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キーホルダーと五寸釘
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幸介はフルコンタクト空手をやっていたが顔面のあるキックボクシングに転向したとのことだった。
香織は幸介にキックボクシングの構えからワンツー、前蹴りトミドルを教わった。
すでに真紀理から教わっていたが、初めて聞いたかのように香織は振る舞った。
そして日が暮れてきたので香織達はジムを出た。
帰りに香織は真紀理と亜香里に釘を刺しておくことにした。
「幸介さんのこと沙織には内緒ね」
「え。せっかく姉さんのお兄さんと知り合いだってわかったのにですか?」
「沙織は幸介さんのこと秘密にしたがってたみたいだから。私達が幸介さんと知り合ってると知ったらブチギレるかも」
「う~ん。姉さんに嫌われるのは嫌だな」
「でしょ。じゃきまりね」
香織は早々と話を切り上げようとした。
「あいや待たれい!」
「なによ」
「コウ殿との交流を沙織に隠していったいなにをたくらんでおる!」
「たくらむもなにも沙織が嫌がるから」
「ならばあえて知らせてやりたいというもの。あやつがどんな顔をするか見てみたい」
「ダメダメダメ。あの子…」
香織は口の横に手を当て小声で話す仕草をした。
すぐに真紀理と亜香里がなんだなんだと色めいて耳を寄せる。
「ブラザーコンプレックスがあるみたい」
「なにい!」
「ええええええ!」
真紀理は顔を赤らめ口元を両手で隠した。
亜香里も赤くなりつつ冷静を保った。
「ま、まあ。あれほどのイケメンの兄ならそうなってもおかしくはあるまい…」
前世で夫婦だったからだけどね…
「そ、それってもしかして禁断の…ってやつですか?」
「まあ。そこまでかどうかは知らないけど幸介さんに女子を近づけたくないみたい」
「それはぜひ我ら3人でコウ殿を取り囲んでるところを見せてやりたい」
「やめなさいっつうの」
「フッ。沙織の弱点見抜いたり!」
「わたしが教えたんだろうが。とにかく内緒だからね。言ったらわたしが…いや沙織が直接殺しにくるよ」
「フフフ。返り討ちにしてくれる」
「あのタヌキオヤジのキーホルダーに五寸釘打ち付けるかもよ」
「な、なに!らめるのだ!あれは拙者の父上ぞ!」
以前、真紀理がカワイイものが欲しいと言い出したときUFOキャッチャーで取ったキーホルダーのことだ。
「…あんたね。お父さんにも怒られるよたぶん」
香織は幸介にキックボクシングの構えからワンツー、前蹴りトミドルを教わった。
すでに真紀理から教わっていたが、初めて聞いたかのように香織は振る舞った。
そして日が暮れてきたので香織達はジムを出た。
帰りに香織は真紀理と亜香里に釘を刺しておくことにした。
「幸介さんのこと沙織には内緒ね」
「え。せっかく姉さんのお兄さんと知り合いだってわかったのにですか?」
「沙織は幸介さんのこと秘密にしたがってたみたいだから。私達が幸介さんと知り合ってると知ったらブチギレるかも」
「う~ん。姉さんに嫌われるのは嫌だな」
「でしょ。じゃきまりね」
香織は早々と話を切り上げようとした。
「あいや待たれい!」
「なによ」
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「たくらむもなにも沙織が嫌がるから」
「ならばあえて知らせてやりたいというもの。あやつがどんな顔をするか見てみたい」
「ダメダメダメ。あの子…」
香織は口の横に手を当て小声で話す仕草をした。
すぐに真紀理と亜香里がなんだなんだと色めいて耳を寄せる。
「ブラザーコンプレックスがあるみたい」
「なにい!」
「ええええええ!」
真紀理は顔を赤らめ口元を両手で隠した。
亜香里も赤くなりつつ冷静を保った。
「ま、まあ。あれほどのイケメンの兄ならそうなってもおかしくはあるまい…」
前世で夫婦だったからだけどね…
「そ、それってもしかして禁断の…ってやつですか?」
「まあ。そこまでかどうかは知らないけど幸介さんに女子を近づけたくないみたい」
「それはぜひ我ら3人でコウ殿を取り囲んでるところを見せてやりたい」
「やめなさいっつうの」
「フッ。沙織の弱点見抜いたり!」
「わたしが教えたんだろうが。とにかく内緒だからね。言ったらわたしが…いや沙織が直接殺しにくるよ」
「フフフ。返り討ちにしてくれる」
「あのタヌキオヤジのキーホルダーに五寸釘打ち付けるかもよ」
「な、なに!らめるのだ!あれは拙者の父上ぞ!」
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