54 / 69
第9話 追放勇者、ケジメを付ける【その8】
しおりを挟む
「……サックあなた……なにを!」
地面には、伝説の双剣『幻竜の小太刀』が突き刺さっていた。それはまるで、元の持ち主であるアリンショアの墓標のようだった。
サックは、ボッサのほうに向きなおした。着ている薬師のローブには確かに、脇腹部分に大きな穴が開いていたが、傷は完全に塞がっていた。
すると、サックは足元に落ちているビンを拾って見せた。ガラス瓶は刃物で綺麗に切断され真っ二つになっていた。
「オートポーションによる反撃スキルだよ。知っているだろ?」
事前に調合した大回復薬を、アリンショアの攻撃に重ねて使用したのだった。彼女の斬撃がポーションを開封し、貫く攻撃とともにサックを回復させていた。
「……そうではない。貴様、アリンショアに何をした……」
丁寧に説明をしようとしたサックを、ボッサが遮った。ボッサが知りたいことは、そんな事ではない。
するとサックは、「ああ」と小さく返答し、彼女へ仕掛けた内容を述べた。
「『道具』の力を解放しただけさ。限界を無視して全力でな」
「どういう……」
「リミットを越えると、そのアイテムは例外なく崩壊する。……勇者の剣『ハルペリオ』のときと一緒さ」
「そうではないっ!!」
ボッサは大声で怒鳴った。そんな事を聞きたいのではない。
「なぜ! アリンショアが! こうなったのだ! これではまるで!」
「……気づかないのか」
ふとサックは冷徹な、そして、ボッサを蔑む表情を呈した。その感情には彼なりの『怒り』も含まれていた。
「ボッサ、おめーは無意識に、アリンショアの遺体を『道具』と認識していたんだ」
「……」
顔を真っ赤にして怒っていたボッサは、サックの一言で押し黙った。少なくとも、心当たりがあったのだろう。
そんな反応に気付いているのか、さらにサックはボッサを捲し立てた。
「アリンショアを信頼し、愛していた? 彼女が死んでてもその気持ちは本物だったんか? 教えてやる。おめーさんは、とうに見切りをつけてて、アリンショアを『道具』としてしか見れなかったんだ」
「……」
「俺は、道具なら例外なく『潜在解放』できる。これが効いたってことは……そういうことだ」
ボッサにとって彼女は『道具』に成り下がってしまっていたのだった。
サックは、アリンショアの墓標から、双剣の片方を左手で抜いた。柄部分に竜の紋が彫られている小太刀は、持ち手部分は小柄なアリンショアの手に合うよう削られていた。
「そしてアリンショアも、既に死を受け入れ、生きる事を諦め、傀儡となっていた」
だから、蘇生や回復ができなかった。本人が生きることを拒否していた。
「……黙りなさい」
「お前もよく理解できているはず、だろ? 意図せず望まず得た『勇者の力』のせいで、責任を負わされ、そして世界に振り回されることに嫌気がさした。だからアリンショアは、自身の死を受け入れた」
「……黙れ」
「彼女の相談に乗っていたお前が、一番分かっているはず。そして、だからこそ、この世界の理をぶっ壊そうと……」
「だまれぇ!!」
ボッサが『ぶちギレ』た。この表現が一番正しいのだろう。頭に血が上り、顔は真っ赤。垂れ目の彼の目は、まるで狐に憑かれたかのように釣りあがっていた。
彼は、その怒りにかまけて、槍を振りかぶってサックに襲いかかってきた。
(さすがに気づかれたか)
ボッサはストームシーカーの本領である、嵐の生成を行わなかった。雷雲を伴わない、槍によるシンプルな物理攻撃だ。
それはつまり、属性を伴わない攻撃である。
サックは事前に『耐性薬【風、雷】』を調合し、服用していた。ボッサが何か長い武器……『嵐を運ぶもの』を持っていることは、クリエからの情報で知っていたためだ。
ボッサはそれに気づいたのだ。だから、直接攻撃でサックに挑んだ。だが、サックの左手にも、今は『勇者武器』がある。
ボッサが全体重をかけて振り下ろした攻撃は、虚しく空を切った。槍は、撫でるように柔らかく横に逸らされたのだ。『幻竜の小太刀』による回避行動だった。
地面を槍で叩きつけたボッサは、すぐには再攻撃に移らなかった。サックはそれを見越してか、ゆっくりと再度ボッサから距離を取った。
「手遅れになる。どうせ皆、魔王に食われる。勇者も……民も! これはイザムでも、もう止められない!」
「だから食われる前に、皆で逝きましょうってか!? ざけんな! 足掻けよ! 藻掻けよ! 他人の命運を勝手に決めるな!」
「その行動こそ、無駄なのだ!」
ボッサはまた槍を構えた。今度は、また武器の力を使い嵐を起こそうとしていた。
「なんで諦めたんだよ! なんでもやってみなきゃ……わかんえぇだろう!!」
サックは、幻竜の小太刀を地面に突き刺した。左手から発せられていた青白い光が、さらに強く、眩く光った。
「刮目しろ、ボッサ! 道具を極めた、道具師の戦い方!!」
さらに左手の輝きが増した。すると、サックとボッサとの間に、魔法陣が展開された。地面はもちろん、空間にも魔法陣は展開され、その正確な数は数えられないほどである。一つ一つは人間の顔程度の大きさであった。
「何だこれは! こんな魔法陣、私は知らない! 見たことない!」
ボッサは驚愕した。昔の仲間同士、お互いの手の内はすべて知っていたと思い込んでいた。だが、ボッサはこの術式を知らなかった。
「当たり前だ。奥の手中の奥の手過ぎて、現役時代では使うタイミング無かったんだからな! 大盤振る舞いだ。釣りはいらねえ、取っとけ!」
ボッサとサックを中心とした空間に、数多の魔法陣が生成、固定化された。不気味に青白く光る魔法陣は、いずれもボッサに向いていた。
「見せてやるぜ……名付けて、『熟達の武装戯』!!』
地面には、伝説の双剣『幻竜の小太刀』が突き刺さっていた。それはまるで、元の持ち主であるアリンショアの墓標のようだった。
サックは、ボッサのほうに向きなおした。着ている薬師のローブには確かに、脇腹部分に大きな穴が開いていたが、傷は完全に塞がっていた。
すると、サックは足元に落ちているビンを拾って見せた。ガラス瓶は刃物で綺麗に切断され真っ二つになっていた。
「オートポーションによる反撃スキルだよ。知っているだろ?」
事前に調合した大回復薬を、アリンショアの攻撃に重ねて使用したのだった。彼女の斬撃がポーションを開封し、貫く攻撃とともにサックを回復させていた。
「……そうではない。貴様、アリンショアに何をした……」
丁寧に説明をしようとしたサックを、ボッサが遮った。ボッサが知りたいことは、そんな事ではない。
するとサックは、「ああ」と小さく返答し、彼女へ仕掛けた内容を述べた。
「『道具』の力を解放しただけさ。限界を無視して全力でな」
「どういう……」
「リミットを越えると、そのアイテムは例外なく崩壊する。……勇者の剣『ハルペリオ』のときと一緒さ」
「そうではないっ!!」
ボッサは大声で怒鳴った。そんな事を聞きたいのではない。
「なぜ! アリンショアが! こうなったのだ! これではまるで!」
「……気づかないのか」
ふとサックは冷徹な、そして、ボッサを蔑む表情を呈した。その感情には彼なりの『怒り』も含まれていた。
「ボッサ、おめーは無意識に、アリンショアの遺体を『道具』と認識していたんだ」
「……」
顔を真っ赤にして怒っていたボッサは、サックの一言で押し黙った。少なくとも、心当たりがあったのだろう。
そんな反応に気付いているのか、さらにサックはボッサを捲し立てた。
「アリンショアを信頼し、愛していた? 彼女が死んでてもその気持ちは本物だったんか? 教えてやる。おめーさんは、とうに見切りをつけてて、アリンショアを『道具』としてしか見れなかったんだ」
「……」
「俺は、道具なら例外なく『潜在解放』できる。これが効いたってことは……そういうことだ」
ボッサにとって彼女は『道具』に成り下がってしまっていたのだった。
サックは、アリンショアの墓標から、双剣の片方を左手で抜いた。柄部分に竜の紋が彫られている小太刀は、持ち手部分は小柄なアリンショアの手に合うよう削られていた。
「そしてアリンショアも、既に死を受け入れ、生きる事を諦め、傀儡となっていた」
だから、蘇生や回復ができなかった。本人が生きることを拒否していた。
「……黙りなさい」
「お前もよく理解できているはず、だろ? 意図せず望まず得た『勇者の力』のせいで、責任を負わされ、そして世界に振り回されることに嫌気がさした。だからアリンショアは、自身の死を受け入れた」
「……黙れ」
「彼女の相談に乗っていたお前が、一番分かっているはず。そして、だからこそ、この世界の理をぶっ壊そうと……」
「だまれぇ!!」
ボッサが『ぶちギレ』た。この表現が一番正しいのだろう。頭に血が上り、顔は真っ赤。垂れ目の彼の目は、まるで狐に憑かれたかのように釣りあがっていた。
彼は、その怒りにかまけて、槍を振りかぶってサックに襲いかかってきた。
(さすがに気づかれたか)
ボッサはストームシーカーの本領である、嵐の生成を行わなかった。雷雲を伴わない、槍によるシンプルな物理攻撃だ。
それはつまり、属性を伴わない攻撃である。
サックは事前に『耐性薬【風、雷】』を調合し、服用していた。ボッサが何か長い武器……『嵐を運ぶもの』を持っていることは、クリエからの情報で知っていたためだ。
ボッサはそれに気づいたのだ。だから、直接攻撃でサックに挑んだ。だが、サックの左手にも、今は『勇者武器』がある。
ボッサが全体重をかけて振り下ろした攻撃は、虚しく空を切った。槍は、撫でるように柔らかく横に逸らされたのだ。『幻竜の小太刀』による回避行動だった。
地面を槍で叩きつけたボッサは、すぐには再攻撃に移らなかった。サックはそれを見越してか、ゆっくりと再度ボッサから距離を取った。
「手遅れになる。どうせ皆、魔王に食われる。勇者も……民も! これはイザムでも、もう止められない!」
「だから食われる前に、皆で逝きましょうってか!? ざけんな! 足掻けよ! 藻掻けよ! 他人の命運を勝手に決めるな!」
「その行動こそ、無駄なのだ!」
ボッサはまた槍を構えた。今度は、また武器の力を使い嵐を起こそうとしていた。
「なんで諦めたんだよ! なんでもやってみなきゃ……わかんえぇだろう!!」
サックは、幻竜の小太刀を地面に突き刺した。左手から発せられていた青白い光が、さらに強く、眩く光った。
「刮目しろ、ボッサ! 道具を極めた、道具師の戦い方!!」
さらに左手の輝きが増した。すると、サックとボッサとの間に、魔法陣が展開された。地面はもちろん、空間にも魔法陣は展開され、その正確な数は数えられないほどである。一つ一つは人間の顔程度の大きさであった。
「何だこれは! こんな魔法陣、私は知らない! 見たことない!」
ボッサは驚愕した。昔の仲間同士、お互いの手の内はすべて知っていたと思い込んでいた。だが、ボッサはこの術式を知らなかった。
「当たり前だ。奥の手中の奥の手過ぎて、現役時代では使うタイミング無かったんだからな! 大盤振る舞いだ。釣りはいらねえ、取っとけ!」
ボッサとサックを中心とした空間に、数多の魔法陣が生成、固定化された。不気味に青白く光る魔法陣は、いずれもボッサに向いていた。
「見せてやるぜ……名付けて、『熟達の武装戯』!!』
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ぼくたちは異世界に行った
板倉恭司
ファンタジー
偶然、同じバスに乗り合わせた男たち──最強のチンピラ、最凶のヤクザ、最狂のビジネスマン、最弱のニート──は突然、異世界へと転移させられる。彼らは元の世界に帰るため、怪物の蠢く残酷な世界で旅をしていく。
この世界は優しくない。剥き出しの残酷さが、容赦なく少年の心を蝕んでいく……。
「もし、お前が善人と呼ばれる弱者を救いたいと願うなら……いっそ、お前が悪人になれ。それも、悪人の頂点にな。そして、得た力で弱者を救ってやれ」
この世界は、ぼくたちに何をさせようとしているんだ?
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる