が使われていた。
依頼書は手書きだったのに‥‥‥
まあそこはお金の問題と言うことにしておこう。さて、情報によるとピチパックフラワーは広い開けた場所を好むようで常にテカテカしているらしい。土の養分を吸って育つようであまり長い間いるとその土地が枯れてしまうらしい。またそういったやつらの危険度は一気に4に上がるとか。まぁ取り敢えずさっさと倒しとけばいいそうだが。
街を出て山へ行く。初めての依頼だ油断しないように行こう。ちなみにこの依頼の報酬は銅貨十枚だ。
山に入って数十分既に中腹辺りまで来ているがなかなか見当たらない。と、いうか開けた場所がない。
どこだろうか‥‥‥
━━━でとうとう頂上、俺が上がったきた崖の近くまで来た。
取り敢えず確認したら今度は下りながら探すか‥‥‥で、いた。なんとこの前丁度上がってきて熊と戦った辺りに沢山。
「こいつらか‥‥‥」
なんかすっごくちっちゃい。気がつかなかったが足下にもいたらしく既に何体か潰れていた。
弱すぎるだろ‥‥‥いや、もしかしたらこのくらいの内は意識がないのかも‥‥‥
刀を出す。すると━━━
「「「ピパー」」」
一斉に逃げ出した。
いや、襲ってこいよ!なんか俺が苛めてるみたいじゃないか!
なんか複雑な気分になるも取り敢えずピチパックフラワー狩りを敢行する。数十秒後全て狩り終えてしまった。実にあっけない。
「ってかこれ持って帰らないと依頼達成にならないのかな‥‥‥」
少し鬱になる。しかし!こう言うときの情報だ!━━━花びらを持っていけばいいのか‥‥‥
ちなみに一応魔石もあるようだが石というよりも砂に近くて売れないらしいので、取り敢えず花びらを一枚づつもらっていく。
「ヤバイ簡単すぎて達成した気がしない‥‥‥」
なんか物足りない気もするが取り敢えず山を降りた‥‥‥
物足りない‥‥‥
「間宮竜次ってのはお前さんのことであってるか」
「あ、はいそうです。ではあなたが試験管の方ですか」
「ああ俺は高木たかぎ晋作しんさくだよろしくな。間宮ってことはお前は日本人か」
「そうですがやはりあなたも?」
「そうだ。俺は2015年から来たんだよ」
どうやら高木さんは日本人のようだ。少し親近感が沸いてきた。なんだろう、異世界だからだろうか。日本でも海外旅行などの先で日本人に会うと親近感が沸いて仲良くなったりする人もいるらしいが、今の俺の心境はまさにそういったものなのだろう。
「お前さんはいつから来たんだ」
「俺は2018年からです」
「ほう、じゃあ戦争はどうなった。日本とソ連どっちが勝ったよ」
「はぃ?戦争なんてやってませんが」
これはあれか、パラレルワールドという奴の人なのだろうか。詳しく覚えてるわけではないがソ連はとっくに崩壊しているし、日本は戦争はもう70年以上していないからきっとそうなのだろう。
「なんだお前さんは別の時間の奴だったか。ならあんまり話し込んでもあれださっさと試験始めるか」
どうやらパラレルワールドであっていたらしい。
取り敢えず高木さんについてコロッセオの中に入っていった。中もかなり広かった。客席より下の試験場だろうかは 幾つかに区切られており俺達はその一角に行った。
「よしじゃあ始めるぞ準備しろよ【我は求む、魔獣よ常闇より出で来てその力を示せ。召喚:フルウウルフ】よし、じゃあこれを倒せたらお前は晴れてランク2の冒険者だ。そう言えば武器持ってねぇみたいだが大丈夫か?なんなら貸すが」
「大丈夫ですよ」
どうやら召喚魔法を使ったようだ。どうやってやっているのか不思議だ。しかし今は試験の最中だ。取り敢えずさっさと倒すことにしよう。
「そいつは危険度1の魔獣だ。バカなうえ弱いから安心してかかれ」
そうゆう事だ。確か熊━━━ 一角熊はランク6、危険度5の魔獣って言っていた気がする。奴にも死にかけはしたものの倒せたんだ。なら危険度1では問題ないだろう。
そんなことを考えているとフルウウルフは一直線に突進してきた。俺はミスリルの刀を出すと正眼に構え飛びかかってきたところを縦に一刀、するとフルウウルフは見事に両断されてその場に崩れ落ちた。
やべぇ刃こぼれしたかも。
あわてて確認してみるも一切問題なかった。刀は本来切るのではなく斬るための武器なのだ。それをあんなふうに使えば普通は折れるかよくて刃こぼれしてしまうのだ。しかしそこはさすがミスリル。折れるどころか全く刃こぼれしていなかったのだ。
「おお綺麗な切断面じゃねぇか。切断面も綺麗だ。さすがミスリル製ってところか、それともお前の腕か‥‥‥さて試験も終わったことだしこれを持って組合に行きな」
そう言って俺に木の板を渡してきた。おそらくこれが合格の証なのだろう。よく見ると最初に渡された札と繋がるようになっているようだ。勘合というやつだろう。受け取った札を手に組合まで戻った。
「お疲れさまでした。今確認致しますので少々お待ちください」
勘合だと思ったがなにか別の物のようだ。てか、さっきの高木さんみたいに外の人でも世界とかが違うひとがいるからか‥‥‥もしかしたらもっと歴史に違いがあったりして‥‥‥すこし面白いかもしれない。
「はい、確認致しました。ではカードの提出をお願いいたします」
カードを渡すとダルゲルさんはまた機械のような物にカードを通した。するとさっきまで黒だったカードの色が出てくると緑色になっていた。
緑色‥‥‥そう言えば中学のときの学年カラー緑だったな~
「カードをお返し致します。おめでとうございます。これで本日より間宮様はランク2の冒険者になります。此方はランクアップに伴い組合より少しではありますがお祝いでございます」
そう言ってダルゲルさんは銀貨十枚を渡してくれた。
凄いな、ランクアップのお祝いで銀貨十枚かこれは武器を買えってことなんだろうな、実際ランク2からは危険度1の討伐依頼も出てるし。でも俺は金持ってたからもう買っちゃったしな‥‥‥うんとっておこう。
「次にランク2についての説明を致します。ランク2からはランク2以下の依頼を受けることが出来るようになります。また種類によっては同時に複数受ける事が可能です。しかしランク2からは依頼失敗で罰金が発生しますのでご注意下さい。
そしてランク1と大きく異なる点に討伐依頼がございます。これは危険度1の依頼を受けられるようになります。ただ討伐依頼を同時に複数受ける事はできませんのでご注意ください。以上で説明を終わります。なにかご質問はございますか?」
「じゃあ一つ、討伐依頼の失敗にも罰金は入りますか」
「入りますよ」
そおか、じゃああんまり強そうなのは受けられないと、まぁ強いと言っても危険度1だから熊よりは弱いと思うけど‥‥‥
一言礼を言うと掲示板へむかう。取り敢えずお金には今のところ困ってないのでポイントが高くて弱そうなのを選ぶ。
「これでいいか‥‥‥」
依頼の紙をダルゲルさんに渡して依頼開始だ。
「ピチパックフラワーの討伐ですね━━━━確かに受理しました。この討伐に期限はありませんが早く終わらせて下さいね」
と言うことなのでさっさと向かうことにした。依頼書には猿が出た山にいると書いてあった。
「あ、待ってください。討伐対象の情報を右手のカウンターで銅貨1枚で販売しているので是非ご利用ください」
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カウンターへ行き早速情報の書いてある紙を買った。まさかとは思ったが活版印刷が使われていた。
依頼書は手書きだったのに‥‥‥
まあそこはお金の問題と言うことにしておこう。さて、情報によるとピチパックフラワーは広い開けた場所を好むようで常にテカテカしているらしい。土の養分を吸って育つようであまり長い間いるとその土地が枯れてしまうらしい。またそういったやつらの危険度は一気に4に上がるとか。まぁ取り敢えずさっさと倒しとけばいいそうだが。
街を出て山へ行く。初めての依頼だ油断しないように行こう。ちなみにこの依頼の報酬は銅貨十枚だ。
山に入って数十分既に中腹辺りまで来ているがなかなか見当たらない。と、いうか開けた場所がない。
どこだろうか‥‥‥
━━━でとうとう頂上、俺が上がったきた崖の近くまで来た。
取り敢えず確認したら今度は下りながら探すか‥‥‥で、いた。なんとこの前丁度上がってきて熊と戦った辺りに沢山。
「こいつらか‥‥‥」
なんかすっごくちっちゃい。気がつかなかったが足下にもいたらしく既に何体か潰れていた。
弱すぎるだろ‥‥‥いや、もしかしたらこのくらいの内は意識がないのかも‥‥‥
刀を出す。すると━━━
「「「ピパー」」」
一斉に逃げ出した。
いや、襲ってこいよ!なんか俺が苛めてるみたいじゃないか!
なんか複雑な気分になるも取り敢えずピチパックフラワー狩りを敢行する。数十秒後全て狩り終えてしまった。実にあっけない。
「ってかこれ持って帰らないと依頼達成にならないのかな‥‥‥」
少し鬱になる。しかし!こう言うときの情報だ!━━━花びらを持っていけばいいのか‥‥‥
ちなみに一応魔石もあるようだが石というよりも砂に近くて売れないらしいので、取り敢えず花びらを一枚づつもらっていく。
「ヤバイ簡単すぎて達成した気がしない‥‥‥」
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