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第一幕 京編
一対一の攻防戦
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千紗の口から驚きの提案内容が告げられていた、その頃――
如意ヶ嶽に足を踏み入れて以来、感じていた人の気配を追って辿り着いた先の地で、秋成は数人の賊に取り囲まれていた。
賊と言っても、まだ年若い少年達。
中には10にも満たない幼子までいる。
そんな幼い少年達の中で一人、ずば抜けて背が高く、精神的にも落ちついた雰囲気の男がいた。
身長と、その雰囲気から察するに、きっと彼が、彼らの中で一番最年長なのであろう。
年の頃は十六、七と言った所だろうか。自分とそう歳の変わらないこの男を、少年達が前後左右、取り囲むようにして立ち並ぶ。
その姿に、一番年長のこの男が、賊を纏める頭である事は、秋成にもすぐに理解できた。
そしてその男の、ニヤニヤと余裕に満ち溢れた笑みを浮かべながら自分を見据えるその視線に、居心地の悪さを覚えて、秋成はきつく男を睨んだ。
「千紗を返せ!」
鋭い視線で睨み付けながら大声でそう叫ぶ秋成。
「返して欲しかったら、こっちの要求した物をささっと寄越しな」
だが、賊の頭は秋成の怒りに全く怯んだ様子はなく、ヒョウヒョウと言い返す。
「千紗を返せっ!!」
「だから、要求したものを渡したら返してやるって。米は?用意してきたんだろうな?」
「千紗を返せ!!」
「あぁ?!だ~か~ら~!!!」
千紗を返せの一点張りで、全く会話が成立しない秋成の態度に、賊の頭も大声で怒鳴り始める。
お互いに一歩も譲らない二人のやり取りに、周りの空気も次第にピリピリと張り詰めて行く。
そして、賊の長である少年をきつく睨みつけたまま、ついに秋成は腰にささる刀へ手をかけた。
秋成の動きに、一瞬にして緊迫感は最高潮へと高まった。
頭を守るよう、彼の周りに立っていた仲間達もまた、手に持っていた武器を構え始める。
彼等の手に握られている武器。それは刀ではなく、鋤や鍬。土を耕す為の農具だ。
きっとまだ幼い彼等は、戦い慣れてはいないのだろう。農具を構えながらも、握るその手は小刻みに震えている。
秋成は、そんな彼らの躊躇いを見逃さなかった。
「やぁっっ!」
掛け声と同時に踏み出した秋成の一歩に、賊の少年達は一瞬怯んだ。
その隙をついて、彼等をするりと掻い潜り、頭の少年目掛けて刀を振り上げる秋成。
“カキーン”
次の瞬間、聞こえて来たのは金属と金属とががぶつかり合う乾いた音。
「っ!」
秋成の力強い一撃は、賊の頭の少年が頭上で掲げる刀に見事に捉えられた。
頭の少年が自分の刀を受け止めている珍しい形をした武器に、秋成は驚きの表情を覗かせた。
てっきり頭の少年も、農具が武器なのかと思っていたのに、彼はどこに隠し持っていたのか、刃の下のあたりが湾曲した……腰反りのぁり見慣れぬ刀で、秋成の攻撃をいとも簡単に受け止めているではないか。
他の少年達と違って武器を手にする事に一切の怯えがない。
それどころか、明らかに刀を使い慣れている。
秋成の一太刀を抑えた頭の少年の剣捌きに、秋成は力を緩めて後ろへ退いた。
「その刀……お前、坂東人か?」
腰反りの珍しい形をした刀をまじまじと見つめながら秋成は問う。
秋成の口から出た意外な単語に頭の少年は目を見開いた。
「これは驚いた。何故分かった?」
「俺は、それと同じ形の刀を持つ人を知っている。その人に以前聞いた事がある。どうしてその刀は反りのついた珍しい形をしているのかと。その人は言っていた。戦の多い坂東の地ならではの理由で独自の進化を遂げ、生み出された形なのだと」
秋成に湾曲の刀について話して聞かせたのは、坂東出身である義兄、小次郎だ。
そして小次郎はこうも言っていた。反りが入った事で直刀に比べ切れ味も格段に上がっていると。
「成程。そいつの言う通りだ。俺の刀は坂東の地で生み出された刀。そして操る俺もまた坂東出身者」
坂東出身者と聞いて、秋成は全てが納得いった。彼一人だけが明らかに賊の少年達と違い、異質であった理由を。
坂東は、戦の多い土地だと小次郎は言っていた。子供の頃から戦に備え、武術を身につけさせられる。そして、技術だけではなく、子供であっても実践に駆り出されると。
だからこそ彼は、刀を構え睨み合ったこの真剣勝負の場でも、怯える事なく余裕で笑っていられるのだろう。
目の前の男に、底の見えない恐ろしさを感じて、秋成の刀を持つ手に力が篭もる。
そんな秋成の姿をまじまじと見つめながら、フッと笑みを零す頭の少年。
秋成を観察しながら、彼は千紗としたある会話を思い出していた。
――『お主達を見ていると、一人の馬鹿を思いだす。そやつも妾の屋敷に忍び込んで来てな。幼いながらに真正面から貴族の妾に楯突いた。度胸のある奴だと関心したものだ。馬鹿な奴程、妾を応援したい気持ちにさせる』――
千紗の話していた馬鹿とは、この男の事ではないのだろうか?
何故そう思ったのかは分らなかったが、彼の直感がそう告げていた。
「確かに、面白い奴だ」
「?」
その呟きを不思議に思いながらも、彼が見せたその隙をついて今一度彼の間合いに入り込む秋成。
激しく何度も斬りかかる。
「おっと!」
カキン、カキンと刀と刀の弾きあう音が辺りに響く。
二人の激しい鍔迫り合いが始まった。
何度となく、力強く打ち込む秋成だが、悉く彼の刀に受け止められる。
次第に打ち込んでいたはずの秋成が、打ち込まれる側へと体制が変わっていく。
やはり実践経験の違いなのだろうか。
打ち込まれる度に、頭の少年の振り下ろす剣のずっしりくる重みに、腕がビリビリ痺れて行く。
そしてついには、受け止めきれなくなった力に弾き飛ばされ後ろへとよろめいた。
その一瞬の隙をついて、秋成の首もとに賊の少年が構える刀の切っ先が突きつけられた。
「………っ」
形勢逆転にニヤリと嫌な笑みを浮かべる頭の少年。それでもなお、彼を睨みつける秋成。
「良い顔してんじゃねぇか。刃向けられてるこの状況で」
「……千紗を返せ」
「っ………」
この追い詰められた状況の中でも、秋成の口から出た言葉に少年は一瞬、目を丸くする。
「………ククク」
そして、ついに堪えきれず、彼の口から笑いが漏れた。
「あ~もう、負けたよ。あんたの主に対する忠誠心には。安心しろ。こっちだって、盗みはしても人殺しにまで落ちぶれるつもりはない。あんたの大事な姫さんは無事に保護してる」
「信じられない。千紗は何処だ。千紗に合わせろ!」
「はぁ……。頑固だねぇ。分かった分かった。姫さんに合わせてやるよ。おい誰か、ここに姫さん連れて来てやれ」
「でもっ、四郎の兄貴………」
「大丈夫。無事を確認させるだけだ」
「でも……」
「いいから!連れて来い!!」
渋る様子の子供達に強い口調でそう促す。
仕方なく、子供達はその場を後にした。
彼らを見送った後、秋成に向けていた刃を収めると、子供達に“四郎”と呼ばれた少年は、秋成にも刀を収めるよう促した。
「悪いが刀は預からせてもらう。そっちの要求は呑んだんだ。こっちの要求も呑んでもらぜ」
「………分かった」
四郎の言い分に、秋成は大人しく刃を地面に置いた。
◆◆◆
「はぁ~…………冷や冷やさせおって」
秋成と四郎、二人の鬼気迫る鍔迫り合いを少し離れた木の陰からこっそり隠れて見ていた千紗。互いに刀を納めた姿にほっと安堵のため息をつく。
「でも……秋成をあそこまで追い込むとは、あの者はいったい何者じゃ? ……っと、こうしてはおれん。あの者達より先に神社に戻らねば」
千紗は急いでヒナの待つ彼等の隠れ家である神社へと急いだ。
如意ヶ嶽に足を踏み入れて以来、感じていた人の気配を追って辿り着いた先の地で、秋成は数人の賊に取り囲まれていた。
賊と言っても、まだ年若い少年達。
中には10にも満たない幼子までいる。
そんな幼い少年達の中で一人、ずば抜けて背が高く、精神的にも落ちついた雰囲気の男がいた。
身長と、その雰囲気から察するに、きっと彼が、彼らの中で一番最年長なのであろう。
年の頃は十六、七と言った所だろうか。自分とそう歳の変わらないこの男を、少年達が前後左右、取り囲むようにして立ち並ぶ。
その姿に、一番年長のこの男が、賊を纏める頭である事は、秋成にもすぐに理解できた。
そしてその男の、ニヤニヤと余裕に満ち溢れた笑みを浮かべながら自分を見据えるその視線に、居心地の悪さを覚えて、秋成はきつく男を睨んだ。
「千紗を返せ!」
鋭い視線で睨み付けながら大声でそう叫ぶ秋成。
「返して欲しかったら、こっちの要求した物をささっと寄越しな」
だが、賊の頭は秋成の怒りに全く怯んだ様子はなく、ヒョウヒョウと言い返す。
「千紗を返せっ!!」
「だから、要求したものを渡したら返してやるって。米は?用意してきたんだろうな?」
「千紗を返せ!!」
「あぁ?!だ~か~ら~!!!」
千紗を返せの一点張りで、全く会話が成立しない秋成の態度に、賊の頭も大声で怒鳴り始める。
お互いに一歩も譲らない二人のやり取りに、周りの空気も次第にピリピリと張り詰めて行く。
そして、賊の長である少年をきつく睨みつけたまま、ついに秋成は腰にささる刀へ手をかけた。
秋成の動きに、一瞬にして緊迫感は最高潮へと高まった。
頭を守るよう、彼の周りに立っていた仲間達もまた、手に持っていた武器を構え始める。
彼等の手に握られている武器。それは刀ではなく、鋤や鍬。土を耕す為の農具だ。
きっとまだ幼い彼等は、戦い慣れてはいないのだろう。農具を構えながらも、握るその手は小刻みに震えている。
秋成は、そんな彼らの躊躇いを見逃さなかった。
「やぁっっ!」
掛け声と同時に踏み出した秋成の一歩に、賊の少年達は一瞬怯んだ。
その隙をついて、彼等をするりと掻い潜り、頭の少年目掛けて刀を振り上げる秋成。
“カキーン”
次の瞬間、聞こえて来たのは金属と金属とががぶつかり合う乾いた音。
「っ!」
秋成の力強い一撃は、賊の頭の少年が頭上で掲げる刀に見事に捉えられた。
頭の少年が自分の刀を受け止めている珍しい形をした武器に、秋成は驚きの表情を覗かせた。
てっきり頭の少年も、農具が武器なのかと思っていたのに、彼はどこに隠し持っていたのか、刃の下のあたりが湾曲した……腰反りのぁり見慣れぬ刀で、秋成の攻撃をいとも簡単に受け止めているではないか。
他の少年達と違って武器を手にする事に一切の怯えがない。
それどころか、明らかに刀を使い慣れている。
秋成の一太刀を抑えた頭の少年の剣捌きに、秋成は力を緩めて後ろへ退いた。
「その刀……お前、坂東人か?」
腰反りの珍しい形をした刀をまじまじと見つめながら秋成は問う。
秋成の口から出た意外な単語に頭の少年は目を見開いた。
「これは驚いた。何故分かった?」
「俺は、それと同じ形の刀を持つ人を知っている。その人に以前聞いた事がある。どうしてその刀は反りのついた珍しい形をしているのかと。その人は言っていた。戦の多い坂東の地ならではの理由で独自の進化を遂げ、生み出された形なのだと」
秋成に湾曲の刀について話して聞かせたのは、坂東出身である義兄、小次郎だ。
そして小次郎はこうも言っていた。反りが入った事で直刀に比べ切れ味も格段に上がっていると。
「成程。そいつの言う通りだ。俺の刀は坂東の地で生み出された刀。そして操る俺もまた坂東出身者」
坂東出身者と聞いて、秋成は全てが納得いった。彼一人だけが明らかに賊の少年達と違い、異質であった理由を。
坂東は、戦の多い土地だと小次郎は言っていた。子供の頃から戦に備え、武術を身につけさせられる。そして、技術だけではなく、子供であっても実践に駆り出されると。
だからこそ彼は、刀を構え睨み合ったこの真剣勝負の場でも、怯える事なく余裕で笑っていられるのだろう。
目の前の男に、底の見えない恐ろしさを感じて、秋成の刀を持つ手に力が篭もる。
そんな秋成の姿をまじまじと見つめながら、フッと笑みを零す頭の少年。
秋成を観察しながら、彼は千紗としたある会話を思い出していた。
――『お主達を見ていると、一人の馬鹿を思いだす。そやつも妾の屋敷に忍び込んで来てな。幼いながらに真正面から貴族の妾に楯突いた。度胸のある奴だと関心したものだ。馬鹿な奴程、妾を応援したい気持ちにさせる』――
千紗の話していた馬鹿とは、この男の事ではないのだろうか?
何故そう思ったのかは分らなかったが、彼の直感がそう告げていた。
「確かに、面白い奴だ」
「?」
その呟きを不思議に思いながらも、彼が見せたその隙をついて今一度彼の間合いに入り込む秋成。
激しく何度も斬りかかる。
「おっと!」
カキン、カキンと刀と刀の弾きあう音が辺りに響く。
二人の激しい鍔迫り合いが始まった。
何度となく、力強く打ち込む秋成だが、悉く彼の刀に受け止められる。
次第に打ち込んでいたはずの秋成が、打ち込まれる側へと体制が変わっていく。
やはり実践経験の違いなのだろうか。
打ち込まれる度に、頭の少年の振り下ろす剣のずっしりくる重みに、腕がビリビリ痺れて行く。
そしてついには、受け止めきれなくなった力に弾き飛ばされ後ろへとよろめいた。
その一瞬の隙をついて、秋成の首もとに賊の少年が構える刀の切っ先が突きつけられた。
「………っ」
形勢逆転にニヤリと嫌な笑みを浮かべる頭の少年。それでもなお、彼を睨みつける秋成。
「良い顔してんじゃねぇか。刃向けられてるこの状況で」
「……千紗を返せ」
「っ………」
この追い詰められた状況の中でも、秋成の口から出た言葉に少年は一瞬、目を丸くする。
「………ククク」
そして、ついに堪えきれず、彼の口から笑いが漏れた。
「あ~もう、負けたよ。あんたの主に対する忠誠心には。安心しろ。こっちだって、盗みはしても人殺しにまで落ちぶれるつもりはない。あんたの大事な姫さんは無事に保護してる」
「信じられない。千紗は何処だ。千紗に合わせろ!」
「はぁ……。頑固だねぇ。分かった分かった。姫さんに合わせてやるよ。おい誰か、ここに姫さん連れて来てやれ」
「でもっ、四郎の兄貴………」
「大丈夫。無事を確認させるだけだ」
「でも……」
「いいから!連れて来い!!」
渋る様子の子供達に強い口調でそう促す。
仕方なく、子供達はその場を後にした。
彼らを見送った後、秋成に向けていた刃を収めると、子供達に“四郎”と呼ばれた少年は、秋成にも刀を収めるよう促した。
「悪いが刀は預からせてもらう。そっちの要求は呑んだんだ。こっちの要求も呑んでもらぜ」
「………分かった」
四郎の言い分に、秋成は大人しく刃を地面に置いた。
◆◆◆
「はぁ~…………冷や冷やさせおって」
秋成と四郎、二人の鬼気迫る鍔迫り合いを少し離れた木の陰からこっそり隠れて見ていた千紗。互いに刀を納めた姿にほっと安堵のため息をつく。
「でも……秋成をあそこまで追い込むとは、あの者はいったい何者じゃ? ……っと、こうしてはおれん。あの者達より先に神社に戻らねば」
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