43 / 69
第8話 追放勇者、対峙する【その5】
しおりを挟む
(これは……なんだ?)
サックは現状が理解できなかった。皮膚はやけどで爛れ感覚が薄れてはいたが、右手の手首が砕け崩れ去った瞬間には痛みはなかった。
「……うっ……ぐあああああっ!」
そして激痛は、手首崩壊ののち、時間をおいて襲ってきた。サックは両膝を床に突きうつ伏せにうなだれた。崩れた手首は乾いた粘土のように固まり、失血は無かった。右手首が完全に『死んで』いることの証左でもあった。
『ひ、光が……焼ける! 体が焼ける!』
しかし、サックが放った渾身の一撃は、生ける屍の肩にめり込み、光り輝く浄化の剣は終ぞ眩い光を放っていた。
『お、おのれ』
イチホは剣に手を掛けようとした。しかし、剣を抜こうにも浄化の光が邪魔をし、柄にすら手を近づけることができていない。
(まだ、浅い。もっと奥に突き刺さないと!)
右手を失ったものの、能力発動においては、左手でも可能である。サックは、まずは自身の右手および全身の痛みを抑えようと、武器庫から回復アイテムを探そうとした。
しかし、能力を使おうとした刹那、激しい動悸に見舞われた。今まで生きてきた中で感じたことのないレベルの、異常なまでの心臓の鼓動。同時に多量の脂汗が額を濡らす。
(……心臓が、破裂するっ!)
心臓から全身に送り出される血液の量は、平時の何倍にもなっていた。異様に強く響く心音が、体中を震えさせ、同時に激痛を運んだ。
腕だけではなく、体全部が、能力に対する限界を迎えていた。能力使用に併せて身体中から悲鳴が上がり、上体を動かすだけで、全身を針で刺されたような痛みが走る。
『うおおお!!!』
そうこうしているうちに、イチホ=イーガスに動きがあった。
彼女の肩に深く食い込んだ白銀の剣は、未だに眩しい光を放っているが、しかし、少しずつだが発光が弱くなっていることが見て取れた。
(くっ! 早く……この力が尽きる前に!)
イチホにとどめを刺さないと。
浄化の剣をさらに押し込むだけ。しかし、ただそれだけの行動が叶わなかった。サックは、自身の体を動かす体力すら持ち合わせていなかった。
『貴様さえ居なければ……』
するとイチホが、サックのほうに向きを変えた。光り輝く剣を肩に突き刺したまま、彼女は右手の手のひらを、サックのほうへ伸ばした。
『風の精よ他を貫く矢とならん!』
先ほどの複雑な合成術式に比べて、イチホは詠唱が短い術を唱えた。空気を矢の形に固め、高速で発射する呪文である。
単純な効果であるが、高レベルの術師が使えば、十分な殺傷能力を備える。
『空圧破弾!!』
ぱんっ! と、風船が割れるような破裂音とともに、サックの右肩に風穴が開いた。
「くっあああああああああああああ!」
体中から走る傷みに乗じて、さらに肩を突かれた激痛に耐え兼ね、サックは叫び声をあげてしまった。
部屋中にサックの声が反響した。
「ぐあああ……」
右肩からも出血が起こる。押さえようにも、左手を動かすことすらままならない。
『いい声で泣く! 眩しくて目測がずれたが、これはこれで甘美だ!』
イチホが笑った。弱点の光を多量に浴び、本人は苦しいはずだが、それを越えて、サックの苦痛に歪む感情に酔いしれた。
『……だが、次は外さない。貴様の体をすべて消し飛ばしてやる!』
剣の光が明らかに弱まってきていた。そのためイチホもサックを目で捉えることができた。
イチホの掌に、三度空気が集まる。圧縮された空気は再度臨界を超え、全てを裂く真空の刃を纏う暗黒球体を作り出した。
(避けないと……けど……)
が、サックの身体は動かなかった。痛みを感じるのに、同時に痺れが襲いかかる。脳が痛みを処理できていない。痛覚が狂い始めたのだ。
(これは……ダメか……)
サックは、自らの死の空気を感じ取った。
『全て消し飛ばせ! 死旋風炸裂弾!』
当たれば確実な『消滅』を約束された弾丸が、イチホの手から放たれようとしていた。
サックの回りの時間が、まるでスローモーションのように過ぎていった。
(……ああ、これが走馬灯というやつか)
このまま、あの術を受け、サックの体は切り刻まれ消滅し、死を迎える事は自明だ。
そして、体は全く動かない。頭だけが冷静に回転して、現状を解析していた。
(すまん、助けられなかった)
だが、サックは、自身の死よりも──自分のことより、彼女たちのことに気が向いていた。部屋の隅で横たえているヒマワリが、うつぶせになったサックの目線の先にあった。
御香が薄まったことで、少しはヒマワリの負荷はマシになっただろうか。
顔色は、この角度からでは伺えないため、正確な情報はつかめなかった。
ここでサックが死んでしまうと、サザンカもヒマワリも、イチホに『処分』されるだろう。
自分の死よりも、そのことが心残りだった。
そしてサザンカ……。薬の効果が薄まったようだった彼女の姿を──、一目見れないものか。
サックが死を覚悟し、最後に望んだ願い。
しかしそれは、別の形で叶うことになった。
イチホが発した全てを飲み込む弾は、まっすぐにサックに向かうはずだったが、床に突っ伏していたサックの上方を抜け、再度、建物の壁に大穴を開けた。
二か所の穴が開いたことで、空気の通り道ができ、部屋の中に夜風が流れ込んできた。
「……! サザンカ!」
術を放ったイチホの右腕には、肘の部分に深々と『クナイ』が刺さっていた。
「……あっ……くうっ! サック!」
催眠の御香が薄まったことで、サザンカは僅かに正気を取り戻した。
そして理性を保とうと、もう一本のクナイを、左太ももに突き刺し無理矢理に意識を繋ぎ留めた。
苦痛で顔が歪み、額には脂汗が湧き、長い髪は埃と汗で乱れていた。
そして少しずつ覚醒していく意識の中、サックの危機を察した彼女は、持っていたクナイをイチホに向かって投げた。それはイチホの右ひじを抉り、サックに向けられた術を大きく反らさせた。
『き、貴様ぁっ!』
イチホの叫び声がサックの頭に響いた。目は大きく見開き、しかしそれに伴い、イチホの目の周りの皮膚がさらに剥がれ落ちた。
『この……死にぞこないの忍びがっ!』
イチホは、あさっての方向に折れ曲がった右手を無理矢理持ち上げ、手のひらを今度はサザンカのほうに向けた。先ほどの空気の弾丸を放とうと、呪文の詠唱を始めようとする。
が、対峙しているのは、勇者を暗殺しかけた忍びである。
サザンカは、左太ももの怪我を物ともせず、イチホの懐に飛び込んだ。忍び特有の柔らかな身のこなしは、先ほどまで催眠術で操られていたとは思えないほど、しなやかで美しかった。
『ひっ!!!』
小さな悲鳴が、イチホの心から漏れた。呪文詠唱を始める機会すら与えられなかったのだ。
サザンカはイチホの肩に突き刺さったままの、白銀の剣の柄を強く握りしめた。
『な、なぜだ! なぜ私を助けない!』
未だに、サザンカを操れると思い込んでいるのだろうか。イチホはサザンカに命令を発していたが、それにサザンカは反応しなかった。
代わりにサザンカは、はっきりと答えた。浄化の剣を全身の体重をかけて、死せる大魔術師の体内へ押し込みながら、イチホに聞かせるよう大きな声で叫んだのだった。
「……父の……父の仇だっ!」
サックは現状が理解できなかった。皮膚はやけどで爛れ感覚が薄れてはいたが、右手の手首が砕け崩れ去った瞬間には痛みはなかった。
「……うっ……ぐあああああっ!」
そして激痛は、手首崩壊ののち、時間をおいて襲ってきた。サックは両膝を床に突きうつ伏せにうなだれた。崩れた手首は乾いた粘土のように固まり、失血は無かった。右手首が完全に『死んで』いることの証左でもあった。
『ひ、光が……焼ける! 体が焼ける!』
しかし、サックが放った渾身の一撃は、生ける屍の肩にめり込み、光り輝く浄化の剣は終ぞ眩い光を放っていた。
『お、おのれ』
イチホは剣に手を掛けようとした。しかし、剣を抜こうにも浄化の光が邪魔をし、柄にすら手を近づけることができていない。
(まだ、浅い。もっと奥に突き刺さないと!)
右手を失ったものの、能力発動においては、左手でも可能である。サックは、まずは自身の右手および全身の痛みを抑えようと、武器庫から回復アイテムを探そうとした。
しかし、能力を使おうとした刹那、激しい動悸に見舞われた。今まで生きてきた中で感じたことのないレベルの、異常なまでの心臓の鼓動。同時に多量の脂汗が額を濡らす。
(……心臓が、破裂するっ!)
心臓から全身に送り出される血液の量は、平時の何倍にもなっていた。異様に強く響く心音が、体中を震えさせ、同時に激痛を運んだ。
腕だけではなく、体全部が、能力に対する限界を迎えていた。能力使用に併せて身体中から悲鳴が上がり、上体を動かすだけで、全身を針で刺されたような痛みが走る。
『うおおお!!!』
そうこうしているうちに、イチホ=イーガスに動きがあった。
彼女の肩に深く食い込んだ白銀の剣は、未だに眩しい光を放っているが、しかし、少しずつだが発光が弱くなっていることが見て取れた。
(くっ! 早く……この力が尽きる前に!)
イチホにとどめを刺さないと。
浄化の剣をさらに押し込むだけ。しかし、ただそれだけの行動が叶わなかった。サックは、自身の体を動かす体力すら持ち合わせていなかった。
『貴様さえ居なければ……』
するとイチホが、サックのほうに向きを変えた。光り輝く剣を肩に突き刺したまま、彼女は右手の手のひらを、サックのほうへ伸ばした。
『風の精よ他を貫く矢とならん!』
先ほどの複雑な合成術式に比べて、イチホは詠唱が短い術を唱えた。空気を矢の形に固め、高速で発射する呪文である。
単純な効果であるが、高レベルの術師が使えば、十分な殺傷能力を備える。
『空圧破弾!!』
ぱんっ! と、風船が割れるような破裂音とともに、サックの右肩に風穴が開いた。
「くっあああああああああああああ!」
体中から走る傷みに乗じて、さらに肩を突かれた激痛に耐え兼ね、サックは叫び声をあげてしまった。
部屋中にサックの声が反響した。
「ぐあああ……」
右肩からも出血が起こる。押さえようにも、左手を動かすことすらままならない。
『いい声で泣く! 眩しくて目測がずれたが、これはこれで甘美だ!』
イチホが笑った。弱点の光を多量に浴び、本人は苦しいはずだが、それを越えて、サックの苦痛に歪む感情に酔いしれた。
『……だが、次は外さない。貴様の体をすべて消し飛ばしてやる!』
剣の光が明らかに弱まってきていた。そのためイチホもサックを目で捉えることができた。
イチホの掌に、三度空気が集まる。圧縮された空気は再度臨界を超え、全てを裂く真空の刃を纏う暗黒球体を作り出した。
(避けないと……けど……)
が、サックの身体は動かなかった。痛みを感じるのに、同時に痺れが襲いかかる。脳が痛みを処理できていない。痛覚が狂い始めたのだ。
(これは……ダメか……)
サックは、自らの死の空気を感じ取った。
『全て消し飛ばせ! 死旋風炸裂弾!』
当たれば確実な『消滅』を約束された弾丸が、イチホの手から放たれようとしていた。
サックの回りの時間が、まるでスローモーションのように過ぎていった。
(……ああ、これが走馬灯というやつか)
このまま、あの術を受け、サックの体は切り刻まれ消滅し、死を迎える事は自明だ。
そして、体は全く動かない。頭だけが冷静に回転して、現状を解析していた。
(すまん、助けられなかった)
だが、サックは、自身の死よりも──自分のことより、彼女たちのことに気が向いていた。部屋の隅で横たえているヒマワリが、うつぶせになったサックの目線の先にあった。
御香が薄まったことで、少しはヒマワリの負荷はマシになっただろうか。
顔色は、この角度からでは伺えないため、正確な情報はつかめなかった。
ここでサックが死んでしまうと、サザンカもヒマワリも、イチホに『処分』されるだろう。
自分の死よりも、そのことが心残りだった。
そしてサザンカ……。薬の効果が薄まったようだった彼女の姿を──、一目見れないものか。
サックが死を覚悟し、最後に望んだ願い。
しかしそれは、別の形で叶うことになった。
イチホが発した全てを飲み込む弾は、まっすぐにサックに向かうはずだったが、床に突っ伏していたサックの上方を抜け、再度、建物の壁に大穴を開けた。
二か所の穴が開いたことで、空気の通り道ができ、部屋の中に夜風が流れ込んできた。
「……! サザンカ!」
術を放ったイチホの右腕には、肘の部分に深々と『クナイ』が刺さっていた。
「……あっ……くうっ! サック!」
催眠の御香が薄まったことで、サザンカは僅かに正気を取り戻した。
そして理性を保とうと、もう一本のクナイを、左太ももに突き刺し無理矢理に意識を繋ぎ留めた。
苦痛で顔が歪み、額には脂汗が湧き、長い髪は埃と汗で乱れていた。
そして少しずつ覚醒していく意識の中、サックの危機を察した彼女は、持っていたクナイをイチホに向かって投げた。それはイチホの右ひじを抉り、サックに向けられた術を大きく反らさせた。
『き、貴様ぁっ!』
イチホの叫び声がサックの頭に響いた。目は大きく見開き、しかしそれに伴い、イチホの目の周りの皮膚がさらに剥がれ落ちた。
『この……死にぞこないの忍びがっ!』
イチホは、あさっての方向に折れ曲がった右手を無理矢理持ち上げ、手のひらを今度はサザンカのほうに向けた。先ほどの空気の弾丸を放とうと、呪文の詠唱を始めようとする。
が、対峙しているのは、勇者を暗殺しかけた忍びである。
サザンカは、左太ももの怪我を物ともせず、イチホの懐に飛び込んだ。忍び特有の柔らかな身のこなしは、先ほどまで催眠術で操られていたとは思えないほど、しなやかで美しかった。
『ひっ!!!』
小さな悲鳴が、イチホの心から漏れた。呪文詠唱を始める機会すら与えられなかったのだ。
サザンカはイチホの肩に突き刺さったままの、白銀の剣の柄を強く握りしめた。
『な、なぜだ! なぜ私を助けない!』
未だに、サザンカを操れると思い込んでいるのだろうか。イチホはサザンカに命令を発していたが、それにサザンカは反応しなかった。
代わりにサザンカは、はっきりと答えた。浄化の剣を全身の体重をかけて、死せる大魔術師の体内へ押し込みながら、イチホに聞かせるよう大きな声で叫んだのだった。
「……父の……父の仇だっ!」
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!
石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり!
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。
だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。
『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。
此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に
前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる