レンレンは可愛い(*´×`*)四十路のおじさん♡Ωに覚醒しました!〜とにかく元気なおバカちゃん♡たぁくん爆誕です〜

志村研

文字の大きさ
9 / 19

おじさん♡お願いしました①

しおりを挟む
アナンシャ♡

思い描いたどの様なお姿よりも、レンレンは愛らしい♡

煩労汚辱にささくれ立った私の心は、あなたを一目見るなり清められ癒されましたの。

我が主よ。
あなたはやはり、完璧でした。

レンレン、愛しい方!
この忠実なるあなたの侍女を、どうか許して下さいませね。

あなたに会いに参りましたら、酷く粗末な小屋に通されました。
私は激しい憤りと後悔に苛まれましたわ。

もっと早くに、お迎えに上がるべきでした。

それに、なんでしょう!
まるで囚人を捕らまえる牢屋に下がるような閂が、あなたの寝所に掛けられている。

守手頭だとか申す小坊主が、あなたをお守りする為だとか何だとか…
愚にもつかぬ言い訳をして参ったが、聞くに耐えませんでした!

それで私、粉砕し跡形なく消しましたの。

ですから、どうか安心なさってね♡

それにしても、うんざり。
何もかもあなたに相応しくありません。

ああ、早く!
一刻も早く、我が国のあなたの宮殿にお連れしたい。

期待はずれな愚息のせいで、あなたには可哀想な事をしました。
あのような愚か者を、あなたの元に侍らせた事は一生の不覚です。

男性では、やはり駄目ね。
この様な一大事を任せてはならなかった。

ですが、もう大丈夫。
このアナンシャが、あなたを何から何までお幸せに致しますわ!

そんな決意も新たに…

今生のあなたに初お目見えがかなった私は、無遠慮にも見惚れてしまいましたの♡

ですからあなたがお気づきになるまで、不作法にも立ち尽くしておりました。
感激で昂る、心のままに…

すると、あなたが私にお気づきになった!

感動ですわ♡
レンレンの澄み切った黒瞳に、この私が映っている。

「誰?」
まあ♡鈴の鳴るような可憐なお声ですのね。

「アナンシャでございますわ、レンレン!」
「…あなん、しゃ?」

あん♡私の名を読んで下すったわ!

「はい!私こそは、あなたのアナンシャでございます」
レンレンの侍女として、きっとあなたにお仕え申し上げたいの。

どうか、どうか、選んで頂戴ね。
私の夢ですの♡

「レンレン、さぞやお困りでしょう?」
あなたには、何もかも足りていないのでしょう。
「このアナンシャは、あなたの御力になりたいのです」
あなたはなにやらお元気が無いようで、心配です。

「…!、、本当?」
「ええ、もちろんですわ!」
私が請け負ったとたんにあなたは不意打ちで…
花が綻ぶように、笑った。

粗末な部屋に大輪の椿が咲いている。
咲く場所を間違えても、誇る美しさの神々しいこと!

「お任せなさいまし!もう直ぐ新しい貴公子達も参りますわ」
次こそは、あなたに相応しい男性です。
「あなたのお気に召せばよろしいけど。もし、またお嫌なら仰ってくださいませね!」

すると、空気が一変した。
私のお喋りな口が、不用意なひと言を紡いでしまったのかしら。

あなたは可愛いお顔を、一気に歪めてしまわれた。

「アナンシャのばか!ばかばかばか!」

まあ!どう致しましょう。
愛するレンレンが泣いているわ!
私の事を怒っておいでなの!

「新しい男なんて、嫌だ」
…何という、事でしょう。

「アーティットに会いたい…」
いけないわ、我が君!

「レンレン!直ぐに、呼び戻しましょうねッ」
あなたが垂れるのは、いつだって愛液でなくてはなりません!

「ジャラとルドラも、戻してくれる?…」
真珠の涙はお産の時にだけ、お零しになって!

「レンレン!承知いたしましたわ」
「良かった…、アナンシャ、ありがとう♡」

あぁ♡良かった!
やっと、満面の笑みを見せて下さった。

可愛いレンレン♡
気の利かぬ私で御免なさいね。

本当に!

私ともあろう者が馬鹿でした。

\\\٩(๑`^´๑)۶////
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。

きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。 自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。 食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。

給餌行為が求愛行動だってなんで誰も教えてくれなかったんだ!

永川さき
BL
 魔術教師で平民のマテウス・アージェルは、元教え子で現同僚のアイザック・ウェルズリー子爵と毎日食堂で昼食をともにしている。  ただ、その食事風景は特殊なもので……。  元教え子のスパダリ魔術教師×未亡人で成人した子持ちのおっさん魔術教師  まー様企画の「おっさん受けBL企画」参加作品です。  他サイトにも掲載しています。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―

無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」 卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。 一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。 選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。 本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。 愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。 ※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。 ※本作は織理受けのハーレム形式です。 ※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください

ヤンデレ王子と哀れなおっさん辺境伯 恋も人生も二度目なら

音無野ウサギ
BL
ある日おっさん辺境伯ゲオハルトは美貌の第三王子リヒトにぺろりと食べられてしまいました。 しかも貴族たちに濡れ場を聞かれてしまい…… ところが権力者による性的搾取かと思われた出来事には実はもう少し深いわけが…… だって第三王子には前世の記憶があったから! といった感じの話です。おっさんがグチョグチョにされていても許してくださる方どうぞ。 濡れ場回にはタイトルに※をいれています おっさん企画を知ってから自分なりのおっさん受けってどんな形かなって考えていて生まれた話です。 この作品はムーンライトノベルズでも公開しています。

惚れ薬をもらったけど使う相手がいない

おもちDX
BL
シュエは仕事帰り、自称魔女から惚れ薬を貰う。しかしシュエには恋人も、惚れさせたい相手もいなかった。魔女に脅されたので仕方なく惚れ薬を一夜の相手に使おうとしたが、誤って天敵のグラースに魔法がかかってしまった! グラースはいつもシュエの行動に文句をつけてくる嫌味な男だ。そんな男に家まで連れて帰られ、シュエは枷で手足を拘束された。想像の斜め上の行くグラースの行動は、誰を想ったものなのか?なんとか魔法が解ける前に逃げようとするシュエだが…… いけすかない騎士 × 口の悪い遊び人の薬師 魔法のない世界で唯一の魔法(惚れ薬)を手に入れ、振り回された二人がすったもんだするお話。短編です。 拙作『惚れ薬の魔法が狼騎士にかかってしまったら』と同じ世界観ですが、読んでいなくても全く問題ありません。独立したお話です。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

処理中です...