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秋物語
見えない障壁
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シンと静まり返った電車内。
あまりにも静かな車内に、私達以外人がいないのかと座席から前を除き込む。
と、乗客は私達の座る列の3列程前に白髪交じりの頭が一人分見えるだけだった。
この電車は車内に切符入れを常設したワンマン電車なので、車内には運転手さん含め4人だけ。
その後も、平日の午後とあっては疎らにしか人の乗り降りはなく、およそ一時間の乗車時間はとても静かなものだった。
◆◆◆
「終点~終点~、お降りの際はお忘れ物にお気を付けください」
車内に終点を知らせるアナウンスが流れる。
長かった旅路に、すっかりうたたねしてしまった私は、アナウンスの声に目を覚ます。
隣を見れば、神耶君はまだ膨れっ面をして窓の外を眺めていた。
「神耶君、目的地に着いたよ。ほら、降りるよ」
「……」
私が話し掛けても全く何の返事も返ってはこない。
電車に乗っている間中、いくら話かけてもずっとこの調子だ。
そんな神耶君の頑固さに苦笑いを浮かべながら、私はまた彼の手を引いて電車を降りた。
電車を降りると、私達が乗った駅とは比べ物にならないくらい広い駅のホームに、神耶君は少し圧倒されている様子だった。
東京から引っ越してきた私からすれば、プラットホームが2つ、線路が4線しかないこの駅も、どちらかと言えば小さなめの駅だと思うのだけれど、きっと初めて見るだろう神耶君にとっては、インパクトが大きいのだろう。
キョロキョロと落ち着きのない様子で辺りを見回している神耶君を、私は少し可愛いなと思いながら彼の手を引き、駅の改札を目指して歩いた。
駅の南口を出ると、すぐに活気のある商店街が目の前に見えてくる。
確か、この商店街のどこかにクレープの美味しい店があると話していたはずなのだけれど……
詳しい場所までは把握していなかった私は、取り合えず商店街を歩いてみることにした。
すると、まださほど歩いていない中で、平日だと言うのに7、8人程が列を作る一軒のお店が目についた。
「あったあった、きっとあれが目的のクレープ屋さんだよ」
「おいまさか、あの列に並ぶのか?」
やっと口を開いてくれた神耶君だったが、不機嫌な顔は、ますます酷く歪められている。
私は急いで神耶君に逃げられないようにと、彼の手を握る手にギュッと力を入れて、ニッコリと微笑んで言った。
「勿論!」と。
ただ一言、それだけ言って、私は繋いでいた神耶君の手をまたまた強引に引っぱって、列へと向かって駆け出した。
その後、思いのほか列は早く進み、10分も待っていれば私達の順番は回って来た。
待っている間中、クレープの中身を何にしようか悩んでいた私。順番が予想外に早く回ってきた事で結局悩んだわりには、その店で一番人気だと言うチョコバナナのクレープを注文することにした。
「で? 俺をこんな所まで引っ張ってきてまで食べたかったクレープのお味は? 満足か?」
「うん!美味しい!」
買ったばかりのチョコレートがたっぷりかかったバナナクレープを満足げに頬張り歩く私の隣で、神耶君が嫌味たっぷりに聞いて来る。
その問いに私は笑顔で答えた。
「……そりゃ良かったな。はぁ……ならこれでもう気が済んだだろ。とっとと帰っ」
“帰るぞ”と言いかけた神耶君の言葉を遮って、私は隣を歩いていた神耶君に向かって「はいっ!」と、食べかけのクレープを差し出した。
「あ?」
「一口どうぞ」
私がクレープを差し出した理由が分からなかったのか、神耶君ははたと立ち止まって不機嫌な声と顔で返されたものだから、私はニッコリと笑顔を向けてそう言った。
「……」
一瞬の間の後、驚いた顔をして神耶君は、急にキョロキョロと周りを見回し始める。
そして、慌てた声でこんな事を言った。
「おい、馬鹿野郎! んな事したら、周りから変な目で見られるだろ。他の奴らには俺の姿は見えてないんだから」
「美味しいよ? ここまで一緒に来てくれたお礼に、神耶君にも、はい」
「だから、周りが不思議な顔して見てるからやめろって」
「気にしなくて良いよ。私にはちゃんと見えてるんだから。さっきからクレープを食べたそうにしてる神耶君の姿が、私にはちゃんと見えてる」
「……」
「見えているのに、見えてないふりをすることなんて、できるわけないよ。本当は食べてみたいんでしょ、神耶君も?」
「んなわけないだろ。だから俺は、人間の食べ物なんか食わないって昼間にっ」
「嘘ばっかり。並んでる間中、ず~っと物欲しそうな顔して見てたくせに。卵焼きを狙ってる時と同じ顔。食べなくても良いって事は、食べたって良いって事でしょ? 本当はスッゴく食べてみたいんでしょ?」
「う゛……」
「早くしないと私が一人で全部食べちゃうよ? 良いの?」
「…………」
私の誘惑に、物欲しそうな顔でクレープを見ているくせに、それでもなお周りを気にして動けないでいる神耶君。
「あの子、一人で何してるのかな?」
先程から、そんなヒソヒソ声が私の耳にも聞こえていたのだけれど、私は気にせずただ神耶君だけを見つめ続けた。
けれど、結局どれだけ待っても神耶君が私の差し出すクレープを食べる事はなかった。
グッと堪えた顔でクレープから視線を逸らすと、神耶君は私を置いて一人また歩きはじめる。
ぽつんとその場に残された私は、行き場の無くしたクレープをパクリと頬張り、神耶君の背中を暫くの間見送る。
そんな私とは対照的に、仲良さそうに一つのクレープを食べ合うカップルがすぐ傍を通り過ぎて行く。
私はそれを羨ましそうに見送った。
「……ば? おい葵葉、何してるんだ。早く来ないと置いてくぞ!!」
なかなか追いかけてこない私を心配してくれたのか、数メートル先から私を呼ぶ神耶君の声。
その声にはっと我に返って、私は小走りに神耶君の元へと駆け寄った。
「あっ、待って! 待ってよ神耶君!」
あまりにも静かな車内に、私達以外人がいないのかと座席から前を除き込む。
と、乗客は私達の座る列の3列程前に白髪交じりの頭が一人分見えるだけだった。
この電車は車内に切符入れを常設したワンマン電車なので、車内には運転手さん含め4人だけ。
その後も、平日の午後とあっては疎らにしか人の乗り降りはなく、およそ一時間の乗車時間はとても静かなものだった。
◆◆◆
「終点~終点~、お降りの際はお忘れ物にお気を付けください」
車内に終点を知らせるアナウンスが流れる。
長かった旅路に、すっかりうたたねしてしまった私は、アナウンスの声に目を覚ます。
隣を見れば、神耶君はまだ膨れっ面をして窓の外を眺めていた。
「神耶君、目的地に着いたよ。ほら、降りるよ」
「……」
私が話し掛けても全く何の返事も返ってはこない。
電車に乗っている間中、いくら話かけてもずっとこの調子だ。
そんな神耶君の頑固さに苦笑いを浮かべながら、私はまた彼の手を引いて電車を降りた。
電車を降りると、私達が乗った駅とは比べ物にならないくらい広い駅のホームに、神耶君は少し圧倒されている様子だった。
東京から引っ越してきた私からすれば、プラットホームが2つ、線路が4線しかないこの駅も、どちらかと言えば小さなめの駅だと思うのだけれど、きっと初めて見るだろう神耶君にとっては、インパクトが大きいのだろう。
キョロキョロと落ち着きのない様子で辺りを見回している神耶君を、私は少し可愛いなと思いながら彼の手を引き、駅の改札を目指して歩いた。
駅の南口を出ると、すぐに活気のある商店街が目の前に見えてくる。
確か、この商店街のどこかにクレープの美味しい店があると話していたはずなのだけれど……
詳しい場所までは把握していなかった私は、取り合えず商店街を歩いてみることにした。
すると、まださほど歩いていない中で、平日だと言うのに7、8人程が列を作る一軒のお店が目についた。
「あったあった、きっとあれが目的のクレープ屋さんだよ」
「おいまさか、あの列に並ぶのか?」
やっと口を開いてくれた神耶君だったが、不機嫌な顔は、ますます酷く歪められている。
私は急いで神耶君に逃げられないようにと、彼の手を握る手にギュッと力を入れて、ニッコリと微笑んで言った。
「勿論!」と。
ただ一言、それだけ言って、私は繋いでいた神耶君の手をまたまた強引に引っぱって、列へと向かって駆け出した。
その後、思いのほか列は早く進み、10分も待っていれば私達の順番は回って来た。
待っている間中、クレープの中身を何にしようか悩んでいた私。順番が予想外に早く回ってきた事で結局悩んだわりには、その店で一番人気だと言うチョコバナナのクレープを注文することにした。
「で? 俺をこんな所まで引っ張ってきてまで食べたかったクレープのお味は? 満足か?」
「うん!美味しい!」
買ったばかりのチョコレートがたっぷりかかったバナナクレープを満足げに頬張り歩く私の隣で、神耶君が嫌味たっぷりに聞いて来る。
その問いに私は笑顔で答えた。
「……そりゃ良かったな。はぁ……ならこれでもう気が済んだだろ。とっとと帰っ」
“帰るぞ”と言いかけた神耶君の言葉を遮って、私は隣を歩いていた神耶君に向かって「はいっ!」と、食べかけのクレープを差し出した。
「あ?」
「一口どうぞ」
私がクレープを差し出した理由が分からなかったのか、神耶君ははたと立ち止まって不機嫌な声と顔で返されたものだから、私はニッコリと笑顔を向けてそう言った。
「……」
一瞬の間の後、驚いた顔をして神耶君は、急にキョロキョロと周りを見回し始める。
そして、慌てた声でこんな事を言った。
「おい、馬鹿野郎! んな事したら、周りから変な目で見られるだろ。他の奴らには俺の姿は見えてないんだから」
「美味しいよ? ここまで一緒に来てくれたお礼に、神耶君にも、はい」
「だから、周りが不思議な顔して見てるからやめろって」
「気にしなくて良いよ。私にはちゃんと見えてるんだから。さっきからクレープを食べたそうにしてる神耶君の姿が、私にはちゃんと見えてる」
「……」
「見えているのに、見えてないふりをすることなんて、できるわけないよ。本当は食べてみたいんでしょ、神耶君も?」
「んなわけないだろ。だから俺は、人間の食べ物なんか食わないって昼間にっ」
「嘘ばっかり。並んでる間中、ず~っと物欲しそうな顔して見てたくせに。卵焼きを狙ってる時と同じ顔。食べなくても良いって事は、食べたって良いって事でしょ? 本当はスッゴく食べてみたいんでしょ?」
「う゛……」
「早くしないと私が一人で全部食べちゃうよ? 良いの?」
「…………」
私の誘惑に、物欲しそうな顔でクレープを見ているくせに、それでもなお周りを気にして動けないでいる神耶君。
「あの子、一人で何してるのかな?」
先程から、そんなヒソヒソ声が私の耳にも聞こえていたのだけれど、私は気にせずただ神耶君だけを見つめ続けた。
けれど、結局どれだけ待っても神耶君が私の差し出すクレープを食べる事はなかった。
グッと堪えた顔でクレープから視線を逸らすと、神耶君は私を置いて一人また歩きはじめる。
ぽつんとその場に残された私は、行き場の無くしたクレープをパクリと頬張り、神耶君の背中を暫くの間見送る。
そんな私とは対照的に、仲良さそうに一つのクレープを食べ合うカップルがすぐ傍を通り過ぎて行く。
私はそれを羨ましそうに見送った。
「……ば? おい葵葉、何してるんだ。早く来ないと置いてくぞ!!」
なかなか追いかけてこない私を心配してくれたのか、数メートル先から私を呼ぶ神耶君の声。
その声にはっと我に返って、私は小走りに神耶君の元へと駆け寄った。
「あっ、待って! 待ってよ神耶君!」
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