男子高校生異世界に憚る

やるくる

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異世界召喚

お約束

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龍「オーマイガッ!!」
神「天に召します我らの神よ…しかしらん…」

突然の女神との邂逅に龍樹はペペロンチーノを投げ捨て土下座の礼拝を繰り返し神威は片膝をつき手を組んで(ウドンをしっかり両手で握りしめ)TVで見た外国式の祈りを見よう見まねで再現していた



自称女神はというと

自「あらあら~ふふふ」

なんともマイペースな神なのだろうか

皇「止めてやって下さいよ神様…」

もはや一心不乱に礼拝する龍樹と「南無阿弥陀…しかしらん」と適当な神威が見るに堪えないのだ

なんとか正気を取り戻した2人と自称女神様を交えてゴッズトークと洒落込もう


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

皇「女神様、質問よろしいですか?」

ひとまずこの自称女神から目的を聞き出さねば

自「なんですかぁ?」

首を傾げ間延びした声がなんとも可愛いらしいがひとまず

皇「なんで僕たちを召喚したんですか?」

自「メーデでいいですよぅ、そーですねぇちょうどぉお昼を食べ終わった頃にぃたまたまあなたたちの会話が聞こえたからぁ便乗しちゃえって思ったんですぅ」

喋り方の所為なのか意図した物なのかあまり要領を得ない

皇「つまり?」
メ「ひまつぶしぃ?」

皇龍神「「「軽っ!!」」」

メ「かみさまはぁ娯楽に飢えてるんですぅ」

その後も質問に質問を重ね女神の目的を理解した

女神メーデ曰く

・暇つぶしである

・3人の要望通りの世界に飛ばしそれを眺めて神々の娯楽にするという
 
・そのためには創造神にお伺いをたてなければならなかった

『え、なにそれめっちゃおもしろそう』
Goがでた

・そこから神々で話し合った結果以下の流れで事を進める事にした
    過程
3人を神界に召喚する
同意の元異世界に転送する
召喚の謝罪として能力を一つ授ける
    ルール
3人に対して干渉してはならない
異世界での罪は不問とする
死後魂を迎え地球に帰還させる


メ「それくらいですかねぇ…」

疲れました~とメーデはどこからともなく椅子と机を取り出しぐでーんと机に突っ伏している

神「おいおいどうする!?マジもんの異世界召喚だぜっ!!チートしてハーレムしてDQN退治だぜっ!!」

神威はこの非日常に心から興奮しているようだ
だが俺的には実際に異世界に行ってチートやらハーレムやらできる気がしないのだが…

龍「もちろんケモミミの世界だよな!?YESロリータNOタッチだよな!?」

とりあえず紳士的な変態は放っておいてどんな異世界なら安全かつ自由に生活出来るかだな

皇「なぁ悠太」

神「あぁ?」

皇「安全でかつ自由に冒険出来るような異世界の候補とかないか?俺あんまりラノベ読んだ事ないから分かんねーんだけど。」

龍「ケモミミだろ」

神「あーそーだな、ぶっちゃけチーレムするにしたってイージーな世界じゃなきゃダメなわけだ、かと言って攻略の簡単なゲームほど面白くないものはない」

皇「だな」

龍「もふもふか~」

神「とりあえずここにホワイトボードがあるから 「なんでだよ!?」メデえもんがいるからな、で、とりあえず候補だしてくから後で話し合おう」

某機械人間のラストシーンのように親指を掲げ再び机に突っ伏したメデえもんを横目にとりあえず突然現れたホワイトボードに『ロリ』と書き始めた変態に蹴りを入れる

とりあえず神威と変態と話しあった結果はこんな感じだ

・大陸は地球よりもかなり広くそれでいて時間、自然法則共に地球と同じこと
・多種族
・ケモミミ
・文明は中世ヨーロッパ
・幼女
・魔法あり剣術あり
・もふもふ
・モンスター、魔物、ドラゴンその他あり
・のじゃロリ
・レベリングステータス制
(魔法は独自の物でステータスに反映はされないものとする)
(レベル上限なしかつ程よい経験値量)
・YESロリ
・王侯貴族あり
・合法ロリ
・ギルドあり
・ロリ

皇「いつまでやってんだ変態てめーも考えやがれっ!!」

所々に幼女要素を取り入れようとする変態に飛び蹴りを喰らわす

龍「ぶほぉっ……くそ…んな事言ったって専門は神威だろう…まぁ見た感じ大陸が広けりゃ色々旅もできるだろうな、だが言葉と文字はどうする?地球でさえあれだけ違うんだ、広けりゃ広いだけ言葉も文字も種族も文化も多くなる多種族はケモミミがいるから良いが迫害とか文化間での紛争が心配だな文明が中世ヨーロッパくらいなのはまぁおそらく魔法でカバーできるから生活はいいがさっき言ったように文明が低けりゃそれだけ文化の問題も出てくるし当然治安も心配だし戦争もあるだろ?魔法と剣術はおいおい詰めてくとしてレベリング制なのは異世界で実力付けるには安全圏からじっくりレベルあげていきゃぁステータス頼りでやって行けるからで、ギルドっていう信頼できる仕事で生活の基盤も整えられるんだろ。もしチーレム出来て王族や貴族に召しかかえられれば人生はもう安泰だろうが貴族とかの権力争いで危険も増えるだろうな。」

さっきまでただの変態だった龍樹がいきなり真面目に問題を指摘し始めた

正負のギャップが激しいが悲しいかな俺達の中で龍樹が一番成績がトップであり学年でも五本の指に入るほどの秀才なのである

出来れば始めから話し合いに加わって欲しかったが本人曰く『俺ラノベ読んだ事ねーからなぁ出された案の後詰めくらいしかできねーわ』という訳らしい

皇「ごめんお前が秀才なの忘れてたわ…ちゃんと考えてんのか…」

神威「残念な変態だからな」

龍「うるせーよっ!!てかなんだ残念な変態って!?ぜんぜん秀才な部分入ってないんですけど!?それただの変態ですけど!?」

メ「能ある変態は丸出しってやつですかねぇ」

龍「人の話聞いてる!?それもただの変態だよね!?大事な所出ちゃってるよねそこ隠しきれてないよね!?」

神「まぁ落ち着けってタツ。じゃぁメデえもん、今のタツの意見も考慮しながらいいとこに飛ばしてくれないか?」

メ「その呼び方変わらないナリかぁ?まぁいいですけどぉ、じゃぁ世界は決まったので次は固有の能力を差し上げますけどどうしますかぁ?」


そんなこんなで異世界を決める会議は無事に終了し次の議題へと移り始めた




龍「なんか釈然としねーな…」
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