男子高校生異世界に憚る

異世界召喚

金髪の自称女神

見知らぬ天井…

なんてお約束じみたくさいセリフは言わない
なぜ小説の主人公たちは前日まで過ごし寝る直前に見たはずの天井の記憶だけが飛ぶのか甚だ疑問に思う

閑話休題それはさておき

本当に見知らぬ…床にソーセージのように連結した俺達は小声で作戦会議を行っていた

神（いいか？絶対動くなよ多分この展開は召喚物によくある御対面のシーンだ迂闊に動くとどこからともなく衛兵が出て来て囲まれるぞ）

神威の助言に従いどこからか反応があるまでじっとしておく事になったのである

龍（くそ…ケモミミが…）

龍樹は召喚された事からのショックに立ち直れずにいるらしい

皇（そんな事言える時点で意識あるんだから良いだろうが）

神（元はと言えばお前がどんくさいからだろ公平）

皇（で、どーするんだこれから）

強引に話をそらす皇にったく…まぁいいと悪態をついてから神威が話し始める

神（よく周りを見てみろ、石造りの壁に所々模様みたいなのがつけられた手作り感満載のこの部屋を）

そう言って周りを目だけ動かして観察を始める3人

龍（なんか祭壇とかザ・儀式な感じだな）

皇（あぁ、あれか勇者とか召喚するための王城内部の儀式部屋とかかここは）

神威は二人の意見に頷く

神（かもな、だが俺達を召喚した魔術士はどこだ？一人か多人数かはわからねーけど一人もいないって事はだ。）

皇龍（（事は？））

神威はそこで言葉を切り次に紡ぐ言葉の溜めをつくる

神（ここには神がいるかもしれない）

龍（ジーザスッ!!）

龍樹はすぐさま しかし衛兵が来る可能性を考慮してなのか寝転んだまま頭の上で両の手のひらを組む

皇（祈るなら姿勢ただせよ…）

神（あとお供えものな）

皇（ねーだろ…）

呆れる皇をよそに龍樹がポケットを弄り目当ての物をとりだした

龍（たしか昨日食ったペペロンチーノの残りがポッケに…）

皇（あんのかよ、てかなんでそんなもんあんだよ）

（わたしはスパゲティの方が好みですぅ）
金髪の美女がポケットからスパゲティを取り出す
神（俺はコシの入ったウドンだ!!）
神威がポケットからウドンを取り出し振り回しながら宣言する

皇（ちょい、汁っ汁飛ばすなっ。てかなんでお前らポッケに麺入れてんだよっ!?）


そんなこんなで4人で会議をしt…



皇「待て待て待て待て誰だあんた!?」

いままで3連だったはずのソーセージが急に４連になっていたのだ

背中まで伸びる金髪の頭に草の輪を乗せ慈愛に満ちた微笑みを浮かべ右手にスパゲティを持った美女


「めーがーみーですっ（キラン）」


これが自称女神との初邂逅であった