20 / 69
第4話 追放勇者、暗殺される【その4】
しおりを挟む
歓楽街から外れた路地裏に身を潜めたサックは、今一度、脇腹の傷を確認した。既に止血されていたが、多量の血を吸った、穴の空いた服がケガの重大さを物語っている。
(忍者……いや、女性だから『くのいち』か。厄介この上無いな)
周囲に落ちている使えそうなガラクタやゴミを拾いながら、サックは策を練っていた。といっても、手元の調合薬品は心許なく、尚且つ相手は忍者だ。やれることは限られる。
忍者は常時スキル『隠密行動』によって、鑑定系スキル無効に加え、不意打ち率を底上げしている。彼らは暗殺のスペシャリストといっても過言ではない。
「マント、新調しておいてよかったぜ……いくぜ、久々の本気モード!」
マントに力を込め、靡かせた。するとサックの身体が軽くなった。マントに付加されていた能力の効果だ。
そして、彼は空高く闇夜に舞い上がった。
月の光に当てられ、彼の頬に浮かぶ花弁状の痣は、青白く仄かに輝いていた。
(さて、くのいちさんは、挑発に乗ってくるかね?)
殺したくて堪らない暗殺のターゲットが、月を背に飛んでいるのだ。暗がりから見上げるとさぞ目立つだろうし、言うなれば格好の『的』である。
マントの潜在能力を引き出しながら、路地裏を中心に見下ろしていたサック。特に、先ほど棒手裏剣が飛んできた方角にに注意を払っていた。
──ビンゴだ。
その方向から、鋭く風を切る音。手裏剣が飛んできた。
しかしその手裏剣は、薄い木の板に阻まれた。
サックが構えていたのは『おなべのふた』。ゴミとして捨てられていた物だ。それをサックは盾として『装備』し、さらに『潜在解放』により防御力を極限まで引き出していた。
単なる板切れであれば、棒手裏剣なら容易に貫通する。しかし鋼板並みに固くなった『おなべのふた』に対しては、浅く突き刺さる程度にしかならなかった。
「いやいや! 突き刺さるんかい! 鉄の盾レベルの固さだぞ?!」
弾くことを想定していたので、つい声をあげてしまった。この距離を保っているのに、鋼板に穴を空ける投擲。あのくのいちの技量は相当な物だ。
しかし、サックのプランに大きな変更はなかった。突き刺さった棒手裏剣を2本抜き取り、空中で体制を立て直しながら、1本を飛んできた方向に投げ返した。
「利子付きで返すよ──『潜在解放』」
ドンッ!
サックが投げた棒手裏剣は、赤く燃えていた。潜在に眠る【炎属性】を引き出したのだ。
赤熱した手裏剣は、煙をあげながら高速で飛んでいった。狙うは、手裏剣を投げてきた相手。しかし、暗がりの中に身を潜める忍者の居場所は、空からでは皆目検討がつかない。その手裏剣は当たるわけがなかった。
「爆ぜろ」
サックが投げた手裏剣に命じた。すると鉄製の手裏剣が炸裂し、閃光を発生させた。
細かい金属粉と起爆剤を混ぜ合わせた、閃光弾と同じ原理だ。
「きゃあっ!!」
いた。投げ返された手裏剣に注視していたため、閃光をまともに浴び驚かされたようだ。
(見つけた!)
さらに、サックはもう1本の手裏剣を手に取り、くのいちに投げ返そうと体制を再度整えた。
そのときであった。
ビュッ!! ズバッ!!
「なにっ!!」
サックが予期せぬ、あらぬ方角から手裏剣が飛んできたのだ。十字に刃がある平形の手裏剣は、サックの背中に翻っていたマントを二つに裂いて飛んでいった。
「マズイっ!」
マントとしての形状を成さなくなり、うまく浮遊できなくなった。サックの体重を支えることができなくなり、比較的ゆっくりではあったが、垂直にサックは落下していった。
(もう一人の忍者は想定外だったな……これは、かなーりピンチだぞ!)
くのいち一人に殺されかけた身としては、同じ技量の暗殺者がもう一人いるのは悪夢でしかなかった。
ゆっくり落ち、地面に着地したサックは、ボロボロに朽ちたマントを剥ぎ捨てた。『潜在解放』による劣化の影響も大きい。
落ちた場所は、道が狭く、しかし月明かりが良く入る場所だった。
サックの立っている場所に、まるでスポットライトのように月が照らしていた。『私はここに居ます』と主張せんとばかりに。
異様に目立つ場所に降り立ったサックだったが、あえて動かなかった。忍者二人に囲まれている現状、逆に闇に紛れるほうが危険と判断した。それに──
「……たぁぁぁぁぁぁっ!!」
甲高い叫び声。先程の十字手裏剣が飛んできた方向から、忍者が突っ込んできた。
反りの少ない刀──忍者刀を、深く腰だめに構え、真っ直ぐに突進してきたのだ。
全体重をかけて、刀を人間の腸に突き刺さんとす、非常に殺傷能力と威力の高い攻撃方法である。
だが、その攻撃は難なく弾かれることになった。サックの脇腹にめがけた刺突であったが、
ガギィィッ!!
聞きなれない音。金属と石がぶつかり合う音と共に、忍者刀は弾かれ飛んでいった。
「レンガで、ブロック。ってな!」
ダジャレである。
「なっ……うわぁっ!!」
刀を弾かれた忍者が一瞬呆けた瞬間をサックは見逃さなかった。
暗がりでまだよう見えない相手の服を素手で掴んだ。ちょうど襟首辺りをつかめたので、月明かりの照らす場所に引きずりだし、そのまま壁に打ち付け、肘で首を締めた。
「……って、子供かよ!」
闇から取り上げたのは、子供の忍者だった。年齢は10を越えたかくらい。サックとは一回りの年齢差があるかもしれない。
黒装束に黒頭巾を身に付け、顔は目元しか確認できない。
「くっ! 離せっ!」
「黙ってろ!」
もう1本の棒手裏剣を取り出し、サックは、子供忍者の腕……ではなく、月明かりで浮かぶ、腕の『影』が映る壁に突き立てた。
「『影縫い』っ!」
影を縫い付け、動きを制限させた。
「くっ! 離せっ! 離せっ!」
身体の自由を縛られ身動きが取れない子供忍者を横目に、サックは信じられないといった表情を浮かべていた。
(こんな小さな子が暗殺術を使えるとは)
そういえば……。サックは昔のことを思い出した。七勇者が一人『神業アリンショア』が、口を酸っぱくして皆に警告していたことだ。
『いいかい、忍者ってのは、任務のためなら女子供に爆弾巻いて、自爆させるのも躊躇わない奴らさね。気を抜くんじゃにゃいわよ』
……! 爆弾か!
サックは動けない子忍者の脇腹を弄った。
「な……くそ! やめろ!」
動けないなりに身体を捻り、必死の抵抗を見せたことで、サックの疑いは確信に変わった。
(こいつ、爆弾で自爆を狙ったな!)
ワサワサ、と、黒装束の上からボディーチェックを始めてみると、閃光弾や煙玉といった、逃走用のアイテムがポロポロ出てきた。まだ何か持っているかと考え、装束の中に手を突っ込み、入念に探りまくった。
「……ん? あれ?」
しかし、それ以上のものは出てこなかった。おかしいな、と、更に更に手を服の奥に入れてみた。
「……え」
サックは、とてつもなく重大な事実に気づかされた。
あるべきところに、『無かった』のだ。
「ええと……」
サックは顔を上げて、忍者の顔色を伺ったところ、羞恥で顔を真っ赤にし、睨み付けながらも大粒の涙を流していた。
「コロス……コロス!」
すっ……。
サックは、服の中から手を引き、抜き取った閃光弾と煙玉を地面に整頓して並べ、踵を返して三歩進み、また回れ右したところで、両ひざ両手を地面について、おでこを地べたに擦り付けながら謝罪した。
「すんませんでしたぁぁぁぁっ!!」
忍者の里のある『クーガイーガ』地方に伝わる、最上級の誠心誠意を込めた謝罪『土下座』である。
「お、お、『女の子』だと知らず存ぜず……ホントスマンっ!!」
この男。勘違いしたとはいえ、一回り違う赤の他人の女子の柔肌を弄んだのだった。
少女忍者は。更に一層目付きを鋭く睨み付けるも、大粒の涙が止まることは無かった。
(忍者……いや、女性だから『くのいち』か。厄介この上無いな)
周囲に落ちている使えそうなガラクタやゴミを拾いながら、サックは策を練っていた。といっても、手元の調合薬品は心許なく、尚且つ相手は忍者だ。やれることは限られる。
忍者は常時スキル『隠密行動』によって、鑑定系スキル無効に加え、不意打ち率を底上げしている。彼らは暗殺のスペシャリストといっても過言ではない。
「マント、新調しておいてよかったぜ……いくぜ、久々の本気モード!」
マントに力を込め、靡かせた。するとサックの身体が軽くなった。マントに付加されていた能力の効果だ。
そして、彼は空高く闇夜に舞い上がった。
月の光に当てられ、彼の頬に浮かぶ花弁状の痣は、青白く仄かに輝いていた。
(さて、くのいちさんは、挑発に乗ってくるかね?)
殺したくて堪らない暗殺のターゲットが、月を背に飛んでいるのだ。暗がりから見上げるとさぞ目立つだろうし、言うなれば格好の『的』である。
マントの潜在能力を引き出しながら、路地裏を中心に見下ろしていたサック。特に、先ほど棒手裏剣が飛んできた方角にに注意を払っていた。
──ビンゴだ。
その方向から、鋭く風を切る音。手裏剣が飛んできた。
しかしその手裏剣は、薄い木の板に阻まれた。
サックが構えていたのは『おなべのふた』。ゴミとして捨てられていた物だ。それをサックは盾として『装備』し、さらに『潜在解放』により防御力を極限まで引き出していた。
単なる板切れであれば、棒手裏剣なら容易に貫通する。しかし鋼板並みに固くなった『おなべのふた』に対しては、浅く突き刺さる程度にしかならなかった。
「いやいや! 突き刺さるんかい! 鉄の盾レベルの固さだぞ?!」
弾くことを想定していたので、つい声をあげてしまった。この距離を保っているのに、鋼板に穴を空ける投擲。あのくのいちの技量は相当な物だ。
しかし、サックのプランに大きな変更はなかった。突き刺さった棒手裏剣を2本抜き取り、空中で体制を立て直しながら、1本を飛んできた方向に投げ返した。
「利子付きで返すよ──『潜在解放』」
ドンッ!
サックが投げた棒手裏剣は、赤く燃えていた。潜在に眠る【炎属性】を引き出したのだ。
赤熱した手裏剣は、煙をあげながら高速で飛んでいった。狙うは、手裏剣を投げてきた相手。しかし、暗がりの中に身を潜める忍者の居場所は、空からでは皆目検討がつかない。その手裏剣は当たるわけがなかった。
「爆ぜろ」
サックが投げた手裏剣に命じた。すると鉄製の手裏剣が炸裂し、閃光を発生させた。
細かい金属粉と起爆剤を混ぜ合わせた、閃光弾と同じ原理だ。
「きゃあっ!!」
いた。投げ返された手裏剣に注視していたため、閃光をまともに浴び驚かされたようだ。
(見つけた!)
さらに、サックはもう1本の手裏剣を手に取り、くのいちに投げ返そうと体制を再度整えた。
そのときであった。
ビュッ!! ズバッ!!
「なにっ!!」
サックが予期せぬ、あらぬ方角から手裏剣が飛んできたのだ。十字に刃がある平形の手裏剣は、サックの背中に翻っていたマントを二つに裂いて飛んでいった。
「マズイっ!」
マントとしての形状を成さなくなり、うまく浮遊できなくなった。サックの体重を支えることができなくなり、比較的ゆっくりではあったが、垂直にサックは落下していった。
(もう一人の忍者は想定外だったな……これは、かなーりピンチだぞ!)
くのいち一人に殺されかけた身としては、同じ技量の暗殺者がもう一人いるのは悪夢でしかなかった。
ゆっくり落ち、地面に着地したサックは、ボロボロに朽ちたマントを剥ぎ捨てた。『潜在解放』による劣化の影響も大きい。
落ちた場所は、道が狭く、しかし月明かりが良く入る場所だった。
サックの立っている場所に、まるでスポットライトのように月が照らしていた。『私はここに居ます』と主張せんとばかりに。
異様に目立つ場所に降り立ったサックだったが、あえて動かなかった。忍者二人に囲まれている現状、逆に闇に紛れるほうが危険と判断した。それに──
「……たぁぁぁぁぁぁっ!!」
甲高い叫び声。先程の十字手裏剣が飛んできた方向から、忍者が突っ込んできた。
反りの少ない刀──忍者刀を、深く腰だめに構え、真っ直ぐに突進してきたのだ。
全体重をかけて、刀を人間の腸に突き刺さんとす、非常に殺傷能力と威力の高い攻撃方法である。
だが、その攻撃は難なく弾かれることになった。サックの脇腹にめがけた刺突であったが、
ガギィィッ!!
聞きなれない音。金属と石がぶつかり合う音と共に、忍者刀は弾かれ飛んでいった。
「レンガで、ブロック。ってな!」
ダジャレである。
「なっ……うわぁっ!!」
刀を弾かれた忍者が一瞬呆けた瞬間をサックは見逃さなかった。
暗がりでまだよう見えない相手の服を素手で掴んだ。ちょうど襟首辺りをつかめたので、月明かりの照らす場所に引きずりだし、そのまま壁に打ち付け、肘で首を締めた。
「……って、子供かよ!」
闇から取り上げたのは、子供の忍者だった。年齢は10を越えたかくらい。サックとは一回りの年齢差があるかもしれない。
黒装束に黒頭巾を身に付け、顔は目元しか確認できない。
「くっ! 離せっ!」
「黙ってろ!」
もう1本の棒手裏剣を取り出し、サックは、子供忍者の腕……ではなく、月明かりで浮かぶ、腕の『影』が映る壁に突き立てた。
「『影縫い』っ!」
影を縫い付け、動きを制限させた。
「くっ! 離せっ! 離せっ!」
身体の自由を縛られ身動きが取れない子供忍者を横目に、サックは信じられないといった表情を浮かべていた。
(こんな小さな子が暗殺術を使えるとは)
そういえば……。サックは昔のことを思い出した。七勇者が一人『神業アリンショア』が、口を酸っぱくして皆に警告していたことだ。
『いいかい、忍者ってのは、任務のためなら女子供に爆弾巻いて、自爆させるのも躊躇わない奴らさね。気を抜くんじゃにゃいわよ』
……! 爆弾か!
サックは動けない子忍者の脇腹を弄った。
「な……くそ! やめろ!」
動けないなりに身体を捻り、必死の抵抗を見せたことで、サックの疑いは確信に変わった。
(こいつ、爆弾で自爆を狙ったな!)
ワサワサ、と、黒装束の上からボディーチェックを始めてみると、閃光弾や煙玉といった、逃走用のアイテムがポロポロ出てきた。まだ何か持っているかと考え、装束の中に手を突っ込み、入念に探りまくった。
「……ん? あれ?」
しかし、それ以上のものは出てこなかった。おかしいな、と、更に更に手を服の奥に入れてみた。
「……え」
サックは、とてつもなく重大な事実に気づかされた。
あるべきところに、『無かった』のだ。
「ええと……」
サックは顔を上げて、忍者の顔色を伺ったところ、羞恥で顔を真っ赤にし、睨み付けながらも大粒の涙を流していた。
「コロス……コロス!」
すっ……。
サックは、服の中から手を引き、抜き取った閃光弾と煙玉を地面に整頓して並べ、踵を返して三歩進み、また回れ右したところで、両ひざ両手を地面について、おでこを地べたに擦り付けながら謝罪した。
「すんませんでしたぁぁぁぁっ!!」
忍者の里のある『クーガイーガ』地方に伝わる、最上級の誠心誠意を込めた謝罪『土下座』である。
「お、お、『女の子』だと知らず存ぜず……ホントスマンっ!!」
この男。勘違いしたとはいえ、一回り違う赤の他人の女子の柔肌を弄んだのだった。
少女忍者は。更に一層目付きを鋭く睨み付けるも、大粒の涙が止まることは無かった。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!
石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり!
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。
だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。
『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。
此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に
前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
呪われた子と、家族に捨てられたけど、実は神様に祝福されてます。
光子
ファンタジー
前世、神様の手違いにより、事故で間違って死んでしまった私は、転生した次の世界で、イージーモードで過ごせるように、特別な力を神様に授けられ、生まれ変わった。
ーーー筈が、この世界で、呪われていると差別されている紅い瞳を宿して産まれてきてしまい、まさかの、呪われた子と、家族に虐められるまさかのハードモード人生に…!
8歳で遂に森に捨てられた私ーーキリアは、そこで、同じく、呪われた紅い瞳の魔法使いと出会う。
同じ境遇の紅い瞳の魔法使い達に出会い、優しく暖かな生活を送れるようになったキリアは、紅い瞳の偏見を少しでも良くしたいと思うようになる。
実は神様の祝福である紅の瞳を持って産まれ、更には、神様から特別な力をさずけられたキリアの物語。
恋愛カテゴリーからファンタジーに変更しました。混乱させてしまい、すみません。
自由にゆるーく書いていますので、暖かい目で読んで下さると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる